栄村復興への歩みNo.306
- クマ・有害獣問題
- 2017.05.13 Saturday
クマに厳重注意を!
前号でもクマの出没への注意を呼びかけましたが、さらに一層の危機感をもって厳重警戒を訴えます。
上の写真には2頭のクマの姿が見えます。1頭はブナの木に登って、新芽・新葉を食べています。他の写真ではさらにもう1頭いることが確認できました。3日午後6時半頃のことです。
場所は横倉沢川沿いの山。5日夕にもほぼ同じ場所で1頭が現認されましたが、その場所が下写真の赤マークの地点。青色で囲ったのは横倉の山にある携帯電話のアンテナ塔です。
5月3日の時点でクマがこういうゾーンをウロウロしているということは、間もなく里にも姿を現すだろうということを意味します。
●人を攻撃する習性をもつクマに警戒! とくに泉平周辺ゾーンは危険!
栄村域に生息するツキノワクマは、本来、自ら積極的に人を攻撃する習性は有さないとされてきました。
しかし、10日夜のTVニュースでも紹介されていましたが、人の姿を見ても逃げず、クマ鈴の音はいうもまでもなく爆竹の音にも驚かない“新世代クマ”と呼ばれるものが東北地方などに出現しています。
とくに危険なのは、人を襲った経験があるクマ、そのDNAを引き継ぐ子や孫にあたる新クマです。こういうクマは人を見たら、逃げるどころか、攻撃してくる危険が大です。
栄村では昨秋、泉平で錯誤捕獲されたクマを放獣しようとした際に人が襲われるという重大事故が発生しました。このクマは逃げ、現在も泉平近辺のゾーンで生息し続けている可能性が大です。
泉平地区などの人たちは警戒されていることと思いますが、深刻なことは、山菜シーズン、泉平近辺のスーパー林道に多数の長岡ナンバー車が見られることです。4日も、地元民などが「クマの通り道」として警戒している場所から、見知らぬ女性が山菜を手にして出てくるのを目撃しました。少し離れた所に長岡ナンバーの車が停められていました。
●対策方法は?
第1は、クマの出没が予想されるゾーンには1人で出かけないこと。
第2は、クマのえさとなるものを家周辺や畑などに放置しないこと(野菜くずなど)。
第3は、畑や田んぼの周りに電気柵の設置と、さらにその周りに緩衝帯(かんしょうたい)を作ること。緩衝帯とは、電気柵の周りに幅3mくらい、草をきちんと刈ったゾーンを確保することです。
この第3の点は個人の力だけでは対応できないという人も多いと思われます。村の中で力を合わせて対策できる態勢をつくっていきたいと考えています。困っている方は是非、私にご連絡・ご相談ください(電話080−2029−0236)
みんなで力を合わせて対策していきましょう!