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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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大雪の後始末 〜これがじつに大変〜

 長野県北端の栄村は、2月5〜6日、積雪量がいっきに1m以上も増え、森地区観測点で3m20cmに達する大雪に見舞われました。
 大雪の最中、道路除雪隊は夜が明けるはるか前から出動し、夕刻真っ暗になるまで、ずっと除雪を続ける状態でした。7日の昼になって、ようやく降り止み、ホッとしましたが、じつはそれからが大変なのです。
 まず、2枚、写真をご覧ください。

 

 

 これは、ある村営住宅ですが、落下式の屋根になっているものの、雪が落ちる余地がもうなくなり、屋根の雪と地上の雪がつながってしまっています。これを処理しなければなりません。ただし、素人が下手なやり方をすれば、作業している本人が上から落ちてくる雪に埋もれてしまいます。

 

 

 こちらは震災復興公営住宅。住宅の横側を見ると、家が雪に埋もれています。住人は80歳代の女性で、自力では除雪できません。後に紹介する村の雪害救助員が出動することになります。この写真の撮影は9日午前11時頃ですが、今日の午前になってようやく屋根の雪が完全に落ちました。雪が落ち切らないと、雪害救助員も入れません。
 ただし、この家の住人の女性、雪害救助員が来てくれるまで、ただじっとしているわけではありません。
 次の写真の真ん中に一筋、雪が無い箇所が見えますね。

 


 ここに水路があります。この水路が雪でつかえないで、水が流れる状態を保つことが大事。雪消し用の水の確保です。そのために、女性は柄の長いスコップなどを使って雪をつつき、水が流れる状態を確保しているのです。
 都会で暮らす80歳代の女性で、こういう作業ができる人はそんなにいないと思われますが、村ではこれが当たり前のことです。

 

 もう1軒、80歳代のご夫婦が暮らす家を紹介します。

 

 

 家の北東側になるのだと思いますが、1階部分は完全に埋まっています。ただし、写真の左下から中央上にかけて、雪がへこんでいますね。ご主人がスノーダンプで雪を少し片づけたようです。ここからカメラを左に振って撮ったのが、次の写真です。

 


 左上に見える建物は、田んぼ1枚を隔てて、隣の家。
 写真の下に注目してください。穴がありますね。これがとても大事なのです。
 穴の部分だけを別写真でクローズアップしてみましょう。

 


 黒っぽく見えるのは水です。
 この場所、じつは「たね」というものがあるところです。都市部にお住まいの方でも理解しやすく言えば、家の庭にある池のようなものです。集落の中を縦横に走る用水路から水を引き入れています。水温は雪よりも温度が高いので、水の中に雪を放り込んで融かすのです。村の従来の家には基本的にすべて、「たね」があります。
 しかし、2月5〜6日のような大雪では、その「たね」も雪に覆われます。そこで、雪が止んだ後、写真のように「たね」の一角にこうした穴を開け、徐々に雪を入れて融かし、次第に雪が無い部分を広げて、「たね」の機能がフルに発揮されるようにしていくのです。
 この作業はしばらく、毎日、毎日、続きます。とにかく雪国は根気強い作業を日々行うことが大事なのです。

 

 さて、雪害救助員の活動を紹介しましょう。

 

 

 先ほど紹介したのとは別の震災復興公営住宅です。家が降り積もった雪と屋根から落ちた雪で完全に埋もれていましたが、雪害救助員がやって来て、ロータリーで雪を飛ばしています。
 何処へ飛ばすのか? 栄村は家の周りに田んぼがあります。そこへ飛ばすのです。
 雪国でも、住宅が密集している地域では、この方法は使えません。重機で雪を掘り出し、それをトラックで川原などの指定された排雪場まで運ぶことが必要になります。
 「田んぼの上にどんどん雪が積みあがったら、春の農作業が遅れるのではないか?」、その心配は要りません。3月下旬〜4月上旬になると、村では「かんまする」といいますが、重機で雪をかまって、融雪を促進する作業をやります。そうすれば、春作業に十分、間に合います。

 

 

 上の写真の中型トラックは雪害救助員がロータリーを積んできたものです。トラックの荷台に2本、板がかけられていますが、ロータリーをこの上を進ませて、荷台に載せます。

 

 

 ここまで、「雪害救助員」という言葉を当たり前のように使ってきましたが、これは栄村だけに存在するものです。12月から3月までの冬期臨時公務員、現在の呼称で言うと「会計年度任用職員」です。春〜秋の間、農業や建設業に従事している人が務めてくれます。お世話になる高齢者などに負担金は発生しません(年収の多いかたは若干の負担金が発生します)。各地域民生委員と役場民生課が連携して、対象世帯を決めます。
 1988年〜2008年の間、村長を務められた高橋彦芳さんが考案・実現された制度です。
 他の自治体では、高齢者世帯などに補助金を出すなどしていますが、大雪の時は除雪作業員が奪い合いになり、日当が高騰します。通常の日当であれば補助金である程度賄うことができても、高騰すると補助金は「焼け石に水」程度のものになってしまいます。栄村の雪害救助員制度は「現物サービス支給」で、そういう問題点を解決する優れものなのです。

 

 

 国には議員立法で「豪雪地帯対策特別措置法」という法律があります。10年間の時限立法で、現法は本年3月31日で期限切れとなります。立憲民主党がいち早く2月7日、衆議院に「豪雪地帯対策特別措置法改正案」を提出されました。「豪雪地帯対策の実施に必要な財政上の措置」を義務化(第11条)、「除排雪に係る人材の確保、育成及び資質の向上」や「高齢者、障害者等の住宅の除排雪に必要な支援」(第13条)などが盛り込まれています。まさに豪雪地帯で求められていることです。「財政上の措置の義務化」を是非とも与野党一致で実現していただきたい。
 栄村の雪害救助員制度は、現在、その経費を過疎債のソフト運用で賄っています。過疎債ですと、元利返済金の7割を国が交付税で措置してくれることになっているからです。しかし、そういう迂回的な方法ではなく、豪特法によって豪雪地の雪対策に対する交付金が実現されれば、豪雪地で「人らしい暮らし」を実現することができます。ここまで紹介してきた大雪の後の徐排雪の営みを知っていただき、全国会議員の力で豪特法の画期的な改正を実現していただきたいと思います。


雪情報&雪景色12月18日

 15日からの大雪は昨17日の昼頃にほぼ収まりました。
 栄村では16日から17日にかけて多くの地区で停電が発生しました。停電のまま寒い一夜を過ごされた方が数多くおられます。私の住家でも16日夜、二度、短い時間、電気が消え、ヒヤッとしました。
 今日、役場の担当者に尋ねたところ、停電はすべて倒木による断線が原因だったそうです。栄村は豪雪地ですが、雪でこんなに停電したという事態は(私が暮らし始めて以降の10数年)初めてのことです。今回の雪が重い雪であったことが直接の要因だと思いますが、倒木の未然防止が課題として出てきたと思います。村は、今夜の告知放送の時間に、明日からの大雪への注意を呼びかけ、その中で「倒木のおそれがある木があれば、役場に連絡してください」と呼びかけました。
 中部電力との間でまだ十分な情報が得られていないようですが、倒木の木の種類や場所的特徴などを把握し、分析して、対策を講じていく必要があると思います。
 なお、役場公式記録では、今朝の積雪量は森地区で145cm、秋山で150cmでした。昨日の昼以降、降雪量はあまりなく、積雪が沈下したと思われます。

 

 以下、昨日昼、大家さんが車庫の屋根の雪を下ろして下さった様子、そして、今日の午前中、北信、西部、坪野、秋山などを見て廻った時の写真を貼り付けます。

 

 

 

7時9分。中条地区。

 

7時14分。国道117号、栄大橋。

 

7時20分。青倉集落。今日は「燃えるごみ」収集日。あるかあちゃんが自宅からダンプ持参で除雪して、ごみ出し。

 

7時25分。青倉公民館。

 

7時50分。百合居橋。

 

7時57分。月岡〜小滝間の日隠橋付近から。関田山脈、月岡の山が朝陽に照らされ、最高の雪景色。

 

8時3分。貝廻坂(野田沢に向かう途中)。

 

8時14分。大久保方面から野田沢に向かう時に通る道路で倒木に遭遇。

 

8時15分。野田沢の長者(ちょうじゃ)林。

 

8時30分。野田沢・宮川頼之さん宅前から野田沢の田んぼ。

 

8時44分。大久保の阿部家住宅。

 

9時1分。天地・斎藤克己さん宅。

 

9時11分。天地−野口間にて。法面の積雪に動物の足跡。

 

9時12分。天地〜野口間。青空が素晴らしい!

 

9時13分。振り返って、秋山方向を望む。

 

9時19分。天代坂。この急斜面ですから、雪が落ちてきています。ここは対向1車線ですが、冬は斜面に近い側の車線は基本的に走りません。

 

9時27分。坪野の冬の間は留守の家。大雪でもビクともしません。

 

9時47分。長瀬から津南町・加用に通じる道路の橋。

 

 


9時58分。津南町宮野原からさかえ倶楽部スキー場を望む。

 

10時34分。穴藤(けっとう)の中電発電所付近。写真の下部は中津川ですが、発電所の堰堤があって

流速がないので、川面は雪に覆われています。

 

 

10時53分。国道405、前倉の蜂蜜屋さんの手前で鹿に遭遇。深い雪の中を走っていきました。

 

10時55分。前倉を過ぎて間もなく、苗場山と中津川をセットで写せる定番スポット。

 

11時16分。布岩。国道405屋敷入口付近から。

 

11時25分。上ノ原とっちゃから。

 

とっちゃのソバ畑。雪の壁に上って撮影。

 

11時43分。和山にて。

 

11時45分。和山からの眺め。

 


12時23分。国道405、大赤沢〜前倉橋間の流水道路。

 

14時35分。帰ると、大家さんが家裏の雪を飛ばして下さっていました。昨日の同場所の様子は下写真。

 

 

 

 大雪が収まって、半日、村のいろんな所を廻ると、冬の栄村の普通の姿。
 初雪がいきなりの大雪で、一度にドーンときたので参りましたが。
 もう一日、休みがあると助かるのですが、今日深夜から再び大雪の模様。今夜は覚悟して寝なければ。


2回目の雪

 

 今日の午前中、まだ車が通った形跡がない鳥甲牧場への道を上がった後、振り返って撮影したもの。10:45。轍の深さから見ると、3〜5cmの積雪か。

 

 


 8時25分、朝霧が晴れ始めると、スキー場の積雪が前回4日の時よりも低いところまであることが分かり、驚き。

 

 10時すぎ、日出山線で秋山方面に向かい始めた。

 


 

 百百木付近からの2枚。振り返って見えた関田山脈方向は青空が出て、とても綺麗。

 

 

 

 日出山線をまっすぐ進めば(写真左方向)前倉・秋山へ。右は鳥甲牧場へ。

 


 鳥甲牧場。

 (facebookで動画を公開)

 

 


 芽吹きの時期と紅葉の時期を紹介したことがある妙法育成牧場近くのブナの道。
 同じ場所でのものをさらに2枚。

 

 

 

 

 村では、「山に三度降ると、次は里に降る」と言われます。
 今週末は再び気温が上がるという予報ですが、11月下旬には里でも初雪になるんじゃないかと思います。


スキー場初雪

 

スキー場頂上から。7:32。

 

 

初雪、紅葉、谷から沸き起こる雲海。7:44、スキー場中腹から。

 

 

雪を載せる紅葉。7:27。

 

 

 

里から見えるスキー場上方の積雪。7:03。

 


積雪を最初に確認できた地点。7:17。

 


毛無山、真っ白の野沢のゲレンデ。7:33。

 


天気予報で「長野県北部の山は雪」の予報をしっかり頭に入れて、昨夜は就寝。
4時過ぎに目覚めたが、まだ外は真っ暗。6時前に起床し、スキー場の上の冠雪を確認。朝食の後、山に向かった。

 

*FBで動画をアップしています。

 


白山さまの雪掘り

 

今日3日朝、8時半集合で中条地区のお宮「白山神社」の雪掘り。
私たちの地域では「8時半集合」と言われれば、「8時半には作業は始まっている」と理解すのが至極当然のこと。
上の1枚は8時31分撮影。2m以上の積雪の坂の参道近くを“かんじき”を履いて登った後、お宮の屋根の雪と地上の積雪がつながっているのを切っているところ。
作業をしながらの撮影なので、あまりいいものが撮れていないが、何枚かを紹介。Facebookでは動画も紹介したい。

 

 

 

屋根の雪を下ろしに梯子を昇る。
この後、屋根の雪がかたまりのまま、一気に落ちてきた。

 

 

 

屋根から落とされた雪、社殿周りの雪をスノーダンプで掘って、写真左手の谷に落とす。写真手前に見えるのは昔ながらの除雪道具“こすき”。屋根の雪庇をこれで落とす。この写真左端から下を覗いた様子を撮ったものが次の写真。

 

 

 

見える川は中条川。写真右下に見えるのが雪を落とす場所。注意して作業しないと、スノーダンプに引っ張られて、雪と一緒に自分もこの急崖を落下してしまうことになる。

 

 

 

坂道の参道の途中にある鳥居はほぼ雪に埋まっている。ただし、今回は鳥居は掘り出していない。完全に埋まるようだったら、次の機会に掘る。

 

 

 

みなさんの足元に注目。みんな、“かんじき”を履いている。
雪はかなり固くなっているが、“かんじき”なしだと、一歩進むたびに膝くらいまで雪中にはまってしまうだろう。

 

 

 

作業中に朝霧が晴れて、東南方向に秋山郷〜木島平村・野沢温泉村の2千m級の山並みがくっきりと見えるようになった。写真正面に見えているのは三ツ山。

私は一昨日は夕6時半頃の新幹線で京都へ。そして昨日は午後9時半すぎ飯山着の新幹線で帰ってきて、村への帰着は午後10時半を過ぎていて、今朝の雪掘りに出るのはきつかったが、こういう景色が見られると、疲れも吹っ飛ぶ。

最後の頁に、作業を終えてスノーダンプを背負って下る人たちの姿を紹介。
その写真には三ツ山の左に鳥甲山が少し見えている。
手前に見えるのは村道と中条川の間の導流堤(側堤(そくてい))。
中条川ではこの雪の中でも土石流対策の工事が続いている。

 

 

 

 


晴れた!

 

 3日から一転、4日は朝から晴れました。
 こちらは4日午前9時半頃の撮影。雲もあるが、いい天気。
 屋根の雪は1日夜〜3日の積雪。屋根のこの部分だけ、下の道路の通行安全のために雪止めがされていて、雪下ろしが必要です。今日は、大家さんが雪下ろしなどをして下さったのですが、その作業開始直前の撮影です。
 1日夜〜3日の雪は水分の多い重い雪でした。今日の陽ざしで積雪が随分と下がると思われましたが、「晴れたから、今日やる」と言われ、作業を始められました。

 

 

 まずは、屋根の雪を落とす場所の積雪をロータリーで飛ばす作業。
 雪がはっきり見えるように調整したため、空の色が少し変ですが。

 

 

 家の裏側(北側)の様子。屋根からの雪の落下でもう2階の窓にまで達しそうな量。
 ロータリーでこれを飛ばした後の様子が次の写真。

 

 

 先の撮影が9時32分で、こちらは10時34分。私が用事で出かけている間にこれだけの作業が終えられていました。「雪が柔らくて、ロータリーが雪に嵌まり込んで大変だった」と言っておられました。

 

 次は屋根の雪下ろしです。5枚、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大家さんの名は、以前にも紹介したことがありますが、月岡英男さん。この15日に71歳になられます。
豪雪の村で生きて来られた人の凄技です。そして、ただただ感謝!あるのみです。

 

 


久々の青空が広がった元旦

 

 年末の27日から31日まで間断なく雪が降り続いた栄村。元旦は見事な青空が広がりました。
 上の写真は昼0時10分にトマトの国の前で撮ったものです。鳥甲山などがもっと大きく見えるものも撮ったのですが、あえて太陽を入れるためにこの一枚を選びました。
 「最高気温0℃」という日もあった年末でしたが、今日の日中はポカポカ陽気(とは言っても最高気温5℃程度ですが)で、雪の高さがぐっと下がりました。
 年末の母が亡くなり、喪中ですので、新年のご挨拶は遠慮させていただいておりますが、今日の写真をいま少し紹介させていただきます。

 

 

 

 トマトの国の裏手、中条川の様子です。今冬も工事が続いています。4日になれば、また現場の人たちがここで除雪をして工事を再開すると思います。

 

 

 

 トマトの国の横手。この断崖絶壁の冬景色が好きです。写真左上方はスキー場のコースです。

 

 

 

 さかえ倶楽部スキー場、0時半頃の様子です。

 

 

 

 午後1時半からセンターハウス前で餅つきイベント。

 

 

 

 

 


 大人も子どもも搗きたてのお餅を餡子と黄な粉で頬張って、楽しいお正月です。

 


野々海、秋山郷はもう冬

 

 27日午後2時すぎ、野々海池の堤から上がる道の様子。積雪は5〜10cm。
 23日に「野々海は50cmほど積もっている」という話を聞いた時は俄かには信じ難かったが、それから4日でこれだけ残っているということは、それほどに降ったのだと思う。

 

 

 

 23日午前6時半過ぎ、家の窓からスキー場方向を撮影。今季、初の里雪。

 

 

 

 屋敷集落と鳥甲山。24日午前9時半頃撮影。

 

 

 

 “とっちゃ”から鳥甲山を眺める。24日9時半過ぎ。

 

 

 

 和山集落から眺める鳥甲山。24日午前9時45分過ぎ。

 

 

 

 野々海三叉路にて。27日午後2時過ぎ。

 

 

 

 野々海池。27日午後2時15分過ぎ。
 車で行けたのは三叉路まで。三叉路から野々海池まで雪道を10分ほど歩いた。

 

 

 

 

 25日昼すぎ、野々海池に向かってみたが、標高800mを超えるケンノキをすぎたあたりで、「これ以上進んだら、間違いなくスタックしてしまう」という状況で、引き返した。

 

 


 近くでは、ナナカマドの赤い実が白い雪に映えていた。

 

 
 24日朝、秋山郷の道は凍てついた雪道で、ちょっと油断するとズルっと滑る状況。いよいよ冬が来た。

 

 

 苗場山と中津川。24日午前9時少し前。

 


1月下旬撮影の写真から

1月26日夕のトマトの国玄関。ネットでかなり評判になった1枚です。

 

ご夫婦で雪片づけ。北野集落・桑原虎一・絢子さんご夫妻。1月19日。

 


スキーを楽しむ親子さん(1月22日)

 


早朝の道路除雪作業(1月25日朝6時)

 

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栄村復興への歩みNo.326  発行日:2018年2月1日
次号(2月11日発行予定)からご希望世帯への配達になります。
購読基本料は月額200円(半年1,200円、1年2,400円)です。ご寄付も受け付けています。
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お電話をいただけましたら、お宅にお伺いさせていただきます。電話080−2029−0236です。
 


30日の猛烈な大雪とその後の晴天をふりかえる

 

 

 「猛烈な大雪」というタイトルからは意外な写真から始めます。1枚目は小望月(こもちづき)(満月前夜の月)。午後6時39分、

国道117号線宮野原橋のそばからの撮影です。
 29日夜遅くから降り始めた雪、短時間で今冬最も多く降り積もりました。それが昼頃、ピタッと止み、その後は青空が広がる好天に一転。「何日か降り続いて、その後、冬晴れの日が来る」ということはよくありますが、一日の中で、前半は猛烈な雪、後半は晴天というのはきわめて珍しいことです。
 1頁2枚目の写真は午後4時26分の撮影で、「トマトの国」駐車場でロータリーが雪を飛ばしているところ。遠くに鳥甲山や三ツ山が見え(写真中央に高く見えるのが三ツ山、その左が鳥甲山)、山際の空は夕陽に染まり始めていました。

 


 さて、昨30日の猛烈な大雪に戻りましょう。

 


 午前7時12分。右肩・腕を損傷している私のために、車庫前の除雪に駆けつけて下さった大家さん・月岡英男さんがロータリーで車庫前の雪を飛ばしている場面。英男さんの背の高さ、ロータリーの機械の高さと比べて、車庫前の積雪の多さをご理解ください。また、激しい降雪の様子もご覧いただけると思います。

 私は7時半頃、肩・腕の治療のために十日町にむけて出発。ひたすら国道117を走りましたが、ほんの一部のゾーンを除いては運転に支障はなし。十日町市本町商店街ではアーケードの上に積もった雪を下ろす作業、その雪を流雪溝に入れる作業が各所で行われていて、国道117は対面通行が不能な状態でした。
 治療を終えて、午前11時頃に帰村。ちょうど地区内道路の2回目の除雪中で待機。その時に撮った写真を次に紹介します。

 

 

 11時13分。中条地区内道路の雪の壁。栄村らしい高さになりました。軽トラの荷台と対比して、壁の高さを推量してください。この時はまだ猛烈に降っています。

 

 次は、中条地区内道路での道路除雪の模様の連続写真です。

 

 

 

 

 

 中条地区内道路は車1台がやっとの狭さで、しかも曲がりくねり、坂もある。そんな中、前進とバックを繰り返し、じつに見事にきれいに除雪される。栄村随一の名人オペレーター!

 

 

 昼すぎに猛烈な雪が止み、晴天になってからのものを数枚。

 

 

 先週のような低温ではないので、屋根の雪はすぐに落下。私が暮らす建物の裏側の雪を飛ばすために、大家さんが午後2時半頃、出動。写真左下が少し曇っているのはレンズの曇り。

 

 

 上は屋根の様子。雪が残っているのは非落下式のところ。
 下は国道117にある案内看板の上に積もった雪。

 

 

 

 「トマトの国」の横手、スキー場がある山の絶壁の様子。新雪の襞(ひだ)がきれい! 午後3時36分。

 

 

 「トマトの国」入り口。

 

 

 このページの3枚は今日31日朝7時半すぎ。

 

 

 


 踏まれていない雪はサラサラ。今日のスキー場は最高だと思います。