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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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昨年1月、飯山線の旅を堪能された木村先生のエッセーの紹介


 信州大学の木村和弘先生がNo.182の「クローズアップ・飯山線」をお読みくださって、「今日の復興の歩みを読みながら、1月にはこんな文章も書いたのだ、こんなこともみんなと話し合ったな、そんなことを思っていました」とメールをくださり、今年1月にお書きになったエッセーを送ってくださいました。ご紹介させていただきます。
  
飯山線雪景色ツアーのお誘い
― 雪の壁をいく飯山線。今、栄村の積雪は3.5m ―

窓に迫る雪の壁を見たことがありますか。車窓に雪の壁が迫ります。
今しか見られません。そして、自動車では見られない光景が長野から続きます。
列車でしか見られない光景。千曲川の雪景色が待っています。
栄村は、旧国鉄で日本最高積雪深7.85mを記録した村。森宮野原駅に標柱が立つ。
こんな旅しませんか。豪雪の栄村へ。

 寒風の中を伊那市駅発、延々と接続駅の待ち合わせ、岡谷駅で30分、松本駅で25分、長野駅での乗換えに24分、そして飯山線森宮野原駅まで5時間39分の旅。いかがですか。
 途中、松本から長野までは篠ノ井線、かつては難所・25パーミルの冠着トンネル、スイッチバックの姨捨駅、そして姨捨棚田の景観を見ながら長野に至る。風光明媚な旅。

 長野駅は、変則的なホーム。3・4番線の同一ホームを中央で分断して、3番線、4番線が存在。飯山線は4番線から発車する。連絡通路の下には、立ち食いそば屋のいい香り。乗車前の一杯もうれしいもの。
 かつては、なかじま会館の駅弁がよかったのだが、季節の弁当とワンカップ数本をもって、森宮野原までの旅。今はないのが残念だ。
 それでも、ボックスシートなので、ワンカップには最適だ。
 JR飯山線は、長野駅から新潟県長岡市・越後川口までの107.5km、31駅のローカル線。
 正式には豊野町からの29駅96.7km。
 15時04分長野発の列車は、豊野駅で信越線と別れ、いよいよ飯山線である。
 豊野まで長野の平坦地をすぎて、千曲川が現れてくるのが旧豊田村(2005年に中野市と合併)、立ヶ花駅を過ぎると景色が一変する。だんだん雪が深くなる。車窓からは右手に千曲川が流れる。いよいよ飯山市だ。屋根の雪も深く、雪下ろしの姿も見られよう。
「1里、1尺」市街から離れると雪が深くなると云われる豪雪地帯。
 さあ、これからが飯山線の真骨頂。雪は一段と深い。
 戸狩野沢温泉駅、ここで4両編成は切り離されて2両に。いよいよ雪の本場だ。次は上桑名川、かつては千曲川の渡しが奥信濃の冬の風物詩であった。東電の西大滝ダムを間近に見ながら、「このダムと、下流のJR宮中ダムによって、鮭の遡上が止められた」そんな思いをはせながら栄村に入る。駅に入るたびに3mの雪の壁が眼前に迫る。3月12日の長野県北部地震に被害を受けた横倉駅、さらに線路が宙づりになった区間を経て、16時51分列車は森宮野原駅に到着。雪の中に2本の線路が黒く光る。雪の中の通路を通って改札へ。かつてはキマロキ編成(注)やロキキロマキの特別編成もあったという除雪体制は、ディーゼル車に変わった。構内を除雪車が雪を吹き飛ばす姿を見ることもできよう。

森宮野原駅は栄村の中心、貨物扱いもあった中心駅だ。駅前には日通支店もあった駅だが、今は委託駅だ。駅から、今夜の宿・吉楽まであと50mだ。雪の後は、いよいよ熱燗だ。
                           (木村)

※(文中の写真2点は12月19日、松尾が撮影したものです)
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(注)「キマロキ編成」とは、機関車(キ)、線路沿いの雪壁を崩し、雪を線路上にかき集めるマックレー車(マ)、そのかき集められた雪を遠方に飛ばすロータリー車(ロ)、最後尾の機関車(キ)の4両から成る除雪ユニットのこと(松尾記)

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