プロフィール

profile
栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

カテゴリー

categories

サイト内検索

Search

カレンダー

calender
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

最近の記事

selected entries

最近のトラックバック

recent trackback

月別アーカイブ

archives

栄村関連リンク

links

携帯用QRコード

mobile
qrcode

ブックマーク & RSS

Bookmark&RSS

心配な中条川上流の土砂堆積


 中条地区の避難指示継続、青倉集落一部地区の避難勧告の原因となっている中条川上流の土砂堆積。どうなっているのか、心配で、今日の午後、「トマトの国」近くで撮影された写真を入手しました。上の写真がそれです。


 上の写真が先日紹介した津南新聞社提供の写真の一部拡大ですが、見比べると、崩壊部分の下半分の左の山が新たに崩れているように思われます。

<中条川土砂堆積でいま、大事なこと>
 本当に心配な状況ですが、いま大事なことは、専門家の調査・分析に基づいた情報をもっときちんと公開することだと思います。
 土石流の心配がある以上、避難措置は当然の措置ですが、いつまで避難が続くのかという不安もあります。
 この堆積土砂を降り除く方法、あるいは土石流を防ぐ方法について、そう簡単に妙案があるとは思いませんが、専門家の調査・分析の結果等がきちんと公表されていないのはまずいと思います。
 事態の深刻さ、重大性からすれば、県、さらには国の力を投入して、一刻も早く、もっと本格的な対策が求められていると思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

復興へ ―― 森林組合、業務再開態勢整う


 栄村森林組合は、白鳥にある製材所内のプレハブを使って臨時事務所の開設準備を進めていましたが、今日、ほぼ準備が整いました。午前中に訪れると、インターネットの接続作業、大型プリンターの点検・整備などの真っ最中。地震から13日目、こうして事業所が業務を再開させることは復興にとって非常に重要なことです。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

復旧活動進む

 今日24日、震災ごみの集積場が開設され、各戸からのごみの搬出が始まりました。
 避難から片付け‐暮らしができる環境の整備へ、復旧活動が大きく前進したといえます。もちろん、1日ですべてが片付くわけではありませんが、村の様子が一歩、一歩、復興にむかって変わっていく第一歩だと思います。


「結いのしょ」の援けを借りて、部屋を片付ける桜沢名代子さん(青倉)

 
 名代子さん宅を訪れた「結いのしょ」の一人は、なんと中高生時代を青倉で過ごした石田さん(上写真)でした。名代子さんとは、「5月になったら、一緒にゼンマイ採りに都会の人を呼ぼうよ」と話し合ってきました。





青倉で倒壊した倉庫の解体・撤去作業(上は午前10時20分、下は午後2時42分。知人の業者が手を貸してくれたとのこと)


高橋友太郎さんの車庫の撤去作業


友太郎さん

 後方に軽トラが見えますが、当初は倒壊した車庫の中にありました。まず、車庫の後方をチェーンソーを使って切り、車を後ろへ出したうえで、前方部分を解体し、その後、車を前方の道路に出す作戦だという。

 友太郎さんは78歳。この作業を一人でやってのけます。凄いパワーです。友太郎さんはご存じの方も多いと思いますが、「お茶のみ」でよくお世話になる高橋春江さんのご主人、そして高橋真太郎さんのお父さまです。(因みに、真太郎さんはこの日、役場勤務でした)

 この写真撮影の後、春江さんが「家の中はきれいになったよ。見て行ってくれ」と仰り、今日、村を訪ねて下さった元森林文化協会常務理事の藤原勇彦さんと一緒に、家に上げていただいて、お茶をご馳走になりました。




 午後になると、ごみを搬出する軽トラが増えました。それに従い、国道も軽トラや復旧工事用トラックなどがいっぱい並ぶ状態でした。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

ボランティアについての指針(3月24日:最新版)

 19日に本格スタートして6日目。まだまだ未発掘の支援ニーズがあると思いますが、ニーズ状況もある程度、見えてきました。そこで、被災情報ブログでボランティア募集情報をご覧の方々に新しい「指針」をお示しさせていただきます。

1. 当面、栄村ネットワークを通じてボランティア(「結いのしょ」)登録して下さっている方への日々の支援出動要請は15〜20名の範囲とします。
明日25日から、当面1週間の支援要請を送信する作業を始めます。

2. 登録受付は継続します。

3. 登録情報の分類整理の作業を進め、登録者の特技や資格を生かす支援要請を出せるようにします。とくに、マッサージ・整体、理容、お年寄りの話相手を登録者のみなさんの中から探させていただきます。
とくに、避難所生活が長期化せざるをえない方がおられることを重視して、支援の態勢を整えたいと考えています。

4. 栄村の復旧活動は、雪消えが4月中下旬であることから、4月中旬〜5月中旬に増える可能性が大です。このため、その時期のボランティア可能な方の早期登録をお願いします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

平素のT型集落点検が震災時にも役立つ

 今日、熊本大学の徳野貞雄さんからメールをいただきました。その中に、「T型集落点検が少しでも役に立っていればと思います」と書かれていました。ここではT型集落点検の詳しい説明は省略しますが、一言でいえば、集落の持続可能性を探るために、他出者も含めて家族構成とその動態を調べるものです。
 今回、私が小滝集落について、みなさんがどういう事情を抱えておられるかを瞬時に理解し、ささやかながらアドバイスできるのは、昨年夏に小滝集落のT型集落点検をしていたからです。こういう学問が必要なのだと強く感じています。

<後記>
 上記の徳野さんから、「松尾さんのムラレポートは大変貴重な記録です。今しか書けないと思います。大変でしょうが、続けてください」という励ましをいただきました。こう持ち上げられると、頑張るしかないですね。
 それから、今日は行政等に対して少々辛口のことを書きました。こういう時ですから、批判や対立を煽るような言動は慎みたいと思っていますが、同時に、「言うべきは言う」というスタンスももたないと真の復興はできないと考え、あえて書いた次第です。ご理解をお願いします。
 いまの時間、午後9時51分。驚異的に早い時間です。
 瞼がもつかどうか、わかりませんが、今夜は好きな時代小説を読みながら、眠りにつきたいと思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

「結いのしょ」の活動(23日)

 今日23日は比較的ニーズ(出動要請)が少ない日でしたが、ニーズ15件、「結いのしょ」57名、スタッフ27名でした。明日24日は震災ごみの搬出が始まり、ニーズは「結い」が始まって以来、最高の件数になると思われます。
 「結いのしょ」への登録は今日も増える一方です。
 登録された方への当方の対応は、つぎのような手順になっていますので、ご理解の程、お願いいたします。

【登録のメールが届く】 → 【登録一覧表に書き込む】
    ↓
【急ぎのニーズにマッチする方へ優先的に連絡】
    ↓
【何度かのやりとりで支援出動が決まる】

 その他の人には、なかなか返信が出せない状態です。
 今日からスタッフを増員しましたので、返信できていない方々に個別のメールを出せるよう、努力したいと考えています。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

住宅再建で貴重なアドバイスをいただきました

 今朝、ブログで「家の建て直し」に関する記事を読んだという方から、貴重なアドバイスのメールをいただきました。以下に紹介させていただきます。
 
「栄村ネットワーク(被災情報ブログ)」の家の建て直しの記事を拝見しましたので、ご連絡させていただきます。
私は、中越大震災の震源地だった新潟県の旧川口町(現長岡市)の田麦山という地域で、ボランティアの受け入れ窓口(田麦山ボランティア事務局)を運営していた伊坂という者です。

伝統的な日本建築の耐用年数は600年近くあり、その構造は免震になっています。たとえ45度くらいまで傾いたとしても、立て直すことができるのは記事で紹介されていた通りです。
それは、曳き家とよばれる方法で、一般的な農家であれば全壊と評価されたものでも数百万円程度で元に戻ります。この程度ならば、被災者への支援金や各種補助金で、お年寄りにも可能なものです。

中越大震災のとき、たいへん残念だったのは、被災した家屋の取り壊し費用を期限をきって町が全額負担すると早くに発表したため、十分直せる立派な家が次々と取り壊されたことです。二度と手に入れることのできないような見事な材が使われていた家もありました。
誰でも長年住んでいた家が大きく傾けば、もうダメだと思い判断を誤まることがあります。

栄村はこの後雪融けを迎えるわけですが、その時に改めて被災の状況を見て取り壊しを考える人が出てくると思います。傾いていても、折れた柱を取り替えるく らいで直ること、そして、家を新築すると新たな固定資産税がかかることなどを、ぜひ今回の被災者の方々にお伝えください。

そしてもう一つ。たとえ壊れた家であっても、室内に入るときは土足で入らないように。必ずスリッパか、危険ならば室内用のズックなどに履き替えて入るようにしないと、家に対する愛着が見る見るうちに薄れてくることは、いままでの経験から指摘する人が多い点です。」

 震災復興体験者の非常に貴重なアドバイスです。伊坂さんとは、この後、何回かメールのやりとりをさせていただきました。
 こういうアドバイスをどんどんお寄せいただけますよう、お願いいたします。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

小滝集落で住宅再建問題についてお話

  今朝7時過ぎ、小滝の樋口利行さん(ネットワーク理事長)から電話。「いま、どこにいる? いま、避難所の朝食前で、みんな集まっている。昨夜話したような住宅再建の考え方、展望を話してもらえないか」との依頼。さっそく北信小の避難所に駆けつけ、朝食の弁当を食べているみなさんにお話をしました。
 話の内容は、以前の二つの記事(「むら復興のビジョンを集落から積み上げていこう!」「全壊は必ずしも解体・建て直しが必要とは限らない」)に書いたことと重なるので繰り返しませんが、みなさん熱心にお聞きいただき、「いやあ、ちょっと気持ちが明るくなったよ」というお言葉をいただきました。
 
「まず仮設、その後で集合住宅などのことは考えればよい」という考えは、住民を不安のどん底に突き落とす間違った考え方
 前項の小滝集落での話の続きになりますが、住宅再建問題についてさらにもう少し。
 被害が一番ひどかったといってよい青倉集落のAさんが今日、役場の幹部を訪れて、「住宅再建の明確な展望を村として出してほしい」という趣旨の話をされたそうです。
 そのやりとりの中で、高齢者のための集合住宅を建設する方針の提示を求めたところ、その幹部から、「まず仮設住宅を建てる。仮設は2年間の期間があるから、仮設が立ってからゆっくり考えればいい」という発言が飛び出したというのです。

 これは驚きというか、何と言うべきか、言葉も見当たらないほどの、とんでもない発言です。感情も露わにいわせてもらえば、「おい、仮設に2年間、自分が住んでみろ」と言ってやりたくなります。
 冷静にいえば、「先の展望なき仮設は、人を不安に追いこむもの」ということをしっかり認識すべきだということです。「1年後には、元の集落で暮らせる集合住宅に入れるんだ」という展望が見えていてこそ、仮設は仮設としての意味をもつのです。そうでなければ、仮設は人をいわば「宙づり」状態のままにするものになってしまうのです。

 いま、いちばん必要なものは、家を失った人たちに住宅再建の展望を明確に提示することだということを重ねて強調したいと思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

飯山線の復旧工事が急ピッチで進む


 国道117号線を長野方向から来て、青倉トンネルを抜けてすぐのところに共同駐車場があります。その一角が青倉米の倉庫になっています。そこで一昨日からでしょうか、重機が入って大規模な除雪が始まりました。「何なのだろう?」と思っていたら、路盤が崩落した飯山線の復旧工事のための仮設道路づくりだとわかりました。

 先に一度、報告したことがあるかと思いますが、JR東日本は「飯山線を1ヶ月以内に復旧させる」方針だとのこと。仮設道路づくりの様子を見ていると、「これはどうも、本当に1ヶ月で復旧させそうだ」と思われてきます。

<都市と農山村の関係を考察する興味深いケース>
 みなさん、集中豪雨等による土砂崩れなどで過疎地域のローカル線の路盤が流されたした場合、半年、1年の単位で不通になるのが当たり前になっていることをご存じではないでしょうか。
 飯山線も栄村地区まで来る列車は1日に7〜8本。潜在的には観光面で相当に価値ある路線ですが、現状は典型的な赤字線です。
 その飯山線を1ヶ月で復旧させるという異例の措置は、まことに不思議なものです。
 しかし、ここ2年のこの地域での出来事を振り返ると、事態の真相・本質が見えてきます。

 じつは、この路盤崩落地点から車で20〜30分ほど十日町方向に走ると、JR東日本の宮中ダムがあります。ここで取水した水でJR山手線など首都圏の電車を走らせるのに必要な電力の約半分が発電されています。

 ところが、一昨年の3月、JR東が宮中ダムで違法取水をしていたことが発覚し、水利権が取り消されました。昨年春、新たな水利権について地元との合意が成立し、取水‐発電が再開されましたが、当面の5年間は試行期間という位置づけです。

 そのため、JR東日本はこの地域への地元対策に神経をとがらせています。今冬、栄村のすぐそばの津南町寺石踏切でJR社員の誤誘導で列車と乗用車が衝突し、車の運転者が死亡するという事故がありました。この時も、すぐにJR東の社長が事故現場を訪れるという異例の対応がとられました。

 これまで、都市(企業、工業)は農山村の資源を一方的に収奪してきました。ところが、宮中ダム違法取水‐水利権取り消しは、もはやそういう一方的な収奪関係が成り立たない時代になっていることを突き出したのです。

 飯山線復旧工事への早期の着手も同様のことを示しているといってよいでしょう。
 ただし、この仮設道路づくり現場周辺の地権者への説明が事後説明となり、しかも一片の文書によるものだけだったことは、本質の転換にはいまだ至っていないことを示しているようでもあります。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事

給水場所が17ヶ所に

 避難指示が解除されて3日目の今日から、給水ポイントが17ヶ所に増やされました。
 当初の方針は各集落で避難所まで取りに行くというもの。集落が広い範囲にわたって分散している栄村の実情にまったく合わない方針でした。
 17ヶ所への拡大になぜ3日も要したのか。これは一定の段階できちんと究明しなければならない問題だと思います。

―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事