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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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松尾まことの議員活動報告第26号(4月1日付)

               北野天満温泉前のカタクリ

 

臨時議会(29日)で指定管理契約を議決

 

春爛漫にふさわしい新年度のスタートを切りましょう!

 

 3月29日午前、栄村議会の臨時会が開催されました。
 議題は、3月定例会から持ち越しとなった「栄村観光レクリエーション施設の指定管理者について」。傍聴席では多くの村民のみなさんが審議の成り行きに注目しました。
 栄村振興公社の高橋規夫理事長の辞任と指定管理契約期間の暫定1年化という2つの条件を満たした村と公社の契約書が提出されました。
 現在の指定管理期間が3月31日で満了という切羽詰まった状況の中で、また、“2つの条件”が満たされたからといって、しかし、いわゆるシャンシャンで議決されたわけではありません。
 いま、栄村振興公社で最も重大な問題は、現場で奮闘する職員と理事会の間に深い溝があることです。また、北野天満温泉の入浴設備に問題が発生し、日帰り入浴が中止になっているのに、村の対応方針が明示されていないことも大問題。
 議会では、これらの問題点について慎重に審議し、現場職員と施設地元住民が力を合わせて施設運営を進めていくことを中心とする今後の方向性を明確にしたうえで
、1年間の指定管理契約を可決しました。
 率直に言って、振興公社は絶対的な職員不足の現状にあり、その補充が早急に求められています。しかも、ただ人数を揃えれば事足りるということではありません。施設を熟知している人、不本意に公社を去らねばならなかった人、そういう人たちの力を得ていくことが大事です。また、「理事会、評議員会とは何なのか?」ということを明確にし、それにふさわしい体制を築いていくことが必要でしょう。
 振興公社を再建軌道にのせることができるかどうか。栄村の今後がかかっています。施設地元の住民のみなさんが施設運営に積極的に関わることを中軸にして、村民の振興公社への関わりを強め、新しいスタートを切っていきたいものです。

 

 

◎ 北野天満温泉の浴室不具合について
 北野天満温泉の日帰り入浴が、2月下旬から中止になっています。浴室の天井が垂れ下がり、危険になったためです。
 議会は2月26日に現場視察を行なうなどして、早急な対応を求めてきましたが、3月26日になって、当初計画された応急復旧工事では対応できないことが判明しました。
 このため、3月29日の臨時議会終了後、森川村長が議会に対して、村の対応方針についての説明を行いました。ポイントは2つです。
 1つは、天井裏の鉄骨から新しい天井を吊り下げる応急対応を追求したが、鉄骨そのものの腐食が激しく、この応急対応が出来ないことが判明したこと(3月26日に判明)。
 2つは、北野天満温泉の浴室は全面建て直しを基本とし、その建て直しが完成するまでの間、仮設浴室の設置も検討すること。
 議員からはさまざまな意見が出ましたが、私は浴室の全面建て直しに全力を注ぎ、それを最大限短期で実現することを基本方針とすべきだと考えます。
 全面建て直しを急ぐとともに、北野天満温泉を指定管理で運営する振興公社の赤字増大の要因とならないよう、経営上の検討・判断をしっかりと行って、当面の運営方針を決める必要があります。北野天満温泉周辺の住民のみなさんのご理解、ご支援をいただくことも欠かせないものです。ご意見を北野天満温泉支配人や議員にお寄せいただくことが大事だと思います。

 

 

◎ 県道笹原〜長瀬間の全面通行止め解除をめぐって
 3月23日午後、県道笹原〜長瀬間の全面通行止めがようやく解除されました。1月25日の全面通行止めから約2ヶ月ぶりのことです。
 通行止め解除後、私もすでに何度も通行しましたが、北野・極野などの地区との往き来がスムーズにできて、本当に嬉しいです。

 

● 本格復旧工事が間もなく始まります
 今後、昨秋10月23日の台風21号で土砂崩落した箇所の復旧、雪崩予防柵の設置や土留めの本格復旧工事が始まります。
 すでに工事入札が終わり、竹花組が落札して、工事の準備を進めています。4月1日からの新年度開始に伴い、早々に現場での作業が始まるものと思います。工期は11月までで、予定通りに進めば、次の冬の前に完成します。

 

● 災害から今日までの事態について、しっかり総括・反省が必要です
 一日も早い復旧完成を望むものですが、しかし、そのためにも昨秋の災害発生以降の県建設事務所や村の対応の問題点は曖昧にせず、きちんと総括・反省しておくことが必要だと思います。
 私が考える問題点を3つ、指摘します。
 第1点は、災害直後(10月23日〜11月一杯)の問題です。
 笹原〜長瀬間の災害箇所での流出土砂や倒木の撤去には約1ヶ月もかかり、また、地元住民への説明会が初めて開催されたのは災害から1ヶ月余を経てからでした。
 11月28日の説明会での建設事務所の話などを総合すると、「崩落斜面にかなり多くの土砂等が残っていて、二次災害の発生を防ぐために、土砂・倒木の撤去より前に地盤調査等を先行させる必要があった」ということのようです。たしかにその通りだったのだろうと思います。
 しかし、そうであればこそ、もっと早い時期に地元説明会を開催する必要がありました。「いま、二次災害の危険があるので、こういう調査をしています」という説明会をまず開くべきなのです。この点、しっかり反省して、今後の災害対応に活かしていってもらいたいと思います。
 第2点は、1月25日〜3月23日の全面通行止めに関してです。
 雪崩の危険に対応しての措置でしたが、私は頻繁に現場を訪れ、積雪の様子を観察しました。私は素人ですので、雪崩の危険の有無について確たることは言えませんが、どう見ても建設事務所の現場観察の頻度は低く、状況把握が不十分だったとしか思えません。また、2月26日の議会の現場視察の際、本格復旧工事担当の職員からは雪崩発生危険の観察・判断ポイントについて説得力のある説明が聞けましたが、道路管理担当からはただ天気予測の話ばかりで納得のいく説明が聞けませんでした。長野県は栄村などの一部地域を除くとじつは豪雪県ではなく、雪・雪崩への対応力が充分でないと思わざるをえません。改善を望みたいと思います。
 第3点は、村の対応です。
 県道の道路管理者は県であり、村独自の判断での対応ができないことはよく承知しています。しかし、もっと村が主張すべきを主張し、県を動かしていくという対応があって然るべきだったと多くの人が思っています。
 「日本一安心安全な村」という村長のスローガンに恥じない村であってほしいという思いは村民共通のものでしょう。村長に村長らしい仕事の遂行を求めたいと思う次第です。

 

 

 「議員活動報告」は第25号を3月15付で発行したばかりで、全戸配達もまだあまり進んでいませんが、29日の臨時議会があったことから、第26号を4頁版で急遽発行することにしました。そのため、次号(27号)はよほどの緊急事態がないかぎり、しばらく時間をおいて5月になります。ご了承ください。

 


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