配達日誌5月7日〜10日
- 配達日誌
- 2014.05.12 Monday
7日(水) 午前中、志久見から当部まで東部谷を廻る。量の多寡はあるが、大半の家でゼンマイ干しが見られる。ゼンマイ揉みをしている人を見かけると、「今年のゼンマイはどうですか?」などの声をかけるようにしているが、「よくない。自分で採りに行けないから」という返答も。若い人(50歳代以下)がゼンマイ揉みをする姿は基本的に見たことがない。山村特有のこの風物詩が継承できるのかどうか。大きな課題になってきているように思う。
ゼンマイとともに雪長靴を干す珍しい光景も(柳在家)
切欠の配達の後、集落の奥から山に入っていく道があるが、どこへ通じるのか、前々から疑問だった。相当不安だったが、まもなく棚田に出て、さらに進むとすごい急坂に。長瀬〜原向をむすぶ県道に出た。農作業などのための、私が知らない道がまだまだいっぱいある。
この道をアクセルを踏み込んで上がった
当部で「あと1軒」というときに、携帯が鳴った。11時24分のことだ。「平滝で萱葺き作業が始まっていますよ」というもの。昨日、重平さんから聞いていたのに、失念していた。猛スピードで平滝へ走り、11時42分には現場で撮影ができた。重平さんの「藁」へのこだわりについてもお話を聞けた。約3反の田んぼはすべて“はぜ掛け”だそうだ。改めて紹介の機会を設けたい。
午後は泉平の配達の途中で印刷物が切れ、今日の配達はそこまで。泉平で村外からの来訪者に出会い、「カメラマンですか?」と尋ねられて、「復興への歩み」の配達のことを話すと、「栄村新聞ですね」と言ってくださった。私の趣意がストレートに理解され、嬉しかった。
8日(金) 北野、中野、極野、月岡、そして泉平の残り分を配るとNo.219の配達が完了する。
時間配分を計算していて、配達以外のいろんなことをできる時間がどれくらいあるか把握していたので、菅沢でズッキーニの定植中のご夫婦と話しこんだり、東部地区の水路改修記念碑を調べたり、月岡集落のずっと奥の水芭蕉群生地を訪れたり、今日は「さわぎまくった」。
最後の仕上げはスキー場。先日までは第1リフトと第2リフトの接続点から先は除雪未了で進めなかったが、今日は大丈夫。どんどん進んだが、リフトの終着点がすぐ眼上に見える地点のカーブで残雪のため、車が進まない。スコップで雪をかき出し、なんとか前進。
頂上はまだ大部分に積雪がある。カタクリが数本咲いているのを撮影して、「まだもう少し日がかかるな」と思いながら振り返ると、雪のない場所にカタクリがたくさん咲いている! さらに、雪の上をリフト裏の林を上る。イワウチワを見るためだ。「あった!」 まさに群生という感じ。
帰宅して、水芭蕉、カタクリ、イワウチワの写真を抽出し、試験的に印刷してみる。なかなかいい感じ。久しぶりの大収穫。
夜10時頃、家が揺れるような強風。「明日は天気が突然荒れる」とTVで聞いていたが、一晩早い。その1時間後くらいに、TVに「長野県に竜巻の危険」というテロップ。長野地方気象台の情報は栄村に関するかぎり、問題の気象事象が峠を越してからということが多いように感じる。
9日(金) 朝、知り合いのご夫婦を水芭蕉群生地とスキー場上のカタクリ群生地にご案内。その後、今泉のカタクリの開花状況、平滝の重平さん宅の萱葺きの進行状況などを見に行くが、かなり疲れがたまり、午後は2時間ほど休息。
No.220の作成準備などを始めるが、整理すべき写真データなどが厖大であまり進まない。夜は県北信建設事務所による中条川土石流対策工事の説明会に行く。4月24日の林務課の説明会と比べて、なにか工事開始の儀礼的な挨拶会にすぎないという印象。それでも、聞きたいことは聞き、今後考えていくうえでの手がかりは得られた。
10日(土) 朝早くに家を出て、定期通院へ。途中、3月末の大雨で崩落した藤沢〜桑名川間の道路復旧工事の様子を撮影。
仮復旧で前後の道よりも路盤が低くなっている
昼前から頼之さんのトマトづくりの様子の撮影に走り廻る。アスパラが出ているのに感激。
途中、菅沢で火事騒ぎ。知り合いが畑の片づけをしていて野焼きの火が広がり、慌てたらしい。行ってみると、法面の枯草が燃えただけ。ご本人が慌てて通報したので、消防車・警察が来て、大騒ぎに。こういう場合は「始末書」だけでは済まないのだろうか。
それはともかく、空気が乾燥していて、風もあるので野焼きは要注意だ。
午後後半、中条橋から下へ下りられることがわかり、中条川の中条橋〜千曲川の状況を撮影。国道117の栄大橋の橋脚のすぐそばに損壊箇所があるなど、想像を超える状況だった。この地点そのものは今回の復旧工事の対象になっているが、抜本的な河川改修が必要だと感じた。
この中条川の撮影の直前、中条橋からお孫さんを交えた畑作業の様子が見られ、ちょっと撮影。素敵な光景だ。
ゼンマイとともに雪長靴を干す珍しい光景も(柳在家)
切欠の配達の後、集落の奥から山に入っていく道があるが、どこへ通じるのか、前々から疑問だった。相当不安だったが、まもなく棚田に出て、さらに進むとすごい急坂に。長瀬〜原向をむすぶ県道に出た。農作業などのための、私が知らない道がまだまだいっぱいある。
この道をアクセルを踏み込んで上がった
当部で「あと1軒」というときに、携帯が鳴った。11時24分のことだ。「平滝で萱葺き作業が始まっていますよ」というもの。昨日、重平さんから聞いていたのに、失念していた。猛スピードで平滝へ走り、11時42分には現場で撮影ができた。重平さんの「藁」へのこだわりについてもお話を聞けた。約3反の田んぼはすべて“はぜ掛け”だそうだ。改めて紹介の機会を設けたい。
午後は泉平の配達の途中で印刷物が切れ、今日の配達はそこまで。泉平で村外からの来訪者に出会い、「カメラマンですか?」と尋ねられて、「復興への歩み」の配達のことを話すと、「栄村新聞ですね」と言ってくださった。私の趣意がストレートに理解され、嬉しかった。
8日(金) 北野、中野、極野、月岡、そして泉平の残り分を配るとNo.219の配達が完了する。
時間配分を計算していて、配達以外のいろんなことをできる時間がどれくらいあるか把握していたので、菅沢でズッキーニの定植中のご夫婦と話しこんだり、東部地区の水路改修記念碑を調べたり、月岡集落のずっと奥の水芭蕉群生地を訪れたり、今日は「さわぎまくった」。
最後の仕上げはスキー場。先日までは第1リフトと第2リフトの接続点から先は除雪未了で進めなかったが、今日は大丈夫。どんどん進んだが、リフトの終着点がすぐ眼上に見える地点のカーブで残雪のため、車が進まない。スコップで雪をかき出し、なんとか前進。
頂上はまだ大部分に積雪がある。カタクリが数本咲いているのを撮影して、「まだもう少し日がかかるな」と思いながら振り返ると、雪のない場所にカタクリがたくさん咲いている! さらに、雪の上をリフト裏の林を上る。イワウチワを見るためだ。「あった!」 まさに群生という感じ。
帰宅して、水芭蕉、カタクリ、イワウチワの写真を抽出し、試験的に印刷してみる。なかなかいい感じ。久しぶりの大収穫。
夜10時頃、家が揺れるような強風。「明日は天気が突然荒れる」とTVで聞いていたが、一晩早い。その1時間後くらいに、TVに「長野県に竜巻の危険」というテロップ。長野地方気象台の情報は栄村に関するかぎり、問題の気象事象が峠を越してからということが多いように感じる。
9日(金) 朝、知り合いのご夫婦を水芭蕉群生地とスキー場上のカタクリ群生地にご案内。その後、今泉のカタクリの開花状況、平滝の重平さん宅の萱葺きの進行状況などを見に行くが、かなり疲れがたまり、午後は2時間ほど休息。
No.220の作成準備などを始めるが、整理すべき写真データなどが厖大であまり進まない。夜は県北信建設事務所による中条川土石流対策工事の説明会に行く。4月24日の林務課の説明会と比べて、なにか工事開始の儀礼的な挨拶会にすぎないという印象。それでも、聞きたいことは聞き、今後考えていくうえでの手がかりは得られた。
10日(土) 朝早くに家を出て、定期通院へ。途中、3月末の大雨で崩落した藤沢〜桑名川間の道路復旧工事の様子を撮影。
仮復旧で前後の道よりも路盤が低くなっている
昼前から頼之さんのトマトづくりの様子の撮影に走り廻る。アスパラが出ているのに感激。
途中、菅沢で火事騒ぎ。知り合いが畑の片づけをしていて野焼きの火が広がり、慌てたらしい。行ってみると、法面の枯草が燃えただけ。ご本人が慌てて通報したので、消防車・警察が来て、大騒ぎに。こういう場合は「始末書」だけでは済まないのだろうか。
それはともかく、空気が乾燥していて、風もあるので野焼きは要注意だ。
午後後半、中条橋から下へ下りられることがわかり、中条川の中条橋〜千曲川の状況を撮影。国道117の栄大橋の橋脚のすぐそばに損壊箇所があるなど、想像を超える状況だった。この地点そのものは今回の復旧工事の対象になっているが、抜本的な河川改修が必要だと感じた。
この中条川の撮影の直前、中条橋からお孫さんを交えた畑作業の様子が見られ、ちょっと撮影。素敵な光景だ。