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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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京都精華大学の卒業式で「栄村同窓会」が募金活動(21日の様子4)


卒業式会場前で栄村義捐金を訴える!

 京都精華大学で卒業式が行われましたが、栄村を訪れたことがある卒業生や在学生が栄村の被災状況を伝え、募金を呼び掛ける活動をしてくれました。
 送られてきた写真を見ると、フィールドワークで、「田舎で働き隊」で、栄村を繰り返し訪れたことがある懐かしい顔が並んでいます。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

「結いのしょ」=ボランティアについて(21日の様子3)

 今日は総計105名の方々に「結いのしょ」として活動していただきました。主に片付けの手伝い、除雪作業です。
 しかし、今夜の集約では、明日の支援要請(「ニーズ」と呼んでいます)件数は今日と比べるとかなり少ないようです。「ニーズ」は日々、かなり大きな幅で変動するようです。次は震災ごみ集積場への各世帯からの搬出がある24日のニーズが増えそうです。しかし、先々のことはなかなか予測がつかないというのが率直な実情です。
 そこで、栄村のボランティア支援の原則を改めてお知らせし、ご理解、ご確認を願います。

●まず、「小さな村がボランティアで溢れかえり、地元がかえって混乱する」というようなことが起こらないよう、ボランティアは登録制とし、こちらから要請を出してはじめて現地に来ていただくという方式をとっています。
いきなり現地に来られるということがないよう、お願いします。

●2つ目に、登録手続きはすべてメールでお願いします。電話への対応はしていません。多くの方から電話がかかると、復興支援機構「結い」の本部機能がマヒしてしまうからです。ご理解ください。

●3つ目に、登録に対してすぐに返信を返すことができません。登録受付担当は出動要請のメール発信係を兼ねておりますので、出動要請のメール発信を優先しています。

●4つ目に、せっかく遠路を来ていただいたのに、ニーズがあまりなかったということがないようにするため、基本的に村に車で1〜2時間で来られる方々を中心に要請を出し、今のところ、遠隔地の方には要請を出していません。

●5つ目に、これは新しい情報・確認ですが、登録をいただきながら、支援への出動要請がないまま、地震直後の支援が終わるというケースが出てくる可能性があります。この点、是非、ご理解をお願いします。
 ご登録下さる方は、登録には「栄村を応援するぞ!」というメッセージとしての意味・意義があるとご理解ください。登録いただくこと自体が栄村への励まし、支援になっています。そして、復興への道のりは長いものになりますので、その道のりを支援するという意味合いを込めてご登録いただけますよう、お願いいたします。

 以上、当方の事情を優先してのお願いで恐縮ですが、どうかご理解いただけますよう、お願いいたします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

「全壊」は必ずしも解体・建て直しが必要とは限らない(21日の様子2)

 避難指示が解除され、みなさんの意識は「家をどうするか」に向いてきています。
 住宅相談も本格化し、国や県の生活再建支援をどの程度受けられるのかが大きな関心事項になってきます。

 生活再建支援を受けるには、「罹災証明」が必要で、そのための被害状況調査がこれから実施されます。調査は、地震直後に行われた「応急危険度判定」とは別のものです。「全壊」、「大規模半壊」、「半壊」、「一部損壊」等の判断が下されます。

 今日、先に記したように、震災復興の専門家の先生にお話しを聞く機会がありましたが、重要なことを2つ、教えていただきました。
 1つは、「全壊」と判断されても、その家は潰すしかないということではないということです。建物が一定以上傾いていると「全壊」と判断されます。しかし、「引っ張り」という技法を用いると、その傾きを直し、建物を居住可能なものに直すことができるとのことです。
 2つは、「全壊」や「大規模半壊」、「半壊」の判断は機械的に決まるものではないということです。

 「全壊」か「大規模半壊」か、あるいは「半壊」かで、支給される生活再建支援の金額が大きく変わってきます。
 判断が納得いかない場合は、納得いくまで説明を求め、生活再建支援を十分に求められるように努力することが大事なようです。
 この種の情報は、専門家等に教えていただきながら、随時、お伝えしていきます。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

避難指示解除1日目(21日の様子1)


 今日21日午前9時をもって、中条地区以外の避難指示が解除されました。
 雨模様の一日でしたが、役場の避難所を見るかぎり、昼食時を除いて、昼間はほとんどの人が片付けで家に戻っていて、避難所は空っぽに近いという状態でした。
 ただ、水道がまったく使えない状態が続いていますので、夕方以降はほとんどの人が避難所に戻っておられます。

亀裂などは広がっている
 今日、青倉集落をまわり、さらに小滝集落にも行ってきましたが、傾いている家の傾きが大きくなっていたり、道路の亀裂が広がっていたりして、驚きました。
 震災復興に専門的に関わっておられる長岡造形大学の先生が今日、村に来て下さったので、一緒に歩いたのですが、「この家は積雪に支えられていますね。雪が消えないと被害の全貌は明らかにならない」と言っておられました。写真の家の玄関部分、つい数日前まではもっとまっすぐに立っていたのですが・・・(青倉集落)

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事


写真記録

これまでに撮影の機会がなかった被害箇所の写真を紹介します。


森宮野原駅駐車場の断層

 
森宮野原駅前商店街の中林新聞販売店、朝日屋、マルナカ商店の並び。店が立つ地盤が大きくずれ、道路から離れている。


その向かい側、旅館「吉楽」の前。


つぐら名人・高橋りうさんの家が立つところの石垣がほとんどすべて崩れている(青倉)

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

ブログ立ち上げの経緯

  • -
  • 2011.03.21 Monday
14日未明にこのブログが立ち上がって以来、アクセス数はすでに37,800件に達しています。アクセス、有難うございます。
このブログを通して、ボランティアに参加して下さっている方も数多くおられます。また、いま現に村で避難所生活をしている方からも、「ブログを見て、情報収集している」という方がかなりおられます。

そういう中で、このブログの立ち上げ経緯等についてのご質問を受けることが増えていますので、少し詳しく紹介させていただきます。

●ブログ記事のソース
毎晩、栄村ネットワークの松尾が書く「栄村の状況」というレポートをブログ用に編集するものを中心に発信しています。「栄村の状況」は栄村ネットワーク及び松尾にご縁のある方々に配信しているものです。

●ブログの運営者
いぬいさえこ」イラスト制作 七つの森と、「五島 優」Webデザイナー(共に大阪在住)が被災情報ブログを管理・運営しています。また、いぬいは平素から栄村ネットワークの公式WEBページ管理を委託されており、栄村ネットワークとのご縁は、ネットワーク理事の松尾真がいぬいが通っていた大学の先生だったことです。

●ブログ立ち上げのきっかけ
地震当日の午前10時29分にいぬいからのメールをうけて、松尾がいぬいに電話で、「『ネットワークの関係者は無事です』という旨を至急、HPにアップしてください」とお願いしたのが始まりです。
そして、12日夜、松尾が「栄村の状況について」というレポートをご縁のある方々に配信し、それをうけて、いぬいと相談を受けた五島がブログの立ち上げを考え、実行に移しました。

●いま、考えていること
「栄村の状況」レポートは13日からナンバーを打ち始め、現在のところ毎日、発信しています。当面、毎日発信を続けるつもりです。
多くの方から、「栄村の情報はTV等では流れないので、このブログが唯一の情報源だ」と言われます。当初、そういうことを意識していたわけではありませんが、今となっては「唯一の情報源」ということを意識して、できるだけ正確に必要な情報を発信するように心がけています。

どこかの段階で、区切りをつけ、「復興」をテーマとするブログに切り替えていきたいと考えていますが、まだいつのことになるか、見当はつきません。
みなさんには、当面、このブログへのアクセスを続けていただけますよう、お願いいたします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事tag:information

軽トラ支援の要請 (※現在保留中)

(21日 16時22分) 
※現地より電話で、本記事に関して一旦保留の連絡が入りました。
 申し訳ございません…!ご協力ありがとうございます!
 ―WEB更新担当より


24日、震災ごみ捨て場が開設されます。これに伴い、24〜25日、ごみ搬出依頼の支援要請がいっきに増えるものと予想されます。
 高齢者で車を運転できない世帯、地震で車が使えなくなった世帯では、ごみ搬出のために軽トラ付き支援が必要です。

 そこで、軽トラ持参で支援して下さる方を緊急募集します。
 軽トラでの移動ですので、長野県内の1〜2時間圏内、新潟県の十日町あたりまでの範囲に居住の方にとくにお願いします。
 なお、搬送に要するガソリンの費用は申し訳ありませんが、支援者自己負担とさせていただきます。

 ご協力いただける方は、aokura@sakaemura.netまでご連絡ください。

<関連情報>
栄村近辺のガソリンスタンドですが、津南町は1回20ℓの制限があります。長野市近辺はとくに制限はないと聞いています。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

「結いのしょ」の活動広がる(20日の様子2)

 「結いのしょ」の活動は2日目。
 1日目の19日とは一変して、朝からどんどん支援の要請が入ってきました。今日、支援活動に参加された「結いのしょ」は約70名。
  21日はさらに要請が増える見込みになってきたため、今日の午後、21日の活動参加者の増員を緊急アピール。それを受けて、続々と参加申し込みが入ってきています。有難うございます。
 
  今後の展望ですが、
●22日からは朝からの支援活動に切り替えます。早い人には午前9時までに到着していただくようお願いします。

●震災ゴミの集積場が24日に開設されます。このため、ゴミ集積場の整理だけで15名の支援要請が入っています。同時に、各世帯がゴミの搬出、運搬の支援を一斉に要請してくるものと予想されます。

●22〜25日あたりが片付け支援のピークになります。平日であるため、みなさんも大変だと思いますが、是非、ご協力をお願いします。

●当面、家の周りの雪掘りをお願いしたいという高齢者も多いようです。

●また、単なる片付けではなく、一人暮らしの高齢者と一緒に作業し、話し相手になるということも大事になってくると思います。


―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

住宅復興問題について

  いま、被災者のみなさんの頭の中を占めている最大の問題は家(住居)の問題です。
  私事ながら、私が管理人として住んでいるゼミナール館をボランティアの建築士さんに今日、診ていただきました。結論から言うと、「これは『黄』ではなく『赤』判定でもおかしくありませんね」ということでした。私も住む場所を失ったわけです。地震後、今日まで私自身は住宅相談にも行っていなくて、仮設住宅の希望調査にも何ら回答していません(単に忙しいというだけでなく、これまでの相談会が「赤」の人を対象とするものであったことにも因ります)。
  それはともかく、突然、家を失った者はどうすればいいのか。一時仮入居の県営住宅などを仮に確保できたおしても、それで気が休まるものではありません。

<19日夜のAさんとの会話から>
  19日夜、被災者のある人(Aさんとします)と話しました。Aさんによれば、とくに高齢者のみの世帯(一人住まい、あるいは高齢者夫婦)で「赤」の判定を受けた人(そして実際、修復不能と思われるケース)は、
「○○(県外)に行くしかない」
「もう(村を)出るしかない」
「なんとかして残りたい」
等々、具体的な意向を漏らしておられるとのことです。
  Aさんは、次のように言っておられます。
「一時帰宅」が実施される前は、避難所で「頑張るぞ!」と言っておればよかった。しかし、「一時帰宅」が始まり、毎日、壊れた自分の家を繰り返し見るようになると、カラ元気だけではやっていられない。

  また、現在の家に住み続けるつもりだが、かなり大幅な修理が必要だというケースの場合、資金をどうするかを心配され始めています。たとえばAさんご自身の場合、「応急危険度判定は『黄』で家の骨格はしっかりしているが、壁はほとんどが落ち、風呂場も全面的に壊れている。修理費用は1千万円近くかかるだろう。年齢が年齢なので銀行融資等は難しい」とのお話です。

<村で、集落で、暮らし続けられる集合住宅の建設を>
  高齢者のみの世帯で被害が大きいケースの場合、個人での住宅再建は基本的に困難です。
  この人たちが村から出ていかざるをえないような状態を放置することは許されないと思います。「この村で暮らし続けたい」という思いを大事にする必要があります。都市工業文明の破たんを突き出したのが今回の原発災害ではないでしょうか。

  阪神大震災の後、多くの集合住宅が建設されました。しかし、それは高層マンションで、高齢者を地域コミュニティから分断し、多くの人たちを「孤独死」に追いやりました。その愚をくりかえしてはならないと思います。
  小さな集落ならば、集合住宅を必要とする高齢者世帯はせいぜい3世帯ほど、大きな集落でも10〜15世帯までの範囲でしょう(後者の場合は3〜5世帯用のものを3ヶ所くらいに建てればよい)。
  私が知るかぎり、土地は確保できます。
  県や村が集落単位の集合住宅の必要性をしっかりと認識することが大事だと思います。

<景観配慮、安全・安心な集落公民館を兼ねる ―― 一石三鳥の画期的な方式>
  この集落単位の集合住宅は、栄村の“むららしい景観”の保全にも役立ちます。むらの集落独特の佇まいは国民的共有財産です。「にほんの里100選」に選ばれた栄村の景観の保全は震災復興の不可欠の要素です。
  また、工夫をすれば、今回の地震のような災害時に安心して避難できる安全な公民館、また、居住福祉の観点から高齢者が楽しく集える「共同の家」の要素を兼ね備えることも可能だと思います。

  高齢者世帯の復興、景観保全、むらの安全・安心施設、という一石三鳥です。
  「緊急時だから、そんなややこしいことをやっている余裕はない。村に1ヶ所、大きな集合住宅を作ればよい」という考えは、怠慢以外のなにものでもないと思います。住民の叡知、そして全国の支援者のご協力をいただければ、集落ごとの小規模集合住宅の建設の方がよほど迅速に事が運ぶと思われます。“むららしい小規模集合住宅デザイン・コンテスト”のようなものを実施すれば、有用で面白いアイディアがいっぱい集まるのではないでしょうか。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

明日21日午前9時で避難指示解除(20日の様子1)

  今日、新潟大学の専門家の意見も聴き、災害対策本部として避難指示解除の方針を決定、その後、区長会を招集して同意を得たうえで、夕刻に発表されました。

  ただし、中条地区(森集落の一部で、スキー場やトマトの国に向かう道路の右手、6戸)についえは土石流の危険があるため、避難指示が継続されます。
  家に帰れない人も多数いるため、避難所は維持されます。

  また、食事はしばらくの間、現在の配食が維持され、各集落が避難所から集落に持ち帰って配布します。水道が復旧しておらず、またガスも完全復旧まであと3日ほどかかるためです。

  下水は多くの家が合併処理浄化槽方式ですが、これは使用可とされました。ただし、水道は止まっているため、川の水などを汲んで流すことになります。また、浄化槽の点検が終わっていないため、各戸で下水を流した場合、きちんと流れるかをチェックするようにとの指示です。

避難から復旧‐復興へ、次の段階をどう歩み出すか

  避難指示が解除されることになったことから、局面は新しい段階に入ります。
  一言でいえば、「避難から復旧‐復興へ」ということですが、ここから地区(集落)による被害状況の差が色んな面に影響してきます。また、家屋が使用不可能あるいは大規模改修を要する世帯とそうでない世帯の違いもはっきりしてきます。

  私は、今後、被害が激甚な集落(主に森、青倉、小滝の3集落か)、家屋の全面的再建を要する世帯に焦点をあてて、状況報告を行ない、みなさんの物心両面からのご支援、ご協力をいただけるようにしたいと考えます。どうぞ、ご理解の程、よろしくお願いします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事