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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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トチノキの根こぶ

 8日午前、屋敷を配達に廻ったとき、珍しいものを見せていただきました。栃の木の根こぶです。



 山田信作さんが朝、上野原でとってこられたもの。ちょうど庭におろされたところに出会い、写真を撮らせていただきました。
 栃の木の根にできる瘤(こぶ)なのですね。信作さんは「話には聞いていたが、こうして入手できたのは初めて」とのこと。写真右下に根を切った箇所が見えます。
 一種の根の病気なのかもしれませんが、飾り物などを作るのにいい、独特の木目をしているそうです。皮をむいて乾燥させ、その後、木目がきれいに出るように切るとのことです。
 どんなものか、切った後のものも是非、見たいものですね。


夏の栄村を楽しむ




 青倉・西山田でオカトラノオにとまるチョウの姿。この場所、平素はウラギンヒョウモンの姿が多いのですが、これはミスジチョウではないかと思うのですが、詳しい方、いかがでしょうか?
 チョウが群れるスポットというものがあります。西山田の棚田の法面のある一角とか、貝立山裏のブナ林、野々海池の近くとか。そんな場所を求めて歩くのはとても楽しいです。ご希望の方、ご案内します。



 上は天地〜野口間の道路脇で8日夕に撮ったもの。ヨツバヒヨドリの花。淡紅色の花冠がいいです。
 よく似たものにヒヨドリバナがあります。大きな違いは葉のつき方。ヨツバヒヨドリは輪生。ヒヨドリバナは2枚の対生。チョウが蜜を吸いに群れる花の1つです。

 

野々海開き

 7月1日、野々海池の堤上、野々海大明神の前で恒例の「野々海開き」が行われました。
 あいにくの雨で祈願祭への参加者は少なかったのですが、参加者のみなさんは豊作と信越トレイルで野々海を訪れる人たちの安全を祈願されました。


 
 今年は野々海水路の完成から60年。記念すべき年です。人力のみで堤を築く、そして手掘りで隧道を掘るという偉業を成し遂げた先人に思いを馳せ、改めて感謝したいと思います。
 野々海水路の隧(ずい)道(どう)(トンネル)には傷みが生じていて、今年度、その修理のために県の中山間総合整備事業の予算がつきました。
 野々海の水路は関係5集落(森、青倉、横倉、平滝、白鳥)のみなさんの手による普請、水番管理によって維持されていますが、野々海池は田んぼに雪融け水を届け、豊かな実りをもたらす、そしてまた、野々海池周辺の豊かな自然と素晴らしい景観で全国各地から多くの人たちを引き寄せる、栄村の大きな財産です。
 野々海池と水路を維持するためにさらに関心を高めていきたいと思います。


17、18日撮影の写真から



アスチルベという花のようだ。
東アジア、北米に約25種が分布し、日本にもアワモリショウマ、チダケサシなど6種が自生するという。
栄村では庭に咲いている人に尋ねると、「トリアシだよ」と言われたが、トリアシショウマと同じユキノシタ科に属す。Wikipediaでは「ショウマの別名をもつ」と紹介されている。

白色、赤色それぞれのクローズアップも。





近くにはピンクのものも。



 以上、いずれも2015年6月17日午前、大久保集落のあるお宅の庭にて。

ヤギの乳搾りの様子


6月17日夕。



ヤギの乳は飼育舎の中で搾ると、ヤギの体臭が移ることがある。飼育舎の外の広々としたところで搾乳。
搾っているのは上倉重平さん(平滝集落)。2年前からヤギを飼う。昨秋、交配に成功し、今春、2頭の赤ちゃんが誕生。5月から搾乳している。
母ヤギのピピーは搾乳中も黙々と草を食べている。


搾った後、濾し布で濾す。



搾れたのは牛乳瓶4本分。容器は牛乳瓶が最適。ペットボトルなどを使うと、容器のにおいが移る
この後、65℃くらいで加熱殺菌。
とても甘くておいしいミルクだそうだ。



搾乳中、子どもたちは近くで跳びはねたりして遊んでいる。
搾乳の後、飼育舎の戻すと、早速、2頭の子ヤギがおっぱいを吸う。






6月18日、青倉から野々海にむかう途上で観察した卵。この日はこの写真しかないが、10日撮影のものが次の写真。



ある人から、「サンショウウオの卵ではないか。クロサンショウウオの卵に似ている」と連絡をもらった。たしかに撮影地点の近くはサンショウウオが生息していると聞いたことがある。



平滝から上がる道と、青倉から上がる道とが合流する野々海の三叉路のそばの沼地。6月18日昼で、まだかなりの雪が残る。


写真の真ん中に見えるのは水中の雪。



沼地の周りにはミズバショウが開花している。



野々海峠にむかう林道温井野々海線の道路脇のミズバショウ群生地。すべて小ぶりなので一時はヒメカイウかと思ったが、花が咲き終わった後のものの葉が大きくなっていたのでミズバショウだろう。

上の写真の奥に見える雪の先にもミズバショウが続いていることを発見。




次は、深坂峠にむかう道路脇の沢のミズバショウ群生地。



ここで東京・青梅市から写真撮影に来られた人と出会う。
こんな写真も撮れた。



18日の野々海での撮影写真はまだまだあるが、ここでひとまずの区切りにする。


栄村復興への歩みNo.256

なんという豊かさ!


 水飛沫(しぶき)を激しく飛ばしながら、滝を落ちる貝立水路。
 スキー場内の道路と青倉・西山田からの農道が交わる三叉路のすぐそば。
 
 スキー場内の道路をどんどん上がり、貝立山の裏側にある水路のかけ口付近に辿り着くと、そこはまだ雪が残る世界。



 青倉・西山田の棚田では、この雪が融けたばかりの水で今日も田植え。
 
 
 この3枚はいずれも6月10日の朝撮影。

 一方、里に近い畑ではアスパラの収穫が始まってもう1ヶ月になろうとしています。5日、6日は気温が低かったが、7日、8日と気温が上がり、滝沢総一郎さんの畑では9日朝、コンテナ10個分の収穫がありました。



 さらに、6月8日夕には泉平の武田充俊さんの畑でズッキーニの収穫が始まりました。



 そして、雪融け水で育まれたお米とこれらの野菜を食材にこんな美味しいものを食べられます。



 アスパラ(さっと湯がいただけ)、ズッキーニを焼いたもの(プラス焼きトマト)をトッピングした初夏カレー。
 
 食べものだけでありません。花々もきれいで、目を楽しませてさせてくれます。


 
 いま、村内のあちこちに咲いているムシトリナデシコ。「配達日誌」の記録を振り返ると、昨年6月8日にその名前を探しあてています。
 ムシトリナデシコほどに多くはありませんが、こちらもかなり見かけることが多いクリンソウ。



 この他、色とりどりの花が咲き乱れるようになってきていますが、標高の高いところに行くと、「もう今年は終わった」と思っていた花に出会ったり、里の近くでは近年ほとんど見られなくなった花が咲いていたりします。


イワウチワ(10日、貝立山裏)


イワナシ(イワゼコ)(5日、白鳥の山)

 そして、ミズバショウ。野々海のそれは今週末〜来週、相当出てくるでしょう。


 
 なんとも豊かで、贅沢な栄村の自然の恵みです。
 これも冬が厳しいものであるがゆえの、自然からのご褒美(ほうび)といってよいのかもしれません。
 この豊かさを豊かさとしてはっきり意識し、村外の人たちにアピールしたり、説明したりできるようになれば、自然のみならず、人との付き合い、そして経済においても豊かな栄村にどんどんなっていくのだと思います。




6月7日の野々海

 今日7日は、野々海の水路普請。関係者のみなさん、朝早くから精を出されていました。
 そんな中、「観光」というのは気が引けるところもあるのですが、お客さまを案内して、午前9時すぎに野々海池到着で行ってきました。
 カメラを構える人がかなり目立ちました。いちばん遠い車両ナンバーは「三重」でした。
 
 とても気に入ったもの2枚をまずご紹介します。





 この2枚目は野々海池から平滝方向に少し下ったところ、野々海水路の円筒分水器のところから森集落へ流れる水路沿いを少し進んだところでの撮影。
 沢の奥に見えている山は苗場山です。
 
 
普請で水番小屋の整備担当の人たち。








これは残雪が結構多いところです。
 東窓の方へ切れ込んで狭くなっているところは、まだ一面雪におおわれています。ただ、今日の日中のような陽気が続けば1〜2日で消えるでしょう。
 
 気になるのはミズバショウの開花状況。



 ただ1株だけ開花していました。他は写真の左側に見えるような芽の状態。でも、今週末が見頃かもしれません。


秋山での1枚



 5月22日に秋山・上野原で撮影したものです。
 花と葉のクローズアップも載せます。




 
 秋山では各所で見かけ、見覚えのある花だと思いましたが、秋山から下りてくると、いろんな所で注意しても見つかりません。
 図鑑『花かおる苗場山』やWebを調べましたが、「オオカサモチ」というのにいちばん似ています。果たして正解でしょうか。
 秋山のみなさん、どんな名前で呼んでおられるか、是非、お教えください。

 

提言:残雪の野々海の積極的活用を

 例年、春の季節あるいは5月を迎えると、とても気になるのが野々海池のことです。
 私が栄村に移ってきた年のGW、栄村の公職にある方のご案内を得て、まだ多くの雪がある野々海池にご案内いただきました。その時の感動を忘れることができません。
 だから、毎年、一日でも早く野々海池に行きたいと思います。
 しかし、これまで2〜3回、雪が残る野々海池を撮影し、ブログに掲載したところ、「野々海は通行禁止ですよ」と役場から注意を受けました。いずれの場合も商工観光課の職員からでした。ために、印刷した野々海の写真の配布を断念したこともあります。

 今日は、「車両通行止め」の看板はありましたが、農作業のためにその地点より上に行かれている方もおられるので、「行けるところまで行こう」と考えて進んだところ、道路除雪は済んでいて、野々海池まで辿り着くことができました。
 この「提言」を書くにあたって、商工観光課に問い合わせたところ、「通行止めは産業建設課の決定。商工観光課としても一日でも早く開けてほしい」とのお考え。産業建設課に問い合わせたところ、責任者はご不在でしたが、「6月頭の開通を考えている」とのご返事でした。
 
 以下、私は現在の野々海池の状況をあえて公表し、この野々海池を栄村の観光資源として積極活用するように公開で提言したいと思います。
 あくまでも「提言」のためであって、みなさんが「通行止め」を無視して、野々海に行かれるよう推奨する意図は毛頭ありません。
 除雪の時期を早めれば、その分、除雪経費がかさむことは承知していますが、観光資源の開発・活用には一定の投資も必要だと考えます。村が積極的な検討をされることを切に望むものです。



 野々海池の入り口からの眺めを撮った2枚の写真です。
 池の大部分を雪がおおっていて、素晴らしい景色です。
 下界は午前中から25℃を超える夏日ですが、雪の上をわたってくる冷風がとても心地よい。
 湖面が出ている部分は昨年の同期に比べて小さいように思いますが、その湖面に芽吹きの新緑が映る姿は、紅葉期に勝るとも劣らぬ素晴らしいものです。


 
 池の入り口から水番小屋、堤に下りる道はまだ雪に覆われています。雪に慣れていない人がガイドなしに、この部分に立ち入るのは危険だと思います。



 今日あたり、野々海池の水で耕作が可能になっている青倉などの棚田ゾーンに行くと、水路を流れ落ちる雪融け水の音が耳に届きます。まだ野々海池の調整弁を開けて水を供給することは行われていませんが、余水吐から流れ落ちる雪融け水が標高1000mの野々海から標高350〜500mの棚田に届いているのです。
 
  
 役場がある辺りと比べると標高差は約700m。
 里では5月初旬で終わりになった春の姿を野々海では5月末に見ることができます。


芽吹きの途上。


里では緑がかなり濃くなっていますが、芽吹いたばかりのブナの葉は淡いグリーンで、柔らかな感じがする。

 里ではかなり前に終わったフキノトウが、雪が消えたところの若々しい芽を出しています。
 
 
 


 ミズバショウが美しく咲く東窓の湿原はまだかなりの雪に覆われています。
 ただし、野々海でも陽射しはかなり強いので、現在の天候が続けば、ここ1週間くらいでミズバショウが見られるようになるかもしれません。
 
 この時期にしか撮れない地点からの野々海池の姿も捉えてみました。


 
 野々海の池は入り口から見た場合の右手、東窓の方へ狭くなりながら続いていますが、そのところを東窓の方から見たものです。このあたりはまだ雪が厚くて、少し歩くことができたので撮影できたものです。(当地の雪に慣れない人には撮影は危険です)
 
 湖面の雪そのものも示しておきたいと思います。




 野々海に至る道でもさまざまな出会いがあります。


山桜


コブシ(奥)とヤブデマリ(手前)


野々海から平滝に下る水路



 平滝集落の標高がいちばん高い田んぼ。屋号「田中屋」さんが田起こしをしたうえで、水路の補修をされていた。



 野々海から下ってきた水路が、森にむかう水路と青倉にむかう水路に分かれる円筒分水器のあたりの様子。
 6月7日には野々海の水路普請が予定されているが、それまでにこの雪は消えるのだろうか。
 
 
 以上、豪雪の栄村だからこそ5月末に見られる素晴らしい景観です。
 これを、是非、活用したいものだと思います。
 
 

イカリソウでした

 千曲川沿いの清水河原スノーシェッドの近くでカタクリの後に咲いた花、「配達日誌」で写真を紹介したところ、複数の村民の方から「イカリソウです」というお教えをいただきました。改めて写真を紹介します。すぐそばで撮影できるところでイカリソウを撮り直したいと思っていましたが、時間がありませんでした。教えて下さった方は「葉の形が決め手」と言っておられました。




<お知らせ>
5月21日付のNo.254、6月1日付のNo.255、ともに日付通りに発行しますが、5月下旬〜6月上旬、各種イベントの仕事が重なるため、配達が遅くなることがあります。ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
 

よらっしゃれ、栄村へ




              よらっしゃれ、栄村へ

 冬の5ヶ月間、3mの雪に覆われる長野県栄村。そんな栄村にも遅い春が訪れました。
 冒頭の写真は志久見(しくみ)集落の鈴木フジイさん、88歳がゼンマイを干し、揉んでいる姿。
 
 
 森宮野原駅の「日本最高積雪記録」の記念標柱。


 雪が消えた山際に姿を現わしたゼンマイ

山菜採り名人の手の動き




 “こごみ”の根元に手を裏返して突っ込み、親指の力でキュッとひねる。
 山菜採り名人の名は宮川吉郎さん。
 採った場所はすぐそばにまだ雪が残る(下写真、5月13日撮影)。



 つぎは上写真の地点の4月25日の様子。
 
 


ネマガリダケ
 
春の栄村を彩るのはブナの芽吹き。
 その淡い緑色は、白一色の世界の中で5ヶ月を過ごしてきたむら人たちに喜びと生命力を吹き込む。


 地面にはまだ雪。バックには苗場山系の雪山が望める。(平滝集落から標高千mの野々海池にむかう途中にて、5月4日撮影)
 
 カタクリの花が、雪が消えたところから順に姿を現わす(4月9日撮影、5月に咲く場所もある)。




ヒトリシズカ
 
水が流れ出る山の沼地では雪が消えたところにミズバショウが群生する(4月19日撮影)。




イワカガミ(5月9日撮影)

 下は雪融け水が流れ落ちる滝をバックに咲きほこるヤブデマリ。秋に赤い実をつける。


 


 栄村の北側、標高千辰隆愿鳥殻野々海高原にある野々海池。昨年5月27日の撮影。まだ湖面は雪がいっぱい。
 10mに達する積雪の雪融け水を溜め、村の田んぼに水を送り込む。
 
 その野々海池、秋になると、こんな姿を見せてくれる。
 
 
広葉樹のブナの紅葉はカエデ中心の紅葉とはひと味違う。
 

ほぼ落葉した後の姿も美しい。湖面に映る姿は朝方だけ見られる。








 8月のお盆から下旬にかけて、集落ごとに豊作を祈って祭りが行われる。
 獅子舞(1枚目)、さいとり舞(2枚目)、松明をかざす天狗など(3枚目)、伝統的な神楽が奉納される。
 
 
「おいこっと」で飯山線を旅する
 4月からJR飯山線に観光特別快速列車「おいこっと」が走りはじめました。
 古民家の障子や襖(ふすま)をイメージした車体。土・日を基本に長野〜十日町間を1往復します。飯山駅で北陸新幹線とも接続。


 いまの季節は、車窓から田や畑の農作業に勤しむ人たちの姿も見られます(上写真は5月9日、白鳥集落にて)。
 また、冬の飯山線の雪景色も素敵です。



 
畑作業の体験、古民家宿泊、伝統料理のフルコース…、いろんな栄村をお楽しみください
 
 遅い訪れの春の景色を中心に栄村をご紹介しました。
 1頁目の「よらっしゃれ」というのは「ようこそ、お越しください」という意味です。私たちは4年前の震災から復興すべく、いろんなことに取り組んでいます。



 天地(てっち)集落のかあちゃん・斉藤勝美さんは「ぶらり農園」を始めました(上写真に見えるかあちゃんが斉藤勝美さん)。畑での苗植えや野菜の収穫などを体験できます。またお昼の定食の提供もあります。

 また、Iターン者の杉浦恵子さんは、古民家を改装して農家民宿「今泉ふるさとの家」を始めました。


今泉地区(右から3軒目が「ふるさとの家」)

 さらに森宮野原駅前の旅館「吉楽」では伝統料理のフルコースを味わえます。
 
 
 栄村についてのお問い合わせは、  
aokura@sakaemura.net または、080−2029−0236までお問い合わせください。この紹介冊子を制作した松尾がご案内させていただきます。