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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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笹原〜長瀬間の本格復旧工事が始まっています

 昨年10月の台風21号災害で土砂崩れが発生した県道秋山郷宮野原(停)線の笹原〜長瀬間の災害箇所(下写真)での本格復旧工事が始まっています。

 


 現場近くに工事内容を示す看板が設置されています。

 


 撮影は5月16日ですが、現場の掲示によれば、14、15日に支障木の伐採・搬出等、16、17日に法面掘削準備、そして18日から法面掘削というスケジュールです。
 掘削箇所は災害で斜面崩壊が起こった地点の上にあたり、今後、法面型枠工が行われ、その後、それよりも下方に雪崩予防柵が4基設置されます。
 工期は10月一杯で設定されています。なんとか来冬の積雪期までに工事が完了し、冬の通行が可能になるよう、祈りたいと思います。
 専門家は「難工事という類ではない」と言いますが、急な斜面に重機を上げての工事で、相当の危険を伴う工事だと思います。工事に従事されるみなさんの安全を祈念し、工事の進捗を見守っていきたいと思います。
 


笹原〜長瀬間の通行止め箇所、2月6日と7日の状況

 

 「雪崩の危険防止」のため1月25日午後2時から通行止めになっている笹原〜長瀬間の様子を撮影したものです。
 7日午前、笹原に配達に行った時に道路で出会った北野集落の人に「見てくれや」と言われました。これは笹原側から接近した防護柵周辺の様子です。前日に長瀬側から見た状況(下写真参照)よりも積雪が少なめに見えました。

 

 

 通行止めで迂回路まわりを余儀なくされている地区の人たちからはいろんな声が聞こえてきます。
 「いまの時期は雪が締まっているから落ちてこない。通しても大丈夫だ」、「迂回路は怖い。あそこを通らなければならないくらいだったら、一旦停止して大丈夫だと確認して『イチニのサン』で一気に走り抜けるのを許可してもらいたい」。こう言われる気持ちが痛いほどわかります。
 他方、道路管理者の県建設事務所が「安全第一」と言うのも、その立場・責任を考えれば、理解できないわけではありません。しかし、それにしても、建設事務所が日々、どういうふうに状況を調査・把握しているのか、どういう判断をしているのか、ほとんどまったくと言っていいほどに情報発信がないのは納得しかねます。
 この箇所の災害・通行止めについてほとんど報道してこなかった『妻有新聞』が突然、「県議、村議は何をしているのか」と書かれる(2月10日号)のには違和感を覚えますが、県にはもっと住民の立場にたった対応を求めたいと思います。


笹原〜長瀬間の通行止めについて

 1月25日午後2時から、台風21号災害関連で通行止めになっています。

 

1月31日午後の防護柵の様子。

安全が確保できる場所から望遠で撮影しました。


 笹原から奥にお住まいのみなさんからは、「なんとか通行再開できないものか」、「迂回路は大変だ」という声が多数あがっています。
 私は12月14日の区長等に対する説明会で北信建設事務所(飯山事務所)から、「いったん通行止めになったら、春まで通行止めを続ける」と聞いていましたので、「それでは困る」と考え、村役場に問い合わせしました。「『春まで通行止め』ということではない。積雪量や気温等との関係で状況を判断し、安全が確保できる状況であれば通行可になる」ということでした。
 県は少なくとも週1回、現地を見て、検討・判断しているようです。
 2月後半・3月になり、気温が高くなってきた場合の方が雪崩の危険が増すのではないかと思いますが、積雪量が減ってくれば、安全は確保されるとも思います。
 県と村がこまめに情報を知らせ、住民の願いに応えてく
れることを切望する次第です。 防護柵は維持されています。


県道笹原〜長瀬間の冬期通行問題について

 くりかえし取り上げている問題ですが、12月14日、県北信建設事務所の再度の説明会がありました。今回は役場を会場にして東部地区各集落の区長さんと関係議員のみを対象としたものでしたが、そこで配られた説明文書は直接に関係する集落の全世帯に15日以降に配布されました。


● 新たな説明会(説明文書)の意味
 今回の説明会(説明文書)は、11月28日の説明会で多くの住民から批判と注文が続出し、県(建設事務所)が11月28日の対応では不充分と認めたからこそ、開催されました。もちろん、技術的な要因もあって、住民の要望がすべて受け入れられたわけではありません。
 しかし、県(建設事務所)が住民の声・要望にもっと耳を傾けなければならないという姿勢を示したことはとても重要だと思います。
 この後に記すとおり、実際に雪崩の危険が生じた場合は通行止めとなりますが、その場合に住民が困ることについて、率直に声を挙げてよいということです。

 

● 新しい説明文書の内容
 第1は、笹原〜長瀬間の被災箇所について、「雪崩の危険が少ない期間は片側交互通行」、「雪崩の発生が予想される期間は通行止め」と書かれています。
 11月28日説明会での「50cmを超える降雪があり、雪崩注意報が出た場合」という説明は、事実上撤回されたということです。実際、12月13日の大雪、さらに17日の大雪で降雪量は50cmを超えていますが、通行止めにはなっていません。
 もちろん、今後、積雪量がどんどん増えていった場合は一定の時点で通行止めになります。今冬については、本格的な雪崩に対応できる工事措置は不可能ですので、この措置を受け入れざるをえません。

 

18日朝の現場の様子

 


8日撮影の防護柵の裏側の様子

水が流れ落ちているところは雪が消えています。

 

 第2は、「迂回路」について、11月28日の説明会での住民要望をうけて、側溝を埋める等の措置がただちにとられたこと、そして、実際に「迂回路」として使用する場合、信号を設置して片側交互通行にし、危険度を少しでも減らす措置が示されたことです。
側溝が埋められた後、私も実際に走りましたが、幅員がやや広がり(下の写真)、以前と比べてやや走りやすくなったことは事実です。もちろん、もっと雪が増えれば幅員が狭まりますし、凍結の場合の危険は大だと思います。

 

原向〜長瀬間のS字カーブで下り坂の箇所の様子。18日午前撮影。
たしかに道幅が少し広がった感はありました。
でも、凍結時に対向車が来たら危険です。信号設置は不可欠で、早めの対応を望みます。

 

● 村はもっと住民に寄り添ったきめ細かな対応を
 笹原から上(かみ)の地域はいま現に被災状態が継続しているわけです。いろんな困り事、心配事、不自由が発生していますし、これからも新たな問題が出てくるだろうと考えられます。
 そこで大事なことは、村(役場)がそういうことにきめ細やかに対応すること、その姿勢を住民のみなさんにしっかり伝えることだと思います。
この間の説明会に、村役場からは道路担当の産業建設課の課長等のみの出席で、村長あるいは副村長が出席しなかったことはきわめて不適切だと思います。村長を先頭にして、住民の不安・要望にきめ細やかに応えていってもらいたいと思います。

 


ドローンで空撮した災害現場の様子
12月9日昼撮影。13日・17日の大雪の前ですので、雪がまだ少ない時の様子です。
赤線で囲った辺りが崩落箇所で、水が湧き出ています。そこから県道へまっすぐ水が流れ出ています。
 

 

 

 

 


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