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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.349(11月6日付)

 

 

栄村の力に自信をもって前へ!

 

 写真は10月28日午後0時半頃の秋山郷・雄川閣の駐車場の様子です。
 満杯です。10月下旬から11月初頭にかけて平日でもこのような光景が連日見られました。前号でも書きましたが、“紅葉の秋山郷”の人気には凄いものがあります。他方、国道117号線沿いでは道の駅が多くの車でいっぱいでした。
 栄村の観光の潜在力に私たちは自信をもってよいと思います。
 と同時に、〈栄村の観光の産業力〉はどうかということはまた別問題であることもしっかり認識しなければなりません。
 すなわち、お客さまが秋山郷・栄村の魅力に魅せられて、やって来られるのをただ待っているのではなく、その魅力を最大限に活かす産業的努力をおこない、観光業を村の経済力を高める産業にしなければならないということです。今号では、その〈産業的努力〉の内容について提起していきたいと思います。
(3頁、4〜5頁、7〜8頁で紅葉の写真を特集しています)


● 雄川閣の前にズラッとお店を並べる
 

 

 上写真は地域おこし協力隊と観光協会が昨年に続き、期間限定で店開きした「郷の市」。やはり10月28日昼の様子です。キノコ汁やカレー、あっぽなどを販売しましたが、大盛況でした。
 みなさんは、旅行に出かけた時など、道の駅のような所に立ち寄ることがありますよね。そういう時、この「郷の市」のようなお店は1軒しかありませんか。何軒ものお店が並んでいますよね。何軒あっても、お客さんが多いので、どのお店も繁盛しているものです。逆に、お店が1軒しかなかったら、「ずいぶん、寂しいところだね」と思うのではないでしょうか。
 ですから、来年は食べ物屋、カフェ、土産物屋、いろんなお店が並ぶようにしたいものです。
 しかし、「いや、昔はよかった。でも、お客が減ってきたので撤退した」という方がおられるのではないかと思います。少なくとも10年前は、村のかあちゃんたちが店を出していました。そのかあちゃんたちが撤退せざるをえなかったのは、雄川閣に入ってくるバスの乗客のほとんどがバスが用意した弁当を食べて、出店の食べ物を買わなくなったからです。

 

● 大手旅行社、観光バス会社、ホテル等への営業活動を展開
 雄川閣の駐車場に入ってくる観光バスを観察すると、台数が最も多いのは「クラブツーリズム」(以下、「クラツー」と略す)という大手旅行社が組んだツアーです。この「クラツー」、自社の利益を追求するのは企業として当然のことですが、基本的に雄川閣駐車場をトイレ休憩の場としか位置づけていません。昼食時間帯に入ってくる場合でも、「イワナ塩焼き弁当を消費税込で千円」というダンピング価格で発注してくるそうです。千円からクラツーがさらに手数料16%を引きますから、これでは雄川閣側に儲けは残りません。JR関係のツアーでは「イワナ塩焼き定食1,500円」の注文が入ります。これなら採算が成り立ちます。
 地元(秋山郷、雄川閣)が何も知らない中で、都市部ではクラツーが勝手な旅行商品を販売している時点で、「紅葉の秋山郷にいくらお客が来ても、秋山・栄村は一銭も儲からない」という構造が出来てしまっています。
 栄村側として、シーズンの遅くとも10ヶ月前には開催される旅の商品の見本市・商談会の段階で、栄村(雄川閣など個々の旅館でもよい)から積極的に旅の商品を提案・販売していくことが求められています。雄川閣(や天池周辺)、あるいはその周辺のお店で昼食を食べることを条件として雄川閣駐車場を利用できるというようにすべきなのです。(そのためには中型バス用の駐車スペースの拡充も必要になるかもしれません。)
 マイカーの家族や友人グループは出店を利用したり、雄川閣の食堂を利用する人が多いように思われますから、規制をかける必要はないと思われます。より積極的には、雄川閣のスタッフを増員して、雄川閣の入口ドアを常時開放にして、食堂利用、温泉入浴のお客さまが入りやすい環境を整える必要があるでしょう。内装レイアウトを工夫して、「もっと訪ねてみたい観光スポット」紹介の写真展示をしたり、地元のばあちゃんとおしゃべりできる空間を確保したり、利用客数増大につながるいろんな試みができるでしょう。

 


切明:川原の温泉を楽しむ家族連れ

 


雄川閣下の吊り橋から切明橋を見上げる。

 


その切明橋上から夫婦滝を眺める。

 


柔らかなライトの雄川閣フロント

 

 

鳥甲山を眺める

 

 


裾野まですっかり紅葉した布岩山・屋敷山、そして鳥甲山・白沢、さらには遠くに奥志賀・岩菅山を一望に。
スノーシェッド屋敷2号の近くから。

 

 


上野原集落に入り、のよさの里入口手前のビューポイントから鳥甲山・黒木尾根、白瑤瞭、白沢を眺める。

 

 

上野原林道からの眺望(天池の横を上ってきます)。

 

 

燃えるような紅葉の中を散策する

 


のよさの里からオートキャンプ場につながる散策路。

 

天池周辺の白樺などの林の中を巡る。

 

天池近くの「えんじゅ」でコーヒーを一杯。

 

 

● 雄川閣スタッフ15人態勢の実現を
 今秋、雄川閣は正職員3名、アルバイト4名(うち2名は宿泊部屋片づけの短時間バイト)という態勢でした。私は、これを少なくとも紅葉シーズンは15名くらいの態勢にすべきだと考えます。
 旅館の運営・営業に携わった人でないと分からないかもしれませんが、旅館というものは午前10時〜午後2時の時間帯がある意味で最も多忙なのです。10時には宿泊のお客さまがチェックアウトします。ただちにシーツの取り換え、部屋の掃除をしなければなりません。同時に、昼食の準備・営業です。上記の今秋態勢では、部屋の片づけと数と種類限定の昼食対応で精一杯です。
 施設外に出てのお客さまへの声かけ・呼び込み、施設内での素早く丁寧な接客。こうしたことに手がまわりません。これが出来るかどうかが、客数増大・サービス充実→好評・リピーター増大の鍵です。
 15人態勢は可能でしょうか? まず、人材確保は大丈夫です。「夏の仕事と冬の仕事の合間で10月は手が空いている」という人はかなりいるものです(今秋のバイト2名もそういう人たち)。早めに手配・募集、募集範囲の拡充(長野県内全域など)を行えば、十分に確保できます。
 15名分の人件費は確保できるでしょうか。大丈夫です。振興公社は「経費削減→人員削減→営業規模と質の低下」となりましたが、人員確保・サービス充実で営業売上の増大に転じるのです。そのためには、先に書いた早くからの営業活動の展開が必要です。
以上のことを一言でまとめると、「家族営業」の延長線でしか考えられないという状況を突破して、企業としてモノゴトを考え、企業として展開していくということです。1頁で「産業的努力」と表現したのはこのことなのです。
 そうして、栄村の経済力を高めていくのです。
 素晴らしい景観、美味しい豊かな食材と食文化、そういうものを村の経済力へと転化し、村の確かな発展の道を拓いていきましょう。

 

 

野々海池

 

10月15日夕、夕陽に映える野々海の紅葉。

 

 

11月3日の野々海池。樹々はもうすっかり落葉。晩秋独特の侘び、趣きがある。

 

 

 

 日出山線を進み、前倉集落との分岐点を越え、ブナのトンネルに向かう途中で目にできる壮大な眺めです。
 道路沿いの雑木が視界を妨げますので、待避地点に車を停めて、少し歩きながらビューポイントを探ると、目の前にこの景色が広がるでしょう。下に見えるのは中津川。奥に広がるのは沖野原台地ですね。

 

 

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栄村復興への歩みNo.349
2018年11月6日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、
mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


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