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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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今泉の里から

 

 今泉で農家民宿「ふるさとの家」をやっておられる杉浦恵子さんと出会ったら、「ヒマワリの畑に菜の花を植えたの。場所によって開花時期がずれたけれど、ようやく出揃ったの」というお話をいただきました。16日午前、その様子を撮影してきました。綺麗ですね。
 もう一枚は、昔、今泉と青倉を結ぶ道があった地点に咲くイワカガミです。ここにイワカガミがあること、初めて知りました。

 


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栄村復興への歩みNo.336
2018年5月20日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−1361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


4月最後の約1週間で景色が変わりましたね 青々した草がどんどん生え、その中で興味深い花が色々と…

 つい先日、まだ各所に残雪が見られる中で、ブナの芽吹きが進み、あの特有の淡い緑色が春の到来を感じさせてくれました。その時、道路脇の土手などはまだ枯草と土の色だけしか目に入りませんでしたが、4月終わりが近づく中で、いっきに青草が伸び始め、下の写真のような様子に変わりました。

 


 この写真は5月2日午前、貝立橋からスキー場方面に少し進んだところの道路脇で撮ったものです。
 フキが目立ちますが、3ヶ所ほど、タンポポが見えます。それだけではありません。近づいて観察すると、こんな白い花がたくさん目に入ってきました。

 


 これまでにも見たことがあるように思うのですが、何と言う野草なのか、調べたことがありません。図鑑で名前を特定できるように、3日午前、雨の中、もう一度同じ場所を訪ねて、葉の様子などを観察しました。写真に見える鋸歯縁状の葉は別の草のもので、これの葉は次の写真で示すもので、長楕円形のものです。

 


 どうやらノミノフスマという名前の草花のようです。漢字では「蚤の衾」と書きます。「衾」とは寝具(夜具)で、現在の掛布団にあたるもの。小さな葉をノミの夜具に見立てて付けられたそうです。似た草花にノミノツヅリというものがあります。こちらは葉を「ノミの粗末な着物」に見立てての命名だそうです。
 こういう植物の同定作業(簡単に言えば、植物の名前を確認すること)を始めると、少なくとも私の場合はとても時間がかかります。最近はあまりやらなかったのですが、4月末に『雑草はなぜそこに生えているのか』(稲垣栄洋(ひでひろ)著、ちくまプリマ―新書)という本を読んだことがきっかけで、ここ3〜4日、野に咲く草花がやたらと気になり、はまっています。

 

● 二ホンタンポポとセイヨウタンポポ

 

 4月29日にその本を読み終えたのですが、とても印象に残ったのがタンポポの話でした。

 

 


 タンポポには大別して、日本在来のタンポポ(二ホンタンポポ)と外来のタンポポ(セイヨウタンポポ)の二種があり、最近ではセイヨウタンポポが圧倒的に強く、二ホンタンポポの占める割合が小さくなっている、ということを聞いたことがある方は多いと思います。何年か前に、「栄村で二ホンタンポポを見つけたら知らせてほしい」と都市部に暮らす知人から頼まれたことがあったのですが、私には判別能力がなく、依頼にお応えすることができませんでした。
 ところが、上記の本にこんな記述があったのです。


    「集まって咲くタンポポと、一株だけで咲いているタンポポは

    種類が違う……春先に、集まって咲いているのは、昔から日本

    にある日本タンポポの方である。一方、西洋タンポポは、集まっ

    て咲くことなく、一株だけで咲いていることも多い。」


 「あっ、そんな特徴があるのだったら、私にも見分けができるかも」と思い、翌30日、タンポポが集まって咲いているところでタンポポの写真を撮りました。それが上の写真で、撮影場所は平滝から野々海に上がる道路を集落のいちばん上まで進んだところです。集まって咲いている姿だけでなく、一株だけ、さらに一輪だけをクローズアップしたものも撮りました。
 さて、家に戻って、写真データを取り出しましたが、二ホンタンポポなのかセイヨウタンポポなのか、どう識別するか。色々調べて、識別の鍵は「総苞片」(ソウホウヘン)が反り返っているものはセイヨウタンポポということを知り、翌5月1日、もう一度、平滝の撮影場所に行きました。何枚かの写真をご覧ください。

 

 

 

 

 1枚目の写真に2株見えますが、手前の株の一輪の様子を詳しく見たものが2枚目の写真。総苞片が反り返っていません。二ホンタンポポです! 二ホンタンポポにはいくつかの種類があり、これはカントウタンポポと呼ばれるもののようです。
 他方、3枚目のものは明らかに総苞片が反り返っています。セイヨウタンポポですね。
 じつは、このセイヨウタンポポ、上のものと同じ場所で撮ったものです。二ホンタンポポのすぐそばにもセイヨウタンポポがいるのです。

 

● 栄村でもセイヨウタンポポが優勢の模様
 5月1日、2日、「復興への歩み」の配達などで村内各所を廻り、かなりの頻度で車を停めてタンポポを観察しました。やはりセイヨウタンポポが圧倒的に多いです。東部地区では現在までのところ、見たタンポポのすべてが「セイヨウ」。「二ホン」を確認できたのは今のところ、森と平滝だけです。
 タンポポの種類なんて、そんなに重要なことではないと思う人もおられるでしょう。が、「セイヨウ」の単一種になってしまうと、気候変動が大きい昨今、生態系の保全にとって深刻な問題が引き起こされる可能性もあるかと思います。
農作業の合間のひととき、ちょっとタンポポを観察してみてみませんか。「うちの近辺には二ホンタンポポがかなり見られるよ」というようなご連絡をいただければ嬉しいです。


サクラのアルバム

 

箕作平滝大橋から。
平滝公民館周辺のサクラが鮮やか(14日撮影)

 

 

 

柳在家から東部パイロットに入る道の脇にて。
県道を走っていて、このサクラに気づき、電柱が入らないように撮影するのに苦心しました。道路の反対側に「十二神」の石碑があるのにも気づきました。17日撮影。

 

 

 

 

国道405「清水河原第一スノーシェッド」上のヤマザクラ。20日撮影。

 


西大滝のサクラ

 

 12日午後の西大滝のサクラの様子です。「14、15日に見ごろになるかな」と思っていたのですが、天気が悪いようですね。16日からの週の前半、お花見日和になるでしょう。

 

 

購読拡大にお力をお貸しください

 

 ご承知のとおり、2月中旬から有料定期購読制にさせていただきました。

 配達で出会った読者の方から、「〇〇さん、『わざわざ振込に行くのは大変だけど、読みたいの』と言っていたよ」というお話をお聞きすることが最近よくあります。お知り合いの人に、「復興への歩み、配ってもらっている?」と声をおかけいただき、購読のご意思のある方が分かりましたら、是非、私にご連絡いただけないでしょうか。ご連絡いただいたら、できるだけ早く、私がそのお宅を訪ねさせていただきます。

 


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栄村復興への歩みNo.332 2018年4月13日発行
編集・発行人 松尾真 連絡先:電話080−2029−0236、 mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−1361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


季節の変化

  

 

 生命力が溢れ、様々な山菜を食べられるようになるのがとても嬉しい春ですが、同時に待ち遠しくなるのが総一郎さんのアスパラ。
 その畑、春から秋はよく訪ねますが、雪が山のように積もる冬は遠くから眺めるだけで行ったことがありません。上1枚目写真は3月28日。「今年は雪消えが早いとはいえ、まだまだ多いな」と思いましたが、それからわずか1週間、4月4日に訪れるともう畑の法面がほとんど見えます。雪の上を歩いて畑まで行ってみました。
 もみ殻を敷き詰めた畑が見える箇所も(下写真)。さすがに「地中からアスパラがニョキニョキ」ということはありませんでしたが…。でも、今年は平年よりも2週間くらい早くに食べられるかもしれませんね。

 


 季節の変化ということでもう一つ、驚いたことがあります。
 4月3日に秋山郷に行った時のこと。屋敷から白沢まで秋山林道の道割りが終わっていたので(一般通行はまだ不可です)、不動滝と白沢の様子を撮影してきました。

 


 いつもは真っ白な水が落ちているのですが、この日は茶色く濁った水。不動滝は赤(あかくら)の頭(かしら)の方から下ってくる水が落ちるところですが、きっと山の上の方で雪崩が土をまき込んでおきているのでしょう。


 春の訪れとともに、人の営みも大きく変わりますね。
 渓流釣りが楽しみという人もおられます。そんな人のひとり、大庭光一(てるかず)さんが毛鉤(けばり)作りをされているところに出会いました。

 

 


 毛鉤をつくるための道具(写真に見えるものでクルクル回ります)も手作りで、じつに器用な方です。
 さて、岩魚の渓流釣りにはいつ出かけられるのでしょうか。

 


栄村でもサクラが開花

 

 昨夜から今朝にかけて標高の高いところでは雪が降った栄村ですが、日中は晴れて、午後、私の住まいの隣りのお家のサクラが開花しているのに気づきました。
 まだほんの一部の開花ですが、桜の木のすぐ下の田んぼにはわずかながら雪が残っています。

 


 この2枚を撮ったのが午後2時すぎ。すぐに、この間ずっと蕾の膨らみ具合を観察している西大滝ダムの桜の様子を見るべく、車を走らせました。
 数日前にいまにも開花せんばかりに蕾が膨らんでいた木を見ると、1輪、花が開いていました。そして、目が慣れるにしたがって、いくつもの木で数輪ずつ開花しているのが目に入ってきました。平年よりも3週間ほど早いですね。
 午前中は野々海への道に行って、昨夜〜今朝の新雪をわずかながら見、また、スノーモービルを楽しもうという人たちにたくさん出会ったのですが、その日の午後にサクラの開花を見るなんて、驚きです。


 以下、今日のアルバムをご覧ください。

 

 

昨日あたりから、ブナの芽吹きが見られるようになりました。
午前9時すぎ、森集落の国道117から。

 

 

平滝から野々海への道に上がり始めて間もなく、枯葉の上に新雪を確認。

 

 

芽吹きの始まりとまだまだ白い関田山脈

 

コブシ

 

 

 

 スノーモービルに来ている車は10台を超えていました。子ども連れの姿も。
 スノーモービルのために首都圏方面から来る人たちにどう対応するのか、真剣に考える必要がありますね。

 

 

 

 

芽吹きの様子

 

 

野々海への道では随所でこんな景色が見られます。

 

 

写真下方に見えるのは平滝の千曲川沿いの田んぼ。

 

 

 

西大滝で最初に見た一輪。

 

 

まるでほとんどが開花しているかに見えるほど、樹全体がピンク色になっています。

 

 

ソメイヨシノではない種類なのでしょう。西大滝ダムの近くでもう5分咲き以上になっているものが1本ありました。

 

 

 

 

 西大滝からの帰り、西大滝と白鳥集落の境のところに早く咲く山桜があるのを思い出し、車を停めて撮影。山桜の近くにはユキツバキも。

 

 

 

 

 大急ぎで整理したので、編集になんの工夫もありませんが、以上です。

 


今日は秋山郷

 

 今日は、北信保育園の入園式に出席した後、秋山地区の配達へ。
 秋山林道の屋敷〜切明間の白沢近くの不動滝。撮影は午後2時半で逆光。
 滝の下にはまだ大量の積雪があるので、滝にかなり近づいての1枚。奥には赤瑤瞭が見えています。撮影場所の様子は下写真。

 

 

 私の身長以上の積雪ですが、写真場面よりも右手にある積雪の低い所から上がりました。
 振り返ると、上野原地区と苗場山が真正面に見えます。

 

 

 

 白沢にも行きましたが、逆光であまりいいものが撮れず。林道の切明方向の景色が素敵だったので、そちらを紹介します。

 

 

 

 天池からの風景を2枚。時刻は正午すぎ。もう逆光になっていますが、なんとか撮れました。下段のものは飛行機雲を撮ることを狙ったもの。写真真ん中を右斜め方向へのびる飛行機雲は次頁の旅客機が残したものです。

 

 

 

 

 

 最後は、和山集落からの鳥甲山。電線が邪魔なように思われるかもしれませんが、樹々の芽吹きの近づきを告げる色づきを撮りたかったものです。

 


お花見と雪遊び

 

 “お花見”と言えばサクラがさっと頭に浮かぶでしょうが、雪消えと共に姿を見せる花たちを見るのはもっと素敵だと思う。
 3月29日と4月1日にアップしたカタクリ、ミズバショウに続き「お花見」第3弾です。
 TOP写真は今日(2日)のお昼頃の北野天満温泉です。下も北野でのクローズアップ。

 


 北野天満温泉はカタクリが咲くゾーンのすべてで満開というわけではありませんが、 すべての場所が一斉に満開になるというわけではありませんので、今週の晴れの日が見ごろだと思います。(場所案内写真は3頁)
 今日は、石沢進先生の大学での教え子だという人が訪ねて来られていました。

 

 


 ミズバショウは、4月1日に紹介したものとは別の場所のもの。森集落の開田の上です。
 車で進めるところまで行って、ミズバショウが咲くはずの場所の方を眺めると、次の写真。「どうしようかな。行くか、行かないか」。かなり迷った挙句に歩を進めました。

 


 写真に見える雪原の真ん中はじつは野々海からの水を溜める堤。もう積雪は薄くなっているので、その上に踏み込むと水没するでしょう。写真右手の道路が走っているはずの箇所を慎重に進みました。

 

 

 雪原を進むと、一段低くなったところに雪融け水が流れ、ミズバショウが咲いているのです。
 歩いてみれば5分程度なのですが、先に書いたとおり、堤に落ちるとまずいので、随分と緊張していて、この地点に着いて、ミズバショウを見た時は本当に嬉しかった!

 

 

 

 

 

 北野天満温泉のカタクリ満開ゾーンの案内写真。
 写真手前の少し積雪が残るところから写真左手に見える〈犬走り〉の小道を歩いてどんどん進みます。犬走りが切れる地点から先にTOP写真の様子が見られます。

 

 

 

 こちらは昨1日午前、スキー場横の今泉地区で知り合いのご家族4組が雪遊びされている様子。

 

 最後は天代集落で今日出会ったスイセンです。

 


雪道を30分歩いたら、ミズバショウが待っていてくれた

 

 気温が高い日が続き、カタクリの開花も見たので、「次はミズバショウだね」という思いが浮かんできます。
 30日、ミズバショウ群生地に近づく山道が開いているのを確認したので、31日午前10時半頃、知人を誘って山の雪道を進んでみました。
 見られるかどうか。賭けのようなもの。「2〜30分はかかるなあ」と思い、道を進むと、ちょうど30分。
 雪融け水が流れる中にミズバショウの芽が出ているのが目に入り、さらに目を凝らしながら雪の上を進んで見つけたのが上の写真のミズバショウ。
 これまでにこの場所で最も早く見た時期よりも半月ほど早いのではないかと思います。
 1週間ほど後には、かなりいい感じになるのではないでしょうか。
 場所は「知る人ぞ知る」ところで、あえて地名は記しません。
 ミズバショウを育んでいる雪融け水の流れの全体像は次に。

 

 

 

 

 ミズバショウ群生地に向かい始めて間もなく、後ろを振り返ると、八海山、越後駒ケ岳と思われる山並みが美しい姿を見せてくれました。

 

 

 タラの芽がわずかに出ていました。

 

 

 


 帰り道、前方に1本だけ、薄緑色に輝く木が目に入りました。クローズアップが右。ヤナギ科のもののようです。

 

 夕刻、温泉に行って、トマトの国から眺めた景色、夕陽に映えて、「芽吹きが近いなあ」と感じさせるものでした。その感じを写真で伝えることができるか、ちょっと心許ないですが、つぎのものです。

 

 


カタクリがワーッと咲いている!

 

 

 

 

 

 3月26日に清水川原スノーシェッド近くで一番開花を確認したカタクリ。27日に北野天満温泉のカタクリ群生地をよく観察してみたら、大きな木の根元付近に30〜40輪、ワーッと咲いていました。26日に行った時には確認できなかったのですが…。
 栄村での暮らしの中では、桜の開花以上に嬉しい、春の訪れの象徴です。
 北野天満温泉、浴室棟のトラブルで日帰り入浴が中止になっていますが、県道笹原〜長瀬間の全面通行止めが解消され、アクセスが楽になりました。カタクリが咲くのは、ご覧のような斜面で、鑑賞するには少し苦労が必要ですが、それでも行って、観る価値があります。