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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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秋の景色と、そこから思うこと

 秋本番を迎え、村内のいろんなところで写真を撮っています。何枚か、紹介します。

 

15日朝の野々海池(午前7時44分)

 快晴で無風(さざ波も立たない)という条件で、朝方の1時間ほどの間だけに見られる景色です。今年の野々海池の紅葉は20日〜23日頃がピークになるのではないでしょうか。
 この日は、「松本」ナンバーなど、3人の方が午前7時頃着で写真を撮りに来ておられました。もっともっと多くの人を誘客できるスポットです。同時に、野々海環境保全計画のようなことに村として取り組む必要があると思います。

 


雑魚川と満水川が出逢う「廻り逢いの滝」(10日昼撮影)

 ここは地籍としては山ノ内町に属しますが、栄村の「大滝」入口から雑魚川沿いの遊歩道(「奥志賀渓谷コース」と名づけられている)を進むと、この地点に出会います。この写真をめぐって、2つの話題を紹介したいなあと思います。

 

どういう観光情報が求められているか?
 1つは、撮影日の10日にこの遊歩道を歩かれた人たちとの会話です。
 ご夫婦3組、アマのカメラマン、松本ナンバーの人たちと出会いました。横浜から来られたご夫婦は9時頃に「清水小屋入口」から入られて、大滝まで行き、もう一度、清水小屋入口まで戻って来られた方でした。往復2時間半以上かけられたのだと思います。「素晴らしいところです」。「この先にも、いいところあったら、教えてください」。志賀高原方面から来られ、ここから先の秋山郷はご存じありませんでした。「今回は帰宅日程が決まっていますが、来年はご紹介いただいたこの先へ必ず行きます」。
 私自身も含めて、栄村の(観光)関係者は、「志賀高原が観光客の多くをおさえていて、志賀高原のホテルが客を秋山郷に連れてきて、秋山の観光資源を利用している」と思い込んでいる面があります。そういう面ももちろんありますが、首都圏方面の人たちが北信濃に来る場合、草津温泉や軽井沢→渋峠→志賀高原というルート、あるいは、新幹線(長野か飯山)→野沢温泉村というルートで来る人が多いのです。そこで、いちばん大事なことは、そのルートで来る人に栄村の秋山郷の見どころを案内・アピールする仕掛けがほとんど存在していない、そのことを打開しなければならないということです。たとえば、上で紹介した雑魚川沿いの「奥志賀渓谷コース」、栄村の観光案内ではまったく紹介されていません。志賀高原の人たちが遊歩道の整備をして下さっていて、その関係もあってか、名前が「奥志賀渓谷」となっていますが、まさに秋山郷の超魅力スポットです。
 また、屋敷〜奥志賀公園栄線間の秋山林道、ミズノサワも白沢も案内図にはちょろっと出てくるだけで、現地に行っても、目印も案内板も何もありません。さらに、志賀高原や野沢温泉村、カヤの平という観光地に栄村の宣伝パンフ等(それらの観光地から栄村への進み方の案内)を目立つように置くことが必要です。

 

嬉しかった出会いの人からのメール
 10月16日、パソコンで新着メール一覧を見ると、これまでメールをいただいたことがない人の名前が出てきました。しかし、特徴のあるお名前だったので、さっと記憶が蘇りました。9月27日に秋山で出会った人です。ちょっと紹介します。
   「あの後、ずっと遊歩道を歩いて滝を見て、そのまま川

    沿いに進んで森を満喫しました。あそこは大滝しか知

    らなかったので、本当にいい場所を教えていただけて

    ラッキーでした。……
    他にも私たちの知らない場所があるのだろうと思います。

    ……栄村の山々はどんな様子かと想像しながら、また訪

    ねる日を楽しみにしています。」
 「滝」というのは三段の滝のこと。「森を満喫した」という言葉には、逆に私が感心しました。そう、「森を満喫」というのが人を惹きつける魅力なのです。
 先に示した野々海池の写真では、東京の人から、「思わず深呼吸をしました。空気の澄み渡っているのまで写しとられている」とコメントいただきました。
 「森を満喫」、「空気が澄み渡っている」、栄村で暮らしていると、“当たり前”になってしまっていること。言われなければ、気がつかない面があります。
 出会った人たちとの会話(コミュニケーション)が村の魅力を引き出します。振興公社の宿泊施設のスタッフの一人がそういう思いをフェイスブックで書いておられます。大事なことです。
 もう1組の写真を紹介します。

 

 


 栄村の隣、藤沢あるいは桑名川から国道403号線を上がり、伏野峠(ぶせのとうげ)を越えたところで撮影したものです。山の名前は菱ケ岳。山のむこうに見えるのは安塚(上越市)。
 5人グループの人たちが16日、栄村に宿泊され、翌17日、信越トレイルに天水山松之山入口から入って伏野峠まで歩かれました。所要時間8時間強です。最高齢者75歳のグループでしたが、冬山装備を整えて入山され、疲れも見せず、元気に伏野峠に下りて来られました。その後は「トマトの国」の温泉に浸かり、18日朝は直売所かたくりで買い物をされてお帰りになりました。
 信越トレイルを歩く人は多いです。野々海でもよく出会います。しかし、栄村が信越トレイルに熱心に取り組んでいるという雰囲気は感じられません。ある人が、「森の駅前で靴を脱いで休んでいる人の姿をよく見かける」と話しておられましたが、「信越トレイルを歩かれる人へ」というような歓迎・挨拶の掲示物などは見られません。
 「栄村の人たちが大歓迎してくれたよ」という話がトレイル愛好者の間に口コミで広がれば素敵なんだがなあと思います。


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