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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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今季初の大雪と笹原〜長瀬間片側通行区間の様子

 

 各地から大雪のニュースが届く中、豪雪地・栄村では昨13日朝までは大した降雪はありませんでした。しかし、昨13日の昼頃から状況が一変。半日にして、すっかり景色が変わり、本格的な積雪・冬景色となりました。下の写真は「トマトの国」駐車場の車。13日午後4時半すぎの撮影。5時間程度でこれだけ積もったということです。

 


 暮らしにとってはあまり有難くない大雪ですが、スキー場はセンターハウス付近で70〜80cmの積雪で、16日のオープン日、滑降可能になるようです。


 いちばん気になるのは、台風21号被災の県道笹原〜長瀬間の片側交互通行区間が通行可能かどうか。
 今日14日朝8時過ぎに現場に行ってきました。冒頭の写真はその時に撮影したもの。通行可でした。私はその後、笹原から極野にかけて65軒への「復興への歩み」配達を行い、1時半頃に下ってきましたが、通行可でした。以下、同所で撮影した写真を数枚紹介します。

 

片側通行箇所の長瀬寄り手前の雪崩防止柵が多数設置されている崖面の様子。
雪崩防止柵に雪が見えますが、これは上から雪崩れてきたものではなく、柵に降り積もったものでしょう。

 

防護柵の裏側の様子。雪がない箇所は、崩落地点付近の湧水が流れ落ちてきていて、雪が融けているところ。

 

土砂崩れ面は防護柵で見えませんが、笹原側から少し様子が見えます。写真真ん中右寄りにブルーシートが見えます。残っている崩落土が落ちないようにブルーシートがかけられているものではないかと思われます。

 

 次に、片側通行箇所が通行止めになった場合の迂回路に予定されている原向〜長瀬間の県道の様子を紹介します。

 

 

 

 

 

 


 側溝が埋められたおかげで、道幅が少し広がりました。でも、下りのS字カーブで大変であることに変わりはありません。

 以上、ひとまずの状況レポートです。


栄村復興への歩みNo.322(12月12日付)

栄村から見える山

 

 

 写真は飯山線白鳥駅の近くで12月3日昼に撮影したものです。真っ白な山が奥に見えます。国道117号線を飯山方面から走ってきた場合、白鳥集落を通り抜ける間に正面にこの山が見えますね。
 「綺麗だ」、「白鳥からの景色はいいね」…。いろんな声が聞こえてきます。
 同時に、「あの山は何て言う山なんだ?」ということも話題になります。「八海山だ」と言う人もいれば、「いや、あれは八海山ではないそうだよ」と言う人もいます。私は八海山だと信じ込んでいた一人ですが、今回、いろいろ調べてみました。
 結果、見えているのは「越後三山」と呼ばれる(「魚沼三山」とも呼ばれる)ものの1つ、中ノ岳(2,085m)という山だとわかりました。その後、「うん、中ノ岳。坪野からきれいに見える」と言う人とも出会いましたので、ほぼ間違いないでしょう。栄村では、白鳥、坪野以外にも、国道117青倉橋、森の開田などからきれいに見えます。青倉橋から見えるのも中ノ岳でしょう。
 八海山(1,778m)は下の写真です。

 


 越後三山の全体像、したがってまた八海山が見えるのは森の開田や青倉の西山田です。青倉集落とワンセットで見える姿を紹介します(撮影地点は西山田から城ヶ館に上がったところ)。

 


 奥に見える連山の左が八海山、右が中ノ岳です。越後三山とはこの2つの山の間にある越後駒ケ岳(2,033m)を含めての三山なのですが、栄村から見ると八海山、中ノ岳よりも少し奥まったところに位置しています。八海山と中ノ岳の間に見えているのが駒ケ岳かどうか、現段階では私ははっきりしたことを言えません。

 

● “借景”も村の財産、観光資源
 「越後三山」は名前のとおり新潟県の山ですから、栄村ではないのですが、とくに冬の栄村で見られる景色としてとても綺麗だと言えます。栄村にとってある種の“借景(しゃっけい)”だと言えます。“借景”とは造園技法の1つで、庭園の外にある山や樹木を、庭を形成する背景として取り入れることで、京都の修学院離宮がその代表例に挙げられます。
 冬の飯山線の旅を楽しいものにしますし、さかえ倶楽部スキー場からの眺めを素晴らしいものにして、スキー客の人たちを感動させるものです。
 こういう景色を意識していくことも、栄村にとって大事なことだと思います。


県道笹原〜長瀬間の通行止め解除と今後の展望

 

 台風21号による土砂崩れで全面通行止めになっていた県道秋山郷森宮野原線の笹原〜長瀬間は、上写真の防護柵が完成し、5日午後5時から通行止めが解除され、片側交互通行になりました(6日朝撮影)。
 今後、本格的積雪期になった場合のことが心配されますが、「降雪50cm以上になれば通行止め」という機械的な対応ではなくなったようです。しかし、雪崩の心配がある時の通行止めは避けられないようです。私も県にさまざまな働きかけを行い、県もさまざまな努力をしてくれています。そんな中、私も「なにがなんでも通せ」とは言えません。
 14日に地元区長さんらに対する県の説明会が行われ、その後、説明文書が地元住民に配布されるようです。

 

● 迂回路をめぐる問題について
 通行止めの場合の迂回路については、その危険性が県に伝わったようで、地元が要望していた側溝に蓋をして道路幅を少しでも広げる措置はとられました。除雪や凍結防止剤の散布についても地元の声に耳を傾けてくれています。今後、迂回路を使用せざるをえなくなった場合、不安なことが生じたら、遠慮せずに声をあげてください。役場に言うと同時に私に声をかけてくだされば、私も県等に働きかけるようにします。

 


【上写真の説明】迂回路(原向から長瀬に下る道路)の側溝箇所です。黒パイを入れ、その上に砂利を入れて、道路と同じ高さになりました。


今秋の観光の動きから、次の展望はどのように生まれているか

 

 

 ここに掲げた2枚は、JR東とJR西がこの秋に展開した「四季の美 五ツ星」キャンペーンのものです。
 10月頃に東京に行った村の人が口を揃えて言います。

    「すごいよ。東京駅なんかに布岩のこのポスターがズラッと

     並んでいるんだ!」

 そりゃ凄いですよね。東京都内の駅という駅が栄村・秋山郷の写真で埋め尽くされたのですから。

 

● JRとの連携を強めなければ…
 このポスターを見て、実際に栄村を訪れた外国人女性と森宮野原駅前で出会い、「行き方がわからない」と言うので、自分の車で布岩まで案内したという秋山の人がおられます。ですから、秋山郷・布岩を取り上げたJRのキャンペーンが観光客の動静に影響を及ぼしていることは間違いないと言えます。
 しかし同時に、「村がポスターを受け取ったのが遅かった」、「JRとの連絡が密でなかった」(12月定例議会での松尾の一般質問への森川村長の答弁)という事実もあります。
 JRは北陸新幹線の利用客を増やすためにキャンペーンをしているわけで、栄村のためにキャンペーンしてくれているわけではありません。栄村の方からJRに頻繁に連絡を入れ、情報収集に力を入れないと、JRのキャンペーンが栄村にどんな好影響を与えるのか、与えているのか、わかりません。
 私が知っている限りでは、このキャンペーンに使用された布岩の写真は、JRが独自に撮影したものではなく、栄村(厳密には観光協会)が提供したものです。しかし、提供を求められた段階で、村側は「何に使うのか?」を尋ねていません。JR側は写真提供者に真っ先に出来上がったポスター等を送り届けるということをしていません(ひどい話だと思いますが…。栄村がなめられているとしか言いようがありません)。
 これはJRの依頼連絡に直接対応した職員一個人の問題ではないですね。村の情報アンテナが低いということです。
 でも、今からでも遅くありません。「五ツ星」キャンペーンの期間中の北陸新幹線の長野駅および飯山駅の乗降客数とその昨年比、飯山線の乗客数等々、JRが当然確保しているデータを取り寄せて分析するだけでも、何かが見えてくるでしょう。また、飯山駅や北信エリア、さらに秋山郷の観光関係者から、「『五ツ星』キャンペーンのことを口にしていた観光客はいましたか?」という聞き取り調査をしてみれば、観光客の反応・動向がある程度見えてくるかもしれません。
 今秋は、信州デスティネーション・キャンペーンがあったのでJRが力を入れたのであって、放っておいたら、来年はJRが秋山郷−栄村に目を向けてくれるという保証はありません。だからこそ、栄村側からJRにコンタクトを密にとり、栄村の素晴らしさをガンガン売り込んでいくことが必要なのですね。

 

● 「ご主人の接客と料理が素晴らしい」と雄川閣が評判に!
 この秋に秋山郷を訪れられた東京の人。9月下旬と11月初めに雄川閣にお泊りになりました。私は11月3日夕に雄川閣のフロントロビーでその人に出会いました。私は雄川閣の施設があまり良くないことを気にかけていたので、「9月に続いて二度目の宿泊だそうですが、何が気に入られたのですか?」と尋ねました。すると、その人はフロントのレジにいる人を指差しながら、
   「ここのご主人、いい人なんですよ。料理を担当している

    人もいいですね。」
 「ご主人」とは支配人の都丸俊幸さんのこと。このお客さんは「雄川閣は村の施設で、指定管理で振興公社が管理運営している」なんてことはご存じないですから、都丸さんが旅館のご主人だと思われているんですね。結構なことです。よほどの大規模ホテルでもなければ、旅館というものは主人や女将の人柄にお客が惚れ込むことでリピーターが誕生していくものですから。
 「料理を担当している人」も話題にされたのはなぜでしょうか? まず、料理が素朴で美味い。そして、料理人の島田和夫さんはただ料理を出すだけでなく、可能なかぎりお客さんと接し、言葉を交わすことを心がけておられます。私が知る限り、そんなに話が上手な人だとは思いませんが、逆に、その訥々(とつとつ)とした喋りがいいのかもしれませんね。

 


こんな料理が評判! 左からこごみ、ウド、ぜんまい

 

 このお客さんが帰京後に自らのフェイスブックに投稿された写真を3枚紹介します。

 

 

 

 1枚目の写真をわざわざフェイスブックに投稿されたということは、よほど雄川閣がお気に入りということを示していますね。このお客さんはライダーです。2枚目の写真は切明から秋山林道に上がる道の途中のカーブでの撮影だと思われます。

 


 そして、これが3枚目。白沢(しらさわ)ですね。紅葉の名残りと薄っすら雪化粧という姿に感動されたようです。
 ツーリング仲間で毎年、野沢温泉の宿に25名くらいで泊っておられたそうですが、「来年はみんなで雄川閣に来させてもらっていいですか?」と言っておられます。
 また、11月以降、私と携帯電話でもつながったのですが、12月12日、「今日、杉並区である忘年会をしたのですが、『栄村に行こう』って盛り上がりました」という連絡が入りました。
 ここでは、私が知り合った人の事例を紹介しましたが、都丸さんにお尋ねしたところ、やはり「接客と料理が素晴らしい」というお客さまの声がたくさん届いているとのことです。
 もう1つ、事例を紹介します。苗場荘さんです。

 


 上の写真は苗場荘さんがフェイスブックに投稿されたもの。
 「〇〇大学OBの皆様。この度も北海道、千葉、東京から来てくださり、ありがとうございます。もうこちらに来るようになってから9年にもなるのですね。大学の時、来てからずっと、ありがたいことです!」という女将さんのコメントが付いています。大学の研修プログラムで栄村に来て、苗場荘にも泊ったのですね。この大学は今も現役生が栄村に来ています。遠くからリピーターとして来てくれる人たちも素晴らしいですが、その人たちをフェイスブックで紹介する苗場荘さん(島田とも子さん)も凄いです。リピーターで来られた人たちをことごとくフェイスブックで紹介されています。

 

 「次の展望」を詳しく書く前に紙幅が尽きました。続きは次号に書きます。


栄ふるさと太鼓30周年記念演奏会から

 12月2日、かたくりホールで栄ふるさと太鼓の30周年記念演奏会が開かれました。
 「30周年」というのが凄いですね。

 


 私は上写真の凛(りん)さんに注目しました。
 私が栄村で暮らすようになった頃、彼女は小学校に入学し、栄ふるさと太鼓の稽古に通い始めました。ちっちゃなお子さんでした。その子がこんなに立派に成長して、今では小学生や中学生をリードする立場。感慨深いものがありました。
 栄ふるさと太鼓の一層のご発展をご祈念いたします。

 

 

 

 「栄村復興への歩み」の有料化実施へ、「購読料」または「ご寄付」をお願いしています。
 よろしくお願いします。
 お電話をいただければ、早速に伺わせていただきます。


県道の通行止め解除  5日午後5時から片側交互通行

 

 写真は6日午前8時すぎ。
 県道秋山郷森宮野原(停)線の笹原〜長瀬間の通行止め区間は、防護柵工が完了し、昨5日午後5時から片側交互通行で、通行止めが解除されました。
 昨夕も現場を訪れましたが、昨夜は雪。わずかな量ですが、雪が積もった中で今朝の様子を見てきました。私が撮影をしている数分の間にも5〜6台の車が行き交いました。とくに森方面にむかって下る人は約1ヶ月半ぶりでの本来ルートでの出勤。運転席の顔がにこやかに見えました。

 

 ところで、この県道上からは、防護柵の高さゆえに崩壊面の様子が見えないので、川を挟んで対岸の中尾の田んぼに行って、対岸から様子を撮影しました。

 

対岸から見た崩壊斜面の全体像。

 

 真っ白な積雪の中に縦に流れる黒く見える筋。水の流れです。
 水の流れの起点付近をクローズアップしたものが下写真。

 


 このあたりでは、応急復旧として湧水処理工が計画されていますが、未着工。これを一刻も早く着工・完成させることが積雪の安定性を確保するうえで重要だと思われます。

 


防護柵が完成 明日にも片側通行が可能か

 

 


 台風21号による土砂崩れで全面通行止めが続いている県道笹原〜長瀬間(字(あざ)・白土(しろつち))で、落石等を防止する防護柵が今日4日午前中に完成しました。上写真がその全容で、午後2時半頃の撮影。
 この後、片側交互通行のための信号機が設置され、また、写真左側に見えるガードロープの修復工事が行われます。現場関係者の話では、「明日にも県が検査に来て、通行再開となるでしょう」とのこと。
 防護柵のための工事が始まったのは11月23日、完成予定は12月11日頃とされていましたが、工事関係者(請負社は竹花組飯水営業所)の懸命な努力で予定よりも早く完成しました。
 片側通行再開の目途がついたことをうけて、本格的積雪期の通行問題の打開が次の課題となります。

 


防護柵の裏側の全体像

 


道路に埋め込まれたH鋼を支える構造


栄村復興への歩みNo.321(12月1日付)

雪時期の通行の可否が大きな問題
  ――北信建設事務所が説明会(28日、北野公民館)

 

 11月28日夜、北信建設事務所が県道笹原〜長瀬間の災害・復旧工事をめぐって初めての地元説明会を開催しました。北野、極野など地元住民30名以上が集まり、建設事務所側の説明の後、厳しい質疑応答がありました。


● 現場では防護柵設置
 説明会に先立ち、私は土砂崩れ・全面通行止めの現場に行きました。

 


 上の写真ですが、道路上にH鋼を埋め込んで防護柵を造る作業が行われていました。H鋼を21本たて、その間に丸太を入れ、さらに道路の擁壁側に“かすがい”を入れます。12月11日頃までに完成の予定。
 これを見て、私は「これならば冬期も通行可か」と思い、期待感をもって説明会に臨みました。

 

● 県の方針は「本格降雪になれば再び全面通行止め」
 説明会で配布された資料の「工程表」を見ると、防護柵の完成に合わせて「片側通行」の文字。一瞬、ホッとしました。しかし、12月下旬に再び「全面通行止め」の文字。しかも、来年4月一杯までです。愕然(がくぜん)としました。
 説明会では、北信建設事務所の担当者が「被災経過と復旧工法」、「施工期間中の対応」の順で説明をしました。「復旧工法」については、かなり本格的な対策が計画されていることがわかりました。崩壊箇所の法面枠工、雪崩予防柵の設置などで、来年12月頃までかかります(ただし、28日に説明されたものは、国の「災害査定」を受けるために設計されたもので、国の査定次第で変更される可能性があるものです)。
 しかし、説明が「施工期間中の対応」に進むと、資料の「工程表」に記載されている通り、「12月10日ないし11日に防護柵が完成したら片側交互通行を可とする。しかし、本格的な雪になり、降雪量が50cmを超え、雪崩注意報が発令されるようになれば全面通行止めに戻す」と話されました。

 

● 住民からは厳しい意見が相次ぐ
 説明の後、質疑応答。9名の住民が挙手して発言されました(二度、三度にわたって発言された方もおられます)。いずれも、県に対して叱責(しっせき)するもの、地域にとっての県道被災箇所の通行の必要不可欠性、県が考えている迂回路の危険性をめぐるものです。
 第1に“叱責”ですが、発災から1ヶ月強を超えた時点での初めての地元説明会に「遅すぎる」、「迂回路があると考えて、県道被災箇所の対策のスピードが遅くなっているのではないか」というものです。「説明会が遅い」という点に関しては、北信建設事務所飯山事務所長が謝罪しましたが…。
 第2の被災箇所の冬期通行の不可欠性について、第3点の迂回路(原向から長瀬に下る県道。通称「百年道路」)の危険性の具体的な指摘と併せて、栄村の冬の暮らしの実相の紹介をまじえながら、切実な訴えが相次ぎました。県は「防護柵はあくまでも落石等への対応措置で、雪崩の破壊力に耐えられるものではない。雪崩での人身事故を発生させるわけにはいかない。安全第一での措置」という返答を繰り返しました。住民も「安全第一」は理解していますが、その意味でいえば、迂回路も「安全第一」に反する危険性があります。
 冬の栄村の雪の厳しさを具体的に話す住民の発言で、建設事務所側に認識の一定の深まりは得られたのではないかと思いますが、質疑応答は冬期通行止めをめぐって平行線のまま終わりました。
 最後に、住民から「今日の住民の問いかけに対する返答はいつもらえるのか」という問いかけがありましたが、明確な回答はありませんでした。

 

原向から長瀬に下る道路の危険箇所

ガードロープは冬期間取り外し。写真左手には蓋無しの側溝がある。

冬期は道路凍結で滑る、除雪による幅員減少で離合困難等で危険大。

 

● 村(役場)も加わって、住民の暮らし・思いに寄り添ったきめ細かい対応を行うことを求めます
 私自身、「通行可として大丈夫」とは言えません。しかし同時に、「雪が本格化すれば全面通行止め。迂回路利用」の県方針をスッとのみ込むことはできません。まだまだ話し合いと検討の余地があると私は思います。たとえば、降雪期、積雪期とひと口に言って済ますのはどうかと思います。かなりの積雪があっても安定している時期もあるはずです。
 この問題は復旧工事を担当する北信建設事務所の担当者が来て説明会を行うというだけでは打開できないのではないか、県は工事担当者だけでなく、住民の暮らしをどう守るかを考える職員も現地に派遣して話し合いを深める必要があると思います。また、村は、道路管理者が県であることから県に委ねるというのではなく、県と一体となって住民との話し合い、諸対策の検討・実施に取り組まなければならないと思います。28日の説明会で「説明は終わった」とすることは絶対に受け入れられません。


中条川の対策工事の進捗状況

 本格的な冬が近づき、中条川上流の山腹崩壊・土石流対策工事の今年度分はほぼ終了しつつあります。工事の進捗状況をレポートします。

 

● 森開田水路の頭首工工事が完成
 震災の復旧工事である森開田用水路の頭首工工事が完成しました。
 私は降雪前に現場を訪れることができず、森の普請があった26日に雪の中を歩いて行ってきました。

 


 栄村ではこれまでに見たことがない頭首工です。前頁写真右手に何本もの水流が見える箇所がありますが、そこが取水口です。取水口の工夫や取水口の上流・下流の構造物で礫や浮遊物の流入を防ぎ、また大水にも対応できるようになっているそうです。

 

 

 上の写真が頭首工設置場所の全景です。写真の左側に頭首工が見え、中央上に不動滝(大滝)、右手前に泥吐け(上部に赤い蓋)が見えます。中条川上流2号崩壊地の脇に位置していて、写真中央やや上に見えるように黒色の大型土嚢が設置されています。
 震災から6年余、ようやく復旧工事の完了です。

 

● 1号崩壊地斜面の吹付工事

 

 

 昨年度に引き続き施工された1号崩壊地崩壊面の吹付工事も完了しています。写真は26日撮影。
 昨年度の施工部分と併せ、崩壊面の吹付はここまで。写真左下方に地肌の見える部分があります。この部分まで吹付する予算は現行の対策計画ではついていません。
 この吹付は崩壊面の崩れを完全に抑止するものではなく、種々の対策工事を進める上での安全の確保を主目的とする落石等の抑制措置です。冬期の大量の積雪と雪融け時の水で吹付面はかなり傷みます。今年度の施工では水の通り道を作るなど、前年度までよりも工夫した施工が行われたと私は見ています。なお、写真では吹付作業用のロープが垂れ下げられたままになっていますが、27日、28日に撤去されました。
 1号崩壊地の近くではこの他に6号谷止工(昨年度竣工)の関連工事と、堆積土の撤去作業が行われました。堆積土の撤去作業については本紙No.314で紹介しましたが、今年度の作業が終わった後の様子を紹介しておきます。下写真のきれいに整地されている箇所がそれです。10月26日撮影。

 

 

● 「トマトの国」近くでは床固工の工事中

 

 

 写真は「トマトの国」の近くの中条川対策工事現場。写真奥に1号崩壊地、セルダム(円筒形のもの)、第2号谷止工が見えます。さらにその手前に現在工事中の現場。本年6月の説明会の資料では、この工事は床固工と呼ばれ、「既設谷止工間の堆積土砂の固定を図り、直上部に復旧された森用水*の頭首工が洗堀されるのを防止するため」と説明されています。ブルーシートがかけられている部分です。右手に仮水路を造って川の水を流しています。この写真は26日午後撮影ですが、その数日前、「トマトの国」の温泉に行った際、暗くなってからも照明をつけて工事を続けているのが見えました。本格的積雪期前にの完成をめざしているようです。
  *ここで言う「森用水」は、開田用水とは別のものです。中条地区を

   通り、森集落全域に流れる農業・生活用水です。


ツルウメモドキ

 災害や工事の話が続きました。
 ちょっとここでひと息抜いて、木の実の写真をご覧ください。

 

 

 

 ツルウメモドキです。
 この季節になると、お家の玄関などに飾られることが多いですね。
 私は「木にできる実」だとばかり思っていましたが、じつは名前のとおり、蔓(つる)で、それが他の木に絡みついているのですね。雪が降り、モノクロの世界になったとき、この鮮やかな色はみんなの気持ちを和ませるものだと思います。
 11月25日に秋山に配達に行った時、天池の近くで、下写真のように天高く、蔓をひろげていました。