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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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配達日誌7月11日〜20日

11日(火) 午前9時45分頃まで「復興への歩み」No.311の編集。10時から議会運営委員会。1時間弱。
 18日の臨時議会の日程を協議。臨時議会には大きな問題点はないが、その後に「議会全員協議会(村長提出)」を開催してほしいという村長からの申し出があったという。協議事項は「共通入浴券の廃止について」。協議事項に関する資料では、振興公社管理の温泉については振興公社が対応するというのみで、具体策には言及なし。これでは困る。村民の声をどう受け止めているのか? 18日午後は相当の議論になりそうだ。
 議運の後は、昼食を共にしながらの懇談会と、来村の知人とのお茶のみ。
 その後、下写真に見られる雲に誘われるように、スキー場から貝立山方面へ。4時前から5時半頃まで。今日も暑かったが、山は涼しい。しかし、下界に下りてくると、蒸し暑い。

 

午後3時45分頃、スキー場方向の空に見えた雲


 夕刻はまとめ洗濯。コインランドリーに洗濯物を放り込んで夕食を
食べにいつもの店へ。食事を終えて外に出ると、激しい雨。

 

12日(水) 午前8時半から、愛湯会による「トマトの国」周辺の草刈りボランティア。ボランティアは私を含めて9名。それに被雇用者の1名を加えて10名で作業。
 11時頃までの作業で「トマトの国」周辺がスッキリした。やはり10名で一斉にやると草刈りも大いに進む。作業の後は特別に温泉で汗を流させてもらい、すっきり気分。愛湯会メンバーは夕刻5時に「トマトの国」再集結で一杯飲み。多くの人から「秋にもう一回草刈りしよう」という声が上がった。
 2時間を超えたあたりで、かなりきつくなったが、〈長時間やってもあまり疲れず、しかも草刈り自体は、焦ってやる場合よりも効率的に進むコツ〉というのが少しわかったような気がする。

 

13日(木) No.311の配達開始。No.310未配達の野田沢、原向をまず廻り、午後は泉平、箕作、横倉などを廻って、計136部。
朝方は雨が降りそうな雲行きだったが、午前10時前に原向にむかう途中から蒸し暑くなった。10時半頃には青空が結構広がった。
原向に行った際、シナイモツゴが生息する切欠堤に立ち寄ったら、水鳥が見えた。遠くてはっきり判断できる写真は撮れなかったが、カルガモのようだ。

 


 泉平に向かう奥志賀公園栄線の道路脇、オカトラノオの群生がかなりすごい。また、そこにチョウが群がっている。往きにはウラギンヒョウモンが群がっていたが、帰路にその場所を撮影しようとすると、飛んでいたのはカラスアゲハ。泉平集落の中でも見た。泉平はチョウが多い。そして、7日や11日の貝立山裏での経験とあわせ、今年はやはりチョウが多いと確信した。(下写真は泉平集落の中で撮影したもの)

 


 横倉で大量のタケノコの皮を剥く人に出会った。「苗場山ですか? 何合目あたりまで登ったんですか?」と尋ねると、「6合目あたり」との返事。ズクがあるなと感心。

 

14日(金) 前夜がうまく眠れず、きちんと眠ったのは午前2時すぎ。その結果、朝は目覚めたら9時近く。こんなことは近年にないこと。まあ、「ぐっすり眠った」という感があってよかったが。
 10時半近くの出発でスキー場〜貝立山〜野々海のコースへ。最大の関心は貝立山付近のヤマアジサイの開花状況。もう1つは某所の自生のササユリの開花状況。
 ヤマアジサイはやはり95%まで未開花。他方、ササユリは開花寸前になってきていて、ピンクの色が出始めていた。
 ヤマアジサイが開花し始めているところで、初めて花の裏側を見ることで、「花」と「装飾花」(本来のガク)との関係を理解することができた。下の写真だが、装飾花が「ガク」だということがよく理解できる。

 


 さらに野々海三叉路の湿地で、カルガモの子と思われるものが水面を移動するのが見られた。昨日の切欠堤に続く連日の目撃。6月17日にこの場で飛翔を見たのは「マガモ」ではなく、カルガモだった可能性が大に。
 午後は東部の笹原より奥で配達。途中、村道鳥甲線(極野〜五宝木間)法面工事の様子を見に行った。法面工を施す箇所にロープを設置する段階で、まだ工事の初期段階。作業にあたっている人たちは中野市方面から来られているそうだ。帰宅後、写真データを見ていて、工事の事業名が「奥地保安林保全緊急対策工事(ゼロ国債)」という聞いたことがないものになっていることに気づいた。2014年度の1年目の工事はどうだったか。ちょっと調べてみたい。

 

 


 戻る途中で、電話があり、林業専門技術員の人に会うため、志久見の「こらっせ」へ。尋ねたかったのはミズバショウ群生地の保全方法。かなり参考になるお話を聞けた。ただ、お話を聞いているぶんには理解できても、そこで得た知識を基に自分で群生地の実相を把握できるかは、また別問題。相当勉強しなければならないだろう。
 午後3時半過ぎに極野から志久見に向かう時、極野〜長瀬あたりで降雨があったが、午後5時台だったか、森で配達していた時に激しい降雨。やむなく家に戻ってPC作業をしていると、窓の向こうで凄まじい落雷。近かったと思う。お陰で夜は涼しくなった。
 夕食時、村の知り合い大勢と出会い、しばし楽しい会話。

 

15日(土) 森の15軒を廻った後、頼まれた用件で平滝へ。その後再び森、青倉で40軒。途中、森宮野原駅で「おいこっと」のお出迎えも。今日は乗客少なし。
 運転しながらおにぎりを頬張って昼食代わりにして、平滝から野々海へ。昨日、林業専門技術員の人からお聞きした話が頭の中に印象づけられているうちに、ミズバショウ群生地の様子を撮影するため。
 野々海でミズバショウの群生が近年では最も美しい場所。7日にも様子を見ているが、今日は観察に入った位置がよく、現在の様子がよくわかった。周囲の木が繁り、ミズバショウの開花期には綺麗な水があった場所に水の動きがほとんど見られず、大量の草が繁茂(下写真)。少なからず驚いた。写真で調査レポートを作成し、専門の人の意見をお聞きしたいと思う。

 


 この場所を含めて3ヶ所で、藪の中を木の枝につかまりながら動き回った。かなり疲れた。腰がだるい。やはり平素とは違う動き、緊張感が影響したのだろう。
 戻ってから横倉、箕作などで38軒。途中で、稲の幼穂の状況を診断されている場面に出会った。田植えはつい昨日のことだったような感覚だったが、もうそんな時期になったのだ!

 

16日(日) 午前9時台と午後3時台に頼まれた用件。それ以外は、野々海のミズバショウに関する写真データの整理が主。これがなかなか厄介。「配達日誌」を見直して、野々海に行った日を整理し、その日の写真データを見て、ミズバショウに関する画像をコピー。ただし、今日はとりあえず深坂峠手前左の群生地に関するもののみ。
 今年の分の整理はほんの一部のみ。今年分の整理の前に、昨年秋のデータを探すのに一苦労。なぜ、昨秋分を探したかといえば、昨15日に群生地に行った時、大量の草が繁茂していたが、「こんなに草が繁茂していて、来年のミズバショウは大丈夫なのか?」と不安になった。それで思い出したのが、昨年秋にあそこに行っているということ。「秋の様子はどうだったかな?」ということで探し始めた。
 昨秋に行ったことを覚えていたのは、すでに一度か二度、雪が降った後に、ミズバショウの新芽が出ているのを見て、不思議に思ったことを記憶していたため。ただし、当然のことながら、それが何日なのか、覚えていない。そこで「配達日誌」を見返したが、昨年11月は多忙でダウン気味の日もあり、日誌を書いていないことが判明。しかたなく、昨年11月の写真データをいろいろと調べて、やっと11月22日だったことが判明。その時、下のような写真も撮っていた。

 


 新芽がちぎられている。撮影した時は知らなかったが、後に調べると「ミズバショウ(の葉)はクマの好物」とのこと。これはクマが食いちぎった痕なのかもしれない。
 配達は午後に平滝などで33軒を廻ったのみ。
 夕刻からは写真整理の作業もやめ、TVで面白そうなドラマなどを見て、のんびり。配達に出ずに、家にいれば休まるというものではない。PC作業がいちばん疲れる。こんなにのんびりしたのは珍しい。

 

17日(月) 「17日は秋山配達」と決めていたので、8時すぎに出て、燃料補給の後、日出山線に入った。旧鳥甲牧場の畑の様子をみておきたかったので、鳥甲牧場〜五宝木トンネル〜林道で屋敷へ、というコースを進んだが、鳥甲牧場〜屋敷間は半袖で窓を開けて走っていると、涼しいというよりも、やや空気の冷たさを感じた。
 屋敷と小赤沢の集落内で配達している時は少し蒸す感じもあったが、基本的に汗はかかなかった。
 小赤沢での配達を終えた後、苗場山3合目に向かう道を進み、途中から上の原に下りるコースをとった。鳥甲山には雲がかかっていて、いい写真が撮れる状態ではなかったが、天池(本来の天池)に蓮の花が咲いていて、綺麗だった。近くまで下りて撮れば、なおよかったのだが、先を急いでいたので、遠くからの写真のみ。

 

 


 上の原で集落の上(かみ)から下(しも)に下る形で配達していったが、最後の1〜2軒での配達時、旅の人らしい女性が複数、下ってくるのを見た。バス停で声をかけてお話を聞くと、お一人は「京都から」とのこと。「京都のどこですか?」、「宇治です」、「私は山科(やましな)です」、「へえー、そうやったら、(軽トラを指さしながら)なんでこんなんに乗ってはるの?」というやりとり。私が京都出身とわかった瞬間から、相手さんの会話が京都弁に変わった! そういうものである。私については、「話し言葉からは京都(関西)出身ということはわからない」と言われるが、京都人と出会った瞬間、私自身、京都弁に切り替わる。
 その後、切明を経て、秋山林道のコミズ、ミズノサワへ。コミズの雪は想像していた以上に減っていた。ミズノサワはまだまだたっぷり。念願の雪渓上りをやってみた。危険を伴うことを十分に自覚してはいる。たまたまずっと見守ってくれる人がいて、助かった。帰宅後、早速、「雪渓に上った」をブログにアップ。

 

18日(火) 午前10時からは臨時議会。臨時議会→議会全員協議会(議長提出:つまり議員のみの全協)と進み、午前は11時半すぎに終了。午後に議会全員協議会(村長提出)が入っていて、慣例通り1時半からと思っていたら2時開会とのこと。「1時半に村長に来客があるので2時です」とのことだったが、自分で全協の開催を要請しておいて、開会時間に別件を入れるとは随分と失礼な話である。
 全協(村長提出)のテーマは「共通入浴券の廃止」。その内容はここでは書かないが、村民のいちばんの関心事項である公社管理施設の温泉の料金改定の内容についての説明なし。これでは、議論のやりようもないし、村民への説明もできない。
 3時半頃には終わり、その後しばらくしてから、スキー場の上・貝立山のヤマアジサイの様子を見に行ったが、まだ開花はごく一部のみ。
 今日は写真撮影なし。

 

19日(水) 午前7時台から動き出し、まず白鳥で66軒。秋山で用談したい人が2〜3名いるのと、天気がよくて、17日の天池の写真の撮り直しができるかと思って、ガソリン補給後、秋山へ。
 途中、「前倉のトド」からの景色のチェック。「前倉のトド展望台」として設けられたものは、10年ほど前に教えてもらった眺望ポイントとは異なる。そのポイントは近年、草や低木が伸び放題で展望がわるくなっているが、今日は軽トラ運転台の屋根に上って撮影してみた。結果を見ると、意外といいものが撮れていた。「展望台」との違いは前倉集落が視界に入るかどうか。前倉集落が視界に入る方がはるかにいい景色になる。草や低木を処理して眺望ポイントを活かせるようにしたい。

 

眺望ポイントから。
手前下に前倉集落が見える。

 


「前倉のトド展望台」から。
大赤沢集落は見えるが、前倉集落が見えない。

 

 天池は今日も鳥甲山に雲がかかり、狙い通りにはいかず。ただし、草刈りをして下さった人がおられて、池への接近が容易になり、蓮の花はいいものが撮れた。
 あるお家で、「岩魚(いわな)の酢締め」というものをご馳走になった。酢締めというのは初体験。骨や頭もほぼすべて食べられる。珍しいものをご馳走になれて、感謝!
 配達は五宝木のみだが、法面工事で五宝木から極野に抜けられないので、鳥甲牧場経由の道に戻らねばならない。日出山線を森宮野原方向に下るのではなく、津南町の中子の方に進んだ(配達が2軒あるため)。妙法育成牧場で放牧の牛たちと対面。迫って来られて、かなりおっかなかった。
 久しぶりに陽射しの強い一日。それでも秋山で走っている分には涼しかったが、午後3時半頃から20分間ほど、天池で強い陽射しのもと、ずっと写真を撮り続けたのが響いて、夕刻は少し首から後頭部にかけて少し頭痛。軽い「熱中症」的症状。夜は作業せず、冷やしたりして、楽になったが。

 

20日(木) 5時頃に目覚めたが、なにかスッキリせず、二度寝、さらに三度寝をして7時台に起床。しかし、スッキリしない。今日はかなりの軒数の配達をするつもりだったが、見合わせることにした。
 午前10時すぎに知人を訪ね、12時半頃まで、いろいろと話。人と話することが非常に重要なのだが、10日間で約700軒に配達することとは矛盾する。とても難しいところ。
 昼すぎから原稿を書こうと机に向かったが、撮っておかなければならないと思うものが多々あって、スキー場から野々海へ。期待したほどの収穫はなかったが…。スキー場からの山道はガタガタし、かなり体力がいるが、取材(撮影)の対象物の1つはこの道沿いにあるので、頑張るしかない。
 野々海の一角であるものを観察している時、低木林の中でかなり大きなガサガサという音。「すわっ、クマか」と身構えたら、かなり大きなトビが出てきて飛び立った。
 野々海から下りた後、久しぶりに飯山市照岡の土石流災害の現場へ。今日の午前中、ふと目に入った千曲川の流れが濁っていなかったので、「井出川、出川がかなり落ち着いたのかなあ。一度、様子をみなければ」と思ったため。今日は羽広大橋にも行った。現在も2名の監視員がいるが、12時間交代制だとのこと。この炎天下で大変なことだ(下写真)。

 


 今日はあまり仕事がはかどらなかったが、「まずは体」なのでやむをえないか。
 


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