ヤマアジサイをめぐる異変
- 栄村の花
- 2017.07.13 Thursday
日出山線の道路脇にヤマアジサイが咲き乱れる様子です。8日昼に撮影しました。知人もほぼ同じ場所で撮ったと思われる写真をFBに投稿されました。
やはり綺麗なものは、誰が眺めても「いいなあ!」と感じるのですね。
ここ1週間ほど、私はヤマアジサイが群生するところを求めて、村内のいろんな所に出かけています。
雑木や草に負けて、ヤマアジサイが咲きにくい、育たない
7月初旬段階、標高が高い所ではまだ開花までにちょっと間があるようですが、もう群れるように開花しているはずの場所で開花を見るのに苦労したところがありました。
その一例が、下の写真の場所です。スキー場内の村道沿いです。
よく見ると、すでに開花しているのですが、これまではこんな量ではなく、この一帯がすべてヤマアジサイで埋め尽くされているような感じでした。ところが、写真に見えるように、様々な木々の枝が張り出し、ヤマアジサイに十分な光が当たらないようになってしまっているのです。やはり、木々の枝をはらうなどの環境保全の手入れが必要なのですね。もう1枚ご覧ください。
軽トラで進んできた山道なのですが、道の両側から草木が覆い繁り、もうこれ以上進むのは危険という状況になっています。しかし、この場のすぐ近くで撮った写真の1枚が次のもの。
場所は坪野集落の奥の橋をこえて、野沢温泉村にむかう林道の途中です。集落の衰退にともない、山に入る人がいなくなり、年々、この林道の状況は悪化の一途をたどっています。でも、豊かな自然の財産、生態系があり、なんとかしたいなあという思いが募ります。
「誘客のために国道沿いなどにアジサイを植えよう」という提案――ちょっと違うなあと思います。
最近、上の中見出しに書いたような提案を耳にしました。
「飯山には菜の花がある。津南町はヒマワリ。栄村もなにか欲しい」というのが、この提案の出発点にあるそうです。
でも、私は「ちょっと違うなあ」と思います。栄村の場合、国道からちょっと外れて、集落や里山近くに向かうと、ヤマアジサイをはじめとして多種多様な花が咲き乱れている。その姿をこそ、栄村を通りかかる人たち、栄村にやって来てくれる人びとに紹介できるようにすべきだと思うのです。
そういう次第で、このヤマアジサイの記事を書いた次第です。ひとまずは、人が近づきやすい場所からでいいですので、道沿いの草刈り、枝はらいを行なって、栄村の至る所でヤマアジサイがたくさん見られるようにしたいものです。
一口メモ
ヤマアジサイとよく似ているものにガクアジサイがあります。花だけを見ていると区別がつきにくいです。見分けるポイントは葉です。ヤマアジサイは葉が細長くて薄く、光沢がありません。それに対して、ガクアジサイの場合は、大きくて厚みがあり、光沢もあります。日出山線で撮影の群生。葉はあきらかに「細長く、光沢がない」ものです。ヤマアジサイですね。