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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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冬と秋を交互に見つめて…〜2016年11月2日〜

 

 この1枚は午前10時32分撮影。
 「トマトの国」へ上がる最後の大きなカーブから見える景色が今日も私を驚かせた。
 急ぎの原稿をかかえ、朝6時に起床してからずっとPCにむかっていた。10時すぎに一段落し、ある工事現場に向かおうとして、この景色に出会った。
 たしかに寒い朝だったし、昨夜の天気予報は「高い山では降雪」と言っていたが、まさかこんな様子になっているとは夢にも思っていなかった。
 予定を変え、スキー場から野々海にむかった。
 進行方向には青空が広がる秋の景色、しかし、横を見たり、振り返ったりすると冬の景色が広がる。そういうことの繰り返しだった。
 ただひたすら写真を並べてみたい。上のものも含めて15枚。時間のみを記す。

 

 

10:33

 

10:41

 

10:49

 

10:51

 

10:55

 

10:59

 

 

11:09

 

11:24

 

11:32。野々海にも雪が降ったのだ!

 

11:33

 

11:38

 

11:41

 

11:56。帰り道、一瞬、北アルプスが望めた。標高950m位の地点にて。

 


極野、10月19日

 今日15日午前、極野集落に配達に行ったとき、奥山の紅葉がとても綺麗になっているようだったので、中部電力のダムまで行ってみた。
 いろいろ書き留めておきたいことがあるが、風邪ひきで体調がよくないので、ひとまず写真だけ並べてみることにした。
私が進んだ道は極野の人たちが責任をもって管理されているところなので、無断では進入しないようにしていただきたい。また、クマの出没の危険もある。

 

10:56

 

11:14

 

11:15

 

11:17

 

11:24

 

11:27

 

11:27

 

11:30

 

11:30

 

11:35

 

11:36

 


11:41

 

11:41

 

11:59

 

12:05

 

12:10

 

 

12:22

 


五宝木にて、10月15日昼

 

 

 

 

 この4枚は、正午頃に、五宝木の共有地(旧村営牧場跡)で撮影したもの。
 知人と二人で、集落の人の許可を得て、立ち入った。
 今朝は暖房が必要なほどに冷え込んだが、共有地内で山ブドウを求めて歩いたりしているうちに、汗がびっしょり。薄手のセーターとヤッケを脱ぎ、シャツ1枚になった。そんな中で撮った写真。
 共有地の中はいたるところ、ススキでおおわれている。「なんとか再生できないものか」というのが私などの思い。五宝木の人も「手を入れれば、豊かな山菜などが蘇る」と話しておられる。
 栄村における「村おこし」というのは、こういうことを真剣に考えることではないかと思う。ちなみに、五宝木の古老は「春に山菜をいっぱい採れば、300万円は稼げる」と話しておられる。
 経済、職の確保の面から考えても、こういう豊かな自然の活かし方を真剣に追求しなければ、と思う。


秋の栄村、絶景のドライブコース

 

 秋晴れの昨7日午後、さかえ倶楽部スキー場内の村道を車で上りました。
 一般の観光客の人がこの道を進むことは稀ですが、栄村で最も景色のいいドライブコースです。
 上の写真は、中腹の「絶景ポイント」とされているところからもう少し上に進んだ地点から南東方向を望んだもの。
 午後であるため、この方角はやや逆光になっていますが、高倉山〜鳥甲山〜三ツ山〜毛無山の連なりが前面に望めます。手前に見える関田山脈から千曲川に突き出る青倉の尾根は10月下旬になれば紅葉に染まります。
 この道は、中腹よりもやや上のリフト中継点の500m先ほどまで舗装されています。対向車と離合できる地点は限られていますが、慎重に運転すれば、十分に走行可能です。また、未舗装区間も、スキー場最高地点から貝立山と全口〜青倉集落貝立水路かけ口のブナ林までは一般車でも走行可能です(ブナ林のところでUターン可能)。

 

 まず、スキー場入口〜舗装区間からの景色を紹介しましょう。

 

スキー場駐車場横にある絵手紙カプセル館の手前で斜め左に入ったところからスキー場を望む。
白く見えるコンクリ舗装路は農道。この道を上るのは四駆でないと無理かもしれません。一般車はアスファルト舗装のスキー場内村道を進むのが無難。

 

1枚目の写真と似ていますが、標高600mほど、「絶景ポイント」とされているところ。
車を停める道幅があります。ここでUターンという人は、2〜30m進んで地点で切り返しが可能です。
この地点で180度視線を反対に移すと、こんな景色が…

 

アンテナが見えますが、リフト中継点横に設置されているもの。今冬のスキー滑降にむけて、ゲレンデの草が刈られ、きれいです。

 

 

未舗装区間の中間点あたりからの眺め。「日本一の河岸段丘」が全面的に眺望できる。
写真の下部やや右寄りにリフト中継点が見えている。

 

 

青倉集落貝立水路かけ口のブナ林。
逆光の状態で撮影。ここの紅葉は10月20日すぎくらいか。
この地点、クマ出没の危険があるため、十分に注意を。
ここまでは普通車でも行ける。

 

ここから先は、四駆の軽トラないしジープでなければ走行は無理。
昨7日、野々海まで500m〜1kmの地点で野々海方面から入ってきた乗用車に出会った。「道はひどい状態ですよ」と警告したが、進んで行った。しかし、その後、その車が野々海三叉路に戻ってくるのを目撃した。おそらく途中で前進を断念されたのではないだろうか。今年は雨が多かったので、道が激しくえぐられ、車高の低い車は進めないだろう。道の様子を1枚、示しておく。逆光の下、車内からの撮影でフロントガラスに光が反射して見づらいものになっているが。

 

 

 

 この先、こんなブナ林の中を走る。紅葉は15日ころから1週間くらいが見ごろになると思われる。

 

 

 貝立水路かけ口ブナ林〜野々海間は、是非、地元住民にガイドをご依頼ください。


森の開田

 

 昨6日は、関東圏などで見られた「台風一過の晴天」は栄村では見られず、ほぼ一日、ずっと雨。
 しかし、今日は違う! 朝から、この秋一番の快晴。
 午前9時頃からの配達が一つの集落(54軒)を終えて一段落したところで、森集落の開田に上がった。
 目的は、1日午後の稲刈りの様子を撮影した“絶景の田んぼ”、当日は曇り空でいまひとつ景色がパッとしなかったので、その対照写真を撮っておくこと。
 開田の上り始めて間もなく、上のような素晴らしい秋空が眼前に広がった。

 

こういう一直線の上り坂もある。

 

これが、1日稲刈りの1枚目の田んぼ。さて、今日の景色は?

 

真正面に鳥甲山が見えている。

 

別の立ち位置では正面に毛無山(野沢温泉スキー場)

 

 続いて、1日稲刈り2枚目の田んぼ。

 

 

正面やや左が毛無山。

 

この立ち位置では、正面に三ツ山、その左に鳥甲山。

 

この田んぼで視線を180度回転させると、スキー場が真正面に迫る。

 

これは、稲刈り当日に撮った次の写真では雲に隠れている景色。

 

 

 

 近くの田んぼでは、今日も稲刈り。下の写真の右端真ん中に森開田記念碑が見えている。

 

 

 今日、稲刈りしていた田んぼの横には、こんな農道が走っている。急坂で上るのも、下がるのも、おっかない。

 

 

 最後に、ここまでに紹介した田んぼの場所をスキー場中腹から撮った写真で示しておこう。
 黄色の丸で囲ったものが2つあるが、右は栄村役場、左が件の田んぼである。

 

 


鳥甲線で出逢ったニホンカモシカ〜9月27日の記録

 ちょっとした遊び心からですが、9月27日朝、極野から鳥甲線で秋山郷に向かった時にニホンカモシカと出逢った時、何枚かの連続写真が撮れていますので、紹介します。
 撮影時刻は午前8時59分。
 軽トラの運転席からの撮影です。もちろん停止しています。
 日出山線で秋山郷に向かう時、屋敷集落の手前あたりでよく出逢うので、記憶では今回もその辺りだったように思い込んでいたのですが、写真データでその前後に撮った風景写真を見ると、鳥甲線のいちばん標高が高い地点の近くだったようです。標高は750mくらいの地点です。地図並びに前後の風景をカモシカの写真の後に掲載します。
 カモシカは人間や車に出逢っても、しばらくはじっとこちらを見つめているケースが多いです。歩いていて、5〜10mくらいの距離で出逢うことも珍しくありません。
 でも、最近、「カモシカもけっこう凶暴だよ」という話を聞きましたので、今後は慎重に対処しようと思っています。今回は、車から降りていたのではシャッターチャンスを失うので運転席から、というのが本当のところですが。
 昨30日は、野々海に上る途中、標高900mくらいの地点で、二ホンジカ2頭が道路を横切るのに出くわしました。こちらは瞬時のことで、シカは立ち止まることもなく、すぐに山の中に姿を消したので、写真撮影はかないませんでした。
 栄村に住んで10年、日出山線ではシカに出合った経験が一度だけありますが、水内地区では初めて。もともとはいなかったものです。クマもそうですが、生態系の変化を感じずにはおられません。
 これからやって来る雪の季節には、シカを対象とする狩猟に同行撮影する機会が得られるかもしれません。
 撮影の対象が増えれば増えるほど、時間と体はきつくなりますが、栄村の自然と文化、暮らしを記録し、伝えるために、いろいろと挑戦していきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 上のの2枚の写真に注目。カモシカは正面から見ると、鈍重な感じが、この2枚に見える脚を見ると、岩場などを凄い速さで走る脚力が理解できます。

 

 

 

 以上7枚の写真すべて、撮影時刻は8:59になっています。ほんの一瞬の出逢いなのです。
 姿が見えなくなったので車を出し、車の中からカモシカが入っていった藪の中を凝視しましたが、姿は見えませんでした。しかし、昨年の経験からすると、遠くに行ってしまったのではなく、すぐ近くに潜んでいるのだと思われます。
 8:58という時刻が記録されている風景が下の写真。

 


 最後に掲載する地図で道路を赤く塗ったあたりです。
 また、9:05に次の写真を撮っていますが、これは地図に「B」と書き込んだ地点です。

 


 この写真に見えるカーブを曲がったところが、法面の災害復旧工事が予算不足で中断になっている箇所。
 綺麗な景色と自然災害は不即不離の関係にるというのが震災以降の実感です。

 

 

 

 赤く塗った地点は極野〜五宝木間を3分の1くらい進んだ地点です。

 

 


8月、最後の日の景色7点

 

 今朝はかなり気温が下がった。
 目覚めた5時少し前はまだ暗く、着替える時、長袖のシャツを選択した。

 1枚目は荏胡麻の畑にて。手前に見えるのが荏胡麻の葉っぱ。
 栄中学校のすぐ近くにあるが、赤トンボが群れていた。午前10時50分撮影。

右が荏胡麻の花。 

 

 

 

 時間は一挙に飛んで、午後4時48分。
 森集落の開田、広瀬敏男さんの田んぼにて。
 太陽にピントをあわせたので、田んぼがやや暗く見える。
 西陽が猛烈に暑い。
 開田で35分間くらい、田んぼの写真を撮っていたが、さほど歩いたわけでもないのに、汗がどっと出てきた。
 「西陽が暑いと思わないかい? 以前は、西陽って、そんなに暑いものではなかったように思うんだけど。」 今夕、温泉である人が言ったこと。同感だ。


 午後、ちょっと午睡して、4時すぎに夕方の配達に出ようとしたとき、あまりにも空が青く、きれいだったので、大家さんが「あの田んぼの景色は最高だろう」と常々言っておられる田んぼを撮ろうと出かけた次第。
 つぎに、その田んぼからの風景を2枚。

 


真正面に鳥甲山。

 

 

 1枚前の写真の真ん中に見える田んぼからの眺め。さらに、その田んぼでこんな1枚も。

 


暑い!! でも、気持ちのいい一日でした

 

 25日にまたもやギックリ腰を発症し、ここ数日おとなしくしているが、今日は最小限の用件を済ますために少し外出。
午後2時頃には役場付近の気温表示で35℃。昨日との気温差はなんと16℃! 暑い!! しかし、べとつき感はない。非常に爽やかな大気。
 1枚目の写真は12時40分頃、野口から天地にむかう道から。最近、天気のいい日にここを通るたびに、「なんと贅沢な景色なんだろう」と思う。3mの積雪がある時でも、晴れた日は素晴らしいところ。
 天気のいい日の夕刻に、いちど、運転を誰かに代わってもらって、ビデオを撮ってみたいな、と思っている。

 


 時刻を遡り、時間順に今日、目にした風景、光景を紹介したい。

 

 隣りの家のおとうさん。11:49。
 森集落は昨日、今日が健森田神社の祭礼。お孫さんがやって来て、お散歩。
 「もう2回目だぜ。暑い!」と。でも、おとうさんの顔がいつもよりも若々しい。

 


 11:50。里の田んぼにも赤トンボが群れるようになった。

 

 12:28、極野集落。この季節、私が最も好きな光景の1つ。小豆や雪割豆を乾す。作業しているのは藤木みちさん。

 

 敷かれている莚(むしろ)も素敵だ。

 

 


 13:47。ジュース用トマトの収穫作業、菅沢農場にて。
 真っ赤になった完熟したものだけが選ばれる。


栄村復興への歩みNo.291

2枚の写真が語りかけてくる

 

 

 「すごい景色ですね。この世のものとは思えない風情があります」。東京の人が寄せられた感想です。
写真は7月31日夕、「トマトの国」からの撮影

 

 

 

 「秋山郷は、秋や、晴れてる日だけじゃないんです。雨の日だって、綺麗なんです」。右の写真を撮った都丸俊幸さん(森在住、雄川閣勤務)の言葉です。

 

 いずれも、毎日のように続いた雷雨、激しい夕立の後のほんのつかの間の景色です。
 写真がみなさんに語りかけてきています。
 栄村の“日常”の中に見られる、日本中の多くの人にとっての“非日常”。それをいかに切り取り、情報発信していくのか。栄村にとって最も大切な課題ではないでしょうか。


今日も夕刻近くは雷雨、その置き土産は・・・

 

 上の写真は17時9分、自宅の窓から撮影したもの。
 大粒の雨粒がはっきり写るほどに激しい雨。
 雷が落ちる音に一瞬、身が縮む。
 告知放送で大音声の警報が流れたのは午後4時すぎ。その直後に気象庁のHPで見たレーダー情報が下のもの。

 


 本当に局地的。昨30日の場合、栄村で激しく雨が降っていた時、飯山市ではまったく降っていなかったそうだ。レーダー図で見るかぎり、今日もそうなのではないだろうか。
 私は激しい雨の中、人と会いに外出した。傘をさしたが、車に乗る瞬間にかなり濡れた。
 森宮野原駅近くで1時間ほど話し込んで外に出ると、雨はピタッとやんでいる。しかし、水路からは真っ茶色の水が溢れだしていた。
 その後、中条川の様子を撮影に行こうかと思って貝立橋まで行ったが、さほどの水量ではない。今夕も雲海が生じ始めていたが、昨夕と同じところで撮っても面白くない。そうして思いついたのがスキー場に上ってみること。
 

 次のものは午後6時51分、スキー場に上り始めて間もないもの。

 

 

 虹が出ているとはまったく想像もしなかった。
 虹にピントを合わせたので、山や雲の様子はぼやけた感じだが、…

 

 

 こちらは6時54分。もう中腹に近づいたとき。まだ虹が残っていて、その下端にはひときわ明るい茜雲。

 


 6時58分。中腹の眺望点にて。
 ある意味で「定番」的な構図なのだが、夕刻の雲海が浮かぶ様子をここから撮ったのは初めて。
 我ながら、素敵だなあ!と思う。
 ところで、画面左右で空の色に微妙な違いがあること、確認できるでしょうか。写真左が東(ないし東北東)になるが、まだ雲が厚い。十日町市あたりはまだ降っているのではないだろうか。

 目を南から西へと向けると、どうだろうか。

 


 左に見えるいちばん高い山が毛無山(野沢温泉スキー場がある)、右手が飯山市方向だが晴れていて、空は青い。
 「飯山市は今日も降っていないのでは…」という予想は当たっていたのではないだろうか。

 

 

 1時間くらいの激しい雨の間、さほど風が強かったわけではないが、こういう天候の後、山道を走ると、木の枝が道に落ちていることが多い。

 

 

 これはスキー場内のブナ林で出会ったもの。帰路に撮影したものだが、往復共に軽トラで突破した。

 危険に思えるかもしれない。事実、危ない。降雨量などを考慮に入れて、何処までは行っても大丈夫かを考えながら行動している。