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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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屋敷の秋山林道に土砂流出(10日午後)――西日本豪雨災害と栄村での対策・対応

 西日本豪雨で「平成最悪の被害」が発生しました。犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたみなさまにお見舞い申し上げます。
 豪雨災害、土砂災害。他人事(ひとごと)ではありません。栄村でも7月9日夜、大雨警報が発令されるとともに土砂災害警戒情報が出されました。さらに10日も、午後に大雨警報が出ました。多くの村民は「雨も降っていないのに、なぜ警報なの?」と思われたのではないでしょうか。じつは、秋山郷方面で短時間ですが、かなり強い雨が降ったのです。

 

● 警戒ゾーンで土砂流出
 9日夜は生活ゾーンに関わる被害はありませんでしたが、10日午後は屋敷で土砂流出被害が発生しました。

 


 上写真は屋敷橋から布岩方向を見たものですが、赤丸の箇所に土砂撤去作業を行っている重機が小さく写っています。そして、白線を入れたところに沢があり、大雨の時は大量の水と土砂が流れ出し、冬期は雪崩が発生します。10日午後も、この沢を大量の水が下り、秋山林道に土砂が流出・堆積し、通行不能になりました。
 下写真1枚目は沢を下ってきた水が秋山林道の下をトンネル(写真に赤線を入れた箇所がトンネル入口)に入るところ。ここが土砂で塞がれ、林道上に水と土砂が溢れ出ました。下写真2枚目は林道上などから撤去された土砂です。

 

 


 今回は、水量・土砂量とも限られていたので、被害はこの箇所にとどまりましたが、量が増えると、沢をさらに下り、下写真の白丸で囲った地点に達し、坂を下って屋敷集落の中に流れ込みます。
 屋敷集落の人たちはこの沢の怖さをよく承知されています。

 

 

● 大雨土砂災害にどう対応するか
 10日の屋敷・秋山林道での土砂流出は、第1に、西日本豪雨災害が栄村にとっても他人事ではないことを示しています。短時間で大量の雨が降る最近の気象状況がありますから、大雨警報、そして土砂災害警戒情報が出された場合、「どこで降るのか」、「どの程度の雨なのか」をすぐに調べる必要があります。
 最近は多くの村民のみなさんはスマホを持っておられますね。気象庁のホームページを開き、「雨雲の動き」、「今後の雨」、「警報の危険度分布(土砂災害、浸水害、洪水)」を見てください。下写真のような画面が見られます。「今後の雨」では5時間後までの雨の量が見られます。また、「土砂災害」では降雨の累積量等との関係で土砂災害発生の危険が高いゾーンがわかります。

 

 

● 役場の対応
 9日夜、土砂災害警戒情報が発令された時点で、役場では防災担当者が、警戒態勢をとりました。役場は4月から宿直体制が変わり、委託業者による宿直になっているため、防災警戒が必要になった場合は防災担当者が役場に詰め、関係機関と連絡を取るなどの対応をしているのです。役場のこうした対応について、10日に担当者から話を聞き、ひとまずの危機対応がなされていることに安堵しましたが、さらなる改善も必要だと思います。
 改善のポイントは、役場から、「大雨警報、土砂災害警戒情報が発令されましたが、強い雨が降っているのは秋山の山ノ内町との境界付近の山地帯です。雑魚川の水位上昇、雑魚川が合流する中津川の推移上昇、秋山林道の通行にご注意ください」というような村内告知放送をすることです。こういう放送をするには、気象庁の発表している情報の分析が必要ですが、役場の防災担当ならば、この程度の分析は十分に可能なはずです。
 西日本豪雨大災害を教訓として、栄村も豪雨災害への対応策を早急に強化していきたいものです。

 

千曲川と志久見川の合流点、6日午後3時半の様子

志久見川の水が澄んでいるのに対して、千曲川は濁流になっている。

 


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