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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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震度5強地震被害のその後

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  • 2018.06.01 Friday

 5月25日夜の震度5強の地震から1週間が経ちました。
 余震もほとんど起こらなくなっていて、村は落ち着きを取り戻しています。

 さて、〈被害のその後〉について、お知らせします。

 

● 農地被害

 

 

 この田んぼは先に紹介した、大きなクラックが入った長瀬(中田)の田んぼ。
 28日から県の農地課等が村に入り、被害調査が進められています。調査された田んぼには上の写真に見られるとおり、杭が打ち込まれるなど、調査の跡が見られます。
 被害を受けた田んぼの復旧に対する公共的な支援の措置が決まったわけではありません。まず調査、です。今後の推移に注目していきたいと思います。
 なお、役場産業建設課の広報によれば、農地被害の申告は6月4日(月)締切です。

 

● 自力復旧

 

 

 これは旧暮坪集落の「集落記念碑」などが建つ一角です。石碑が整然と並んでいますが、じつは25日の地震で倒れ、かなりひどく飛び散ったそうです。
 地震翌日の26日、暮坪集落出身でいまも栄村内で暮らす人のご子息(長野市在住)がすぐに駆けつけられ、重機を使って修復されたそうです。
 第2報で紹介した百ノ木集落(津南町)のお墓でも、百ノ木出身の栄村民も含めた人たちが力を合わせて墓石を元に戻す復旧作業が行われたと聞いています。
 お墓が倒れる被害があった長瀬、大久保などの集落でも同様に、みなさん、自力復旧を進められたようです。

 

● 壊れた食器類などの廃棄処理
 地震では、棚から食器が落ちるなどして割れてしまった被害が多数発生しています。多くの場合、26日には、それぞれの家庭で片付けが行われました。困るのは、そうした「割れモノ」の最終処理です。
 31日から村内告知放送で、住民福祉課からのお知らせとして、「津南町のごみ処理場に持ち込み、地震で割れたモノと告げれば、無料で受け付けられる」旨が伝えられています。
 高齢者世帯で車が使えない人もいますので、住民相互の協力で共同して処理に当たることが必要でしょう。

 

● 復旧対策について悩ましい問題
 第2報でお知らせした長瀬集落中尾の圃場に至る村道にクラックが入った箇所を30日、改めてじっくり観察してきました。写真を何枚か、ご覧ください。

 

写真30−1

 

写真30−2

 

写真30−3

 

写真30−4

 

写真30−5

 

写真30−6

 

 この現場、26日午後に訪れた際は、役場職員がコーンを設置する等の応急措置作業をしている最中だったので、あまりじっくり見る余裕がありませんでした。30日午前、改めて現場を見てきました。
 写真30−1が被災現場の全体像ですが、コーンが設置されている箇所を見ると、写真30−2、写真30−3に見られるように、道路の擁壁と舗装面の間に隙間が生じ、擁壁が少しずれている(動いている)ことが分かります。
 写真30−4はこの地点から対岸方向を撮影したもので、木の葉の繁りで分かりづらいでしょうが、この間に釜川のかなり深い峡谷があります。そういう位置関係ですから、この擁壁がしっかりと存在することが大事であることがわかります。
 この地点では、写真30−5に見られるように、クラック箇所すぐそばのカーブの待避場所の未舗装箇所にもクラックが見られました。また、写真30−6ですが、クラックが入った道路の山側からはかなり大きな石の落下も確認できます。

 このように見ると、この箇所のきちんとした復旧対策工事が必要であることは明瞭だと思います。
 しかし、同時に、今回の地震被害は国から「激甚被害」と認定されるものでないことは明白ですし、個々の被害箇所も「公共災害」と認定されるかどうか、非常に微妙なレベルのものです。
 私には工事費用を概算であれ、算出する能力はありません。でも、1千万円規模には達しないまでも数百万円は要するものと思われます。通常の道路改修であれば、このクラスの村道の工事には地元(集落あるいは受益者)負担が発生します。
 安全確保のためにはしっかりした対策工事をしたい、しかし、もう一方で財政負担のことを考えると「どうしようか」と考え込むところも出てきます。非常に悩ましい問題です。
 今後、真剣に検討、議論しなければならない問題です。

以上


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