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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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「結いのしょ」大活躍

  今日は過去最高の110名(支援に出た「結いのしょ」75名、スタッフ35名)でした。
 ごみの搬出で大忙しの今日、若干の手違いなども発生しましたが、概ね、村民のみなさんからたいへん感謝されています。

 今日のレポートを書いている最中にネットワーク仲間のMさんから電話。
 「今日、ごみ捨て場には『結いのしょ』がでていたのか?」、「はい、飯山高校剣道部の高校生が来てくれました」、「ごみ持っていくと、車に乗り込んで、ごみ下ろしを手伝ってくれて、助かったよ」。
 「Tさんのところには、キノコの片付けに来てくれたようだ。S大の学生さんらしく、頭が良くて、『こうやった方が早いですよ』と考えてくれて、1日かかると思っていたのに、半日で片付いたよ」。
 
 また、「結いのしょ」で今日来て下さった方から、早速、メールが入っています。
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今日ボランティアをさせていただいた茅野市の●●と申します。ありがとうございます。水も電気もガスもない中、手伝いをさせて頂いたお宅にはお餅やおやきをいただき、なによりのご馳走でした。感謝、感謝です。来週、月曜日28、29日はもし要請があるようでしたら是非手伝いたいと思いますのでよろしくお願い致します。ありがとうございました。

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本日(3月24日)は「結い」へ参加させていただき、ありがとうございました。
午前は震災ごみの搬出、午後は倒壊した車庫の片付けの手伝いをさせていただき、少しは栄村のお役に立てたかな、と実感した一日でした。

特に、午後伺った野田沢地区では、「結い」への遠慮があるのか、まだ「結い」が浸透していないせいか、住民の皆さんは「結い」への「ニーズの要望」をどうしたらいいのかわからない、といった雰囲気を感じました。

午後お手伝いした倒壊した車庫の片付けは「ニーズ」としては上がってきていない件でしたが、本部より指示されて伺った公民館の片付けが終了していたため、通りがかりでお手伝いをさせていただきました。

お手伝いを始めた時点では、家主さんもやや戸惑っていたようでしたが、時間が経つにつれて打ち解け、お茶までごちそうになりました。
時間や人手の点で難しいとは思いますが、巡回して声がけをすることができれば、まだまだ「ニーズ」はたくさんあるのかな?と感じました。

本日、来週分の休暇を先取りしたため、今後の平日の参加は不確定ですが、来週も「結い」の必要性があるようでしたら、1日くらいは休暇をやりくりしたいと考えています。

事務局の皆様は、様々な「ニーズ」への対応と、日々入れ替わる「結いのしょ」の皆さんへの対応、何かと気遣いが多く、大変だとお察しいたします。くれぐれも体調にはお気をつけいただきたい、と願っております。
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 こちらが感謝しなければならないところ、逆に「結いのしょ」のみなさんからお礼の言葉を寄せられ、恐縮の極みです。本当に有難うございます。これからもよろしくお願いいたします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

被害の記録3/24


 国道117を長野方面から来て東大滝橋の左前方の千曲川沿いの崖が崩落した現場。写真の上真ん中に見えるプレハブが森林組合の臨時事務所。


森林組合製材所の焼却炉がこの崖崩れで傾いている様子。


 森宮野原駅駐車場の断層部分。午後3時過ぎに行くと、県の職員が下水道の点検中。電信柱の陰になっている所にあるマンホールに職員1名が入り、「光は届かない」と言っている声が聞こえました。写真左手に小さな人の姿が見えますが、その下にもマンホールがあり、そこで下水溝に光を出しているとのこと。下水溝に異常がなければ、手前のマンホールに光が届くという点検方法。
 職員は、「液状化で下水溝がぐにゃぐにゃになっているのだろう」と話していました。


 飯山線路盤流失の現場。これまでに撮影した写真の中で、線路が宙づり状態になっていることが最もよくわかる写真です。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

心配な中条川上流の土砂堆積


 中条地区の避難指示継続、青倉集落一部地区の避難勧告の原因となっている中条川上流の土砂堆積。どうなっているのか、心配で、今日の午後、「トマトの国」近くで撮影された写真を入手しました。上の写真がそれです。


 上の写真が先日紹介した津南新聞社提供の写真の一部拡大ですが、見比べると、崩壊部分の下半分の左の山が新たに崩れているように思われます。

<中条川土砂堆積でいま、大事なこと>
 本当に心配な状況ですが、いま大事なことは、専門家の調査・分析に基づいた情報をもっときちんと公開することだと思います。
 土石流の心配がある以上、避難措置は当然の措置ですが、いつまで避難が続くのかという不安もあります。
 この堆積土砂を降り除く方法、あるいは土石流を防ぐ方法について、そう簡単に妙案があるとは思いませんが、専門家の調査・分析の結果等がきちんと公表されていないのはまずいと思います。
 事態の深刻さ、重大性からすれば、県、さらには国の力を投入して、一刻も早く、もっと本格的な対策が求められていると思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

復興へ ―― 森林組合、業務再開態勢整う


 栄村森林組合は、白鳥にある製材所内のプレハブを使って臨時事務所の開設準備を進めていましたが、今日、ほぼ準備が整いました。午前中に訪れると、インターネットの接続作業、大型プリンターの点検・整備などの真っ最中。地震から13日目、こうして事業所が業務を再開させることは復興にとって非常に重要なことです。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

復旧活動進む

 今日24日、震災ごみの集積場が開設され、各戸からのごみの搬出が始まりました。
 避難から片付け‐暮らしができる環境の整備へ、復旧活動が大きく前進したといえます。もちろん、1日ですべてが片付くわけではありませんが、村の様子が一歩、一歩、復興にむかって変わっていく第一歩だと思います。


「結いのしょ」の援けを借りて、部屋を片付ける桜沢名代子さん(青倉)

 
 名代子さん宅を訪れた「結いのしょ」の一人は、なんと中高生時代を青倉で過ごした石田さん(上写真)でした。名代子さんとは、「5月になったら、一緒にゼンマイ採りに都会の人を呼ぼうよ」と話し合ってきました。





青倉で倒壊した倉庫の解体・撤去作業(上は午前10時20分、下は午後2時42分。知人の業者が手を貸してくれたとのこと)


高橋友太郎さんの車庫の撤去作業


友太郎さん

 後方に軽トラが見えますが、当初は倒壊した車庫の中にありました。まず、車庫の後方をチェーンソーを使って切り、車を後ろへ出したうえで、前方部分を解体し、その後、車を前方の道路に出す作戦だという。

 友太郎さんは78歳。この作業を一人でやってのけます。凄いパワーです。友太郎さんはご存じの方も多いと思いますが、「お茶のみ」でよくお世話になる高橋春江さんのご主人、そして高橋真太郎さんのお父さまです。(因みに、真太郎さんはこの日、役場勤務でした)

 この写真撮影の後、春江さんが「家の中はきれいになったよ。見て行ってくれ」と仰り、今日、村を訪ねて下さった元森林文化協会常務理事の藤原勇彦さんと一緒に、家に上げていただいて、お茶をご馳走になりました。




 午後になると、ごみを搬出する軽トラが増えました。それに従い、国道も軽トラや復旧工事用トラックなどがいっぱい並ぶ状態でした。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

ボランティアについての指針(3月24日:最新版)

 19日に本格スタートして6日目。まだまだ未発掘の支援ニーズがあると思いますが、ニーズ状況もある程度、見えてきました。そこで、被災情報ブログでボランティア募集情報をご覧の方々に新しい「指針」をお示しさせていただきます。

1. 当面、栄村ネットワークを通じてボランティア(「結いのしょ」)登録して下さっている方への日々の支援出動要請は15〜20名の範囲とします。
明日25日から、当面1週間の支援要請を送信する作業を始めます。

2. 登録受付は継続します。

3. 登録情報の分類整理の作業を進め、登録者の特技や資格を生かす支援要請を出せるようにします。とくに、マッサージ・整体、理容、お年寄りの話相手を登録者のみなさんの中から探させていただきます。
とくに、避難所生活が長期化せざるをえない方がおられることを重視して、支援の態勢を整えたいと考えています。

4. 栄村の復旧活動は、雪消えが4月中下旬であることから、4月中旬〜5月中旬に増える可能性が大です。このため、その時期のボランティア可能な方の早期登録をお願いします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

平素のT型集落点検が震災時にも役立つ

 今日、熊本大学の徳野貞雄さんからメールをいただきました。その中に、「T型集落点検が少しでも役に立っていればと思います」と書かれていました。ここではT型集落点検の詳しい説明は省略しますが、一言でいえば、集落の持続可能性を探るために、他出者も含めて家族構成とその動態を調べるものです。
 今回、私が小滝集落について、みなさんがどういう事情を抱えておられるかを瞬時に理解し、ささやかながらアドバイスできるのは、昨年夏に小滝集落のT型集落点検をしていたからです。こういう学問が必要なのだと強く感じています。

<後記>
 上記の徳野さんから、「松尾さんのムラレポートは大変貴重な記録です。今しか書けないと思います。大変でしょうが、続けてください」という励ましをいただきました。こう持ち上げられると、頑張るしかないですね。
 それから、今日は行政等に対して少々辛口のことを書きました。こういう時ですから、批判や対立を煽るような言動は慎みたいと思っていますが、同時に、「言うべきは言う」というスタンスももたないと真の復興はできないと考え、あえて書いた次第です。ご理解をお願いします。
 いまの時間、午後9時51分。驚異的に早い時間です。
 瞼がもつかどうか、わかりませんが、今夜は好きな時代小説を読みながら、眠りにつきたいと思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

「結いのしょ」の活動(23日)

 今日23日は比較的ニーズ(出動要請)が少ない日でしたが、ニーズ15件、「結いのしょ」57名、スタッフ27名でした。明日24日は震災ごみの搬出が始まり、ニーズは「結い」が始まって以来、最高の件数になると思われます。
 「結いのしょ」への登録は今日も増える一方です。
 登録された方への当方の対応は、つぎのような手順になっていますので、ご理解の程、お願いいたします。

【登録のメールが届く】 → 【登録一覧表に書き込む】
    ↓
【急ぎのニーズにマッチする方へ優先的に連絡】
    ↓
【何度かのやりとりで支援出動が決まる】

 その他の人には、なかなか返信が出せない状態です。
 今日からスタッフを増員しましたので、返信できていない方々に個別のメールを出せるよう、努力したいと考えています。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

住宅再建で貴重なアドバイスをいただきました

 今朝、ブログで「家の建て直し」に関する記事を読んだという方から、貴重なアドバイスのメールをいただきました。以下に紹介させていただきます。
 
「栄村ネットワーク(被災情報ブログ)」の家の建て直しの記事を拝見しましたので、ご連絡させていただきます。
私は、中越大震災の震源地だった新潟県の旧川口町(現長岡市)の田麦山という地域で、ボランティアの受け入れ窓口(田麦山ボランティア事務局)を運営していた伊坂という者です。

伝統的な日本建築の耐用年数は600年近くあり、その構造は免震になっています。たとえ45度くらいまで傾いたとしても、立て直すことができるのは記事で紹介されていた通りです。
それは、曳き家とよばれる方法で、一般的な農家であれば全壊と評価されたものでも数百万円程度で元に戻ります。この程度ならば、被災者への支援金や各種補助金で、お年寄りにも可能なものです。

中越大震災のとき、たいへん残念だったのは、被災した家屋の取り壊し費用を期限をきって町が全額負担すると早くに発表したため、十分直せる立派な家が次々と取り壊されたことです。二度と手に入れることのできないような見事な材が使われていた家もありました。
誰でも長年住んでいた家が大きく傾けば、もうダメだと思い判断を誤まることがあります。

栄村はこの後雪融けを迎えるわけですが、その時に改めて被災の状況を見て取り壊しを考える人が出てくると思います。傾いていても、折れた柱を取り替えるく らいで直ること、そして、家を新築すると新たな固定資産税がかかることなどを、ぜひ今回の被災者の方々にお伝えください。

そしてもう一つ。たとえ壊れた家であっても、室内に入るときは土足で入らないように。必ずスリッパか、危険ならば室内用のズックなどに履き替えて入るようにしないと、家に対する愛着が見る見るうちに薄れてくることは、いままでの経験から指摘する人が多い点です。」

 震災復興体験者の非常に貴重なアドバイスです。伊坂さんとは、この後、何回かメールのやりとりをさせていただきました。
 こういうアドバイスをどんどんお寄せいただけますよう、お願いいたします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

小滝集落で住宅再建問題についてお話

  今朝7時過ぎ、小滝の樋口利行さん(ネットワーク理事長)から電話。「いま、どこにいる? いま、避難所の朝食前で、みんな集まっている。昨夜話したような住宅再建の考え方、展望を話してもらえないか」との依頼。さっそく北信小の避難所に駆けつけ、朝食の弁当を食べているみなさんにお話をしました。
 話の内容は、以前の二つの記事(「むら復興のビジョンを集落から積み上げていこう!」「全壊は必ずしも解体・建て直しが必要とは限らない」)に書いたことと重なるので繰り返しませんが、みなさん熱心にお聞きいただき、「いやあ、ちょっと気持ちが明るくなったよ」というお言葉をいただきました。
 
「まず仮設、その後で集合住宅などのことは考えればよい」という考えは、住民を不安のどん底に突き落とす間違った考え方
 前項の小滝集落での話の続きになりますが、住宅再建問題についてさらにもう少し。
 被害が一番ひどかったといってよい青倉集落のAさんが今日、役場の幹部を訪れて、「住宅再建の明確な展望を村として出してほしい」という趣旨の話をされたそうです。
 そのやりとりの中で、高齢者のための集合住宅を建設する方針の提示を求めたところ、その幹部から、「まず仮設住宅を建てる。仮設は2年間の期間があるから、仮設が立ってからゆっくり考えればいい」という発言が飛び出したというのです。

 これは驚きというか、何と言うべきか、言葉も見当たらないほどの、とんでもない発言です。感情も露わにいわせてもらえば、「おい、仮設に2年間、自分が住んでみろ」と言ってやりたくなります。
 冷静にいえば、「先の展望なき仮設は、人を不安に追いこむもの」ということをしっかり認識すべきだということです。「1年後には、元の集落で暮らせる集合住宅に入れるんだ」という展望が見えていてこそ、仮設は仮設としての意味をもつのです。そうでなければ、仮設は人をいわば「宙づり」状態のままにするものになってしまうのです。

 いま、いちばん必要なものは、家を失った人たちに住宅再建の展望を明確に提示することだということを重ねて強調したいと思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事