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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.355

春爛漫

 

 

 4月になっても寒い日が続きましたが、中旬すぎから一気に暖かくなり、まさに春爛漫という様子になってきましたね。
上の桜は、村からちょっと離れますが、湯滝温泉です。20日、森老人クラブのお花見があり、ご一緒させていただきました。10時頃は8分咲きでしたが、午後には満開に。
 もう1枚は平滝で15日に撮影したもの。梅の花をメジロがついばんでいます。

 

 

 

 11日から21日にかけて撮影した春の風景をいろいろとご紹介します。

 

平滝から野々海に上がる道にて(ケンノキの少し手前。13日)

 

雪が消え、顔を出したネギ、ホワイトスター(大巻原の南雲茂さんの畑にて、14日)

 


ミズバショウ群生地(16日)

 

秋山林道・不動滝(17日、中津川を挟んで上野原の対岸)

 


シロモジの花。不動滝のそばの岩崖に力強く咲いています。

 


春の薪づくり(上野原集落、17日)

 

雪割草(苗場荘前庭にて、17日)

 

 

 春の姿を撮るために往復1時間の雪道を歩いて月岡の山の奥まで行くなど、行動力が戻ってきました。21日はスキー場内の道を進み、第2リフト乗り場の少し先からは車で進めないため、ゲレンデの雪の上を歩いて頂上まで行ってきました。カタクリやイワウチワの本格的な開花にはもう1週間ほど必要なようですが、開花目前の姿を見ることができました。

 


開花目前のイワウチワ
イワウチワは断崖絶壁の縁などに群生します。

 


右:スキー場頂上の森の裏手、西入沢川にむかって断崖になっているところ。写真手前に見えるのはイワウチワの葉。

 

トマトの国からの眺め。20日朝9時頃。桜の開花もまもないでしょう。


春は来ている、でも、春になりきらない

 4月2〜3日のかなりの積雪で、「もうこれが最後の雪」と思った人が多かったと思います。車のタイヤを換えたという人も多いようです。しかし、10日の朝も雪。10日夜は真冬並みに冷え込みました。
 「4月に雪」というのは村ではけっして珍しいことではないと思いますが、今年は2月に気温が高い日がかなりあり、雪消えは早いと思っていましたので、春になったのかどうか、はっきりしない天候には参ってしまいますね。
 そんな天気模様を示すのにいいかなと思う写真を何枚か、ご紹介します。
 まず、10日午前に国道117号線、飯山の大関橋の少し先で撮ったものです。
 国道沿いの菜の花がもう花をつけているのですが、10日朝はこのあたりも少し雪が積もり、菜の花と雪のツーショットです。

 


 つづいて、ミズバショウ。森の開田の上、旧村営グラウンドの先、水の流れがあるところです。気温が高くなったり、急に低くなったりでミズバショウも戸惑っている様子が窺えます。このミズバショウに出会うには、まだかなりの積雪が残る道を徒歩で進まねばなりません。8日午前9時すぎの撮影。

 

 


 ミズバショウが咲くところから車に戻ったとき、高い木の上で鳥の鳴き声が…。あまり鮮明な写真は撮れませんでしたが、独特の鳴き声で、調べてみるとルリビタキという鳥でした。

 

 3つ目はカタクリ。前号では清水河原のカタクリを紹介しましたが、今回は北野天満温泉向かいの土手です。いっきに満開になるかと思いきや、9日、10日の寒気でひと休みになったと思われますが、中旬に見ごろになるのではないでしょうか。。

 


栄村復興への歩みNo.353(4月1日付)

 

カタクリも咲き始めました
 3月は気温の変化が激しく、なかなかすっきり春の訪れとはなりませんでしたが、いろんな花が春の到来を告げています。
上1枚目は平滝の清水河原のカタクリ。3月30日、道路の上の崖面の2箇所に4輪だけ花が開いていました。写真は4月1日に撮り直したものです。上2枚目はオオイヌフグリ。道端などに無数に生え、春、真っ先に花をつけますね。そして、3枚目はアズマイチゲ。スキー場に向かう道、貝立橋を渡ってすぐの右手の土手に咲いています。今年最初に見たのは3月20日。その時は光線の加減か、あまりいい写真が撮れず、上に掲載したものは3月30日昼頃のものです。雪消えが進むにつれて、開花ゾーンがどんどん広がっています。
 これらの花の写真を掲載するのは毎年の定番のようになっているかと思いますが、やはり春の花の開花は嬉しいものです。TVのニュースでは温暖な地域でのサクラの開花・満開が伝えられていますが、積雪のない地域では冬も緑葉や花が見られるので、サクラが春の訪れのメルクマール(目印)になるのでしょう。豪雪の地・栄村では冬はモノクロ(白黒)の世界。だからこそ、春の花が姿を現すことに特別の感慨を感じるのだと思います。花と同時に雑草も元気を出すのは厄介ものですが…。

 

        ツクシ(3月30日撮影)


今泉の里から

 

 今泉で農家民宿「ふるさとの家」をやっておられる杉浦恵子さんと出会ったら、「ヒマワリの畑に菜の花を植えたの。場所によって開花時期がずれたけれど、ようやく出揃ったの」というお話をいただきました。16日午前、その様子を撮影してきました。綺麗ですね。
 もう一枚は、昔、今泉と青倉を結ぶ道があった地点に咲くイワカガミです。ここにイワカガミがあること、初めて知りました。

 


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栄村復興への歩みNo.336
2018年5月20日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−1361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


4月最後の約1週間で景色が変わりましたね 青々した草がどんどん生え、その中で興味深い花が色々と…

 つい先日、まだ各所に残雪が見られる中で、ブナの芽吹きが進み、あの特有の淡い緑色が春の到来を感じさせてくれました。その時、道路脇の土手などはまだ枯草と土の色だけしか目に入りませんでしたが、4月終わりが近づく中で、いっきに青草が伸び始め、下の写真のような様子に変わりました。

 


 この写真は5月2日午前、貝立橋からスキー場方面に少し進んだところの道路脇で撮ったものです。
 フキが目立ちますが、3ヶ所ほど、タンポポが見えます。それだけではありません。近づいて観察すると、こんな白い花がたくさん目に入ってきました。

 


 これまでにも見たことがあるように思うのですが、何と言う野草なのか、調べたことがありません。図鑑で名前を特定できるように、3日午前、雨の中、もう一度同じ場所を訪ねて、葉の様子などを観察しました。写真に見える鋸歯縁状の葉は別の草のもので、これの葉は次の写真で示すもので、長楕円形のものです。

 


 どうやらノミノフスマという名前の草花のようです。漢字では「蚤の衾」と書きます。「衾」とは寝具(夜具)で、現在の掛布団にあたるもの。小さな葉をノミの夜具に見立てて付けられたそうです。似た草花にノミノツヅリというものがあります。こちらは葉を「ノミの粗末な着物」に見立てての命名だそうです。
 こういう植物の同定作業(簡単に言えば、植物の名前を確認すること)を始めると、少なくとも私の場合はとても時間がかかります。最近はあまりやらなかったのですが、4月末に『雑草はなぜそこに生えているのか』(稲垣栄洋(ひでひろ)著、ちくまプリマ―新書)という本を読んだことがきっかけで、ここ3〜4日、野に咲く草花がやたらと気になり、はまっています。

 

● 二ホンタンポポとセイヨウタンポポ

 

 4月29日にその本を読み終えたのですが、とても印象に残ったのがタンポポの話でした。

 

 


 タンポポには大別して、日本在来のタンポポ(二ホンタンポポ)と外来のタンポポ(セイヨウタンポポ)の二種があり、最近ではセイヨウタンポポが圧倒的に強く、二ホンタンポポの占める割合が小さくなっている、ということを聞いたことがある方は多いと思います。何年か前に、「栄村で二ホンタンポポを見つけたら知らせてほしい」と都市部に暮らす知人から頼まれたことがあったのですが、私には判別能力がなく、依頼にお応えすることができませんでした。
 ところが、上記の本にこんな記述があったのです。


    「集まって咲くタンポポと、一株だけで咲いているタンポポは

    種類が違う……春先に、集まって咲いているのは、昔から日本

    にある日本タンポポの方である。一方、西洋タンポポは、集まっ

    て咲くことなく、一株だけで咲いていることも多い。」


 「あっ、そんな特徴があるのだったら、私にも見分けができるかも」と思い、翌30日、タンポポが集まって咲いているところでタンポポの写真を撮りました。それが上の写真で、撮影場所は平滝から野々海に上がる道路を集落のいちばん上まで進んだところです。集まって咲いている姿だけでなく、一株だけ、さらに一輪だけをクローズアップしたものも撮りました。
 さて、家に戻って、写真データを取り出しましたが、二ホンタンポポなのかセイヨウタンポポなのか、どう識別するか。色々調べて、識別の鍵は「総苞片」(ソウホウヘン)が反り返っているものはセイヨウタンポポということを知り、翌5月1日、もう一度、平滝の撮影場所に行きました。何枚かの写真をご覧ください。

 

 

 

 

 1枚目の写真に2株見えますが、手前の株の一輪の様子を詳しく見たものが2枚目の写真。総苞片が反り返っていません。二ホンタンポポです! 二ホンタンポポにはいくつかの種類があり、これはカントウタンポポと呼ばれるもののようです。
 他方、3枚目のものは明らかに総苞片が反り返っています。セイヨウタンポポですね。
 じつは、このセイヨウタンポポ、上のものと同じ場所で撮ったものです。二ホンタンポポのすぐそばにもセイヨウタンポポがいるのです。

 

● 栄村でもセイヨウタンポポが優勢の模様
 5月1日、2日、「復興への歩み」の配達などで村内各所を廻り、かなりの頻度で車を停めてタンポポを観察しました。やはりセイヨウタンポポが圧倒的に多いです。東部地区では現在までのところ、見たタンポポのすべてが「セイヨウ」。「二ホン」を確認できたのは今のところ、森と平滝だけです。
 タンポポの種類なんて、そんなに重要なことではないと思う人もおられるでしょう。が、「セイヨウ」の単一種になってしまうと、気候変動が大きい昨今、生態系の保全にとって深刻な問題が引き起こされる可能性もあるかと思います。
農作業の合間のひととき、ちょっとタンポポを観察してみてみませんか。「うちの近辺には二ホンタンポポがかなり見られるよ」というようなご連絡をいただければ嬉しいです。


サクラのアルバム

 

箕作平滝大橋から。
平滝公民館周辺のサクラが鮮やか(14日撮影)

 

 

 

柳在家から東部パイロットに入る道の脇にて。
県道を走っていて、このサクラに気づき、電柱が入らないように撮影するのに苦心しました。道路の反対側に「十二神」の石碑があるのにも気づきました。17日撮影。

 

 

 

 

国道405「清水河原第一スノーシェッド」上のヤマザクラ。20日撮影。

 


西大滝のサクラ

 

 12日午後の西大滝のサクラの様子です。「14、15日に見ごろになるかな」と思っていたのですが、天気が悪いようですね。16日からの週の前半、お花見日和になるでしょう。

 

 

購読拡大にお力をお貸しください

 

 ご承知のとおり、2月中旬から有料定期購読制にさせていただきました。

 配達で出会った読者の方から、「〇〇さん、『わざわざ振込に行くのは大変だけど、読みたいの』と言っていたよ」というお話をお聞きすることが最近よくあります。お知り合いの人に、「復興への歩み、配ってもらっている?」と声をおかけいただき、購読のご意思のある方が分かりましたら、是非、私にご連絡いただけないでしょうか。ご連絡いただいたら、できるだけ早く、私がそのお宅を訪ねさせていただきます。

 


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栄村復興への歩みNo.332 2018年4月13日発行
編集・発行人 松尾真 連絡先:電話080−2029−0236、 mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−1361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


季節の変化

  

 

 生命力が溢れ、様々な山菜を食べられるようになるのがとても嬉しい春ですが、同時に待ち遠しくなるのが総一郎さんのアスパラ。
 その畑、春から秋はよく訪ねますが、雪が山のように積もる冬は遠くから眺めるだけで行ったことがありません。上1枚目写真は3月28日。「今年は雪消えが早いとはいえ、まだまだ多いな」と思いましたが、それからわずか1週間、4月4日に訪れるともう畑の法面がほとんど見えます。雪の上を歩いて畑まで行ってみました。
 もみ殻を敷き詰めた畑が見える箇所も(下写真)。さすがに「地中からアスパラがニョキニョキ」ということはありませんでしたが…。でも、今年は平年よりも2週間くらい早くに食べられるかもしれませんね。

 


 季節の変化ということでもう一つ、驚いたことがあります。
 4月3日に秋山郷に行った時のこと。屋敷から白沢まで秋山林道の道割りが終わっていたので(一般通行はまだ不可です)、不動滝と白沢の様子を撮影してきました。

 


 いつもは真っ白な水が落ちているのですが、この日は茶色く濁った水。不動滝は赤(あかくら)の頭(かしら)の方から下ってくる水が落ちるところですが、きっと山の上の方で雪崩が土をまき込んでおきているのでしょう。


 春の訪れとともに、人の営みも大きく変わりますね。
 渓流釣りが楽しみという人もおられます。そんな人のひとり、大庭光一(てるかず)さんが毛鉤(けばり)作りをされているところに出会いました。

 

 


 毛鉤をつくるための道具(写真に見えるものでクルクル回ります)も手作りで、じつに器用な方です。
 さて、岩魚の渓流釣りにはいつ出かけられるのでしょうか。

 


栄村でもサクラが開花

 

 昨夜から今朝にかけて標高の高いところでは雪が降った栄村ですが、日中は晴れて、午後、私の住まいの隣りのお家のサクラが開花しているのに気づきました。
 まだほんの一部の開花ですが、桜の木のすぐ下の田んぼにはわずかながら雪が残っています。

 


 この2枚を撮ったのが午後2時すぎ。すぐに、この間ずっと蕾の膨らみ具合を観察している西大滝ダムの桜の様子を見るべく、車を走らせました。
 数日前にいまにも開花せんばかりに蕾が膨らんでいた木を見ると、1輪、花が開いていました。そして、目が慣れるにしたがって、いくつもの木で数輪ずつ開花しているのが目に入ってきました。平年よりも3週間ほど早いですね。
 午前中は野々海への道に行って、昨夜〜今朝の新雪をわずかながら見、また、スノーモービルを楽しもうという人たちにたくさん出会ったのですが、その日の午後にサクラの開花を見るなんて、驚きです。


 以下、今日のアルバムをご覧ください。

 

 

昨日あたりから、ブナの芽吹きが見られるようになりました。
午前9時すぎ、森集落の国道117から。

 

 

平滝から野々海への道に上がり始めて間もなく、枯葉の上に新雪を確認。

 

 

芽吹きの始まりとまだまだ白い関田山脈

 

コブシ

 

 

 

 スノーモービルに来ている車は10台を超えていました。子ども連れの姿も。
 スノーモービルのために首都圏方面から来る人たちにどう対応するのか、真剣に考える必要がありますね。

 

 

 

 

芽吹きの様子

 

 

野々海への道では随所でこんな景色が見られます。

 

 

写真下方に見えるのは平滝の千曲川沿いの田んぼ。

 

 

 

西大滝で最初に見た一輪。

 

 

まるでほとんどが開花しているかに見えるほど、樹全体がピンク色になっています。

 

 

ソメイヨシノではない種類なのでしょう。西大滝ダムの近くでもう5分咲き以上になっているものが1本ありました。

 

 

 

 

 西大滝からの帰り、西大滝と白鳥集落の境のところに早く咲く山桜があるのを思い出し、車を停めて撮影。山桜の近くにはユキツバキも。

 

 

 

 

 大急ぎで整理したので、編集になんの工夫もありませんが、以上です。

 


今日は秋山郷

 

 今日は、北信保育園の入園式に出席した後、秋山地区の配達へ。
 秋山林道の屋敷〜切明間の白沢近くの不動滝。撮影は午後2時半で逆光。
 滝の下にはまだ大量の積雪があるので、滝にかなり近づいての1枚。奥には赤瑤瞭が見えています。撮影場所の様子は下写真。

 

 

 私の身長以上の積雪ですが、写真場面よりも右手にある積雪の低い所から上がりました。
 振り返ると、上野原地区と苗場山が真正面に見えます。

 

 

 

 白沢にも行きましたが、逆光であまりいいものが撮れず。林道の切明方向の景色が素敵だったので、そちらを紹介します。

 

 

 

 天池からの風景を2枚。時刻は正午すぎ。もう逆光になっていますが、なんとか撮れました。下段のものは飛行機雲を撮ることを狙ったもの。写真真ん中を右斜め方向へのびる飛行機雲は次頁の旅客機が残したものです。

 

 

 

 

 

 最後は、和山集落からの鳥甲山。電線が邪魔なように思われるかもしれませんが、樹々の芽吹きの近づきを告げる色づきを撮りたかったものです。