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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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駒沢大学地理学科から今年度ぼ報告書が届きました

 

 これは2月初めに私の手許に届けられた駒沢大学文学部地理学科のみなさんの報告書の表紙です。学生さんたちの調査にご協力下さった村民の方にも届けられていますので、ご覧になった方もおられるかと思います。

 

● 6つのテーマ
 今年度、駒沢大学の学生さんが調査されたテーマは、
   ・ 自然災害から地域を守る
   ・ 栄村役場および小滝集落の地域活性化への取
    り組み
   ・ 長野県栄村の広域連携
   ・ 新潟県津南町の廃校利用の特徴と課題
   ・ 長野県栄村および秋山郷における伝統的食文
    化
   ・ 栄村における農産物直売所かたくりの役割
の6つです。
 報告書は計63頁あり、拙さがあるものもありますが、一所懸命に書かれた力作集だと思います。

 

● もう9年も続いている栄村での調査合宿
 駒沢大学地理学科の栄村訪問、もう9年も続いています。2009(平成21)年からです。震災の年も、地震発生からわずか3ヶ月足らずの6月1日〜5日の5日間、村を訪れて下さいました。今回、その時の写真を探し出しました。次頁掲載の集合写真を見ると、指導者の高橋健太郎先生(写真後列左端)の他、学生さん18名の参加です。地震直後の調査旅行、他大学では父母の反対で中止になる事例もあった中で、「さすが駒沢大学地理学科だ」と思ったものです。

 


 この集合写真は6月3日に青倉の田んぼで田植え体験をした直後に撮ったものですが、その田んぼは一昨年の圃場整備で今はもう姿を変えてしまっています。
 参加学生数は年によって多い時、少ない時、さまざまですが、今年もまた6月に来て下さる予定です。


● 学生さんは卒業後も栄村を何度も訪れるようになります
 こういう大学の調査合宿の重要な特徴は、調査で訪れる個々の学生さんは毎年変わりますが、栄村体験者が大学卒業後もくりかえし栄村を訪れるようになることです。
 本紙No.322(昨年12月22日付)で紹介した秋山郷の苗場荘さんを訪れた青年6名(北海道、千葉、東京等から)はまさにこの駒沢大学地理学科のOBです。
 〈栄村には調査に値する自然や伝統、文化、そして人がいる〉→〈学生時代に栄村を調査で訪れる〉→〈卒業後、観光客として、あるいは“第二の故郷への帰省”として栄村を何度も訪れる〉。こういう好循環が生まれているのです。
 こういう事例は駒沢大学に限りません。
 私がかつて勤めていた京都精華大学、栄村を調査旅行で訪れた学生さんの数は200名を下らないでしょう。その中から栄村に移り住む人も生まれましたし、たとえば昨年2月には「栄村同窓会」と銘打って10数名が子ども連れで栄村にやって来てくれました。

 

● 調査や体験の合宿は一朝一夕で出来るものではありません
 最近、栄村の観光の活性化策に関連して、役場や振興公社の関係者の口から、「合宿の呼び込み」ということが頻繁に出てくるようになりました。数年後から小学校で「体験授業」が必須カリキュラムになるので、そういう需要が増えると見込んでの話のようです。
 しかし、そんなに甘いものではありません。
 〈大学生や小中学生が栄村を訪れたら、どんな体験や調査が出来るのか〉――この点で村側がどれだけ豊かなメニューを準備・仕込み、提案・プロモーションできるか。
 私の経験から言えば、こういうことに熱心に取り組んでくれる職員がいる一方で、役場全体あるいは振興公社・観光協会全体では関心度が低い、問題意識が薄いというのが現状です。私自身の10年以上に及ぶ経験から言うのですから、この問題は相当に根深く、その根本的打開にはかなりのエネルギーと努力を要するものと思われます。
 でも、やりぬかなくてはなりません。

 2月21〜23日には「トマトの国」−スキー場に東京・駒場の保育所の園児のみなさんが栄村プログラムの冬バージョン(雪遊び)で来ていました。春バージョンは田植え、秋バージョンは稲刈りです。この保育所は月岡の保坂直子さんがかつて勤務されていたところ。また、青倉米の定期購入のつながりもあります。

 

震災の年、青倉集落の中を巡る駒沢大学の学生さんたち

懐かしい広瀬豊八さんの家が見えます(この後、解体されました)


 また、夏には東京から渋谷教育学園という中等教育学校(中学校+高校の6年制)のボランティア部の生徒さんたちがもう5〜6年、栄村に来て下さっています。そのルーツは村の人がよくご存知の「緑のふるさと協力隊」にあります。
 今後、こういう何年も続いている合宿での栄村来訪のケースをもっと詳しく紹介し、栄村に人を呼び込むための仕掛けづくり、私たち村民側で用意すべきことは何かについて提案し、みなさんの積極的なご協力をいただけるよう、呼びかけをしていきたいと思っています。ご協力、是非、よろしくお願いします。


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