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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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カマキリが斧を振り上げている?!

 

 「カマキリが……」というのは、一緒に車に乗っていた知人の表現。
 11日(金)、雪はほとんど降っていませんでしたが、秋山郷の国道405号線では、風で吹き飛ばされて路面に溜まった雪や、法面の積雪が崩れて道路上に落ちた雪を取り除くために、至るところでタイヤドーザーやスノーロータリーが活躍しています。
 この1枚を撮る少し前の写真をお見せし、状況を説明しましょう。

 

 

 栃川橋を渡り、流水路になっている坂道を上がり、カーブを曲がって進むと、前方にタイヤドーザーの姿が。
   「ああ、下がってくれるよ。この先にドーザーだったら突っ込んで、待避できるところがあるから。」
   「じゃあ、進みましょう。」

 

 

 排雪板を上方に上げながら、ドーザーがバックしていきます。
 1枚目の写真、下方を見ると、積雪が1mくらいあるところにドーザーが突っ込んで、道をあけてくれていることがわかります。
 405号線などでは、ごくありふれた場面ですが、豪雪地体験のない人が出くわしたら、ビックリするものですね。そもそも、目前にどでかいタイヤドーザーに姿を現した段階で、どう対処したらよいか分からず、困ってしまうでしょうね。


同じく、タイヤドーザーとの出会いではあるのですが、もうちょっと違う状況のものも紹介しましょう。

 

 

 秋山郷からの帰り道、逆巻温泉入口を過ぎたあたりだったと思いますが、「雪庇除去作業中」の看板があり、写真手前に見える作業員が赤色の指示棒を振って、停車が求められました。
 上の一枚は、停車して5分以上の時間が経過してからのものです。前方からショベルカーが姿を現しました。道路横の崖面の雪庇を落とす作業をしている重機です。この後ろには、路面に落とされた大量の雪を排雪するタイヤドーザーが進んでくるはずです。

 

 

 タイヤドーザーが雪を押してきました。
 何度か、前進・後退を繰り返し、道路上の雪を中津川に押し出します。

 

 

 道路上の排雪を終えたタイヤドーザーが排雪板をあげながら、バックしていきます。
 このしばらく後、私たちの車に進むようにとの指示が出ました。

 

 

 離合ができない、こんな狭い道を進みます。写真左側は中津川の深い谷です。

 

 

 道路右側の法面に注目すると、手前よりも奥の方は法面の雪が削り取られていることがわかります。写真手前の雪面が道路にせり出してきている部分と見比べてください。
 道路通行の確保には降積雪時の道路除雪だけでなく、雪庇の除去が不可欠なのです。

 

 

 スノーシェッド手前の少し道路幅が広いところで、タイヤドーザーが待機していて、私たちはその横を通り抜けて、進みました。


 今回は、平素あまり撮ることがない写真を撮ることができました。というのは、私自身は運転せず、人が運転する車の助手席に乗っていたからです。
 雪道の405号線の運転は厳しく、安全第一です。撮影は、今回のような条件がある場合に限られます。

 

(了)


最高に楽しい!

 

 「キャー!」という子どもたちの歓声。
 「子どもの声で賑やかなのがやっぱりいいね」とは私の友人の言葉。
 そりをしている子どもたちも、私たちも、共に最高に楽しい!
 今日5日午後のさかえ倶楽部スキー場のそり専用ゲレンデ。NPO法人豪雪共和国がお世話している東京都中央区立城東小学校の子どもたちが雪遊びに訪れていました。計7枚を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


晴れた!

 

 3日から一転、4日は朝から晴れました。
 こちらは4日午前9時半頃の撮影。雲もあるが、いい天気。
 屋根の雪は1日夜〜3日の積雪。屋根のこの部分だけ、下の道路の通行安全のために雪止めがされていて、雪下ろしが必要です。今日は、大家さんが雪下ろしなどをして下さったのですが、その作業開始直前の撮影です。
 1日夜〜3日の雪は水分の多い重い雪でした。今日の陽ざしで積雪が随分と下がると思われましたが、「晴れたから、今日やる」と言われ、作業を始められました。

 

 

 まずは、屋根の雪を落とす場所の積雪をロータリーで飛ばす作業。
 雪がはっきり見えるように調整したため、空の色が少し変ですが。

 

 

 家の裏側(北側)の様子。屋根からの雪の落下でもう2階の窓にまで達しそうな量。
 ロータリーでこれを飛ばした後の様子が次の写真。

 

 

 先の撮影が9時32分で、こちらは10時34分。私が用事で出かけている間にこれだけの作業が終えられていました。「雪が柔らくて、ロータリーが雪に嵌まり込んで大変だった」と言っておられました。

 

 次は屋根の雪下ろしです。5枚、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大家さんの名は、以前にも紹介したことがありますが、月岡英男さん。この15日に71歳になられます。
豪雪の村で生きて来られた人の凄技です。そして、ただただ感謝!あるのみです。

 

 


道路除雪の凄さ

 

 1月3日午後1時すぎの栄村森集落中条地区内道路の除雪の様子です。
 元旦の夜から再び降り出した雪、昨日の日中はさほどでもなかったのですが、昨夜から今日の午前中、ずんずん積もりました。
 私は午前中、室内での仕事をしていましたが、昼すぎに出かけたいなと思ったものの、車庫の前の道路はかなり雪がありました。「車庫から出た後の急坂上りが出来ないなあ、今日二度目の除雪車が早く来てくれたらいいなあ」と思いながら、車庫前の今日二度目の雪片づけをしていたら、角を曲がってくる除雪車の先端がチラッと見えました。
 そこから、連写でタイヤドーザーの除雪の様子を撮影。撮ったものの中から14枚を選択し、紹介します。
 撮った写真で確認すると、私の車庫の前を5往復して、きれいに除雪してくれたことが確認できました。上の写真は午後1時15分で、1回目です。

 

やはり1時15分。車庫の前を通過。

 

1時15分。1回目のバック。

 


1時16分。1回目の押し出し時に、排雪板からはみ出て、車庫の前に溜まった雪。

 


1時17分。2回目の押し出し。道路の中央よりも左側に寄せて除雪。

 

1時17分。2回目の押し出しの続き。

 


2回目の押し出しの後の車庫前の様子。

 

3回目の押し出し。今度は車庫前にグッと迫ってきます。

 


3回目の続き。写真右には私の家のポストが見えます。凄い接近度がわかると思います。

 

午後1時18分。4回目。道路真ん中に残ったものを押し出し。

 


4回目の続きで、車庫の真ん前をすぎたところで、道路左側に寄せて除雪。

 

4回目の続きです。写真右側には押し出した雪が壁のようになっているのが見えます。

 


5回目。排雪板からはみだした雪をきれいに押していってくれます。もちろん、一定量は残りますが、それスノーダンプで片付けるのは私の仕事。

 

 

 午後1時19分。私の車庫前の坂を下ったところ。除雪車が押し出した雪が溜まっています。これは後にロータリー車がやって来て、国道117号線を越えて向こう側に飛ばします。
 写真右手に除雪車の後部が見えますが、別の坂道を除雪しながら上がっていくところです。

 

 冒頭に書いたように、「車庫から出た後の急坂上りが出来ないなあ」と思っていた私からすると、除雪車はまるで「月光仮面」の登場のように感じられました。この除雪車のオペレーター、高橋健さんは「田直しオペレーター」として知られた人ですが、除雪車のオペも超一級。まさにプロフェッショナルです。

 

 


年末の「大雪」をふり返る〜今日2日はまた雪です〜

 

 青空が久しぶりに広がった元旦も好天気は1日夜で終わり。また雪が降ってきました。上の写真は、午前9時少し前の車庫・倉庫の屋根の様子。
 大家さんが年末の30日に雪下ろしをやって下さり、さらに昨日の好天・気温上昇で屋根の雪はなくなっていたので、これが昨夜から今朝にかけての積雪量を示しています。さほどの量ではありませんが、水分の多い雪です。

 

 年末は慌ただしくしていて、何も発信できていませんでしたので、ここらで12月27日〜31日の「大雪」の様子をふり返っておこうと思います。
 大雪に鍵括弧を付けました。「豪雪地・栄村」からすればさほどの大雪ということもないのですが、27日から30日まで足かけ4日間、ほぼ断続的に降り続いたので、率直に言って、嫌になってしまいました。27日は写真を撮っていませんし、その後も31日までは積雪の様子の記録写真をわずかだけ撮った程度です。
 では、ご覧ください。

 

 

 12月29日午前9時44分撮影です。
 雪の写真は全体が白いので、コントラスト等を調整しても見づらいですが、ご容赦ください。
 写真左側が国道117号線です。写真の真ん中あたりに交通標識とポールが立っているのが見えますが、これが国道117号線の下り車線(写真奥の飯山方面から写真手前・栄村森や津南町・十日町方向に進む)の左端です。
 写真真ん中やや右、電信柱が立っている道は右奥に見える家に通じる坂道です。
 国道117号線は、夜間は除トラ(除雪トラック)が走っていますし、朝はまだ暗い時間からタイヤドーザー、ロータリー車等が頻繁に除雪していますが、29日は除雪されてもすぐに写真のような状況になる、かなりの降雪でした。

 

 27日からの積雪量の増加の様子を示すものとして、私が住むところの北側の様子を紹介します。
 ここは自然に積もる雪に加え、屋根から自然落下したものが加わります。

 

 

1枚目は、29日午後2時すぎの状況です。

 


 2枚目は、31日午前9時すぎのものです。
 撮影地点・角度が1枚目とは微妙に異なりますが、積雪量の変化は明らかです。1階がほぼ埋まっています。

 

 

 3枚目は31日午後3時すぎのもの。2枚目と大きな変化はありません。この日は日中、曇り空でしたが、雪はほとんど降らなかったからです。
 31日、雪があまり降らないと見通して、秋山郷に行ってきました。秋山郷の冬の様子の写真集としては機会を改めて紹介したいと思いますが、「秋山の方が多いなあ」と実感した様子を示す一枚だけ紹介しておきます。

 


 和山集落の、高齢のご夫婦がお住まいの家です。
 栄村らしい、秋山郷らしい様子です。屋根から雪が垂れて大変な様子ですが、玄関に通じる通路はきっちりと確保されています。

 

 

 大晦日夜7時少し前、トマトの国の玄関です。
 日が暮れる頃からまた降ってきました。27〜29日の雪はサラサラした雪だったと思うのですが、31日夕からの雪は湿った雪でした。気温がやや高かったせいかもしれません。「湿った雪」の方が栄村らしい雪なのかもしれませんが、雪が重く、片付けが厄介です。
 温泉に浸かってトマトの国から出てくる、写真に写る人たちは若者です。「日帰り入浴で若者」というのは珍しいケースですが、大学を出て村に戻った(村内就職)友だちを訪ねてきた若者たちでした。1年前にも出会った人もいました。若者一人の定住だけで村が随分と賑やかになるものです。

 


 最後に、村の道路除雪の凄さをご紹介しておきたいと思います。
 私が住んでいるところは、森集落の中条地区、世帯数わずか6世帯。国道117のすぐそばですが、地区内道路は車1台が通れる程度の道幅で、しかも、私が住んでいるところの前は急坂で、しかもカーブしています。除雪がかなり厄介なところです。

 

 

 写真は2日朝、車庫の前の雪を片付けた後に撮影したもの。
 本来の道幅は赤の線で示した(あまり上手にラインを描けていませんが)ものです。
 しかし、除雪車(タイヤドーザー)は写真左手を深く抉って除雪してくれます。また、右手も赤のラインより右側もかなり抉ってくれます。
 ドーザーが通った後、どうしても端に雪の塊が残りますが、それと車庫前の積雪を私は基本的にスノーダンプで道路の反対側まで押し出します。上に説明した「写真左手を深く抉って除雪してくれる」からこそ、車庫前の積雪を排雪するスペースが確保できるのです。
 このように深く抉るには、タイヤドーザーはカーブの急坂を何度も前進・後退・前進・後退を繰り返さなければなりません。「重機のオペレーターだったら誰でも出来る」というものではありません。まさに〈プロフェッショナル〉と呼ぶべき技です。NHKの「プロフェッショナル」でこういう人を紹介してほしいなあと思いますね。

 

 「大雪をふり返る」は、ひとまず、ここらで終わりとします。


久々の青空が広がった元旦

 

 年末の27日から31日まで間断なく雪が降り続いた栄村。元旦は見事な青空が広がりました。
 上の写真は昼0時10分にトマトの国の前で撮ったものです。鳥甲山などがもっと大きく見えるものも撮ったのですが、あえて太陽を入れるためにこの一枚を選びました。
 「最高気温0℃」という日もあった年末でしたが、今日の日中はポカポカ陽気(とは言っても最高気温5℃程度ですが)で、雪の高さがぐっと下がりました。
 年末の母が亡くなり、喪中ですので、新年のご挨拶は遠慮させていただいておりますが、今日の写真をいま少し紹介させていただきます。

 

 

 

 トマトの国の裏手、中条川の様子です。今冬も工事が続いています。4日になれば、また現場の人たちがここで除雪をして工事を再開すると思います。

 

 

 

 トマトの国の横手。この断崖絶壁の冬景色が好きです。写真左上方はスキー場のコースです。

 

 

 

 さかえ倶楽部スキー場、0時半頃の様子です。

 

 

 

 午後1時半からセンターハウス前で餅つきイベント。

 

 

 

 

 


 大人も子どもも搗きたてのお餅を餡子と黄な粉で頬張って、楽しいお正月です。

 


さかえ倶楽部スキー場、オープン!

 

 今日15日、さかえ倶楽部スキー場がオープンしました。
 10時から始まるオープンセレモニーに参加するために9時半すぎに行くと、駐車場はすでに車でぎっしり。「先着100名無料」というオープン日サービスの効果も手伝っているかと思いますが、すごい出足です。
 上の1枚は、10時すぎに撮影のもの。今年新たに命名された「くまのすコース〜すぎのきコース」をスキーやスノボで下る人たちとセレモニー参加者をセットで撮ってみました。

 

 

 

 オープンセレモニーで乾杯の音頭をとる上倉健一郎さん。スキー場ポスターのモデルさんとして有名です。

 

 

 

 振る舞いの豚汁や甘酒を求めて並ぶお客さん。とても賑わっています。

 

 

 

 お父さんに豚汁を食べさせてもらう女の子。
 親子4人連れにカメラを向けると、お母さんが「撮ってくれているわ」と立ち止まって下さり、さらに男の子がポーズをとってくれました。そこでお願いして、豚汁を食べる姿を撮影させていただきました。

 

 

 

 ソリ滑りを楽しむ親子。小さな子どもたちが楽しく遊べるスペースが充分に確
保されているの当スキー場の良さの一つ。

 

 

 

 ファミリーコースを楽しむ人たち。9時50分ころ。


初積雪、そして停電!

 

 「今季初の大寒波が来る」と言われながら、8日夜まで里地での降雪はなかった栄村ですが、9日朝、起きてみるとすでに積雪。
さらに悪いことに、ファンヒーターのスイッチを入れても作動しない。暗いので蛍光灯を点けようとすると、これも点かない。停電です。
 上の写真は国道117号線の道の駅信越さかえ前付近。高所作業車が2台、作業中。倒木によって電線が切れたようです。撮影は午前8時44分。8時20分頃にはすでに作業が進められているのを現認しましたが、この撮影直後に復旧。
 2枚目の写真が切り落とされた倒木。3枚目は高所で作業する作業員さんの姿。


 

 

 

 4枚目は国道117号線を除雪する除トラ。通常は夜間の除雪にあたるもの。どうやら、タイヤドーザーやロータリーを格納している車庫のシャッターの開閉が電動なので、ドーザー等が出動できず、除トラが活躍した模様。9時半頃、ドーザーの出動を現認しました。

 


 以上、ひとまずのレポートです。

 

 


野々海、秋山郷はもう冬

 

 27日午後2時すぎ、野々海池の堤から上がる道の様子。積雪は5〜10cm。
 23日に「野々海は50cmほど積もっている」という話を聞いた時は俄かには信じ難かったが、それから4日でこれだけ残っているということは、それほどに降ったのだと思う。

 

 

 

 23日午前6時半過ぎ、家の窓からスキー場方向を撮影。今季、初の里雪。

 

 

 

 屋敷集落と鳥甲山。24日午前9時半頃撮影。

 

 

 

 “とっちゃ”から鳥甲山を眺める。24日9時半過ぎ。

 

 

 

 和山集落から眺める鳥甲山。24日午前9時45分過ぎ。

 

 

 

 野々海三叉路にて。27日午後2時過ぎ。

 

 

 

 野々海池。27日午後2時15分過ぎ。
 車で行けたのは三叉路まで。三叉路から野々海池まで雪道を10分ほど歩いた。

 

 

 

 

 25日昼すぎ、野々海池に向かってみたが、標高800mを超えるケンノキをすぎたあたりで、「これ以上進んだら、間違いなくスタックしてしまう」という状況で、引き返した。

 

 


 近くでは、ナナカマドの赤い実が白い雪に映えていた。

 

 
 24日朝、秋山郷の道は凍てついた雪道で、ちょっと油断するとズルっと滑る状況。いよいよ冬が来た。

 

 

 苗場山と中津川。24日午前9時少し前。

 


栄村復興への歩みNo.349(11月6日付)

 

 

栄村の力に自信をもって前へ!

 

 写真は10月28日午後0時半頃の秋山郷・雄川閣の駐車場の様子です。
 満杯です。10月下旬から11月初頭にかけて平日でもこのような光景が連日見られました。前号でも書きましたが、“紅葉の秋山郷”の人気には凄いものがあります。他方、国道117号線沿いでは道の駅が多くの車でいっぱいでした。
 栄村の観光の潜在力に私たちは自信をもってよいと思います。
 と同時に、〈栄村の観光の産業力〉はどうかということはまた別問題であることもしっかり認識しなければなりません。
 すなわち、お客さまが秋山郷・栄村の魅力に魅せられて、やって来られるのをただ待っているのではなく、その魅力を最大限に活かす産業的努力をおこない、観光業を村の経済力を高める産業にしなければならないということです。今号では、その〈産業的努力〉の内容について提起していきたいと思います。
(3頁、4〜5頁、7〜8頁で紅葉の写真を特集しています)


● 雄川閣の前にズラッとお店を並べる
 

 

 上写真は地域おこし協力隊と観光協会が昨年に続き、期間限定で店開きした「郷の市」。やはり10月28日昼の様子です。キノコ汁やカレー、あっぽなどを販売しましたが、大盛況でした。
 みなさんは、旅行に出かけた時など、道の駅のような所に立ち寄ることがありますよね。そういう時、この「郷の市」のようなお店は1軒しかありませんか。何軒ものお店が並んでいますよね。何軒あっても、お客さんが多いので、どのお店も繁盛しているものです。逆に、お店が1軒しかなかったら、「ずいぶん、寂しいところだね」と思うのではないでしょうか。
 ですから、来年は食べ物屋、カフェ、土産物屋、いろんなお店が並ぶようにしたいものです。
 しかし、「いや、昔はよかった。でも、お客が減ってきたので撤退した」という方がおられるのではないかと思います。少なくとも10年前は、村のかあちゃんたちが店を出していました。そのかあちゃんたちが撤退せざるをえなかったのは、雄川閣に入ってくるバスの乗客のほとんどがバスが用意した弁当を食べて、出店の食べ物を買わなくなったからです。

 

● 大手旅行社、観光バス会社、ホテル等への営業活動を展開
 雄川閣の駐車場に入ってくる観光バスを観察すると、台数が最も多いのは「クラブツーリズム」(以下、「クラツー」と略す)という大手旅行社が組んだツアーです。この「クラツー」、自社の利益を追求するのは企業として当然のことですが、基本的に雄川閣駐車場をトイレ休憩の場としか位置づけていません。昼食時間帯に入ってくる場合でも、「イワナ塩焼き弁当を消費税込で千円」というダンピング価格で発注してくるそうです。千円からクラツーがさらに手数料16%を引きますから、これでは雄川閣側に儲けは残りません。JR関係のツアーでは「イワナ塩焼き定食1,500円」の注文が入ります。これなら採算が成り立ちます。
 地元(秋山郷、雄川閣)が何も知らない中で、都市部ではクラツーが勝手な旅行商品を販売している時点で、「紅葉の秋山郷にいくらお客が来ても、秋山・栄村は一銭も儲からない」という構造が出来てしまっています。
 栄村側として、シーズンの遅くとも10ヶ月前には開催される旅の商品の見本市・商談会の段階で、栄村(雄川閣など個々の旅館でもよい)から積極的に旅の商品を提案・販売していくことが求められています。雄川閣(や天池周辺)、あるいはその周辺のお店で昼食を食べることを条件として雄川閣駐車場を利用できるというようにすべきなのです。(そのためには中型バス用の駐車スペースの拡充も必要になるかもしれません。)
 マイカーの家族や友人グループは出店を利用したり、雄川閣の食堂を利用する人が多いように思われますから、規制をかける必要はないと思われます。より積極的には、雄川閣のスタッフを増員して、雄川閣の入口ドアを常時開放にして、食堂利用、温泉入浴のお客さまが入りやすい環境を整える必要があるでしょう。内装レイアウトを工夫して、「もっと訪ねてみたい観光スポット」紹介の写真展示をしたり、地元のばあちゃんとおしゃべりできる空間を確保したり、利用客数増大につながるいろんな試みができるでしょう。

 


切明:川原の温泉を楽しむ家族連れ

 


雄川閣下の吊り橋から切明橋を見上げる。

 


その切明橋上から夫婦滝を眺める。

 


柔らかなライトの雄川閣フロント

 

 

鳥甲山を眺める

 

 


裾野まですっかり紅葉した布岩山・屋敷山、そして鳥甲山・白沢、さらには遠くに奥志賀・岩菅山を一望に。
スノーシェッド屋敷2号の近くから。

 

 


上野原集落に入り、のよさの里入口手前のビューポイントから鳥甲山・黒木尾根、白瑤瞭、白沢を眺める。

 

 

上野原林道からの眺望(天池の横を上ってきます)。

 

 

燃えるような紅葉の中を散策する

 


のよさの里からオートキャンプ場につながる散策路。

 

天池周辺の白樺などの林の中を巡る。

 

天池近くの「えんじゅ」でコーヒーを一杯。

 

 

● 雄川閣スタッフ15人態勢の実現を
 今秋、雄川閣は正職員3名、アルバイト4名(うち2名は宿泊部屋片づけの短時間バイト)という態勢でした。私は、これを少なくとも紅葉シーズンは15名くらいの態勢にすべきだと考えます。
 旅館の運営・営業に携わった人でないと分からないかもしれませんが、旅館というものは午前10時〜午後2時の時間帯がある意味で最も多忙なのです。10時には宿泊のお客さまがチェックアウトします。ただちにシーツの取り換え、部屋の掃除をしなければなりません。同時に、昼食の準備・営業です。上記の今秋態勢では、部屋の片づけと数と種類限定の昼食対応で精一杯です。
 施設外に出てのお客さまへの声かけ・呼び込み、施設内での素早く丁寧な接客。こうしたことに手がまわりません。これが出来るかどうかが、客数増大・サービス充実→好評・リピーター増大の鍵です。
 15人態勢は可能でしょうか? まず、人材確保は大丈夫です。「夏の仕事と冬の仕事の合間で10月は手が空いている」という人はかなりいるものです(今秋のバイト2名もそういう人たち)。早めに手配・募集、募集範囲の拡充(長野県内全域など)を行えば、十分に確保できます。
 15名分の人件費は確保できるでしょうか。大丈夫です。振興公社は「経費削減→人員削減→営業規模と質の低下」となりましたが、人員確保・サービス充実で営業売上の増大に転じるのです。そのためには、先に書いた早くからの営業活動の展開が必要です。
以上のことを一言でまとめると、「家族営業」の延長線でしか考えられないという状況を突破して、企業としてモノゴトを考え、企業として展開していくということです。1頁で「産業的努力」と表現したのはこのことなのです。
 そうして、栄村の経済力を高めていくのです。
 素晴らしい景観、美味しい豊かな食材と食文化、そういうものを村の経済力へと転化し、村の確かな発展の道を拓いていきましょう。

 

 

野々海池

 

10月15日夕、夕陽に映える野々海の紅葉。

 

 

11月3日の野々海池。樹々はもうすっかり落葉。晩秋独特の侘び、趣きがある。

 

 

 

 日出山線を進み、前倉集落との分岐点を越え、ブナのトンネルに向かう途中で目にできる壮大な眺めです。
 道路沿いの雑木が視界を妨げますので、待避地点に車を停めて、少し歩きながらビューポイントを探ると、目の前にこの景色が広がるでしょう。下に見えるのは中津川。奥に広がるのは沖野原台地ですね。

 

 

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栄村復興への歩みNo.349
2018年11月6日発行 編集・発行人 松尾真
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