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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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5月2日のレポート はじめに

  • -
  • 2011.05.03 Tuesday
 忙しい一日、そしてかなり充実した一日でした。

 主に古い民家について、4月の第1次調査に続いて本格的な調査を行なう首都大学東京のチームが2日、3日の1泊2日でお出でくださいました。また、「日本の里100選」以来のお付き合いの藤原勇彦さん(元森林文化協会常務理事)、栄村震災の様子を撮影した動画をインターネット上で公開してくれている(再生回数は4万回を超えた!)東京の若者グループなども訪ねてきて下さり、これからの栄村支援の方法についての議論も活発に行なうことができました。東京に栄村復興支援連絡センターのようなものを設けることが現実化しそうです。

 また、今日に限らず、帰省された方、近隣市町村の方など色んな方がお訪ね下さっています。
 そうした中で、トマトジュースに続く栄村産品の義援金付き販売の新しい構想も浮かび上がってきています。
 やはり大事なのは人と人のつながりですね。人と人がWeb状につながり、広がっていけば、とてつもない力を生み出していくだろうと強く感じた一日でした。

西山田は今年、田んぼをやれるのではないか


  午後、藤原さんや若者グループを案内して、西山田、さらにその先の城ヶ館(じょうごだて)、三叉路(西山田からの農道とスキー場内の村道が交わる地点)まで行ってきました。 青倉から西山田への農道はすでに雪がない(一度、除雪が行なわれた)ことを28日に確認していましたので、今日は軽自動車で上がりました(路肩があやしいところがあるため、さすがに普通乗用車で上がるのは避けました)。

28日は上の地図の「西山田団地中心部」まで歩いて行き、車が通れることを確認していました。そこで棚田の景観を眺めた後、さらに上がり始めたのですが、,涼賄世婆楞阿瞭始上にクラックがあり(写真1)、さらにもう少し前には大きな穴といってもいいような亀裂、落石があるのが見え(写真2)、車で進むことを断念、歩いて上ることにしました。


写真1
                     


写真2
ここから先は農道上にはクラックがあり、路肩は写真3のような状態になっています。


写真3

そして、ヘアピンカーブになっている地図△涼賄世砲気靴かった、一瞬、目を疑いました。道が完全に塞がっているのです。法面(のりめん)が崩落しているのです(写真4)。
 

写真4

ここを超えると城ヶ館です。
城ヶ館の田んぼに沿って、一直線に伸びる農道(地図)の様子は、次頁の写真5〜8をご覧ください。路面の随所にクラックがあるとともに、全体として左手の横倉沢川の方向へ地面が引っ張られ、ずれていることが確認できます。

写真5


写真6


写真7


写真8

さて、4月7日にスノーモービルで行き、農道に大きな段差等が起こっていることを確認している(「栄村の状況」No.29)地図ぅ勝璽鵑法崑臺僂覆海箸砲覆辰討い襪世蹐Δ福廚隼廚い覆ら向かいました。私が進んだ順に写真を示します。

写真9                 


写真10


写真11

     
写真12


写真13


写真14


写真15

     
写真16


写真17(ここが4月7日に大きな段差を確認した地点)   


写真18(右上に水路の滝が見える)

 さて、以上の写真に示された状況から、何が言えるかです。
 第1は、地図い龍茣屬稜斉擦枠緩榲な再建が必要であり、今春の作付期に間に合う形での復旧は困難だということです。横倉沢川側の地盤が沢にむかって半ばぬけた状態になっていて、大雨が降ったりしたら、大きく崩落する危険があると思われます。農道だけを修復するのでは安全は確保できないでしょう。

 第2は、農道に沿っている水路はU字溝が左右などにずれていて、このままでは水を通せないものの、基本的な原形はとどめていることです。したがって、ここに仮設パイプなどを通せば、水を城ヶ館‐西山田に送ることは可能だと思われます。また、写真18に部分的に見えますが、山の中を通ってきた水路から水が落ちる滝に山の雪融け水が来ているので、山中の水路に大きな問題は生じていないのではないかと思われます。
 したがって、地図い龍茣屬冒甬泙鵬樟潺僖ぅ廚鯆未垢海箸できれば、西山田‐城ヶ館の田んぼに今年、作付することは可能なのではないかと思われるのです。

 第3は、地図 銑△隆屬蕨肩がかなり危ないとはいえ、い龍茣屬曚匹任呂覆、応急復旧工事で軽トラ、トラクター、田植え機が通行できるようにすることが早急に求められるということです。
 第4は、地図の区間は応急復旧工事を行なうと共に、城ヶ館の田んぼへの農作業用機械の出入りについて田んぼゾーン内の畦道などを使うなどの工夫をして、農道の使用頻度を下げる等のことをしなければならないのではないかということです。
 
 総じて、上に行けば行くほど、農道の被災状況は厳しく、抜本的な修復・改良工事をかなりの長期間工事として計画するとともに、西山田‐城ヶ館での今年の作付を可能にすべく5月一杯で完了できる水路、城ヶ館までの応急復旧工事を大急ぎで行なうことが必要だと思われます。

5月2日のレポート<後記>

  • -
  • 2011.05.03 Tuesday
  0時をまわりました。西山田農道の状況だけは今夜中にレポートしておかなければと考え、その報告に限定して書きました。 明日は小滝の田んぼ復旧・復興にむけての会合と調査があり、明日も忙しくなりそうです。
 (了)

ボランティア・スタッフの募集について【7/11 募集終了】

NPO法人栄村ネットワークでは、栄村での当法人の震災復興活動に参加するボランティア・スタッフを募集します。

[趣旨]
NPO法人栄村ネットワークは、構成メンバーの大半が栄村村民であり、栄村のむらづくりを主たるテーマに栄村で活動するNPO法人です。そのため、今回の地震では当NPO法人自身が被災者となりました。
しかし、震災直後から〈被災情報ブログ〉を発信し続け、全国のみなさまに栄村の状況をお伝えするとともに、村内での緊急対応、復旧活動を担ってきました。

栄村ネットワークの存在と活動はいっきに多くの人びとに知られ、栄村の復興に関わる栄村ネットワークの活動は質・量共に飛躍的に増大しています。ところが、メンバーの大半が被災者であることから、自らの自宅・農地の復旧・復興、そして自らが暮らす集落の復旧・復興活動に多くのエネルギーを注がざるをえず、専らネットワークの復興活動に関われるスタッフが不足しています。そこで、栄村の復興に関わる栄村ネットワークの活動に協力して下さる方を求めています。
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栄村にも遅い春がやって来ました。*風景3点

  • -
  • 2011.05.01 Sunday
今日から5月。春の訪れが例年になく遅かった栄村にもようやく春らしい風景が見られるようになりました。風景写真3点をどうぞ。


桜が開花。森集落にて。後方はJR飯山線森宮野原駅です。
(4月30日撮影)

田んぼから雪が消えていきます。青倉にて(5月1日撮影)


遠くの2000m級の山はまだ白く、手前の里山は芽吹き。
青倉から野沢温泉方向を眺める(5月1日撮影)

全壊、大規模半壊でも立派に修復できる

  多くの世帯に対して罹災証明が出て、ここ1週間、村内のあちこちで家の修復工事の光景が見られるようになりました。倉庫・車庫等は別として住家の解体は完全倒壊した横倉の1軒を除いて、私はいまのところ見ていません。
 逆に、応急危険度判定では「赤」、そして罹災証明では「大規模半壊」とされた家が立派に修復されつつあります。レポートでしばしば紹介してきた高橋友太郎さんのお家です。聞くところによると、最近では、家の修復について尋ねる電話が入ることもあるとか。これまでに紹介したことがある写真を含めて、その被災の様子、応急手当て、そして本格修復のプロセスをふりかえってみたいと思います。

<地震直後の様子>

外観(座敷と居間の部分)
 

座敷の畳の上に落ちた壁が散乱        


座敷と居間の間に帯戸が破れている


 

玄関から居間・台所方向を見る


家屋西側の側面
(以上いずれも3月15日撮影)


<現在の様子>
   
座敷の壁に合板が入った。
この後、クロスが貼られる予定   
   

座敷と居間の間に新しい柱が1本入れられた。材は檜。
   (5月1日撮影)
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仮設など住宅問題について、一度、きちんとした整理を

 昨日30日午前現在の話ですが、村営住宅の住人だった人にまだ罹災証明が出されていないことがわかりました。村施設のゼミナール館に住んでいた私にも罹災証明はまだ届いていません(ようやく28日午前に被害認定調査は受けましたが)。

 また、罹災証明発行をうけて役場を訪れ、「自分の集落に仮設をつくってほしい」と要望した人が、飯山の県営住宅などへの入居を勧められたという話を聞きます。さらに、自宅修復のために数ヶ月間の仮住まいが必要だと訴えた私の知人も、「飯山に行けば」と勧められたといいます。
「もう役場に何を言っても無駄」と言い切る人さえいます。
非常にまずい状況です。こんな状態を放置していたら、本当に人口半減というような事態にさえなりかねません。

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5月1日のレポート <後記>

  • -
  • 2011.05.01 Sunday
 夕方から強い風が吹いています。春の嵐でしょうか。先ほどは強い雨も降っていました。土石流問題があるだけに雨には神経質になります。
 今日、長野1区が選挙区の篠原孝農水副大臣が栄村を訪れました。農水副大臣として東京を離れることがずっと許されなかったそうです。篠原氏が青倉を訪れた時、写真を撮りました。一緒に写った青倉の人たちの笑顔があまりに素晴らしいので紹介します。
 今日は、仮設の問題については書けました。ボランティアについては栄村ネットワークの支援要請を別途発表します。専門家支援については改めて提起します。                      

(了)

青倉仮設公民館を開設――青倉区の通常総会、開かれる

 29日、震災で延期されていた青倉区の通常総会が午前8時半から開催されました。これに合わせて、青倉公民館再建基金が建設した仮設公民館を青倉区に無償で貸与する手続きを行ない、総会も仮設公民館で開催されました。

 これもひとえに基金に多額の寄付金のお寄せ下さった全国の皆さまのご支援・ご協力のおかげです。ここに改めて御礼申し上げます

 青倉はこれによって復興への大きな一歩を踏み出しました。しかし、復興本番はこれから。今後ともより一層のご支援をいただけますよう、お願い申し上げます。


写真中央が仮設公民館本体2階建。左手前は区の重要文書等を格納する倉庫。その奥にもう1つのコンテナ。右側に仮設トイレ。2階建本体の1階には炊事場もあります。


朝早くから総会会場に集まってくる住民


総会の模様(前席の左側が前区長・島田哲氏、右が新区長・島田秀夫氏)
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小滝復興委員会がスタート

  青倉仮設公民館の開設と並ぶビッグニュースがあります。
 小滝集落で28日夜、集落の有志10名が集まり、小滝復興委員会を立ち上げたのです。機動的な運営をめざして有志組織として設けられましたが、区長をはじめとする集落の中心メンバーが集まっていて、小滝集落の復興を担う中核組織が誕生したのです。しかも、復興委員会のもう1つの特徴は世帯主だけでなく、若手後継者も加わっていることです。いいかえれば、単なる復旧(原状回復)にとどまらず、これから10年先、30年先、さらには50年先をみすえた集落づくりとしての復興への取り組みがめざされているわけです。


スジ播き作業に集まった小滝の人たち
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