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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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屋敷手前の国道405直下の地すべり・斜面崩落とその対策工事

 秋山の小赤沢・屋敷の国道405号線を通ると、下写真に見られるように「赤色灯回転時 地すべりの恐れあり」という看板が立っています。写真の地点は屋敷から村道を上がって来て、国道405号に出るところの左側です。

 


 小赤沢側から見ると、下の写真のところです。

 


 405号線のこの箇所、まず道路拡幅が行われましたが、その後、H29年10月の台風被害で路肩が崩れ、その後、復旧。しかし、昨年、写真右手の斜面で大きな崩落が起こり、写真のように1車線規制が行われています。写真右手の道路下に草色の斜面が見えますが、斜面の大規模な崩落の対策工事として、昨秋、アンカー設置が行われた箇所です。
 さて、斜面の大規模崩落の現場が下写真です(6月上旬撮影)。写真上方に白いガードレールがちょこっと見えます。上の写真で車線規制用に設置されているガードレールです。

 


 これで、国道405号線と斜面大規模崩落の位置関係が明瞭になったと思います。
現在、秋山小付近から中津川の中に工事用仮設道路が設けられ、この崩壊面を下(川との接点)から根固めしていく工事が進められています。


● 「秋山郷床固工群の整備」(湯沢砂防事務所)
 この工事を進めているのは国交省湯沢砂防事務所です。同事務所のHPを見ると、湯沢砂防事務所の「令和2年度主要実施事業」の1つに、上記の斜面対策工を含む「秋山郷床固工群の整備」が挙げられています。その説明文では、つぎのように記されています。
   「中津川流域は、苗場山、鳥甲山からの火山噴出物により

   形成された非常に脆弱な地質で構成されているため、絶え

   ず崩壊が繰り返され、河床には多量の土砂が下流へ流出し

   ています。」
   「渓岸浸食に伴った斜面崩落が発生しています。当該崩壊

   地の背後には国道405号があることから、……対策と講じ

   るとともに、斜面対策と併せ、床固工の整備を促進するこ

   とで、土砂災害から国道や周辺地域及び下流の沿川地域を

   保全します。」

 

 湯沢砂防事務所による種々の対策工事の実施の背景には、秋山の区長会等が湯沢砂防事務所、北陸地方整備局等に要望活動を繰り返し展開してきた事実があります。秋山地区以外ではあまり知られていないようですが、栄村にとってとても重要な問題です。今回、この記事を掲載するのも、そういう趣旨によるものです。

 

● 豊かな自然の保全との兼ね合いをどう保つか
 今後、屋敷〜小赤沢間の中津川に床固工という名称の堰堤が3〜4ヶ所築かれていくものと思われます。他方、このあたりの中津川の流れは、じつに澄んだ水で、釣りを楽しむ人も多くいます。

 

 


 私は土石流災害が生じた中条川で多くの床固工や谷止工を見てきましたが、自然環境に与える影響は大です。防災と豊かな自然環境の保全をどう両立させていくか。とても難しい問題です。でも、考えていく必要があると思います。