プロフィール

profile
栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

カテゴリー

categories

サイト内検索

Search

カレンダー

calender
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

最近の記事

selected entries

最近のトラックバック

recent trackback

月別アーカイブ

archives

栄村関連リンク

links

携帯用QRコード

mobile
qrcode

ブックマーク & RSS

Bookmark&RSS

この1枚の写真から〈冬の秋山郷〉への観光客入れ込み増大へのヒントをつかめるでしょうか

 

 2月19日朝、秋山に配達に行く途中に撮影したものです。
 この場所を通った時、私は一瞬、息をのみました。「綺麗!」がまず感じたこと。次に、「怖いな!」が続きました。
 縦状に見える筋は雪崩ですね。私の車の前をタイヤドーザーが進んでいて、路面に落ちた雪はきれいに片づけられており、通行にはまったく支障がありませんでしたが。
 私はこの地点で車を停めたのではなく、通り過ぎてカーブで退避場所があるところで車を停め、歩いてこの地点に戻り、撮影をしました。撮るだけの値打ちがあると思ったからです。

 

● 「冬の秋山は観光客は入らない」は本当か? じつは全くの逆です!
 栄村・秋山郷の観光をめぐって、栄村の観光関係者の間では「冬の秋山は観光客が入らない」、「冬の秋山への誘客は無理」ということが当たり前のように語られています。
 本当でしょうか?
 まったく否! です。
 「雪が凄いから客は来ない」と言うならば、テレビでもよく紹介される青森県酸ヶ湯温泉の賑わいなど、ありえないことになります。〈凄い雪〉こそが魅力なのです。前頁の写真のような場所こそ人を惹きつけるのです。
 課題があるとしたら、2つです。
 1つはアクセス。やはり6頁掲載の写真の場所のような所を雪(道)経験の無い人に「自分で来なさい」とは言えません。宿の送迎車、村や公社・観光協会などで準備する車でお世話することが必要です。酸ヶ湯温泉の宿はそうしておられるようです。
 2つはガイド
 先日、BSプレミアム「にっぽん百名山」で苗場山が取り上げられましたね。映像、とても綺麗でした。でも、がっかりしたことが1つありました。ガイドさんが地元の人ではなかったのです。じつは栄村には職業的ガイドさんが一名もおられないのです。長年にわたって課題とされながら、なんら打開されていません。
 職業的ガイドがそれでメシを食べていけるようになるには少なくとも数年はかかるでしょう。その間、村は当然、支援をすべきです。そして、職業的ガイド1〜2名と、「30分、1時間程度だったら茶のみ話をしたり、案内したりするの、OKだよ」という地元民との連携プレーでいくらでも誘客力抜群の観光スポットを創り出せます。

 

6頁写真の地点を進むと、晴れた日には苗場山を望める絶景

ポイントが眼前に現れます

 

● イベント主義ではなく、地元民の無理のない強力・参加を得よう
 問題が多かった振興公社委託の「3億円事業」。5回ほどでしょうか、モニターツアーというものが多額の資金を使って行われました。その経験は今に活かされているでしょうか? 継承されたものはゼロと言っても過言ではありません。
 何故でしょうか?
 いちばん大きな原因として挙げられるのは、観光関係者や地元民が日常のペースからかけ離れたところで、かなりの無理をせざるをえない〈イベント〉をやることが中心なので、繰り返しができない、ということです。
 イベント主義ではダメです。秋山郷の日常をうまく見せ、お客さまには楽しい経験をたくさんしていただくことです。私が19日に撮った写真を紹介します。

 


 

 上は、和山の山田初雄さん宅の玄関で撮らせていただいたもの。
 写真中央に見えるのはオスの熊の頭の骨。左上にはメスのものがあります。こういうもの、滅多に見られないですね。
 初雄さんご夫妻、とてもご高齢ですから、お茶のみのご協力まで得るのは難しいかもしれませんが、ガイド同伴でこれを見せていただきに玄関訪問させていただくことは可能なのではないでしょうか。さらに、ご夫妻とお顔を会わせることができれば最高だと思います。
 イベント主義ではない、こういうちょっとした発想法が冬の秋山郷観光客を増やすことにつながると思います。みなさん、どんどんアイディアをお出しください。

 

(次号No.329発行は3月3日頃の予定です)


この記事のトラックバックURL
トラックバック