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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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一連の大災害に思う

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  • 2018.09.22 Saturday

 7月の西日本豪雨災害、9月に入ってからの台風21号災害、そして最大震度7の北海道胆振東部地震。大変な災害が次々と発生しています。これらの災害で犠牲になられた方々に哀悼の意を表します。また、被災された方々にお見舞い申し上げます。

 

● 「3・11」直後の議論に立ち戻ることが必要
 一連の大災害をみると、産業革命以降の人間活動に起因する気候変動がもはや無視しがたいレベルにまで達していることを意識せずにはおれません。
 同時に、台風21号での関西空港の機能マヒや北海道でのブラックアウトを見ると、現代科学技術に過度に依存するシステムの脆弱性という問題が否応なく浮かび上がってきます。
 とくに後者の問題は、福島第一原発事故をうけて、「3・11」直後には多くの人びとが論じた問題です。「現代文明の根本的見直し」という議論です。そして、「都市を離れ、田舎に移る方がいい」と言う人も多く出てきました。
 しかし、「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」の諺ではありませんが、1〜2年でそういう議論の波は少なくとも社会の表面からは消え去りました。そして、飽くなき経済成長の追求に舞い戻っています。しかも、いわゆる格差社会化の問題を深刻化させながら。

 私は、もう一度、「3・11」直後の議論に今日的に立ち返ることが必要だと思います。もちろん、「なぜ、そうした議論が立ち消えになってしまったのか」の内省を含みつつです。
 そんな議論にとって、栄村という存在はとても重要な位置を占めているのではないでしょうか。大震災に見舞われながら、復興計画の中では、「中山間地復興のモデル」となりうるような復興をめざした村として。
 栄村は、ハード面では必要な復旧のほとんどを終えました。しかし、「中山間地の復興モデル」となるという面では、まだほとんど何も成しえていないと言っても過言ではないと思います。栄村で生まれ育った子どもたちが喜んで村で暮らし続ける、進学で都会に出ても再び村に戻って暮らす。また、親が子どもにむかって自信を持って「村に戻るといいよ」と言える村。そういう栄村にするには、何をすればよいのか。
 いま震災から8年目の日々を過ごしていますが、あっという間に10周年がやって来ます。栄村はこれからどんな希望のある村づくりに取り組むのか、そろそろ真剣に議論し始めるべき時期を迎えているように思います。


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