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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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松尾まことの議員活動報告第17号

6月定例会での一般質問の詳細紹介
  森川村政の基本をめぐって質疑しました

 

 6月定例会から少し時間が経ちましたが、また、村の「広報」に収録されている「議会報」で一端が紹介されていますが、私の一般質問とそれに対する森川村長の答弁を最大限に詳細かつ正確に紹介します。
 文字数が多くて恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
   * 私の質問は、/浩鄲疾1年の基本的評価、観光協会と村の関係、

    観光協会に対する補助金、B爾大量の資金を投入した振興公社の

    現在の経営状況に対する評価、の3点ですが、△亡悗錣襪海箸亘

    「議員活動報告」第16号と重なるところが多いので割愛、また、

    のうち、「トマトの国」の長期滞在型施設の性格及び管理(+そ

    れに関連する中条川土石流対策の現状をめぐる質疑)については別

    の機会に紹介することにして割愛しています。
   * 私が質問した部分については、「〜でございます」という表現を

    「〜です」と改めるなど、表記を簡略化した部分があります。また、

    太字や下線付による強調は松尾によるものです。

 

◎ 森川村政1年で村民の信頼は高まったか?
松尾  一つ目は、森川村長の就任からほぼ1年を経過したので、それに関連して質問します。
 第1に、私は公約というのは4年間の任期をかけて実現していけばいいものだと思うので、今、公約のどの事項がどのように進んでいるのかと聞くつもりはない。村長はよく「日本一安心できる村」と言うが、「安心できる」と言う場合の一つの核心は、村のトップに立っているリーダーに対する信頼度にあると私は思う。栄村のような小規模な村で世論調査という訳にもいかないので、村長ご自身が1年間村政を司ってきて村民からの信頼、支持をどの程度勝ち得ていると認識しているのか。率直な認識を伺いたい。
 第2に、特命対策課についてです。
 村長は、特命対策課設置の提案時、それぞれの応募者は「自分が是非こういうことをやりたい」ということを作文し、それを村長自身が読んで人選するという旨を述べた。それから任用期間については、契約は1年間であるけれども、2回更新で最大3年間までは可能だと述べた。但し、その一方で、半年とか1年という単位で評価をして、成果が無いようであれば、そういう人には直ぐに辞めていただくという趣旨も述べた。
 ところで、3名の方が特命対策課の嘱託職員として採用されているが、私たち議員も、村民の皆さんも、その人たちがどういう作文内容を提出して、村長はそれをどのように評価したのかということを、実は聞いたことがない。嘱託職員それぞれについて、「どういうことをやりたい」ということで採用されたのか、その選考から1年近く経過した現在の時点で、その仕事内容について採用の理由との関係でどのように評価しているのか、ということを是非お答えいただきたい。
 第3に、職員の人事異動についてです。昨年の就任日に、村長は記者会見で「人事についてはじっくり状況を把握する。直ぐには触らない」という趣旨のことを述べた。
 しかし、実際は就任から約1ヵ月半の7月1日付でかなり大幅な人事異動が行なわれた。さらに本年4月1日付でもかなり大幅な異動が行なわれている。ある分野ではこの4月の人事異動まで含めると、その分野で職員が総入れ替えに近い状況になっているというようなケースもあるようです。その結果、職員において担当事項についての十分な知識等が無いために、村民が大変不自由するという事態も生じていると、村民の方々から聞くことがある。
 そこで職員の人事異動がやや頻繁過ぎるのではないかという気もするのですが、その点についての村長の考えを示していただきたい。

 

森川村長  私ももっともっと事業をやりたかったのですが、昨年については、前任の村長、または各担当の方で事業を組まれております。それは議会で承認されたものですから、それをまず優先的にやらなければならない。そしてそこに私の考えを入れなければならない。しかし私のを入れるとなると何処かから予算をもってこなければできないということで、予算を確保できて自分のやつを入れてきたという流れでおりました。
 29年度はほぼ私の流れ。28年度まで流れてきたものについては止めることができない、やはり完成まではもっていかなければならない。そしてまた新たな私の考えを29年度入れていかなければならない。しかし簡単に入れるということはできない。やはりすべて予算が絡む
 ラインがほぼ引けました。私の考えについて、予算についてもなからの方向性が国、県通じて、これは確保できるだろうということで受けております。ですから新たな事業についてもどんどん進めていこうという考えでおります。
本日、森重副村長が私に代わって東京へ要望に行っております。道路除雪関係については交付税の対応ができます。ただ基幹道路から各家庭に入る道、今、村では「道踏み支援」という事業で行っております。その道踏み支援についても是非交付税を付けていただきたい。これは本当の雪国でしか分からない。ですから私は訴えたい。去年も訴えました。今年も私はそれを訴えるということで私の提案事項を持って今日は森重副村長が各方面を廻っていただいております。それが付きさえすれば雪の対策はまた少し楽になるかという考えでおります。
 そして「日本一安心できる村」と私が提案しているのは、やはり村民と行政が一つにならなければならない。困ったことがあれば役場職員、今も役場職員に電話がくると思います。ですから役場職員が全てある程度のことは知っていていただきたいと。その分野について専門でなくてもいいということで取り組みしていただきたいということは申し上げております。

 

<特命課に関する答弁>
 そして2番目、別に私は大げさに騒いでこの特命対策課を訴えてきて、今、何もしていないわけではありません。
 私が昭和53年4月1日に役場に採用された時に「企画課」というのがありました。そういう企画をする部署がなければ、この村は困る。担当係がただ一つの事業をこなす、それはあくまでも「企画の中心の事業が各事業課へ行けばいい」という考えで、私は役場へ入った時点からこれはなくしてはならないということで、「特命対策課」は事業はもたない、あくまでも企画立案をするということで取り組んでいただいております。
 私は採用する場合に、「私の提案する事項について作文をつくれ」と。そしてその作文を私が読んで「この事業はこの人だったらできるだろう」ということで採用してきております。
 中には失礼なことを言う人もいまして、「村長は女性が好きだから今回は女性だけにした」と。そんなことはありません。作文を読んで「この人だったら任せられる」と。
 通常の臨時職員と賃金が違いますあくまでもその臨時職員が責任を持つ臨時だ。企画をする。上司または同僚の命を受けて、「これをホチキス止めしなさい」「これを印刷しなさい」、その指示を受けてするのが通常の臨時です。そこを私は分けてあります。できるだけ今は私の公約に沿った事業をプラスアルファで入れて完了させろということで、その臨時職員3名、また正規職員は課長含めて2人、そして特命対策課が成功すれば、これは栄村でこのような過疎の村で成功した事例を他にも広げたいということで今年県から1名正規職員を派遣していただいております。ですからこのまま軌道に乗れば栄村がモデルになるだろうと私は考えております。

 

<人事に関する森川村長の基本認識>
 私、耳を疑っておりますが、村民が不自由なことが生まれていると。それを是非お聞きしたいと思います。
 私は昨年7月1日に人事異動を行いました。私は前は役場職員で住民福祉課長をしておりました。ですから職員一人一人の想い、または考えがある程度掴んでおりました。そして私の想う村、「日本一安心できる村」をつくるために私は7月1日から職員の異動を行っております。
 そして、「通常4月1日が人事異動ではありません」と職員の皆さんに訴えております。毎月あるかもしれません。やはり職員の仕事のためにやっているのではなく、村民のために仕事をやっているということの考えを持って人事異動をまだまだこれから行います。ただその人事異動を行った関係で村民に不利益が被ると、これは絶対あってはなりません。ただそこで私が知りたいのは、どんな事件があったかを大至急教えていただきたい。
 4月1日に人事異動が行なわれようが、5月1日に行われようが、職員は異動と同時にそこの道の専門の仕事をやっていただかなければなりません。それが滞ったということは、職員が仕事ができていなかったということになります。その人で任ができないようであれば、また代えなければなりません。是非その点について教えていただきたいと思います。
 こんなことを言っては何なのですが、人事、給与、採用、そして予算の執行については、村長にしか認められておりません。以上です。

 

● 特命課に関する再質問

松尾  「1年間についての村長に対する村民の信頼度が高まっているかどうか」という点は、ズバリの回答はいただけませんでしたが、村長の考えは一応読み取れました。
 特命対策課についてですが、村長の答弁されたことは昨年の6月来伺っているところです。私は、AさんだったらAさんは、どういう点で村長が求めた作文としてフィットしたものを出されて、どういう点で「その人だったらやれる」というふうに思われたのか。そこを具体的にお聞かせいただきたいとお尋ねしたわけです。そこに踏み込んだご答弁をいただきたい
 それから三つ目の職員の人事異動に関しては、言わば逆質問があったわけですが、こういう場ですので具体的事例は場を改めてお話しさせていただきたい。
 人事異動の際の事務の引き継ぎというのが非常に短期間で、異動になる直前までそれまでの部署の仕事をこなすのに精いっぱいだ、人事異動の日がやってきたら直ぐに入れ替わらなければいけない。様々な国、県の制度も含めて非常に多種多様な制度があって、村民が国や県の諸制度を使って何らかの申請をしようという時に、新しくその任に就いた職員がなかなかそういう制度について呑み込めなくて、充分に村民の疑問に答えられないということは現に生じています。
 1点目の「村長1年間の結果をどう受け止められているか」ということについて改めてお答えになる意思があれば答えてください。
特命対策課については、そういう採用された嘱託職員の具体的な作文で出された「こういうことをやりたい」、そして「この人ならこれができるだろう」というところをどういうふうに判断されたかの具体的に出していただけるかどうか。

 

森川村長  特命対策課の具体的事項の関係ですが、まず具体的事項については事業にのってきていれば広報で周知をしております。顔写真入りで載せております。
 そして今取り組んでいる関係については、事業を成功した関係についてだけ申し上げたい。事業については、国、県、また要望関係で最終的には私がお願いに上がっているわけですが、そちらの方の返事をいただけない限りは、事細かなことが流れても困る。特に村は補助事業で20%の財源を確保されております。ですからこの補助金が苦しくなると何事もできなくなってしまう村になります。ですから具体的な事項については私が指示を出していく。時間があれば、特命対策課に寄っていただいて逐次どんなことをしているか見ていただいてもいいかと思います。
 あともう一点、村民の願いは、私はできるだけ要望を受けたものについては早期実施ができるように取り組んでおります。そして昨年から「村長目安箱」を秋山支所と役場に配置しております。色んな方から役場職員の仕事の動き、または「行政としてこういう取り組みをしていただきたい」、そしてもっと先進的な考えの提案をかなり受けております。その受けた方については全て返事を出させていただいております。今の取り組んでいる事項に該当すれば、「今、このようなことをあなたの考えていることについて特命対策課ではここまで進んできております。もう暫く待っていただきたい」、「それについては1年、または2年位の範囲で何とか事業が成功できるだろう」というところまでは返しております。できるだけ村民とはそうやって近い関係をもっていくということで動いております。
 そして、社会福祉協議会の方も「村長と語らないか」ということで、「地区でお茶会を開こうではないか」ということで取り組んでいただいております。ただ私もできる限り出たいのですが、村長となったら本当に(村外に)出ることが多いのです。それも殆んど要望に出ることが多い。栄村の場合は、やはり補助金、または交付税に頼っております。どうしてもそういうところと縁が切れてしまうと今後、一度切れてしまったものをもう一度復活するとなると大変なので、栄村がその関係が長く続いておりました。そのようなことで今、最終的にもう一度栄村に目を向けていただきたいということで頼む陳情がほとんどです。その点をご理解いただきたい
 人事異動の関係についてですが、なるべく今年の4月1日に向けては3週間前には内示を出させていただきました。できるだけ早くにその職の関係を担当のところに行って情報を聞いて、ある程度の流れをつくっていただきたいと。今まではだいたい1週間位前に出されたのですが、それでは準備ができないということで、できる限り早く出すということで出させていただいております。
 今後、年の途中でも多分出すだろうと私は考えております。その関係についても直ぐではなくて、できる限り時間を充分取れる、そして引き継ぎも充分できるというところまで進めてからの人事異動に取り組みたいということで考えております。以上です。

 

◎ 振興公社の経営状況に対する評価は?

松尾  3番目の質問、栄村振興公社への出損金及び指定管理に関する問題です。
 まず一つは、出損金5千万円、それから増額した指定管理料などを28年度及び29年度当初予算で投入したわけでありますが、振興公社の平成28年度の決算について、村長がどのように分析、評価しているか。また29年度、既に2ヵ月余を過ぎておりますが、29年度の4月、5月の収支状況をどのように把握しているか
 1日目にお聞きした森川村長の行政報告では、振興公社理事会との協議というものは無かったように思いますが、振興公社と村の間で指定管理に関する契約書にうたわれております協議というのは行われているのか、いないのか。その点についてお尋ねします。

 

森川村長  最初の「振興公社への出損金、指定管理をめぐって」について、多分皆さんの方には報告第7にて提出しておりますので、ご覧いただいたと思います。
 収入については殆んど伸びていない。しかし、公社の方で必要経費をかなり切り詰めている。
 必要経費と言いますと、実際に人件費も入っております。しかし27年度から28年度に向けて引き継いだ時には、かなり不要な人材が多かったのではないかと私は考えております。27年の9月末までは皆さんの知っている3億円事件と呼ばれていますが、そのお金の関係が動いていた。ですから人も多かった。それを整理せずにそのまま正規職員に臨時から格上げしてしまったのです。その関係でかなりの支出が増えた。しかし、また職員と理事の方で話し合いをし、そして今後の振興公社を本当にどうするか、職員と話し合って向き合った時点で辞めていった方、清算できた方、そして経費をかなり支配人の方で食材の方の切り詰めも行ったということで27年度費に比べて28年度は2,080万円の赤字を削減できております。ですから「やればできる」と。
 しかし、あとは収入を如何に伸ばすかで公社の営業は変わるだろう。ですから今の関係を支配人自らが施設の経営者として理事に任せるのではなく、数字をにらんだ営業方針を逐次、その時の状況によって営業していけば必ず公社の方は立ち直っていくと私は信じております。それが一点。

 

松尾  報告第7号で出ている公社の決算報告書は拝見しました。本日の一般質問は村長に対する質問ですので、振興公社の経営そのものについて議論にあまり深入りはしようと思いませんが、只今の村長の答弁では、収入は伸びていない、必要経費を切り詰めて赤字は2千万円台の削減だ、と。数字はそういうことであることは私も認識しております。ただこれは村長もそういう考えではないかと思うのですが、縮小再生産では困るわけです。不要な人材が多かったのではないかと、3億円事業の関係で。確かにそういう部署もあったかと私も思います。ただ今日はそのことを議論するわけではないので、また何らかの機会にその点は検討したいと思います。
 もう一方で、現在4つの施設がございますが、かなり多くのお客さんが入った場合に、現状の従業員数では充分な対応ができないというケースがあるようです。その場合にアルバイトやパートに入っていただくこともあるようですが、実際に私自身が体験したこととして、アルバイト等々で急場をしのぐという場合に、接客の訓練が基本的にない人が接客に当たるという事例もあります。これは経営の問題として非常に難しい所ですが、答弁求めるというのではなくて、認識を伝えておきたいのですが、現在の振興公社の職員数で果たして施設が充分な運営ができるかどうか。これはよく考えなければならないことではないか従業員の労働時間の問題についても、これは公社自身がキチンと管理すべきことですが、村がこれだけのお金を出しているということでもあるので、村としても職員の労働時間の実態についてはキチンと把握しておくことが必要ではないかと思います。

 

 

 以上、6月定例会での私の一般質問と森川村長の答弁を可能なかぎり詳細に紹介しました。
 これに対する評価は、お読みになった村民のみなさまのご判断に委ねたいと思います。
 そのうえで、この7〜8月、議会全員協議会(村長提出)で議論されている「共通入浴券」に関する問題を考えるうえで、上掲の6月定例会での質疑内容は、一つの重要な参考資料となるのではないかと思います。


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