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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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文化財保全作業の様子

 4月28日午後、「地域史料保全有志の会」のみなさんによる歴史文書(もんじょ)整理の作業の様子を見学してきました。私の勘違いで約束の時間を間違え、関係者の方にはご迷惑をおかけして申し訳なかったのですが、撮影を許していただき、いろいろとお話をお聞きすることもできました。場所は役場地下の研修室です(民具班の人たちは東部保育園で作業されていましたが、今回は私の都合で訪れることができませんでした)。


 机の上には上の写真のように文書(もんじょ)が入った箱があり、たくさんの文書が入っています。この文書1つ、1つに目を通し、内容の概要をつかんで、文書の番号とともに、文書が書かれた時代と内容を記録用紙に書き込んでいきます。その様子が下の写真です。



 この日扱われていた文書は幕末から明治時代にかけてのものが主でした。毛筆による“くずし字”で書かれたものがほとんどです。素人の私は、江戸時代などのものよりも明治時代のような近代のもののほうが読み取りやすいのではないかと思っていましたが、実際は「江戸時代のほうが“くずし字”のルールに則(のっと)った字で書かれていて読み取りやすい。明治以降は我流(がりゅう)でくずした字が多くて読み取りにくい」とのことでした。
 有志の会のメンバーの中には歴史の専門家ではなく、栄村の文化財保全活動にボランティアで参加して初めて歴史文書に触れるようになったという人もおられます。その人が、私などが見てもチンプンカンプンの文書のある文字を指して、「ああ、これは森集落の人宛てに書かれた手紙だ」と言われます。文書を何度も見るうちに、「森」という文字の“くずし字”の形をマスターされたのです。その人から、「松尾さんもやってみませんか」とお誘いを受けました。じつは私も興味・関心があるのですが、何事にも嵌(は)まってしまう性質(たち)なので、いま、手を出してしまうと、「復興への歩み」の発行・配達ができなくなってしまうおそれがあり、「ちょっと遠慮しておきます」とお答えしました。それでも、他の文書を少し距離を離して見つめると、「森」という文字が判別できて、「面白いな」と思いました。
 文書の中には明治時代のペン書きのものもあり、その中には「水内銀行」という名が書かれているものがいくつもありました。「水内銀行」という銀行が存在したなどということは初めて知ることで、とても興味・関心をかきたてられました。
 6月頃からは「公民館報」で、保全された文書の内容が少しずつ紹介されるようです。楽しみに待ちたいと思います。