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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩み号外第2報(10月19日付)

 台風19号は長野県内をはじめとして東日本各地に甚大なる被害をもたらしました。栄村でも被害は相当に大きなものとなっています。10月14日付の号外でお伝えしたものを前提として、その後、被害現場を取材したものなどを第2報としてレポートします。

 

東部水路の取水口

 

 

 坪野集落の居住ゾーンの先の天代川に東部地区の田んぼの大半に農業用水を供給する東部水路の取水口がありますが、その付近で大きな被害が発生しています。上の写真の地点ですが、天代川の左岸(川の岸の左岸・右岸という表現は上流から下流を見た時の左右を指します)が激しくえぐられています。
 取水口と東部水路の隧道の関係を写真で示します。

 

写真イ

 


写真ロ

 

写真ハ


 写真ロが天代川から水を取り込む装置です。写真ハは東部水路坪野隧道の入口。取り込み口と隧道入口の間を導水管で結んでいたのですが、写真イに見られるように、その管が流出しています。
 この箇所を復旧しなければ東部地区の田んぼの多くで来春の作付けができません。
 村は来春の作付けに間に合うように仮設で復旧することを表明しています。
 その仮設復旧工事の上で、この一帯の天代川の治水工事が必要になります。
 後で報告する村道坪野線での路肩崩落等とあわせ、台風19号での天代川の増水は凄まじいものでした。この取水口より上流でも対策が必要な箇所が多数あるのではないかと思われますが、現時点では役場もまだ現場に入れていないようです(18日時点)。


森集落水道及び開田水路導水管埋設道路直下の沢の崩落(中条川1号崩壊地手前)

 

写真ニ

 

 森集落の水道と開田水路は取水口が中条川1号崩壊地の奥にあり、1号崩壊地に通じる村道の下に導水管が埋設されていますが、その村道の直下の沢が大きく崩落しました。辛うじて道路が残っている状況です(写真ホ)。

 

写真ホ

 

 冬が来れば、雪の重みで道路そのものが崩落しかねません。至急の復旧が必要です。村では県の林務課と復旧方法等について相談しているとのことです。
 なお、1号崩壊地では法面強化の新たな工事が予定されており、その施工業者が重機を搬入するために、この場所でとりあえず山側をきって、進入路を確保する作業を始めていますが、森の水道と用水を守るためには村道そのものを守る必要があります。

秋山林道
 秋山林道の紅葉絶景スポット・ミズノサワの先でかなり大きな規模の土砂崩れが発生し、通行不能になっています。また、奥志賀公園栄線でも複数箇所で土砂崩れ、路肩崩落が発生していると聞いています。
 これらの復旧を冬が来る前に終えることは難しく、相当の時間がかかるものと思われます。
 村は、この事態に対応して、10月21日(月)から切明雄川閣前からミズノサワまでのシャトルバスを1日4便走らせることを決めました。(一般車両はムジノ平から先へは入れません)

 

大巻の田んぼ被害は甚大

 千曲川の大増水で月岡集落・大巻の田んぼに濁流が大量に入った様子は14日付号外でレポートしましたが、この第2報では水がひいた後の状況を報告します。

 

写真へ

 

 上の写真に見られるように、大量のごみが残されました。また、大量の砂が田んぼを覆っています。

 


写真ト

 

 村はこの状況を災害として認定し、これらごみや砂の撤去を復旧工事の対象とする方針を明らかにしています。
 ただ、問題なのはその復旧工事の時期です。地元の人たちの話では、雪が来る前に砂を撤去しないと、来年の作付作業が非常に難しいものになるといいます。村は「国の査定が済まないと手をつけられない」という見解のようですが、それでは間に合いません。震災の時に同様の問題が生起しましたが、きっちりと記録を残せば、応急復旧作業は可能なはずです。早急な対応を求めたいと思います。
 なお、この場所ではこんなものが見られました(写真チ)。佐久漁協の看板です。今回の千曲川の増水・氾濫の規模の大きさを物語るものだと思います。

 

写真チ
 

村道坪野線路肩崩落、もう1箇所

 村道坪野線で天代川の水にえぐられて路肩が崩落している箇所を14日付の号外でレポートしましたが、さらにもう1箇所、路肩が崩落しているところがあります。

 

写真リ


 坪野線と野口・原向にむかう道路の交差点と坪野集落入口の中間点あたりです。
 15日に坪野集落に配達に行く際に撮影しましたが、その時点での天代川の流れはまだかなり激しいものでした。
 天代川関係では、この他、天代橋の護岸の一部が崩れるなどの被害が発生しています(写真ヌ、ル)。

 


写真ヌ

 

写真ル

 

 写真ルの地点は天代橋のすぐ上流右岸。下方の白色のものは水路。写真左端のところで一部が損壊し、流されています。

 

秋山屋敷集落、中津川護岸の損壊
 秋山・屋敷集落の中津川近くの地区には12日当日、避難勧告が出されました。浸水被害は幸いなことに発生しませんでしたが、中津川の護岸が大きく壊れています。左右両岸共にです。また、もう少し下流、秋山小の対岸でも護岸が壊れています。

 

写真ヲ


 また、切明地区では次頁写真ワの水位目盛りの上の赤線ギリギリまで増水したそうです。リバーサイドさんは自主避難されたと聞きました。リバーサイドさん横手の中津川氾濫危険箇所について嵩上げの対策が必要だと思います。

 

写真ワ

 

青倉集落の上、村道青倉野々海線の法面崩落

 

写真カ

 

 青倉集落の山の上の田んぼ・西山田の農道とスキー場の中を走る村道青倉野々海線が交わる地点のすぐ上で法面崩落が発生しました。
 写真カに見られるように大きな岩が落ちてきています。
 

坪野集落の上の道路での法面崩落、道路損壊
 

写真ヨ

 

 坪野集落の上、田原の田んぼに向かう道路の法面が大きく崩れました。写真ヨの左上に崩落した法面が見えます。写真右に見える工事車両は元々予定されていた坪野下堰に蓋をかける工事を担当する施工業者のものです。写真タは崩落した法面を正面から見たもの。この写真タの左手も崩れています。

 

写真タ


 また、写真ヨの右上をさらに進むと、道路(村道野口坪野線)が壊れています。写真レです。19日午前に徒歩で現場に行ったところ、復旧設計を請け負った業者さんが現場調査をされていました。

 


写真レ
 

 被害の実相は本当に凄まじいです。
 私の情報発信を抑えようという動きがあるようですが、みんなが被害の実相を共に認識することが復旧・復興への第一歩だと私は確信しています。今後とも全力で情報発信をやっていきますので、よろしくお願いします。

 


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