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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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配達日誌5月1日〜10日

 1〜3月の議会の忙しさ、4月の選挙戦などで「配達日誌」が止まっていましたが、5月1日から再開しました。

 

1日(月) 基本的に「復興への歩み」No.305の編集で一日を過ごした。その他に、当選証書の受領書などを役場に届けたり、米の発送をしたり。写真撮影はなし。

 

2日(火) 秋山郷行き。405を進み、前倉あたりまでは桜、芽吹きが見られたが、小赤沢から奥ではごく例外的な数本を除いては、桜の開花なし。山桜は開花が近づいている様子すら感じない。
 「下(しも)」は暑いくらいだったので、窓を開け放しで運転していたが、寒くなり、ちょっと風邪をひいた感じ。
 今日は、秋山林道で志賀高原方面へどの程度行けるのかを観察するのが主眼。小赤沢、屋敷で限られた何軒かに配達した以外は、そこらじゅうを走り回り、写真撮影。
 コミズとミズノサワ(オオミズ)の沢を下ってきた雪の量、積雪量の凄まじさに圧倒された。林道での落石の多さ、斜面が抜けているケースがかなりあることにも衝撃を受けた。連休を前に「通行止」の徹底を図らないと危険と判断し、役場に連絡。担当者
が役場を午後4時半出発で秋山に向かい、対処してくれた。感謝!!

 

ミズノサワ  道は開けられているが、木が根から道路に落ち、車は進めない


 夜、ブログ記事「自然界の物凄さを驚きいっぱいで感じました」をアップ。

 

3日(水) No.305を主に森、青倉で配達。計112軒。それ以外に午前と夕刻に手伝い仕事。
 午前11時頃に森宮野原駅到着の「おいこっと」歓迎に森宮野原駅へ。30日に続いて2回目。観光協会幹部数名が姿を見せ(下写真)、「商工観光課長が列車に乗ってくる」とのこと。その後の話では「近隣市町村との当番制」との話。もう少し話を聞かないと、よくわからないが…。

 


 午後は主に西部地区の協賛者宅の配達と宮川頼之さんの加工用トマト畑の堆肥撒きの様子などを見学・撮影。
 夕刻、「温泉に行こうか」と思っていた時に、知人から「クマが木に登っている」という電話をうけ、現場へ急行。現場で30分間近く、撮影を続けた。ブログ「クマがブナの木に登り、新芽・新葉を食べる」をアップ。

 

4日(木) 昨夜が比較的遅かったので、最近の「5時頃起床」から久々に「7時前起床」に戻った。
 朝方、平滝、白鳥で33軒配達の後、手伝い仕事と「おいこっと」のお出迎え。今日は津南町役場の担当者2名が、卯ノ木(うのき)神社の笛の奏者を伴ってパンフ配り(下写真)。笛はなかなかよかった。

 


 急速に気温が上昇し、暑い。
 昼に久々に中子(なかご)を訪れた他、午後は1時間ほどの午睡と、4〜6時の手伝い仕事。
 夜はかなり早めに床に就いたが、電話で1時間半ほど話し込み。

 

5日(金) 今日も起床は遅め。
 朝方、東部地区の協賛者宅など27軒配達。その後、「おいこっと」のお出迎えへ。今日はポケットマネーで冷やしたトマトジュースを60缶用意。あっという間にはけた。配る小パンフも「さかえむらトマトジュース」を紹介したものを新たに作成。

 

「おいこっと」車内で「さかえむらトマトジュース」を飲む人


 午後は秋山の配達に向かった。2日は405での往復だったので、4月28日以来久々に日出山線〜鳥甲牧場のコースを辿った。「下(しも)」は夏の暑さ。シャツ1枚、窓全開で走っていたが、鳥甲牧場ゾーンに入ると肌寒さ。風が強かったこともあるが、早春の気温。残雪はかなり減ったが、
 畑地のほとんどはまだ雪に覆われたまま。今年の作付は少なくとも半月単位で遅れそう。
 屋敷に下り、坂の上から屋敷橋付近の山桜を見てビックリ。3日前の2日には「蕾」さえ見えなかったはずなのに、山桜が満開!
これがきっかけでいろんな地点で撮影をすることになった。その結果、配達は上の原と和山での23軒のみ。
 夕刻、スキー場をどこまで車で上がれるかをチェックした帰り、3日夕にクマを見た地点に向かうと知人の軽トラが停車していた。「今日も登っている」とのこと。15分ほどの間、撮影。

 

6日(土) 朝の起床は早かった。5日夕のクマの目撃のレポートを作成。その後、「おいこっと」の出迎えへ。
 その後、クマの目撃レポートのブログへのアップ、FB、ツイッターへの投稿を行なって、2時頃に遅い昼食。久しぶりに「味郷」のとんかつをがっちり食べて、ほっこり。「今日は久々の休養日」と開き直り、少し午睡。その後、5日の秋山の様子のレポートを作成。ブログへのアップ等も行い、さらに「おいこっと」出迎えの記録集も編集。

 

大家さん・月岡英男さんが田ぶちを始められた


 明日は7時から運転なので、早めに就寝。

 

7日(日) 4時すぎに起床。「おいこっと」出迎え記録集のブログへのアップ等を終えた後、7時に松川村への送迎を頼まれていた知人宅へ。
 松川村の目的地には9時半頃に到着。知人が訪問目的を果たしている間、私は車で1時間弱の白馬村堀之内区に2014年の神城断層地震当時の区長・鎌倉宏さんを訪問。田んぼで代掻き直前の作業をされていた。
 城峯神社の跡地と再建予定地を案内していただいた。朝7時に知人の車に乗り換えた時にカメラを移動し忘れ、写真を撮れなかったが、堀之内区ではコミュニティーセンター(=公民館の再建)、復興公営住宅が建ち、村道の修復も出来ていて、すっかり様子が変わっていた。おそらく今月中にもう一度、訪れる機会があると思うので、その時にしっかり写真を撮りたい。
 往きは上越道を長野東インターで降りて通行料金が500円台だったように記憶しているが、帰りは安曇野インターから長野道〜上越道。豊田飯山ICで降りると、料金はなんと1820円。あまりの料金の違いにびっくり。
 松川村を午後1時に出て、3時には帰村できた。豊田飯山ICを降りて、117号線に入ると空気が冷たいのにも驚いた。

 

8日(月) 今日も朝は早起き。室内作業の後、青倉の未配達宅を廻り、午前7時すぎに上郷で給油して日出山線で五宝木を経て秋山の配達へ。
 山田政治さんがもう五宝木の家に戻っておられて驚いた。
 上の原、和山の配達は終わっているので、屋敷、小赤沢の54軒(一部は2日に配達済)。今日は昼までに下に戻り、スキー場に登ろうと計画していたので、あまり写真は撮らず、配達専念を心がけたが、屋敷の中津川右岸の地すべり対策工事現場を訪れ、現場の人から説明をしてもらった。この地すべり対策工事については「復興への歩み」で取り上げる。現場すぐそばの畑では山田由信さんが畑を耕しておられ、少し話をさせていただいた。

 

地すべり対策工事現場すぐそばの畑を耕す山田由信さん


 昼、山菜を東京に発送した後、スキー場へ。スキー場内の村道は、ゲレンデの残雪が滑り落ちてきて通行不能になっている箇所があり、残雪のゲレンデを登った。雪がない箇所はススキの切り株などで足もとが悪かったが、約10分で頂上到着。予想通り、カタクリはかなり咲いていた。

 

上の方にリフト降り場が見える。そこまでこのゲレンデを登った


 夕、カタクリ情報をさっそくブログで発信。

9日(火) スキー場のカタクリの様子を昨日確認したので、「つぎは野々海のミズバショウ情報が必要」と考え、朝から野々海に登ることを計画。
 泉平等で33軒の配達の後、平滝から野々海線を軽トラで上がった。現在、車で上がれるのは、昔、「上黒屋用の駐車スペース」が開けられた地点まで。そこからは徒歩。

 

歩き始めた地点(10時50分)


 約1時間で野々海池の堤に到着。
 下りは約40分。いちめん雪で、多いところはまだ2mほどある。野々海池周辺は芽吹きもまだ。一面雪原。木の葉がないので見通しがよい。クマの心配もない。まだ冬眠しているか、冬眠から出たクマは餌求めて山を下っているかだろう。

 

雪の深さがわかる1枚(円筒分水器付近)


 ミズバショウの開花予想は、ずばり、早い箇所で5月20日すぎからではないか。いちばん綺麗な群生地は5月25日頃から6月上旬が見ごろになるのではないか。水のあるところは雪融けも早いので。
 今日の野々海の様子も夕刻にブログにアップ。

 

10日(水) 今朝も7時すぎに給油し、東部谷で31軒の配達をしながら極野〜五宝木線へ。まだ開通していないが、残雪状況、そして3年ぶりに法面工事が再開されることになった箇所の状況を確認することが目的。
 状況は「復興への歩み」で報告するが、道路状況は予想していた以上に悪かった。
 五宝木に抜けることはできない状況だったので、その後、いったん下に下り、今度は405号線で津南町の見倉のカタクリ群生地へ。5日にブログで「見倉のカタクリは10日頃に見頃になるでしょう」と書いたので、責任上、状況を確認しに行った。バッチリだった。おまけとして、清水川原スノーシェッドでカモシカの顔クローズアップの写真も撮れた。
 今日は出会いが多かった。
 お昼すぎ、森のYショップに立ち寄った際、自転車乗りの外国人女性を見かけ、店内でサイクリング姿の男性も。「日本語、話せますか?」と尋ねると、カタコトの日本語と英語で答えてくれた。「どこへ行くの?」、「トオカマチ」、「どこから?」、「from(フロム)Fukuoka(ふくおか) to(ツー) Sapporo(さっぽろ)」?! なんと「3month(マンス)」の日本縦断の旅だというのだ。イギリス・ロンドンから来られているそうだ。お二人の写真を撮らせてもらった。いったん別れた後、思いついて名刺を手渡した。「オー、アドレス、ホームページ」と言っておられたので、後にメールが届くだろうと確信していたら、やはり夜、メールが届いた。(11日朝に彼のブログに私が撮った二人の写真が掲載された。)

 


 午後の後半は、坪野で斉藤秀男さん、斉藤広友さんに出会った。秀男さんは昨秋末に家を閉じられて長野の娘さん宅へ移られたが、今日、久しぶりに来られた。「長野では何にもすることがない」とのこと。もう86歳。体優先でやむをえない。車を運転できる体調であれば、春〜秋、頻繁に来てくださるといい。広友さんとも昨秋以来の出会い。役場に就職された息子さんのことや家屋のことなどが話題になった。お二人とも、坪野に若い人を迎え入れることを願っておられた。何人かに声をかけて、研究を進めたいと思う。

 

 

 紙面が1頁半余ったので、「復興への歩み」では紹介しきれない写真を5枚掲載する。

 

ミズノサワ前の林道の雪の壁。5〜6mの高さ。

 

宮川頼之さん・一哉さん父子の堆肥撒き作業(3日午後4時半すぎ。菅沢にて)


日出山線で出会った雪の上のサクラ満開(5日正午すぎ)

 

八重桜と布岩
屋敷集落・山田輝一さん宅前

 


清水川原第一スノーシェッド脇で出逢ったカモシカ(10日午前10時46分)

 


栄村復興への歩みNo.306

クマに厳重注意を!

 

 前号でもクマの出没への注意を呼びかけましたが、さらに一層の危機感をもって厳重警戒を訴えます。

 


 上の写真には2頭のクマの姿が見えます。1頭はブナの木に登って、新芽・新葉を食べています。他の写真ではさらにもう1頭いることが確認できました。3日午後6時半頃のことです。
 場所は横倉沢川沿いの山。5日夕にもほぼ同じ場所で1頭が現認されましたが、その場所が下写真の赤マークの地点。青色で囲ったのは横倉の山にある携帯電話のアンテナ塔です。

 


 5月3日の時点でクマがこういうゾーンをウロウロしているということは、間もなく里にも姿を現すだろうということを意味します。

 

●人を攻撃する習性をもつクマに警戒! とくに泉平周辺ゾーンは危険!
 栄村域に生息するツキノワクマは、本来、自ら積極的に人を攻撃する習性は有さないとされてきました。
 しかし、10日夜のTVニュースでも紹介されていましたが、人の姿を見ても逃げず、クマ鈴の音はいうもまでもなく爆竹の音にも驚かない“新世代クマ”と呼ばれるものが東北地方などに出現しています。
 とくに危険なのは、人を襲った経験があるクマ、そのDNAを引き継ぐ子や孫にあたる新クマです。こういうクマは人を見たら、逃げるどころか、攻撃してくる危険が大です。
 栄村では昨秋、泉平で錯誤捕獲されたクマを放獣しようとした際に人が襲われるという重大事故が発生しました。このクマは逃げ、現在も泉平近辺のゾーンで生息し続けている可能性が大です。
 泉平地区などの人たちは警戒されていることと思いますが、深刻なことは、山菜シーズン、泉平近辺のスーパー林道に多数の長岡ナンバー車が見られることです。4日も、地元民などが「クマの通り道」として警戒している場所から、見知らぬ女性が山菜を手にして出てくるのを目撃しました。少し離れた所に長岡ナンバーの車が停められていました。

 

●対策方法は?
 第1は、クマの出没が予想されるゾーンには1人で出かけないこと。
 第2は、クマのえさとなるものを家周辺や畑などに放置しないこと(野菜くずなど)。
 第3は、畑や田んぼの周りに電気柵の設置と、さらにその周りに緩衝帯(かんしょうたい)を作ること。緩衝帯とは、電気柵の周りに幅3mくらい、草をきちんと刈ったゾーンを確保することです。
 この第3の点は個人の力だけでは対応できないという人も多いと思われます。村の中で力を合わせて対策できる態勢をつくっていきたいと考えています。困っている方は是非、私にご連絡・ご相談ください(電話080−2029−0236)
 みんなで力を合わせて対策していきましょう!


賑わう道の駅、森宮野原駅では「おいこっと」お出迎え

 最長の場合は4月29日(土)から5月7日(日)までの9連休という今年のGW、栄村も賑わいましたね。帰省してくる人も多く、村の人口が2倍くらいに増えた感じでした。
 観光の面では、「道の駅」がとても賑わいましたね。
 駐車場は車が溢れ、栄中への「学びの坂」にも観光客の車が並びました。下写真は「みそ汁のお店」。私も何度か足を運び、山菜の天ぷら(1皿300円)などをいただきました。大人気です。
 直売所「かたくり」ではたとえば3日は売上げが30万円超え。「30万円くらいではもう驚かなくなった」と関係者が言うほど、大盛況。売るモノがもっともっと必要です。

 

お客が相次ぐ「みそ汁」のお店(4日)

 

●交通整理員の配置を
 道の駅で考えなければならないことが1つあります。交通整理員の配置が必要だということです。

 


 上の写真は5日昼前の撮影ですが、駐車スペースがすでに埋まっている中でさらに多くの車が入って来ています。駐車場内で事故が起こっても不思議ではない状況です。また、国道117との出入りも非常に危険な状況が繰り返し生じていました。
 GWのような混雑時には数名の整理員を配置することが不可欠です。事故が起こってから騒いでも手遅れです。「道の駅」の関係団体で協議して対策することを提案します。

 

●森の駅の賑わい創出も可能
 一方、森宮野原駅ですが、駅前に「道の駅」のような車の波、人の波は残念ながら見られませんでした。
 しかし、希望がないというわけではありません。
 下写真は5日(子どもの日)の午前11時すぎの森宮野原駅ホーム上での撮影。「おいこっと」下り列車(11:02着、11:12発)は満席で、ホームに記念撮影する人などが溢れました。

 


 私は30日、3日〜6日の計5日、「栄村のご紹介」という手作りパンフレットを持ってお出迎えをしました。5日は自腹をきってトマトジュース60本を用意して振る舞い、栄村の魅力をアピールしました(観光協会職員の藤木文徳さんにお手伝いいただきました)。観光協会も3日から、ホームから見えるところに歓迎横断幕を掲げました。
 ささやかな努力ですが、これを停車時間の延長→森駅前での物販や、SLの定期運行につなげていきたいと思っています。土日の午前11時、15分間程度の活動ですが、一人でも二人でも、そして1回だけでも結構ですから、“お出迎え”にご参加ください。

 

●観光発展の鍵は200円、300円の稼ぎの積み重ね
 栄村で「観光に力を入れる」、「観光で産業づくり」ということが言われるようになってもうかなりの歳月が経(た)ちますね。そして、「観光、観光と言い、おカネもたくさん投入しているのにいっこうに効果が出ていない」と思われている方も多いと思います。たしかにそうですね。「3億円」事業がその額にふさわしい効果を出したとはとても言えません。また、振興公社に今年の1〜3月で計5千万円の出捐金を投入しましたが、その効果のほども見えてこないという感がありますね。
 では、観光はダメなのでしょうか?
 いえ、私はそうは思いません。
 たとえば、前頁で写真紹介した「みそ汁」のちっちゃなお店。キノコ汁やタケノコ汁一杯200円。山菜天ぷらは一皿300円。けっして大きな商売、稼ぎではありません。でも、このお店は有名で、ドライブ計画に「栄村の道の駅のみそ汁で朝食」と決めていて、朝9時の開店と同時に訪れるお客さんが多くおられます。お店は人手が足らなくなり、かあちゃんのアルバイトを募っている状況です。
 直売所「かたくり」にしても、1日の売上げが30万円を超える場合でも、一品一品は200円、300円のものがほとんどです。それでいて、「わたしゃ、直売所から10万円の入金があったよ」と言うばあちゃんがおられます。
 さらに、秋山郷・切明温泉の雄川閣では、近くの集落のおとうさんにお願いしていい山菜をご提供いただき、山菜料理がお客さんの好評を得ています。
 私は、こういうことの積み重ねが観光であり、村の人たちの暮らしを潤していくのだと思います。
 行政が「着地型観光商品開発補助金」などとして補助金を出すことが必要な場合もありますが、率直に言えば、そういうものがあまり大きな効果をあげているという感じはありません。行政(商工観光課)は、ここまでに紹介した村の人たちの取り組み状況に学び、それを後押しすることにもっと努力を傾注(けいちゅう)すべきだと思います。たとえば、村のホームページで、私がここに書いているようなことを紹介するというような取り組みです。「村のホームページは公(おおやけ)のものだから、特定の店を紹介できない」なんてことばかり言っていると、栄村(の観光)の元気は湧いてこないと思います。
 みなさん、それぞれの創意工夫を発揮して、頑張っていきましょう!


秋山の地すべり災害現場と対策工事の状況

 

 上の写真、かなり衝撃的なものだと思います。
 中津川右岸が大きく崩れています。写真中央部分の地面(工事現場のすぐそば)などはまだ崩落が進みそうな状況です。これは地すべりが引き起こしている事態です。
 場所は、屋敷にある秋山分校から少し下流の地点です。
 写真に見える崖・山の上はじつは国道405号線です。屋敷に下る地点の少し手前の国道脇に赤色灯が設置されています(下写真)。地すべりを感知すると自動的に作動し、赤色灯が点灯・回転するようになっているようです。

 


 昨年度から国交省湯沢砂防事務所の発注で対策工事が行われています。内容は、地すべり発生山腹箇所の地中から水を抜き取るシステムの構築です。昨年度、一定の水抜き取りパイプが土中に入れられましたが、本年度はさらに大規模に水抜き取りを進めるようで、現在はその前提として、前頁に見える工事作業現場でかなり大きくて深い集水升が掘られています。

 


昨年度地中に入れられた水抜き取りパイプの出口

 

現在掘られている集水升

掘削中の集水升は現在の深さが約18m、さらに30m強まで掘り進められる

 

 本年度は、この集水升の設置、続いて、地すべり斜面への水抜き取りパイプの一層大規模な挿入が予定されています。工事の元請は竹花組ですが、下請として十日町市松之山の高橋組という会社が入っています。地すべり多発地域の業者で地すべり対策工事に精通しているようです。
 中津川右岸の崩落個所は、川の流れによって浸食・一層の崩落が予測されますから、護岸工事が必要だと思われますが、「まず、山腹中の水の抜き取り」ということで護岸工事は少なくとも本年度中は予定されていません。
 この地すべり地点の上を走る国道405号線は秋山郷の基幹道路。この地すべりは秋山郷の基幹道路の崩壊・消滅にもつながりかねない深刻な事態です。地元関係者からは「もっと抜本的で早急な対策工事が必要だ」という声も聞かれます。
 この地すべり問題、栄村議会で話題になったことがありません。議会等の場で森川村長の口から出たこともありません。対策工事の担当が国(湯沢砂防事務所)だということが背景にあるわけですが、村の基幹交通網、秋山郷住民の暮らしの根幹に関わる大問題。村政の重要課題として議論されていないことは大問題だと思います。

 

(この他に、極野〜五宝木間の道路、志久見川の護岸補強工事、北野〜天代間の新土合橋建設工事の本年度予定、国道117号線灰雨スノーシェッドに代わるトンネル建設のための地質調査の実施など、レポートすべきことが多いですが、紙面が足らないため、極野〜五宝木間については五宝木住民向け特別レポートを作成し、他の3件は次号で扱います。)


写真5点

 

 

 野々海池の5月9日の様子。下は野々海線道路脇の円筒分水器付近の電柱の様子。残雪の深さが分かると思います。残雪はまだ2m強あると思われます。

 

 

 

 

スキー場頂上部のカタクリ。
5月8日昼撮影。

 

 


コミズ(秋山林道を切明から奥志賀に向かう途中。5月2日撮影)
下は屋敷橋近くの二本筋の滝とヤマザクラ(5日撮影)

 


鳥甲牧場の幻想的な風景

 

 11日午後5時35分撮影。
 鳥甲牧場では雪消えが一挙に進んでいて、いたるところから水蒸気が昇る。それが生み出す幻想的な風景です。
 次頁でさらにもう1枚。

 

 

 

 

 この2枚を撮る少し前、不耕作地に雑木がたくさん生えるところの雪消えの様子もあまり見たことがない風景だった。

 

 

 

 3日前の8日に鳥甲牧場に行った時は積雪のある面積の方が圧倒的に多かったが、11日午後4時頃に訪れると広大な面積から雪が消えていて驚いた。この数日でいっきに雪消えが進んだ。

 

 

 日出山線から入って行って最初に見える景色はまだ雪景色だが、もう雪は薄く、あと数日で消えるのではないかという感じ。

 

 

 

 11日は午後3時半に国道117号の逆巻交差点から日出山線に向かい、午後6時には同交差点に戻るという強行軍。鳥甲牧場の景色を撮影することが目的ではなく、極野〜五宝木間の道路状況を把握するための行動。10日朝に極野側から入ったが、途中で斜面崩落地点があり、先に進めず。ちょうど極野〜五宝木間の中間あたりの地点。その地点と五宝木の間の残雪状況等を把握するために急遽、向かった。
 残雪で車では進めなくなった地点から片道徒歩約20分、まったく人気(ひとけ)のない山道を写真を撮りながら進んだ。
 復路には素敵な景色も目に入ってきた。それを1枚。

 

 

 光が射している時間帯ならば、もっと綺麗だろう。

 

 

 冒頭の写真のように、じつに幻想的な景色を眺められて、疲れを吹っ飛ぶ感じだったが、その後は前方がほとんど見えない濃い霧の中。「もう進むのは危険か」と思いながらの運転だった。

 


見倉のカタクリ群生地は見頃になりました

 

 見倉(津南町)のカタクリ群生地は、予想通り、今日10日、見頃になっていました。
 上の写真の撮影は午前10時4分。
 「満開」というわけではありませんが、「サクラの満開」に相当するような時期はおそらくないのではないでしょうか。そして、今週末〜14日日曜日ころが見頃で、来週になるとちょっと遅いのではないかなあと思います。
 行き方ですが、津南町大割野交差点から国道405を清水川原まで車で車で25分程度。清水川原の手前で東秋山林道に入り、さらに15分程度。見倉集落を過ぎて、トンネルの手前が群生地。案内看板が出ています。
 鑑賞は木道の上から。絶対に群生地の中に入らないでください。

 

 

 群生地の全体イメージはこんな感じです。
 写真ではちょっと分かりづらいかと思いますが、木道沿いの地面はほぼカタクリで埋め尽くされています。

 

 

 

 

 

 群生地付近から中津川対岸に見える景色。

 

 

 雪が残る山は高倉山。

 

 

 

 見倉集落。薪を積み上げる人と出会いました。

 

 

 最後にカモシカの写真をどうぞ。

 

 

 見倉から国道405に下って、清水川原第一スノーシェッド脇の崖にいました。

 

 


鳥甲牧場と五宝木の遅い春の訪れ

 

 鳥甲牧場でようやく本格的に土が見えてきた。
 5月8日午前8時9分の撮影。
 午前7時すぎに上郷のスタンドで給油をして日出山線へ。
 鳥甲牧場に入った時はまだほとんど雪景色だったが(次頁写真)、牧場の中心部まで進むと、上の写真のような様子が見られた。

 

 

 

 1頁の写真を撮った時に高倉山も撮ってみた。

 

 

 

 

 その後、五宝木集落に向かい、8時19分の撮影。
姿が見えるのは阿部文夫さん。阿部さんは日出山線が開くと同時に五宝木に通われていたが、もう五宝木の家に戻って畑をやっておられた。
 畑に見える緑色は行者にんにく。

 

 

 

 

 五宝木集落の下(しも)の方に進んで驚いたのは、まだ森におられると思っていた山田政治さんが畑におられたこと。「3日に戻ってきた。子どもに畑を耕起してもらって」とのこと。
下の一枚は政治さんの家の手前からの眺め。

 

 

 


今日は野々海の雪山道トレッキング

 

 昨日、スキー場の残雪のゲレンデを登ってカタクリを見た後、「次は野々海に行こう!」と思った。
 スキー場頂上のカタクリのレポートを制作した後、天気予報を見ると、9日の午前中は晴れ。ということで、今日行くことにし、泉平などでの配達の後、道がまだ割られていない地点を午前10時54分にスタート。雪道をひたすらに歩き、11時52分に上の写真を撮影。野々海池の堤が見えた瞬間の画像。
 ここまでほとんど休憩なしで一気に来た。
 震災前に一度、雪の中を歩いて野々海池まで来たことがあったが、その時は4〜5人連れ。今日はまったくの単独行。
 地上の積雪は予想していたよりも多かった。2m超の地点もかなりあるように思う。
 野々海池の池の上の雪はそんなに多くない。やはり水の上にある分、融けるのがはやいのだろう。
 余水吐周辺の様子は次頁で。

 

 

 

 

 余水吐から落ちる水の勢いはまだそれほど激しくない。

 

 余水吐の様子はもっと全面的に撮りたかったが、これ以上、雪の斜面を下ることは危険。一歩誤ると、余水吐下に落ちる。すると、いっきに急坂になっている流れにのみこまれ、まず助からない。余水吐の撮影には、下の写真の斜面を下った。

 

 

 

 

 11:59。池を見下ろす地点に腰を下ろして休憩。リュックからバナナを取り出して食べる。
 このあたりでは、まだ鳥のさえずり声も聞こえない。まったくの静寂。
 その中で、なにか拡声器から流れるような音がかすかに聞こえてきた。耳を澄ますと、白鳥集落
の正午を知らせるメロディー。
 木の葉も繁っていず、遮るものがないので、ここまで聞こえるのだ。

 

 


野々海池の幅が狭まる東窓方向の様子。帰路に撮影。
これまでの経験から知るところによれば、池の雪はこちらが先に消える。

 

野々海三叉路の湿地の様子。

 

 

 ここからは往路の様子を少し紹介。

 

出発点

 

10:55

 

10:58

 

11:03

 

11:13

 

見覚えのある景色・地形。円筒分水器のある地点だ。11:23。

 

どれくらいの雪があるかがよくわかる1枚。11:28。

 

11:32。

 

これも見覚えのある景色・道の流れ。
このカーブを曲がると三叉路だ!
11:36。

 

三叉路到着!11:40。
いつもとはなにか違う感じがする。低木が見えないからだ。

 

三叉路から野々海池堤への道。
池の近くを通るのが近道とは思ったが、池に転落する危険があるので、通常の道があるあたりを進んだ。11:45。

 

通常の道はここから左へカーブして廻り込んで前方に見える「尾根」に出て、堤に向かうが、ここだけショートカットでまっすぐに進んだ。11:48。

 

ブナの木の根開き。11:49。

 

水番小屋の赤い屋根が見えた!
11:50

 

 

 帰路は下りが基本なので速かった。

 

軽トラを停めた地点に帰着。12:43。

 

 

 「道に迷わないか」が唯一の気がかりだったが、電柱が目印になった。来年はGWに〈野々海池雪山トレッキング〉を企画すると面白いかなと思う。

 


残雪のゲレンデを登った先に・・・

 

 スキー場内の村道を上がっていくと、まだ残雪があって頂上までは行けない。
 「今日は歩いてでも頂上まで行く!」と心に決めていて、午前中の秋山での配達を終えた後、スキー場に上がった。「車ではもうこれ以上進めない」という地点からゲレンデを歩いて登り始めたのは午後1時ちょうど。登り終えたのは10分後だった。
 3分咲きというところだろうか。
 明日9日は天気が悪いが、10日には見ごろになるのではないかと思われる。
 上の写真は、カタクリとスキー場頂上の林の残雪とのツーショット。

 

 


スキー場頂上のカタクリと鳥甲山。

 

 

 

 

「車ではもうこれ以上登れない」と判断した地点。

 

登ったゲレンデの残雪。

 

 

前進・後退を4〜5回繰り返して突破した地点。

 

スコップで雪を取り除いて進んだ地点。
左路肩に見える雪が除雪したもの。

 


 数日内に除雪が入るという話も耳に入ってきたが…。
 「10分くらいならゲレンデを登る」という方はご案内します。途中までは自車。普通車では困難な地点からは軽トラで案内します。