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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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青倉の10世帯に避難勧告

 昨夜(22日夜)、青倉集落の中の10世帯に対して避難勧告が出されました。
 これは中条川上流の山崩れによる土石流が、この10世帯の家がある部分にも流れ込む危険があると判断されたことによるものです。
 該当地域は、中条橋から青倉集落に入ってすぐのところで、中条川の近くに位置しています。
 避難指示解除から一転、また避難勧告で、対象世帯の落胆には大きいものがあります。

 
 この写真は、中条川に架かる貝立橋から青倉集落を望んだもの。雪の中での撮影で見づらいが(今日は昼過ぎまで降雪)、左真ん中に中条橋、上に栄大橋、右に青倉の家屋が見える。


 この写真は中条地区を望むもの。下の写真は同一地点から、山崩れのあった山の方向を撮影したもの。山崩れ現場は写真右の上方にあたる。白い部分は田んぼ。まだまだ積雪が多い。




―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

本ブログについて

  • -
  • 2011.03.23 Wednesday
2011年3月12日未明、長野県栄村で震度6強、新潟県中越で6弱、群馬県北部と新潟県上越で5強と、東北地方太平洋沖地震に誘発されたとみられる地震が相次ぎました。
幸い亡くなった方こそいませんでしたが、反面、東北・関東方面に甚大な被害が出たことで、当初長野県内を除きこの地震に関する報道や支援はほとんど行われず、栄村をはじめ、現地は「忘れられた被災地」となりました。

被害は、人口2000人あまりの栄村だけで、避難者1600人以上、全半壊51棟、多くの地区で停電・断水、道路のひび割れ・陥没・通行止め、JRの不通など、のどかな農村が独力で復旧することなど不可能なレベルに達していました。

本ブログでは、「栄村の復興」を目的として、それにご協力いただける方や、栄村に関心のある村外在住者の方、及び栄村村内の方を対象に、地震に関する被害や復興状況をお知らせしてきました。

皆さまの温かいご支援のおかげで、栄村は今、当初の緊急事態を脱して本格的な復興への道を歩みはじめています。しかし、被災に伴う村の人口流出、仮設住宅の建設問題や、雪解け作付けに伴う田畑の被害の判明など、未だ問題は山積しております。

これらの問題を解決するため、今後も本ブログが栄村と皆さまを繋ぐ一助となり、少しでも復興に役立てられることを願っております。

どうか引き続き、ご協力・ご支援のほど、よろしくお願いいたします。tag:information

青倉公民館再建基金ご協力のお願い


  すでにご存じのように、青倉の公民館が全壊しました。
  公民館は“集落の命”といっても過言ではありません。集落の人たちが復興にむけて寄り合いをする場が公民館なのです。
  そのため、公民館を一刻も早く再建することが青倉集落の復興にとって決定的に重要となります。
 
  通常、集落の公民館は各世帯がそれぞれ20万円ほどを出資して建設されますが、いまは、みなさん、ご自宅の再建に手一杯で、とても公民館再建に出資する余裕はありません。
  そこで、これまで青倉に少しでもご縁がある方、また、公民館再建の必要性をご理解くださる方々の寄付で、再建資金を集めたいと思います。少なくとも300万円ほどの基金を確保できればと考えています。

  基金の口座を下記のとおり設けますので、振込でお願いします。
  みなさまのご理解、ご協力をよろしくお願いします。

●呼びかけ人
青倉米直売担当者・松尾真、渡邉加奈子
駒場保育所父母OB・木村薫
京都精華大学・中尾ハジメ

●振込先
金融機関名:北信州みゆき農業協同組合
支店名:栄出張所
種別:普通
口座番号:0006465
名義:青倉公民館基金 広瀬明彦

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

千曲川の水量


 福島原発の事故の影響は、遠く離れた栄村にも影響を及ぼしています。東京電力が電力確保のために信濃川水力発電所の発電量を最高にするため、西大滝ダムでの取水量を上限一杯にし、下流への放流量を魚道を維持するためでけの毎秒0.2トンに減らしているのです。

 ところが、昨日21日から水量が非常に増えています。19日朝までの雪が融け、上流の水量が増えているため、西大滝ダムで毎秒171トンの水を取っても水が余るためだと思われます。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

被害の様子


  この写真、撮りたい、撮る必要があると思い続けていたものです。上の写真、国道117号線の栄大橋(写真の左側)と道路の接続部がこんなに離れてしまっているのです。車が走る部分には下の写真のように鉄板が置かれ、アスファルトでカバーされていますが。


 ここは「最徐行」の看板が立っています。私は活動の必要上、ここを1日に何回となく通過しますが、気持ちのいいものではありません。


 
 上の写真は3月18日に紹介した小滝集落への道です。その前2日間の雪で道路左半分が被われていて、よくわからなかったのですが、雪が融けてくると、下の写真のような様子が見えてきました。


道路左側車線は大きく下がってしまっているのです。

 

飯山線横倉踏切近くの倒壊家屋、電話線で支えられていた2階部分が撤去されました。
 
 
地震で倒壊した牛舎の下敷きになって死んだ牛が引き出され、運び出されました。なんとも切ない写真で掲載を躊躇しましたが、これも一つの厳しい事実としてお伝えするためにあえて掲載します。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

22日の「結いのしょ」の活動

 今日は16件のニーズがあり、62名の「結いのしょ」が活躍してくださいました。主な仕事内容は、やはり、家の片付け、雪の処理でした。

 特徴的なことは、明日も支援の継続を希望されるむらの人たちが、「今日来てくれた人に明日も来てもらえないか」と切望されることです。人と人の絆が大事なのです。

 今日来て下さった「結いのしょ」たちも、むらの人たちと触れ合い、そのことをしっかり認識してくださっています。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

むら復興のビジョンを集落から積み上げていこう!

 避難指示解除から2日目。みなさん、自宅の整理等を急ピッチで進められています。水道が復旧していないこともあって、夜は避難所という方がまだ住民の過半を占めています。しかし、徐々に夜も自宅で寝る人が増えてくると、家を失った人は切なくなってきます。

 今日も、県による住宅に関する個別相談会が行われ、みなさん、期待をもって相談会に臨まれましたが、それによっては先行きの展望は開かれませんでした。それは、この相談会に問題があったからということではなく、〈この栄村をこれからどうしていくのか〉という村のメッセージが出ていないからです。ネットワークの理事会でも議論はその点に集中しました。

 結論からいえば、表題に掲げたとおり、それぞれの集落でむらの復興ビジョン(プラン)を考え、それを積み上げていって、栄村の復興像をつくること、そこにいま最も大事なポイントがあると考えます。

2つの集落の事例
 理事会では、被害が比較的軽微であった集落(A集落とします)の事例と、被害がかなり深刻な集落(B集落とします)の事例とが報告されました。

 A集落の場合、「赤」の紙を貼られ、実際、その家に住み続けることが無理な2世帯、いずれも高齢者世帯ですが、その意向を集落で聴いたところ、「この集落に住み続けたい」という希望が表明されました。
 A集落には空き家が何軒か、あります。早速、集落で空き家の持ち主と交渉、1軒はすでにその家への移転を終え、もう1軒も交渉を進めているとのことです。もちろん、これは一時的な仮移転先のことであって、これで問題が解決したわけではありません。

 B集落の場合は、事態が深刻です。「赤」が貼られ、住み続けることが困難な高齢者だけの世帯が4軒あります。当初、「○○に住む息子の所に行くしかないか」と考えられた人もいたようでしたが、本当のところはむらで暮らし続けたいという気持ちです。
 しかし、B集落は本当に小さな集落で、すぐに住める空き家もありません。事態は深刻です。

お年寄りが言う「むら」は集落のことを意味する
 ここで、都市部にお住まいの方には少し分かりづらいことを分かっていただく必要があります。
 お年寄りが「むらで暮らし続けたい」と言う場合の「むら」というのは、栄村一般を指しているのではなく、集落のことを意味しています。このことをご理解いただきたいのです。
 上のA集落の話の場合、比較的近くにC集落というところがあるのですが、そこに移ったのでは、そのお年寄りにとっては「むらで暮らし続ける」ことにはならないのです。

 私も何度も経験したことがあることですが、村の70歳以上の人たちが「むら」と言う場合、それは集落(村落社会学的にいえば、基本的には江戸時代に形成された自然村ということになります)を指しています。そして、栄村(役場、行政)を指す場合は「村(そん)」と表現されます。

“むら”は田んぼ、水路、そして人の絆と一体のもの
 なぜ、そうなのか? むらの暮らしは田んぼ(稲作)と一体のものです。米作りは産業ではなく、むらの暮らしそのものです。そして、田んぼは水路と一体のものです。各集落の水路は奥山や山の上から延々と引かれています。みんなが普請=共同作業で水路を維持しています。田んぼは一人や1世帯ではできないのです。そこに“むら”が誕生し、互いに力を合わせて暮らしてきたのです。ですから、人と人の絆が強く、10日間以上の避難所生活も混乱なく、じつに落ち着きのあるものとして維持されてきたのです。
 この“むら”を守ることなくして、栄村の復興はありえないのです。

“むら”復興の鍵は集落の集合住宅の建設にある
 70歳代、80歳代の高齢者が今から、住宅再建資金を何千万円も調達することはできません。
 集落に、家を失った高齢者が住める集合住宅をつくることが絶対に必要なのです。
 5世帯くらいの規模の集合住宅を、集落の規模にしたがって、1〜3棟つくるのです。しかも、それが公民館と併設される方が望ましいでしょう。さらに、高齢者の人たちが暮らす家なのですから、近代風建築ではなく、むららしい家であることが望ましいと思われます。そうすれば、「にほんの里100選」に選ばれた素晴らしい栄村の景観も守れます。
 集落単位の小規模集合住宅の建設、ここにむら復興の鍵があるのです。

集落から声をあげていく
 このむら復興ビジョンをどのようにして、村全体の総意とし、県などの支援・協力も得ていくか。
 「田直し」「道直し」の経験を生かすことです。

 「道直し」では、除雪を確保するにはどんな道路が必要かを集落‐常会で議論し、決めていきました。自分たちのための道をつくるために、自分の地所の一部を削ることを受け入れる、また、先祖代々の立木を伐ることに同意する。そうして、集落の意思(プラン)がまとまれば、手を挙げて、役場の協力を求め、役場は土地や立木の補償を行い、工事を進める。「道直し」を進めた高橋彦芳氏(前村長)は「役場が計画を立てて、それへの住民同意を求めるとうまくいかない。住民自治でやってもらうとうまくいく」と話されていました。

 集落で充分に話し合い、小規模集合住宅の建設プランを練っていけば、建設用地の確保も非常にスムーズに進むはずです。
 村(役場)は、集落で復興プランを作れば、役場はそれを尊重し、その実現に全力をあげるというメッセージを村民に一刻も早く伝えるべきでしょう。県も同様のメッセージを出してほしいと思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

現地の写真(StudioKeyboard様ご提供)

 
 栄村の被災状況を撮った写真を、「StudioKeyboard」岡田将彦さんが公開されています。「多くの方に村の被害を知っていただきたい」とのことで、この場を借りてご紹介させていただきます。下記アドレスから、現地の様々なの写真をご覧いただけます。(WEB更新担当)

Yahooフォトアルバム「栄村地震」

ブログの運営者について

  • -
  • 2011.03.22 Tuesday
このブログでは、長野県栄村で活動するNPO法人「栄村ネットワーク」の関係者から寄せられた情報を元に、大阪から現地の被災状況等を随時お知らせしていきます。※Blog立ち上げまでの経緯はこちら

●記事の執筆・発信
 松尾 真 栄村ネットワーク理事 
 京都精華大学 人文学部 環境未来コース 准教授 
 環境社会学者(専門:環境政策/農山村のくらし)
 今回の栄村の地震で自らの住居も被災。
 栄村に暮らし、村の人やボランティアの方、
 ネットワークメンバーと連携しながら復興に向けて活動中。
 現地から毎日最新記事を執筆・発信しています。

●WEB管理・運営
 いぬい さえこ イラスト制作 七つの森
 フリーのイラストレーター・デザイナー。大阪在住。
 精華大学・環境社会学科卒業生。松尾の教え子。
 平素からNPO法人「栄村ネットワーク」のWEBデザインを担当。
 震災後は本ブログを立ち上げ、現地の松尾からのメールを元に
 blogtwitterでの情報更新を担当しています。tag:information

●WEBデザイン・運営
 五島 優
 金沢美術工芸大学美術科卒業生。大阪在住
 震災後いぬいを通してNPO法人栄村ネットワークよりWeb業務を委託され、
 Webデザイナーとして本ブログのデザイン・制作・構成などを担当。
 また、いぬいと共にblogtwitterでの情報発信を行っています。tag:

栄中学校の3年生、公立高校入試に全員合格(21日の様子5)

 数日前の話になりますが、長野県の公立高校の入試発表が行われ、栄中学校の3年生は全員が合格したという嬉しいニュースが入っています。
 17日に予定されていた卒業式は延期になっていますが、24日に会場を変更して実施される予定で、先生方を中心に準備が進められているとのことです。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事