仙(せっ)当城(とじょう)をご存じですか?〜月岡からの報告
- 栄村の魅力・風景
- 2011.11.28 Monday
昨27日、月岡集落の人たちの呼びかけで仙当城址に登る会がありました。
これは、新潟県六日町の上田史談会(しだんかい)の会長さんたちが仙当城址を見に来られるので、一緒に登り、上田史談会のみなさんからお話をお聴きしようということでもたれたものです。私は南雲成一さんからご連絡をいただき、参加させていただきました。
こちらは、「二の丸」跡に立てられた標柱。前方に見える平らな部分が「本丸」跡です。
仙当城の最大の特徴は壮大なスケールの空濠の存在。下の写真が「本丸」と「二の丸」の間の空濠です。
「二の丸」から「本丸」方向を見て左手。
「二の丸」から「本丸」方向を見て右手。
つぎは、「本丸」と「二の丸」を結ぶ「一騎(いっき)駆(が)け」と呼ばれる連絡道。馬一頭が辛うじて通れる狭さで、「いざ」という時、敵が一気に押し寄せることができないように工夫されたもの。
写真中央の「馬の背」のような部分が「一騎駆け」です。写真右下に空濠を登ってくる人たちが見えます。
仙当城は中世〜戦国期、現在の栄村地域の大半を領地としていた市河氏の山城。その時代の山城に詳しい上田史談会のみなさんは口を揃えて、「こんな大規模な山城址は珍しい。第一級のものだ」と言っておられました。
上田史談会は、上杉景勝と直江兼続を生んだ越後国南魚郡上田庄の坂戸城の歴史を中心に郷土の歴史を調べ、語る会。NHKを動かし、大河ドラマ「天地人」を実現されました。
●仙当城跡を国の文化財に
上田史談会の会長さんらは「こんな立派な山城址は是非、国の文化財に指定するように働きかけ、その立派さにふさわしい評価が与えられるようにすべきだ」と言われ、どのように指定にむけてどのように運動するのがよいかについてもご指導くださいました。
●月岡仙当城跡保存会
月岡集落では3年前から保存会をつくり、仙当城に登る山道の整備、城跡での刈払い等の作業を行っています。山道の入り口には二の入り沢川に木橋も架けられています(右写真)。この秋も刈払い作業をされました。仙当城への山道を少し辿ってみましょう。
山城に登る道ですから当然のことといえますが、かなり急な坂道が2ヶ所あります。でも、子どもからお年寄りまで、十分に登れます。
途中、振り返ると、貝立山−関田山脈や千曲川が見え、素晴らしい眺望です。
仙当城址にも地震の爪痕が随所に見られます。右写真は山道が通る尾根が二の入り沢川にむかって大きく崩れた箇所。
山道脇の木には立派ななめこが大量に見られます。さっそく、みなさんが採られ、お昼、なめこ汁をつくって月岡公民館でいただきました。
今回の仙当城址に登る会には月岡にお住まいのケヴィン・友絵夫妻も参加されていて、お二人のお子さん、もなちゃんもパパに背負われて一緒に城址まで登りました。
上田史談会のみなさん。写真左の方が会長さん。
震災復興の途上で、この日の仙当城址に登る会が催されたことにはとても大きな意義があると思います。
栄村にある“歴史の資源”を発掘し、それを現代に有効に活かしていく。そこに、栄村が山村らしさを生かしながら、震災復興を実現し、「中山間地再生のモデル」となっていく道があると思います。志久見街道を活かす10月30日の小滝での古道歩きの会につづき、栄村の新しい観光の可能性を押し広げていきたいですね。
これは、新潟県六日町の上田史談会(しだんかい)の会長さんたちが仙当城址を見に来られるので、一緒に登り、上田史談会のみなさんからお話をお聴きしようということでもたれたものです。私は南雲成一さんからご連絡をいただき、参加させていただきました。
こちらは、「二の丸」跡に立てられた標柱。前方に見える平らな部分が「本丸」跡です。
仙当城の最大の特徴は壮大なスケールの空濠の存在。下の写真が「本丸」と「二の丸」の間の空濠です。
「二の丸」から「本丸」方向を見て左手。
「二の丸」から「本丸」方向を見て右手。
つぎは、「本丸」と「二の丸」を結ぶ「一騎(いっき)駆(が)け」と呼ばれる連絡道。馬一頭が辛うじて通れる狭さで、「いざ」という時、敵が一気に押し寄せることができないように工夫されたもの。
写真中央の「馬の背」のような部分が「一騎駆け」です。写真右下に空濠を登ってくる人たちが見えます。
仙当城は中世〜戦国期、現在の栄村地域の大半を領地としていた市河氏の山城。その時代の山城に詳しい上田史談会のみなさんは口を揃えて、「こんな大規模な山城址は珍しい。第一級のものだ」と言っておられました。
上田史談会は、上杉景勝と直江兼続を生んだ越後国南魚郡上田庄の坂戸城の歴史を中心に郷土の歴史を調べ、語る会。NHKを動かし、大河ドラマ「天地人」を実現されました。
●仙当城跡を国の文化財に
上田史談会の会長さんらは「こんな立派な山城址は是非、国の文化財に指定するように働きかけ、その立派さにふさわしい評価が与えられるようにすべきだ」と言われ、どのように指定にむけてどのように運動するのがよいかについてもご指導くださいました。
●月岡仙当城跡保存会
月岡集落では3年前から保存会をつくり、仙当城に登る山道の整備、城跡での刈払い等の作業を行っています。山道の入り口には二の入り沢川に木橋も架けられています(右写真)。この秋も刈払い作業をされました。仙当城への山道を少し辿ってみましょう。
山城に登る道ですから当然のことといえますが、かなり急な坂道が2ヶ所あります。でも、子どもからお年寄りまで、十分に登れます。
途中、振り返ると、貝立山−関田山脈や千曲川が見え、素晴らしい眺望です。
仙当城址にも地震の爪痕が随所に見られます。右写真は山道が通る尾根が二の入り沢川にむかって大きく崩れた箇所。
山道脇の木には立派ななめこが大量に見られます。さっそく、みなさんが採られ、お昼、なめこ汁をつくって月岡公民館でいただきました。
今回の仙当城址に登る会には月岡にお住まいのケヴィン・友絵夫妻も参加されていて、お二人のお子さん、もなちゃんもパパに背負われて一緒に城址まで登りました。
上田史談会のみなさん。写真左の方が会長さん。
震災復興の途上で、この日の仙当城址に登る会が催されたことにはとても大きな意義があると思います。
栄村にある“歴史の資源”を発掘し、それを現代に有効に活かしていく。そこに、栄村が山村らしさを生かしながら、震災復興を実現し、「中山間地再生のモデル」となっていく道があると思います。志久見街道を活かす10月30日の小滝での古道歩きの会につづき、栄村の新しい観光の可能性を押し広げていきたいですね。