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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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日出山線はアジサイ街道

 毎年、この時期になると私が気になることの一つに、「エゾアジサイがいちばん綺麗に咲き並んでいるのは何処だろう?」ということがあります。

 

 

 

 6月26日の撮影で、まだ咲き始めですが、上日出山をこえて進むと、進行方向左手にはほとんどずっとエゾアジサイが見られます。車のスピードを落としてゆっくり進むと、いいですね。時にはちょっと車を停めて眺めるのもいいと思います。
 村の人にとっては、「当たり前の存在で、あまり気にかけない」ものかもしれませんが、「村の外から来た人に何を見せてあげようか」という思いで〈景色を再発見〉してください。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
栄村復興への歩みNo.340
2018年7月1日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、
mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


トマトの国の草刈り

  • -
  • 2018.07.04 Wednesday

Before

 

After

 

 

Before

 

 

 

草刈りを終え、鳥甲山などの遠景もいちだんと綺麗に!

 

草刈り後、トマト玄関の階段に腰をおろして、冷たい飲み物をグッとひと飲み。

 

 

 7月2日午前、トマトの国愛湯会のメンバーの手で、トマトの国前の広場の草刈りが行われました。午前8時すぎから10時すぎまでの2時間。
 この日は7名での作業でしたが、大勢でやると早いですね。あっという間に片づきました。

 夕6時頃からは愛湯会の暑気払い。
 16名で大いに盛り上がり、途中、新しい板前の水野さん、新スタッフの大塚さんの紹介もありました。

 「振興公社の解散」が話題になっていますが、地元住民のこういう一致団結、そしてトマトの国の発展のための取り組みがあれば、トマトの国の未来は明るいと思います。

 

 


松尾まことの議員活動報告第28号(6月22日付)

「公社解散・新会社設立」の真意と展望について

 

 6月21日付信毎3面で、「栄村の4温泉施設 村、新会社で管理 検討」と大々的に報じられました。その記事を読まれた方も多いと思います。
 この動きは村議会6月定例会での審議によって浮上したものですので、6月定例会での議論と今後の展望について、議員として村民のみなさまにご報告させていただきたいと思います。

 

◎ 6月定例会での議論と結論
 6月定例会には、村から「一般会計補正予算(第2号)」が提出されました。村の4月人事異動に伴う役場人件費の調整*が主内容の1つですが、最重要の問題は、「村の4観光施設の指定管理料として3,300万円を追加支出する」という件でした。
     *役場職員の給料等の人件費は「総務費」「民生費」等の費目

      毎に計上されています。4月人事異動で、たとえば総務課の

      人が産業建設課に動いた場合、その職員に係る人件費を総務

      費から産業建設課関係の該当費目に移す補正予算措置が必要

      になります。

 

■ 振興公社理事長と議会全員協議会で話し合い
 議会は、この指定管理料3,300万円追加の是非について判断するために、定例会初日15日の午後、議会全員協議会(全協)を開催し、振興公社理事長山田功氏にご出席いただいて、公社経営の現状と見通しについて説明をいただきました(理事長の補佐役として総支配人が同行)。
 まず、すでに5月の全協に資料として提出されていた「平成30年度収支計画書」をベースとして、本年4〜5月の実績、今後の見通しについて説明を受けました。
 4〜5月は、「収支計画書」よりも約130万円増の営業収入が得られたとのことでした。とくに雄川閣での増収が大きかったようです。6月以降については、4~5月のような営業取り組みを展開していけば、「収支計画書」通りの営業、あるいは「収支計画書」よりも赤字を減らすことが可能という説明が得られ、私たち議員も納得できました。

 

■ 問題は基本財産(資本金)の減失
 つぎに、「栄村が出資する法人の経営状況」として村から6月議会に提出された振興公社の平成29年度決算書をめぐる話し合いに進みました。
 企業の経営と資産の状況を一目瞭然に示すものは「貸借対照表」(いわゆる「バランスシート」)です。これを見ると、 峪慊蠕橘財産」(通常の「資本金」にあたるもの)は8千万円と記載されているものの累積赤字が6千万円規模になっていて、純資産は、実際には約1,900万円しかなく、さらに、固定資産として定期預金2,900万円があるものの(昨年の村の出捐金を定期預金に入れたもの)、この定期預金を担保として平成29年度中に2,500万円の短期借入がされていることが明らかになります。
 そこで、議会は、この2,500万円の短期借入金を返済するに足る営業利益確保の見通しがあるかを尋ねました。回答は、そのような営業利益確保の見通しはないというものでした。議員は、短期借入金の返済のために、定期預金2,900万円のうち少なくとも2,500万円が消失するものと受け止めました。

 

■ 19日、再度の全協で議会の対応方針を協議
 15日の公社理事長との話し合いの結果をふまえて、議会は「指定管理料3,300万円追加」という補正予算案への対応を決めるため、一般質問日程終了後の19日午後、再び議会全員協議会を開催しました。
 この全協では、冒頭に議長から、事の重要性に鑑(かんが)みて、議員全員が自らの考えを述べることを求める旨、告げられました。
 おおよそ2時間強に及ぶ協議でしたが、「振興公社の自主解散、新会社設立による村4施設の管理運営」、「指定管理料3,300万円の追加は承認するが、公社への一括交付は認められない。公社による運営期間に対応する分だけを公社に交付し、新会社がスタートすれば、新会社による管理運営期間分は新会社に交付する」という結論に達しました。なお、当然のことながら、振興公社で現に働いている人たちの雇用は新会社が保証するという考えです。
 その後、全協を中断し、議長・副議長・議運委員長の3名で村長に上記の内容を申し入れ、村側の基本的同意を得ました。


■ 20日の6月定例会最終日の議事進行と採決
 6月定例会最終日の20日、議会は議事日程を変更し、指定管理料3,300万円追加を含む一般会計予算案を除く議案の採決を先に行い、その後、いったん議会全員協議会に切り替えて村長と協議し、19日に申し入れた議会側提案への村の基本同意を確認しました。
それをうけて、本会議を再開し、指定管理料3,300万円追加を含む一般会計補正予算(第2号)案を全会一致で可決しました。

 以上、やや煩雑になったかと思いますが、審議の経緯の報告です。

 

◎ 4施設の維持の必要性と経営改善の可能性
 ここまでにご報告した審議において、私たち議員が議論の根底に据えた1つの重要な認識は、雄川閣、のよさの里、トマトの国、北野天満温泉の4施設を維持しなければならないということです。
 4つの施設は、開設してから50年近くを経て老朽化しているものもありますが、村民と栄村にとってなくてはならない施設だと思います。4つの施設が閉鎖されるという事態になれば、村中(むらじゅう)が「灯が消えた」ような状況になってしまいます。仮に施設の統合のようなことを検討するとしても、それは4施設の運営・経営状況が改善され、村の将来について希望をもてる状況の中で行われるのでなければならないと思います。
 ところで、「栄村に限らず、周辺の市町村を見ても観光客は減少傾向。4施設の経営改善は望めない」という声が少なからぬところから聞こえています。
 でも、本当でしょうか。
 「圧倒的な黒字経営」とはいかなくても、もっともっと利用客を増やし、健全な経営状況に近づけることは可能です。早い話、公社理事会の当初方針では「4月以降、宿泊受入は金・土曜日のみ」とされていた雄川閣を全曜日宿泊受入に転換する等の営業努力を行った結果、雄川閣が4〜5月の営業収入増のけん引役になったという事実があります。
 また、私は温泉入浴するために毎夕、トマトの国に行きますが、この6月、信越トレイルのお客様(マイクロバス1台)や、野沢温泉村の人たちの1泊宴会、スマホでトマトの国を知っての飛びこみ宿泊等、さまざまな利用があります。これまでの公社ではやってこなかったことですが、こういうお客さまの動向をネット等で情報発信すれば、「お客がお客を呼ぶ」という構図が生まれてきます。
 4つの施設は、観光施設としてのみならず、村民の福利施設として必要不可欠のものです。4施設に行く「足」の提供など、利便性を高めれば、村民の利用度もぐっと高まります。
 村民の大事な財産として、4施設をなんとしても維持し、経営状態を改善していかなければならないと思います。

 

◎ 「振興公社の解散」はなぜ必要か
 「4施設の経営改善の見込みあり」ならば、なぜ、振興公社を解散し、新会社を設立する必要があるのか? という疑問が出てくるかもしれません。
 その点について、以下に説明します。
 栄村振興公社は平成25年度以降、「一般財団法人」として存在していますが、「財団法人」とは一定の基本財産があることをもって「法人」として成立しているものです。栄村振興公社の場合、その「基本財産」は、設立当初に村が出資した3千万円と平成28年度に村が追加出資した5千万円の計8千万円です。
 しかし、2頁の前半に書いたとおり、この8千万円のほとんどがなくなっています。これは栄村振興公社定款の第31条で「解散」する事由として規定されている事態です。さらに、平成30年度末(来年3月31日)の決算では、基本財産がもっと減り、「一般財団法人に関する法律」で法的に「解散」が決まる事態にもなりかねません。言葉をかえれば、いますぐに何らかの策を講じなければ、「破綻」という事態になりかねないのです。
 そういう事態はなんとしても回避すべきです。事と次第によっては「栄村が破綻」と受け取られかねない事態になりかねません。
そういう事態を回避するためにも。振興公社を自主解散し、替わって、村民が主役となる新会社を設立して4施設を運営する方向に舵をきるべきです。
     *村民の方からは、「そもそも追加投入した5千万円を

      食い潰した経営者の責任はどうなっているのか」とい

      う疑問の声、質問が届いています。従来の経営陣の経

      営に対しては、私自身を含め議員はこの間の議会審議

      等で追及してきたところです。そのうえにたって、公

      社を解散となった場合、法律で定められた「清算」の

      手続きが行われることになります。その過程で、さま

      ざまな問題点が明らかになってくるだろうと考えられ

      ます。

 

◎ 新会社の設立と健全経営の展望
 新会社を設立できるのか、新会社では健全経営は可能なのか。これが、つぎに明らかにしなければならない問題です。
 一番のポイントは、「村の資金投入に頼る」という、いわゆる「親方日の丸」体質を一掃し、「自分の食い扶持は自ら稼ぐ」という民間企業にとっては当たり前の会社にするということです。ですから、議会が全協で意思統一した提案では、まず、「新会社には村は出資しない」ことを確認しています。
 栄村には、そういう民間企業の経営を現にやっておられる方が何人もおられますし、そういう企業経営の経験者もかなりの人数おられます。
 そして、新会社で働くみなさんには、接客サービス業に従事する者としての自覚を新たにしていただき、創意工夫を凝らして、村民利用客、村外からのお客さまに満足していただける仕事をしていただくことが求められます。
 さらに、新会社には多くの村民の方々に4施設運営の主体として積極的に参加していただくことが大事になります。たとえば、これまでも自家栽培の野菜を4施設の食材として無償提供して下さっている村民がおられますが、そういう村民のご支援・協力を施設営業計画にきっちりと取り込み、それを含めて収支改善に取り組んでいくことが必要です。
 また、そうした村民のみなさんからのご支援・協力をいただくことの大前提として、4つの施設の運営をめぐって、施設地元の村民のみなさんなどで構成される運営協議会、あるいはサポーター(支援者)協議会のようなものを設けることになっていくと考えます。

 人間、最後に逃げ込める場所があると、なかなか本気にならないものです。4施設の運営でいえば、「最後は村にお願いすればお金が出てくる」というのではダメだということですね。
 新会社による4施設運営に展望があるかどうか。それは、「栄村に未来はあるのか」と問うのと同じだと思います。私たち栄村村民の未来をかけて、村民が心を一つにして奮起するときだと思います。

 

◎ 職員のみなさんには新会社で頑張っていただきたいと願っています
 現在、振興公社にお勤めのみなさんは、「公社解散、新会社設立」によって、みなさんの雇用がどうなるのか、たいへん不安に思われていることと思います。
 議会は、職員のみなさんに新会社に移って、その力を存分に発揮していただきたいと願っています。
 新会社の設立は、職員のみなさんが働きやすい環境、働き甲斐のある環境を創り出すためのものでもあると、私たちは考えています。新会社は、経営者と働く人たちが対立するようなものではなく、働く人たちが会社経営の先頭にたつ会社でなければなりません。
 厳しい経営環境の中での出発ですから、給与体系の見直し等も当然に課題として出てくることと思われます。しかし、大事なことは、「接客サービス業として、きっちり働けば働いた分が自分たちに還ってくる」、そういう経営を実現していくことです。
 私たち議員は、そういう環境が実現されるように全力で支援していく思いでいます。
 是非、新会社で頑張ってください。

 

◎ 議会はリーダーシップを発揮します
 議会は、19日の全協で一人ひとりが自らの考えを述べ、総意で「公社解散、新会社設立」を提言しました。
 である以上、議会は新会社の設立と成功のために全力でリーダーシップを発揮する責務を負っています。
 新会社は、村からの出資を求めません。振興公社との決定的な相違点です。同時に、村の4施設を指定管理で引き受けますので、一定額の指定管理料が村から支払われます。そのため、新会社の経営に議員が携わることは法律的に許されません。
 しかし、新会社の設立にむけてアイディアを出すこと、新会社への村民のみなさんのご協力をいただけるように努力することは法的に許されるばかりでなく、積極的にやらなければなりません。また、新会社が始動し始めた後も、新会社による4施設の運営がうまくいくように、村民の先頭にたって頑張る責務を負っています。
 議会が一丸となって、そういう責務を果たしていくことを議員としてみなさまにお約束したいと思います。


地震被害復旧関係補正予算について

 6月定例会では、5月25日発生の地震被害の復旧に関わる補正予算4,470万円が議会最終日に提出され、可決されました。

 

● 農地復旧と公共建造物の復旧が主
 農地関係では、国庫補助による災害復旧事業2,166万円と村単の小規模災害復旧166万円の計2,332万円。この農地復旧事業では、農地で20%、農業施設で10%の受益者負担が課せられます。
 農地以外は、学校等の公共建築物の復旧工事事業が主で、個人住宅被害の復旧に関わる施策・予算は見当たりません。
災害復旧予算は基本的に承認せざるをえませんので可決しましたが、問題点は残っています。

 

● 被害を受けた村民の実状にもっと細かな気配りと対応を
 今回の地震では、長瀬集落などを中心に個々の世帯がさまざまな被害を受け、修復・復旧の工事等を迫られています。
 7年前の大震災と比較すれば軽微な被害だとはいえ、個々の世帯にとっては、〜芦鹵録未良旧工事で背負った借金の返済が完了しないうちに新たな復旧経費を要することになった、∩芦鷽椋劼悗梁弍で蓄えた資金のすべてを使い尽くし、資金力がなくなっているという中で自己負担を迫られ、非常に苦しい立場に追い込まれているケースがかなりあります。
 復旧予算審議での役場側答弁は、「被災判定の調査は求められれば行うが、半壊以下なので補償は考えていない」というもので、被災者の苦しみに心を寄せない、非情な冷たさを感じざるをえないものでした。
 これは改善しなければならないと強く思います。お困りの方は是非、議員にご一報、ご相談ください。


村の財政展望、自然保護策――一般質問と補正予算質疑でかなり厳しい議論

● 「村財政は厳しい」との認識が必要
 栄村の財政規模は本年度一般会計予算で約37億円。しかし、その元になる歳入で見ると、基金(家庭で言えば「貯金」にあたる)からの繰り入れ(取り崩し)が約8億円、新たな起債(=借金)が4億2千万円にのぼっています。これで果たして持続可能な村財政と言えるのか、大きな疑問です。
 6月定例会では、一般質問において保坂良徳議員と私・松尾がこのテーマで質問しました。村側の答弁は納得・満足のいくものではなく、今後、いっそうの勉強・研究をおこなって、引き続き論議を深めていきたいと考えています。
 また、一般会計補正予算(第2号)では、とくに特命対策課の予算で、無駄使いに近いのではないかと思われるもの、説明が十分ではないものが目立ちました。議会は今後、個々の予算の基になっている政策内容の精査を深め、政策と財政に対する厳しいチェックに取り組んでいく考えです。

 

● ギフチョウをめぐる自然保護、観光資源の保全・管理
 一般質問では、相澤博文議員が秋山郷でのギフチョウの密猟の事例を挙げて、自然保護条例の制定の必要性を強く主張しました。監視体制の整備や罰則も備えた自然保護条例は待ったなしで求められています。議員や関心がある住民、専門家の知見を総合し、早急な対策に取り組んでいきたいと思います。
 また、私・松尾は、村民のみなさんから「きれいだ。素敵だ」という反応をいただいている景観の写真を議場で示しながら、観光資源としての評価とその管理・保全について村長の考えを具体的に問いました。村長は私が示した事例について「観光資源だ」と評価しましたが、その管理・保全策については具体的な施策が示せない現状です。

 私は相澤議員とも連携し、関心を有する村民のみなさんに声をかけさせていただいて、栄村の貴重な自然資源のマップを作るなど、自然保護にむけての取り組みを進めていきたいと考えています。みなさんのご協力を是非ともお願いします。

 

 1〜6頁で取り上げた4観光宿泊施設の問題について早急な報告が必要だと判断し、それを中心とする速報の議員活動報告としました。7〜8頁で取り上げた村財政問題などは今後、さらに深めて詳しく議論していきたいと考えています。

 


森農家組合の野々海水路普請

 

 

 17日午前、野々海で実施された森の開田に向かう水路の普請の様子です。
 水路および水路周辺には膨大な落葉が溜まっていました。それを取り除き、円筒分水器(森と青倉の分水点)から森の開田に向かう水路に水を通しました。平年よりも1〜2週間早い作業です。


 今回の普請が行われたゾーンは、地図で示すと、下地図のA地点とB地点の間です。

 


 B地点は1頁の2枚目の写真のところ。写真奥にトンネル入口が見えます。このトンネルを通り抜けた後、水は東入沢川に入り、不動滝へ長い旅。滝から落水した直後に開田用水路の頭首工から開田水路に取り込まれます。
 A地点は下の写真。

 

 

 これは円筒分水器というものです。
 野々海池を出て、2つの隧道を流れた水が真ん中から出てきます。そして、写真右方向に突き出ている水路が青倉集落に向かうもの。森集落に向かう水は写真左上方の水路を流れていきます。

 

 A地点とB地点の間には“難所”があります。4枚の写真をご覧ください。

 

写真イ

 

 A地点から進んで行くと、地上の水路は途絶え、土中に姿を消します。そのポイントが左写真イの左端に見えます。

 この先は、かなり深い沢になっています。写真ロをご覧ください。

 

写真ロ

 

 写真ロの真ん中上方に見える地点が写真イで地上の水路が姿を消した地点です。

 

写真ハ

 

 沢はこんな様子ですが、この沢の底を「サイフォン」という方式で水路が通っています。

 そして、沢の対岸は再び、高い崖。写真ニです。ここを登っていくと、水路が再び地上に姿を現します。

 

写真ニ

 

 この写真イの地点からニの地点までの移動、急崖の「道なき道」を進むようなもので、おっかいないですが、ここを通過しないと普請はできません。
 森集落の開田は、平年、5月中旬からの代掻き−田植えを東入沢川沿いの山の融雪水を使って行いますが、今年は雪融けが早く、もう山の融雪水がなくなり、野々海池からの水供給が必要になったため、6月17日にこの普請が行われました。


 普請の終了後は、野々海池に上がり、水番小屋でタケノコ汁をいただき、乾杯!

 

 

 

 

水路脇に出ているタケノコ

 


栄村復興への歩みNo.339

 笹原〜長瀬間の本復旧工事が進んでいます

 

 昨秋10月の台風21号大雨で土砂崩れが発生した県道秋山郷宮野原線笹原〜長瀬間の斜面。5月中旬頃から本復旧工事が始まっていますが、最近の工事の様子をお伝えします。
 写真1は5月30日撮影。崩壊した斜面の掘削が行われていました。もう掘削作業がかなり進んで段階ですが、写真に見える掘削用の重機、すごい場所で作業しています。現場関係者にお聞きしたところ、これは無人機で、離れたところからリモコン操作されています。
 写真2は6月12日撮影で、法面工(のりめんこう)がかなり進んでいます。その下方では、土砂崩れで崩壊した雪崩予防柵の基礎部分の撤去作業も行われています。

 


写真1

 


写真2

 

 6月初めには、大雨時に掘削土が崩れ落ちる心配があり、「降雨が一定量以上になれば通行止め」という予告が出ましたが、そういう事態にはならず、ホッとしました。
 しかし、とにかく大変な現場です。工事が安全に進むことを祈念します。

 

(県道を通行する際には工事現場は見えませんので、写真はいずれも、北野川を挟んで対岸の長瀬・中尾の田んぼゾーンから撮りました。)


村でいちばん最後の田植え

 多くの集落・農家では6月頭までに、田植えを終えられたのではないでしょうか。

 そんな中、下の写真は6月13日昼前に撮影したものです。横倉集落の山の田んぼ(開田(かいでん))の田植えは6月13日スタートなのです。

 


 これは今年に限ったことではなく、例年、この時期に行われます。
 理由は“水”です。横倉の開田は水を野々海池からの引水に全面依存しているため、6月初めの野々海普請・通水開始を待ってしか、開田での代掻きができないのです。代掻きは5日〜7日の3日間に行われました。(他方、横倉の集落内の田んぼは5月19、20日に田植えが済んでいます)

 

● 新人オペレーターなどの活躍
 上の写真、田植え機のオペレーターは誰か? みなさん、お分かりになりますか。写真右側の人ですが、元栄小学校長の渡辺要範さんです。定年退職後に自家の米作りに挑戦し始められ、共同作業の田植え機オペレーターへの挑戦はこの日が初めてです。相当に緊張されている様子が私にも伝わってきましたが、上手に操作されていました。
 また、別の田んぼでは役場に勤める横倉農業改善組合員がしっかり有給休暇を取得して、この日のオペレーターを務めておられました。栄村は〈百姓仕事・米作りなしには成り立たない村〉です。役場の全職員、こうあってほしいものですし、役場はそれが可能となる役場運営をしっかりとやってもらいたいと思います。
 さらに、田植え機での田植えの工夫も見られました。下の写真をご覧ください。田植え前の田んぼに線が引かれています。5条植え・6条植えの田植え機用が田んぼの外周を廻る時の目安となるラインです。これによって、田植え機は田んぼ中央部の田植えにスムーズに入り、2往復で終え、外回りを2周すれば、田植えがきれいに完了します。作業効率がグーンと上がるようです。線引きは手植え時代の線引き用具と基本的に同じものを使用して行われます。

 


 横倉開田の作業からは学ぶべき点が多々あると思います。今後の栄村の米作りには、各集落、各種農業法人等で工夫しながら行われている米作りの経験を互いに交流させるような機会・場を創り出していくことが大事になってくると思います。


野々海池の水の減り方が今年は早い

 

 上写真は、6月13日午前に撮影した野々海池の水取り込み口の様子です。
 金網があるために見えにくいですが、取り込み口の1段目、2段目の栓が見えています。6月3日の普請・通水以降に、もうそれだけの水がなくなったということです。もう1枚、余水吐の様子の写真も。

 

 

沢から雪融け水が入って来ることももうありません。6〜7月に一定量以上の降水がないと、夏の後半は厳しい事態になりかねません。災害をもたらすような大雨は困りますが、適度の雨を期待したいものです。
 


ユキザサ、野々海ゼンマイ、赤コゴミ

 お茶のみでお浸(ひた)しが出されました(6月12日)。奥さまが、「こっちのおかかがかかっているの、何か分かりますか?」と一言。「いえ、わからないです」。「ユキザサですよ」。
 甘くて、美味しいですね。
 「どことで採れるんですか?」、「野々海です」

 そんな次第で、翌13日昼、気温が低い日でしたが、野々海に向かいました。とは言っても、野々海に行けば、どこででも採れるというものではありません。結局、村のおかあさんにご案内いただきました。

 


ユキザサ

 

 写真のユキザサは、白い花を咲かせた後だと思います。花が咲いている時は、「白い花がまるで雪のようだ」ということでユキザサの名前がつけられました。
 ユキザサが何株もあるところを写しましたが、背景に同じような色で存在しているものはユキザサとは限りません。ユキザサよりも背丈がずっと低く、小さなものがたくさん生えていました。案内して下さったおかあさんは、「それはユキザサではない」と言っておられました。ネットで調べると「舞鶴草」というものだと思われます。
 ユキザサの周辺には野々海ゼンマイもたくさん出ていました。次の写真です。

 


 近くには普通のゼンマイも出ていて、私は簡単には区別がつかないのですが、案内してくださったおかあさんはさっと見分けられます。この日、実地で示していただいた最大の違いは、ゼンマイの頭の部分が野々海ゼンマイはすべて綿になっていること(下写真参照)。

 

 

 

 ● 赤コゴミ

 さらに、赤コゴミもありました(下写真)。私も食べたことがあります。とても美味しくて、「普通のコゴミよりも高級品」と聞いたこともあります。私は「茎の色が違うだけ」と思っていたのですが、赤コゴミと青コゴミ(普通のコゴミ)はまったく別種のものなのですね。今回初めて知りました。

 


 赤コゴミは別名キヨタキシダで、イッポンコゴミとも呼ばれるそうです。普通のコゴミのように群生することがなく、せいぜい1本か2本だけがポツンと出るからです。それに対して青コゴミは別名「クサソテツ」。コゴミという名の由来は、「若芽の形が前かがみに屈(こご)んだ人の姿のように見える」ことにあるそうです。

 

● ダイモンジソウだと思います
 帰り際、木道脇に咲く下の写真の花を見ました。帰宅後調べてみると、ダイモンジソウのようです。開花からかなり時間を経たもののようですが。村人との会話に何度も登場しながら、私はまだ見たことのない花でした。この日は寒い野々海でしたが、収穫の大きい野々海行きでした。