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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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405号線期成同盟会総会と雄川閣

 405線期成同盟会(正式名称「秋山郷国道整備促進期成同盟会」)の第42回通常総会が6月7日午後、秋山郷切明温泉の雄川閣を会場に開催されました。秋山郷各集落の区長さん(津南町の場合は「総代」さん)をはじめ、新潟県十日町地域振興局地域整備部長、長野県北信建設事務所長など38名が出席。例年通り、熱気に満ち、充実した内容の総会でした。
 通常総会は栄村と津南町が毎年交互に当番開催しますが、今年は栄村の番。雄川閣が会場となるのは初めてのことです。
 切明・雄川閣での開催は2つの意味で大きな出来事でした。1つは、新潟・長野両県の道路関係担当の幹部職員が国道405を秋山郷の一番奥まで初めてしっかり見る機会となったことです。総会での議論でも、両県幹部から「国道405号線の状況がしっかり分かった」との発言がありました。

 

● 好評だった雄川閣のおもてなし
 もう1つは、切明温泉・雄川閣が大好評をいただいたことです。
 総会開会前の懇談の時点で、出席者から「素晴らしいところですね」という声が次々とあがりました。また、総会後の懇親会では、地の山菜などを多彩に盛り込んだ料理、雄川閣スタッフの接遇に出席者一同、たいへん満足されました。「ここは泊まりもできるんですね」という声も多数あがっていました。
 「やれば出来る!」のですね。施設はたしかに古いですが、環境は最高。スタッフのおもてなし次第で雄川閣は最高のリゾートとして大きく飛躍していけるなあと強く実感しました。
 なお、フロントで富山県高岡市から来られた8人連れの人たちと出会い、少しお話しました。車での日帰りですが、「秋山郷って、どんな所だろう?」と思って
来られたそうです。温泉に入って気分よくお帰りになりました。「冬も来られるの?」という質問もありました。送迎態勢さえ整えれば、冬期に遠方からのお客さまを迎え入れることも充分に可能だと思います。

 

秋山の人の案内で切明の吊り橋付近を散策する人(5月20日)

 

 


 これは雄川閣の昼食新メニュー:山菜そば。一杯千円でビックリのお値段。
 でも、これが観光客に大人気で、雄川閣の売上を着実に増加させているそうです。
 大人気なのは当然ですね。入っている山菜が並みの「山菜そば」とはまったく違います。写真で蕎麦のいちばん上に見える細目で長いものは「アケビの芽」です。さらに、葉ワサビ、ウド、ネマガリダケ、行者にんにく、コゴミが入っています。都会では絶対に食べられない超一級グルメだと言ってよいでしょう。
 私もいただきましたが、出汁もよく、存分に堪能できる一品でした。

 


新緑の天池と鳥甲山
 5月20日午前の撮影。前夜は雨で、朝から好天気になったものの、鳥甲山に少し雲がかかっているのは残念でした。6月7日に見た際は鳥甲山の残雪はすっかり減っていました。


稀少な花

 

 シラネアオイです。長野県の絶滅危惧脅錣忙慊蠅気譴討い覽少植物ですので、撮影場所・日時は公表しません。シラネアオイという名は、日光白根山に多く咲き、花がタチアオイに似ていることに由来するそうです。別名は「山(やま)芙蓉(ふよう)」、「春芙蓉」。
 長野県で絶滅したとされている動植物や稀少化している動植物が、栄村には多種、存在しています。存在の調査と保全が求められます。ギフチョウなどが典型ですが、密猟業者などが入り込んで無断違法採取を行って、絶滅の危機を深刻化させています。村民の関心の高まり、そして村による保全策の強化が求められます。

 

 

<後記>
 6月は議会定例会があるのと、体力の低下のため、配達ペースがダウンしています。長続きできるように、体と相談しながら進めていきますので、ご理解をお願いします。
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栄村復興への歩みNo.339
2018年6月17日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


信越トレイルを歩こう

 

 6月13日のお昼過ぎ、深坂峠で撮った1枚です。
 近くにはさまざまな道具を積んだワゴン車も停まっていました。
 私が出会った時は、みなさん、昼食を食べておられるところでした。

 私は、写真左手のヘルメットを被った人を中心とするグループと、写真右手に見える女性を含む若い人のグループとは別々のグループなのかと思いながら、ヘルメットを被っている男性に話しかけました。


    「工事関係の方ですか?」
    「いえ、信越トレイルの草刈りです。私たちは三方岳方面

     の担当です。野々海の方にもう1グループが入っています。」
    「それはご苦労さまです。〈集中整備〉ですね。どちらから

     来てくださったのですか?」
    「私は妙高から来ました。」


 こんな会話でした。
 たしかに、信越トレイルのHPを拝見すると、6月2日、3日、12日、13日が〈集中整備〉日として告知されていました。

 

 15日夕、「トマトの国」へ温泉入浴に行くと、首都圏ナンバーのワゴン車。食堂では7〜8人のグループのみなさんが夕食を囲んでおられました。信越トレイルを歩いておられるグループでした。
 信越トレイルの安全祈願祭は7月1日に予定されているようですが、もう歩けるのですね。
 トレッキング愛好者のみなさま。
 是非、信越トレイルを楽しみ、途中宿泊点ポイントとして栄村にお立ち寄りください。

 

 信越トレイルテントサイトの近くでは、ミズバショウはもうほぼ終わりかけですが、舞鶴草が道端で綺麗に咲いています。

 

キャンプサイトのすぐ近くにて(6月13日)

 


               舞鶴草(6月17日撮影)


栄村復興への歩みNo.338(6月4日付)

 

月岡集落のタケノコ狩り

 

 3日、私は朝から水路普請の野々海へ上がっていましたが、11時半頃に下ってきて、月岡集落のちっちゃな田んぼの写真を撮りに向かいました。1枚撮って、公民館の脇を通り抜けようとすると、公民館横に大勢の人、人、人。「あっ、タケノコ狩りだ!」と気づき、車を停めてお邪魔しました。
 最近はタケノコ狩りが屋内で開催される集落が多いように思います。こんな賑やかな屋外でのタケノコ狩りに出会ったのは震災の年の青倉集落の仮設公民館前でのタケノコ狩り以来、じつに7年ぶりです。最後には万歳三唱も。

 


 タケノコ汁、山菜てんぷら、おにぎりなどをご馳走になりました。かんかん照りで暑かったですが、「暑いっていうことは、稲がよく育つということ。雨だと、区長と公民館長が雨男だということでえらいことになる」というお話も聞きました。


 集落内の小さな田んぼの様子を2枚。

 

 


 栄村らしい風景ですね。村の人もそうかもしれませんが、都会の人たちはこういう田んぼの脇の道を散策することをとても喜びます。観光スポットは有名景観だけではないのです。
 でも、こういう小さな田んぼ、不整形なものも多い。高齢化が進む中、その維持は大変です。
 月岡集落では集落営農を本年度から農事組合法人にして、すべての田んぼを維持しようと努力されています。集落営農の共同作業と、作業委託とは異なります。そのあたりのことをもう一度じっくり考え、この先5年、10年の田んぼをどうしていくのか、真剣に考えなければならない時期を迎えているように思います。
 


野々海水路の普請

 

 上の写真は、平滝・横倉に向かう野々海水路の普請で、横倉集落の人たちとの合流点に向かう平滝集落の人たち。
 昨年10月23日の台風災害で水路が横倉沢川方向にぬけてしまった被災箇所です。今年度、本格復旧工事が行われますが、6月3日の野々海水路通水開始に間に合うように、つい先日、仮設のパイプが設置されました。
 野々海池は、今年は雪融けが早く、もう雪は残っていません。堤から見て対岸の沢にもあまり雪は残っていません。そのため、余水吐から出る水はほんのわずかです。

 

 


 つぎの写真は、野々海水路第2分水点と第1隧道出口の間の普請に集まった人たち。

 


 私は毎年、春と秋の普請の日、様子を取材に行っていますが、今回はいつになく高齢の方の姿が目立つなあという印象を受けました。「野々海水路の普請は初参加」という「若手」の人もおられるのですが、野々海水路の全体像についてよく知らない人が増えているようです。先人たちが命を賭して造り上げた野々海水路。この日本全国に誇れる村の共同財産をどのように守り、活用し続けられるようにするか。日々の水路維持管理だけでなく、勉強会の実施なども真剣に考えていく必要があるように思います。
 


秋山郷で暮らす

 

 5月20日午前、「復興への歩み」などの配達で屋敷集落を廻っていた時、田掻きをしている人が目に飛び込んできました。オレンジ色の作業着に見覚えがありました。「坪内さんかな」と思って、田んぼに行くと、坪内さんの奥さんが耕運機で田掻きの真っ最中。坪内さんの了解を得て、写真を撮らせていただきました。
 坪内さんはこの3月末まで地域おこし協力隊員(3年間)。現在は屋敷集落に住み、役場産業建設課の臨時職員として道路維持管理などの業務を担っておられます。昨春、結婚され、奥さまの恵理子さんも都会から移住して来られました。
 この日の午後に開催されたシンポジウムで初めて知ったのですが、坪内夫妻が作業されていた田んぼが、屋敷集落で耕作されている唯一の田んぼだそうです。

 

● 「秋山郷新歩時生(しんぽじうむ)」
 5月20日午後、小赤沢の「とねんぼ」で信越秋山郷会主催のシンポジウムがありました。
 「今できることを、今いる人たちで、今やる」という趣旨で、そのことを「新歩時生」という文字表記が表しています。
シンポジウムでは、史料保全有志の会代表の白水(しろうず)智氏が基調講演、小林幸一(津南町観光協会)、山田克也(秋山区長会長)、杉森奈那子(地域おこし協力隊)、坪内大地の4氏が意見発表されました。

 

秋山の暮らしの風景 5月6日撮影ですが、春が来るとすぐに、

秋山の多くの家で花豆(高原豆)の畑作りが始まる。

 

秋山の暮らしの風景 ほとんどの家で薪がつくられている

 

● 秋山郷での暮らしをいかに持続可能にしていくか
 有益なお話をたくさん聴くことができましたが、なかでも坪内さんのお話に強く共感を覚えました。
 彼は、秋山郷の現在、2〜30年後、さらにその2〜30年後についての予測を提起しました。「現在は60〜70歳代が世帯主」。「2〜30年後は、いまは都会で暮らす子どものかなりの部分、定年後Uターンで秋山郷に戻って来るのではないか」。「その子どもの子供、つまり現世帯主の孫は、秋山郷を『ふるさと』と思い、お盆や正月に帰省するが、Uターンは期待できないのではないか」。「すると、秋山郷の将来はIターン者にかなり依存することになる」。坪内さんの言葉を正確に再現できているわけではありませんが、こういう趣旨だったと思います。私も坪内さんと同じように思います。 続いて、坪内さんは、「でも、2つ、問
題がある」と言われました。1つは、「Iターン者が住む家がない」ということです。
 坪内さんの体験をふまえた問題の提起です。「家財(仏壇)がある」、「お盆に帰って来る」等の理由で家を貸してもらえないというのです。そこで提案されたのは、「1棟貸し」ではなく、「貸すのは1階のみ。2階には家主の家財を置く」という方式。坪内さんご自身、この方式で現在のお住まいを借りておられるそうです。この方式だと、家の管理、除雪を借家人にやってもらえるうえに家賃も入るので家主にとってとてもお得となります。「なるほど!」と思う
提案でした。
 2つ目は、秋山の保育所の問題です。
 坪内さんは「秋山郷はいま結婚ブーム」と言われました。たしかに、ここ2年で4組のカップルが成婚されています。そして、小さなお子さんがおられるIターン者ご夫婦も秋山郷にお住まいです。でも、現在は秋山の保育所は休園になっています。津南町の秋山郷・結東には双子の幼児がおられるそうです。坪内さんは、「今日は議員さんも来ておられるので、栄村と津南町が共同で保育所を開設するように努力してほしい」と話されました。

 じつに重要な問題提起だと思います。秋山郷に引き継がれてきた山の暮らし、本当に素晴らしいと思います。だからこそ、この問題提起にどうこたえていくか、みんなで真剣に考えなければならないと思います。


花のアルバム

 

 アマナという花です。5月13日、暮坪の田んぼの法面で撮影。「食用になる地中の丸い鱗(りん)茎(けい)に甘みがある」のでこの名に。
 

 

 チゴユリです。
 図鑑では、「山地の林に普通に生える多年草」と書かれていますが、「最近はあまり見ない」という声を聞いたこともあります。
荒らされると困るので、撮影場所は明かさないことにします。5月12日撮影です。
 「花は杯形で、茎の先に1〜2個つける」、「花被片は白色の披針形で6枚」で、葉に特徴があります。「長さ4〜7cmで長楕円形で互生」し、「縦の筋が目立つ」。図鑑にこのように書かれていますが、その特徴をすべて確認できました。
 


栄村の生きもの

 3日、野々海水路普請の取材に行った際、野々海峠への林道で久々にカモシカに出会いました。クマとの遭遇はご免ですが、栄村にはいろんな生きものがいて、生きものとの出会いは、花ととともに、楽しいものです。

 


 山の中の小さな池のようなところで撮ったものです。白いものがたくさん見えますね。これはサンショウウオの卵です。
 すぐそばではサンショウウオの姿になったものも確認できました。

 


 サンショウウオには様々な種類がありますが、クロサンショウウオというものだと思われます。「トウホクサンショウウオ」という種である可能性もあるようです。
 近年では環境破壊によって生息場所や産卵場所が減少し、生息数が激減しているそうです。私は両生類があまり好きではないのですが、貴重なものなので、生息環境を守っていきたいと思います。

 

 

 

 これはクワガタの一種。たしかにクワガタの姿をしていますが、とても小さいのです。体長1〜1.5僂任后
 ユキグニコルリクワガタというそうです。
 5月27日と6月3日、これを採集する人と野々海で出会い、現物を見せてもらいました。採集に来ている人はすべて村外ナンバー。中には岡山ナンバーも。村の人で知っている人は少ないように思いますが、なぜか全国的に野々海での生息が知られているのですね。
 捕獲禁止物ではないようですが、誰もが勝手に採集できる状態というのはマズイと思います。私は出会った人に、「あまりたくさん捕らないでくださいね」と話しかけていますが、何か対策を考える必要があると思います。
 以上のことに関連して、もう1枚写真を紹介します。

 


 「木陰でのんびりとチェア(椅子)に腰かけて休息中」とも見えますが、そうではありません。ブッポウソウなどの鳥の写真撮影です。
 平滝から野々海に上がる道路の途中です。この位置よりも少し下で、さらに3組に出会いました。
私たちは日々、当たり前のようにブッポウソウを見たり、アカショウビンの鳴き声を耳にしたりしていますが、こんな環境はそう多くあるものではありません。山道を散策し、鳥たちの鳴き声を聴くというだけで栄村の観光宿泊客は増えます。その一方で、鳥たちの生息環境をどう守るかが大きな課題になります。村として真剣に取り組まなければならない課題です。

 


地震とどう向き合うか

  • -
  • 2018.06.06 Wednesday

 5月25日夜の震度5強の地震。被害状況などはNo.337でお知らせしました。その配達の中で、「『栄村は雪を除けば暮らしやすい、いいところだ』と言ってきたが、『地震の頻発地』と思われると困るな」という声をかなり多く耳にしました。たしかにそういう問題はあるかもしれません。
 私は、栄村近辺での地震発生のメカニズム(活断層の所在)についてもっときちんと調べてもらうこと、また、災害に対して栄村がどんな対応をできているかを今回の事例を含めて全国に発信し、「災害に備えができている村」をアピールすることが大事だと思っています。


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栄村復興への歩みNo.338
2018年6月4日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


震度5強地震被害のその後

  • -
  • 2018.06.01 Friday

 5月25日夜の震度5強の地震から1週間が経ちました。
 余震もほとんど起こらなくなっていて、村は落ち着きを取り戻しています。

 さて、〈被害のその後〉について、お知らせします。

 

● 農地被害

 

 

 この田んぼは先に紹介した、大きなクラックが入った長瀬(中田)の田んぼ。
 28日から県の農地課等が村に入り、被害調査が進められています。調査された田んぼには上の写真に見られるとおり、杭が打ち込まれるなど、調査の跡が見られます。
 被害を受けた田んぼの復旧に対する公共的な支援の措置が決まったわけではありません。まず調査、です。今後の推移に注目していきたいと思います。
 なお、役場産業建設課の広報によれば、農地被害の申告は6月4日(月)締切です。

 

● 自力復旧

 

 

 これは旧暮坪集落の「集落記念碑」などが建つ一角です。石碑が整然と並んでいますが、じつは25日の地震で倒れ、かなりひどく飛び散ったそうです。
 地震翌日の26日、暮坪集落出身でいまも栄村内で暮らす人のご子息(長野市在住)がすぐに駆けつけられ、重機を使って修復されたそうです。
 第2報で紹介した百ノ木集落(津南町)のお墓でも、百ノ木出身の栄村民も含めた人たちが力を合わせて墓石を元に戻す復旧作業が行われたと聞いています。
 お墓が倒れる被害があった長瀬、大久保などの集落でも同様に、みなさん、自力復旧を進められたようです。

 

● 壊れた食器類などの廃棄処理
 地震では、棚から食器が落ちるなどして割れてしまった被害が多数発生しています。多くの場合、26日には、それぞれの家庭で片付けが行われました。困るのは、そうした「割れモノ」の最終処理です。
 31日から村内告知放送で、住民福祉課からのお知らせとして、「津南町のごみ処理場に持ち込み、地震で割れたモノと告げれば、無料で受け付けられる」旨が伝えられています。
 高齢者世帯で車が使えない人もいますので、住民相互の協力で共同して処理に当たることが必要でしょう。

 

● 復旧対策について悩ましい問題
 第2報でお知らせした長瀬集落中尾の圃場に至る村道にクラックが入った箇所を30日、改めてじっくり観察してきました。写真を何枚か、ご覧ください。

 

写真30−1

 

写真30−2

 

写真30−3

 

写真30−4

 

写真30−5

 

写真30−6

 

 この現場、26日午後に訪れた際は、役場職員がコーンを設置する等の応急措置作業をしている最中だったので、あまりじっくり見る余裕がありませんでした。30日午前、改めて現場を見てきました。
 写真30−1が被災現場の全体像ですが、コーンが設置されている箇所を見ると、写真30−2、写真30−3に見られるように、道路の擁壁と舗装面の間に隙間が生じ、擁壁が少しずれている(動いている)ことが分かります。
 写真30−4はこの地点から対岸方向を撮影したもので、木の葉の繁りで分かりづらいでしょうが、この間に釜川のかなり深い峡谷があります。そういう位置関係ですから、この擁壁がしっかりと存在することが大事であることがわかります。
 この地点では、写真30−5に見られるように、クラック箇所すぐそばのカーブの待避場所の未舗装箇所にもクラックが見られました。また、写真30−6ですが、クラックが入った道路の山側からはかなり大きな石の落下も確認できます。

 このように見ると、この箇所のきちんとした復旧対策工事が必要であることは明瞭だと思います。
 しかし、同時に、今回の地震被害は国から「激甚被害」と認定されるものでないことは明白ですし、個々の被害箇所も「公共災害」と認定されるかどうか、非常に微妙なレベルのものです。
 私には工事費用を概算であれ、算出する能力はありません。でも、1千万円規模には達しないまでも数百万円は要するものと思われます。通常の道路改修であれば、このクラスの村道の工事には地元(集落あるいは受益者)負担が発生します。
 安全確保のためにはしっかりした対策工事をしたい、しかし、もう一方で財政負担のことを考えると「どうしようか」と考え込むところも出てきます。非常に悩ましい問題です。
 今後、真剣に検討、議論しなければならない問題です。

以上