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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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花の写真のコラム

 花の写真4点を紹介します。4つの花とも、平素あまり気にもかけないようなものです。でも、ちょっと立ち止まって観察すると、なかなか面白いものです。花の名前は図鑑で調べてもなかなか判断が難しいです。「違うよ」という方、おられましたら、是非、ご一報ください。

 


ハクサンフウロだと思われます。ゲンノショウコと同じフウロソウ科の高山植物。栃川高原で10月10日撮影。

 

スカシタゴボウというアブラナ科の花だと思われます。田の畦に小さな花を咲かせています。10月9日、森の開田で撮影。

 

カントウヨメナという野菊の一種だと思われます。10月10日、天池の近くにて。

 

花はカントウヨメナと似ていますが、こちらはノコンギクだと思います。区別のポイントは葉。縁に粗い鋸歯があります。栃川高原にて撮影。

 


ゲンノショウコ

 

 上の写真は8月30日に撮ったものですが、写っている花はゲンノショウコ。
 みなさんも畦や法面でよく見ることがあると思います。でも、意外と名前をご存じないのではないでしょうか。私は8月半ば頃に秋山郷・上野原とっちゃのソバ畑で見かけて以来、「きれいだなあ」と気に入り、名前を知りたいと思っていました。が、調べないまま9月末になってしまい、ある人に「これは名前は何と言うんだい?」と尋ねられ、ようやく調べるに至った次第です。漢字では「現の証拠」と書くそうです。古くから茎や葉が民間で薬草として下痢止めなどに用いられ、「現に良く効く証拠」という言い回しから、この名が付いたそうです。
 「ゲンノショウコ」という名前を知った時、「どこかで聞いたことがある名前だな」と思ったのですが、漢方薬の名前として記憶していたのだと思います。
 花をクローズアップしたものが次の写真です。

 


 ゲンノショウコの花には白色のものの他に、紅紫色のものがあるそうですが、紅紫色は主に西日本で見られるそうです。栄村では白色に限られるのではないかと思いますが、「紅紫色のものを見たことがある」という人がおられましたら、是非、お教えください。
 葉は草紅葉になるそうで、その様子を是非撮りたいと思っています。
 


コウメバチソウとウメバチソウ

 コウメバチソウとウメバチソウ、とても似ています。

 


 上の写真はコウメバチソウ。9月後半、野々海池の堤付近に群生しています。先端に黄色の丸い粒状のものがついている仮雄しべがありますが、これが7〜11裂のものがコウメバチソウ。それに対して12〜22裂だとウメバチソウ。
 ウメバチソウは北海道から九州まで山地帯から亜高山帯下部の日当たりの良い湿った草地に生え、コウメバチソウは北海道から中部地方以北の高山帯に分布するそうです。
 先日、程久保の方から「きれいな花が咲いている」とご連絡をいただき、写真を撮って調べました。仮雄しべの裂数を確認するのが相当に難しかったのですが、どうやら12裂。ウメバチソウだと思います(下写真は程久保集落入口付近で群生するウメバチソウ)。

 


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栄村復興への歩みNo.346
2018年10月1日発行 編集・発行人 松尾真 連絡先:電話080−2029−0236
mail;aokura@sakaemura.net ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


栄村復興への歩みNo.340(7月1日付)

 

 

 

 梅雨が6月中に明け、暑い日が続いています。
 里ではタチアオイの花が随所に見られますが、別名「ツユアオイ」とも呼ばれ、「梅雨入りの頃に花が咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる」と言われます。今年は梅雨が明けてもしばらくは咲き続けるのかもしれませんね。
そんな中、山に入ると、里とは異なる花々が見られます。
 上1枚目はコシジシモツケソウ。庭にシモツケ(下野)や京(きょう)鹿子(かのこ)の花を育てておられるお家を見よく見かけますが、コシジシモツケソウは山形県、新潟県、富山県、そして長野県の深山の沢沿いや山地のやや湿った場所に自生するものです。「コシジ」という名は越後を意味する「越路」から来ています。上左の写真はスキー場内の沢沿いの湿り気の多い場所で撮りました。これまでは、この撮影場所の他には1ヶ所でしか見たことがありませんでしたが、今年はスキー場内の村道沿いでさらに2ヶ所、トマトの国の近くで2ヶ所、見かけました。もうそろそろ花期は終わりです。
 これから山野で多く見られるのが上2枚目のオカトラノオ、上3枚目のヨツバヒヨドリです。
 ヨツバヒヨドリとよく似ているものにヒヨドリバナがありますが、見分けるポイントの1つは葉が3〜4枚の輪生(ヨツバヒヨドリ)か、2枚の対生か(ヒヨドリバナ)、です。
 私は村に住むようになって以来、ヨツバヒヨドリ、ヒヨドリバナが大好きなのですが、昨年夏、ある出会いがあって、ヨツバヒヨドリへの関心が一層強くなってきています。

 

 

 きれいなチョウでしょう!
 アサギマダラといいます。昨夏にも一度本紙で紹介しましたが、このチョウがヨツバヒヨドリの花に寄って来るのです。
 南信の宮田村では「アサギマダラの里づくり」という事業が行われています(下:昨年10月の信毎記事)。アサギマダラが宮田村ではフジバカマの花に飛来するというので、フジバカマを増やす取り組みをしているのです。

 


 このチョウは海を渡り、最長2,000kmもの距離を移動します。栄村で見られるのは7〜8月、宮田村では9〜10月、そして沖縄の南西諸島や台湾まで飛んで越冬します。
 アサギマダラがどれだけの距離を、どれだけの日数で移動しているかを調査する作業が1980年代から行われ、現在では全国規模の調査ネットワークが活動しています。栄村もその仲間に入れるといいなあと思います。関心がある方は私(松尾)までご連絡ください。観察場所にご案内します。


稀少な花

 

 シラネアオイです。長野県の絶滅危惧脅錣忙慊蠅気譴討い覽少植物ですので、撮影場所・日時は公表しません。シラネアオイという名は、日光白根山に多く咲き、花がタチアオイに似ていることに由来するそうです。別名は「山(やま)芙蓉(ふよう)」、「春芙蓉」。
 長野県で絶滅したとされている動植物や稀少化している動植物が、栄村には多種、存在しています。存在の調査と保全が求められます。ギフチョウなどが典型ですが、密猟業者などが入り込んで無断違法採取を行って、絶滅の危機を深刻化させています。村民の関心の高まり、そして村による保全策の強化が求められます。

 

 

<後記>
 6月は議会定例会があるのと、体力の低下のため、配達ペースがダウンしています。長続きできるように、体と相談しながら進めていきますので、ご理解をお願いします。
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栄村復興への歩みNo.339
2018年6月17日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


花のアルバム

 

 アマナという花です。5月13日、暮坪の田んぼの法面で撮影。「食用になる地中の丸い鱗(りん)茎(けい)に甘みがある」のでこの名に。
 

 

 チゴユリです。
 図鑑では、「山地の林に普通に生える多年草」と書かれていますが、「最近はあまり見ない」という声を聞いたこともあります。
荒らされると困るので、撮影場所は明かさないことにします。5月12日撮影です。
 「花は杯形で、茎の先に1〜2個つける」、「花被片は白色の披針形で6枚」で、葉に特徴があります。「長さ4〜7cmで長楕円形で互生」し、「縦の筋が目立つ」。図鑑にこのように書かれていますが、その特徴をすべて確認できました。
 


今号も、草花アルバム!

 

 真っ白な花が一面に咲き誇る! 凄いでしょう。これ、ニリンソウの群生です。見たのは、代掻きされた田んぼの水面に桜が映るという素敵な場面の近く、秋山郷・小赤沢です。

 

 

 この田んぼはモチ米を作付けするため、早く代掻きさました。写真奥に白く見えるところが上写真のニリンソウ群生地です。
 群生場所の地主さんにお聞きしたところ、元々は行者ニンニクの畑で、ニリンソウがこんなふうにワーッと咲いたのは今年が初めてだそうです。なぜ、ニリンソウがいっきに広がったのか? その謎を解明したいなと思っています。

 ニリンソウ(二輪草)は、その名の通り、1つの花茎に花が2つ付くのですが、2つとは限りません。1つだけの場合、3〜4個が付く場合もあります。ニリンソウをクローズアップした写真もご覧ください。

 

 

 
 私は今春、春の花としてアズマイチゲ、キクザキイチゲを紹介してきましたが、イチゲのほうが早く咲き、イチリンソウやニリンソウはそれよりも少し遅い時期に咲くようです。図鑑ではイチゲ類の開花時期は3〜5月、イチリンソウやニリンソウは4〜5月とされています。

 

● シロモジの花とクロモジの花
 本紙No.332(4月13日付)で「何の花でしょうか?」というタイトルで写真紹介した黄色の花があります。
 読者の方から、「あれはシロモジだよ」と教えていただきました。私はクロモジの木はよく知っていますが、「シロモジ」という木の名前は初めて聞くものでした。No.332掲載の写真は近づけない崖の上の木を撮影したものでしたので、花を大きくクローズアップする写真は得られなかったのですが、5月6日に五宝木集落と五宝木トンネルの間で撮影した木の花がシロモジの花ではないかと思います(下写真)。

 


 ただし、シロモジの花とアブラチャンという木の花は非常によく似ていて、花を見るだけでは判別が難しいそうです。両方とも、クスノキ科クロモジ属です。判別には葉を見る必要があるとのことですので、葉が出た時期にもう一度観察したいと思っています。

 次は、クロモジの花です。

 


 この花が付いている木の細い枝を折って、クロモジ特有の香りを確認しましたし、図鑑でも確認できました。場所は天地の山のかなり高い所で、5月8日昼の撮影です。

 

● 前号掲載の「シロヤブケマン」について

 

 

 前号で掲載した上の花、「シロヤブケマン」とご紹介しましたが、本紙をメールでお送りしている大阪の知人から「シロヤブケマンではなく、ユキヤブケマンではないか」というご指摘をいただきました。
 シロヤブケマンもユキヤブケマンも共にムラサキケマンが脱色して白化した品種ですが、花の先端に紫色があるものがシロヤブケマン、先端に紫色がなく純白に近いものはユキヤブケマン。私が撮影・紹介したものはユキヤブケマンで、かなり貴重なもののようです。5月6日に撮影場所に再び赴きしましたが、花はすでに姿を消していました。来春、確認観察・撮影をしたいと思っています。

 

● シナノタンポポ
これも前号内容に関わることですが、No.334でご紹介した二ホンタンポポは「カントウタンポポ」ではなく、「シナノタンポポ」だったようです。これも大阪の知人からのご教示です。
 ポイントは、外総苞片が幅広で、しかもそこに角状突起がないことだそうです。前号の写真を再掲します。

 

 

● ヒトリシズカの群生
トマトの国近くの丸山の裾野と中腹でヒトリシズカが開花しました。温泉入浴の折などに是非、ご覧ください。

 

 

 これは群生のごく一部。こんなふうに何本ものヒトリシズカが集まって咲く姿が随所で見られます。ヒトリシズカという名前は源義経の話に出てくる「静御前」に由来します。静かに美しく咲く様を静御前の美しさにたとえたのです。
 なお、ヒトリシズカが咲く場所はつい先日までカタクリが咲いていたところで、現在はカタクリの葉っぱが残っています。これを踏みつけると、来春、カタクリが咲かなくなりますので、ご注意ください


草花アルバム

ミヤマキケマン

 

ムラサキケマン

 

 ミヤマキケマンは5月1日、東部パイロットから柳在家に下る直前のカーブのところで見ました。図鑑によれば、「『ミヤマ』とつくが、平地に普通に生える」とあります。
 ムラサキケマンは4月20日、秋山郷上野原にて。21日に森集落の人から「開田でこんな花を見たのだが、何だろう?」と携帯の写真データを見せられ、「あれっ、そっくりなものを私も撮った」と思って、図鑑を調べました。そして、「白いものも撮ったな
あ」と思い、写真データを取り出したのがシロヤブケマン。19日午後、秋山郷屋敷集落での撮影です。

 

シロヤブケマン

 

 「ケマン」と名がつくものはすべてケシ科の植物で、よく見る「エンゴサク」も同一科です。


(図鑑は『いっしょに探そう野山の花たち』(信濃毎日新聞社)、『日本の野草300』を使用しています。)


スキー場の頂上はいま

 「復興への歩み」の中で言及したことがあると記憶していますが、私は昨夏、スキー場の頂上に6〜7回通い、草刈りをしました。カタクリの群生地をより良い状態にするためです。
 今春、その成果がどう出るか、早く見たいという思いで、19日と23日にスキー場の頂上まで行きました。まだ雪があり、19日は残雪のゲレンデを30分ほどかけて上りました。23日は頂上まで歩いて5分程度のところまで軽トラで行けました。
 カタクリは、23日午前、まだ1〜2分咲きという状況ですが、草刈りの成果なのか、群生の範囲が広がっています。
カタクリの様子はもう少し開花が進んでから紹介したいと思いますが、23日の頂上行きの最大の成果はイワウチワとの出会いでした。写真は頁を開いて次のページをご覧ください。まだ雪に覆われている林の中を進んでの出会いでしたので、すごく感動しました。

 


 ここで見られるイワウチワは葉がかなり大きいです。葉の基部の形も心形に見えますので、「オオイワウチワ」というものではないかと思われます。花に詳しい方がおられたら、是非、ご意見をお聞かせください。
 「イワウチワ」(岩団扇)という名前につながっているのでしょうが、岩場や断崖に咲いていることが多いです。
スキー場頂上の林の場合、カタクリ群生地になっている平らな地に近い部分にはイワカガミが群生し、イワウチワは崖っぷちに近いところに咲いています。
 4月20日には、秋山林道沿いの断崖の林道から見上げるような岩場にイワウチワが咲いているのを見ました。下写真の赤いマークをしたところです。凄いところに咲いているものです!

 


 これも栄村の自然の豊かさを物語るもの。
 スキー場頂上の草刈りを今年も続けることをはじめとして、栄村の自生植物の環境を保全する取り組みを拡げていきたいと思っています。(写真に見える滝はたびたび紹介している不動滝です)
 


ツルウメモドキ

 災害や工事の話が続きました。
 ちょっとここでひと息抜いて、木の実の写真をご覧ください。

 

 

 

 ツルウメモドキです。
 この季節になると、お家の玄関などに飾られることが多いですね。
 私は「木にできる実」だとばかり思っていましたが、じつは名前のとおり、蔓(つる)で、それが他の木に絡みついているのですね。雪が降り、モノクロの世界になったとき、この鮮やかな色はみんなの気持ちを和ませるものだと思います。
 11月25日に秋山に配達に行った時、天池の近くで、下写真のように天高く、蔓をひろげていました。