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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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箕作平滝大橋、11月15日に開通式

 

 完成した箕作平滝大橋を箕作側から撮影したものです。

 8月31日、県道箕作飯山線改修期成同盟会の総会がトマトの国で開催され、その場で、栄村役場から「箕作平滝大橋の開通式を11月15日(木、大安)に開催する」旨が発表されました。
 上の写真でお分かりのように、取り付け道路はまだ完成していません。箕作側の小箕作橋の橋桁はすでに設置され、床盤のコンクリート打ちと舗装を待つばかり。大橋との間の道路築造などが急ピッチで行われています。開通式まであと2ヶ月余、現場の人は「忙しい!」と話しておられましたが、予定通りに進むものと確信できます。
 大橋の開通後は、フランセーズの手前を右に折れて国道117に出るコースでの供用です。その道路の整備も急ピッチで進められています。
 他方、平滝と明石(あかいし)を結ぶ明石大橋ですが、これが難工事。今秋、千曲川の中に建てる橋脚の建設が始まります。すでに県と北野建設の間で施工契約が結ばれています。橋脚建設は川の水量が少ない時期でないとできませんので、今秋後半〜来年3月頃と来年秋〜再来年3月頃の2期に分けて施工されます。平滝や明石の道路は明石大橋の上部工(橋桁を架ける)が進む中で築造工事が再開されることになります。
 現在の予定では2020(平成32)年度の竣工となります。

 

明石大橋橋脚建設箇所
写真左手に明石側の橋台が見えます。右には白鳥大橋が見えています。


様々な工事に現状について

 標高の高い山の一部の沢などを除いて、雪がほとんど消え、村内の各所で種々の土木工事が始まっています。また、4月に新年度がスタートし、国の予算の配分がくるかどうかが心配されていた事業への予算配分の結果もあきらかになりました。
 そこで、みなさんの関心が高い工事などについて現状をレポートします。

 

極野〜五宝木線

 

 

 上写真は極野〜五宝木線のちょうど中間あたりの地点の道路脇法面。
 6年前の震災で法面工事が必要となり、2ヶ年計画で2014年度に着工されたものの、2年目の予算がつかず、15年度、16年度と2年間にわたって工事が中断していました。
 今年度、国の予算がつき、施工業者もすでに決まりました。県林務課所管の工事です。

 

新土合(どあい)橋
 北野と天代・坪野を結ぶ、北野川に架かる新しい橋です。
 国の社会資本整備総合交付金を使っての村の事業です。地元では2016年度中の完成を希望していましたが、予算不足で未完成の

状態です。

 

 


写真右側に見えるのが完成した新土合橋。写真左側のブロック状のものをさら

に積み上げ、北野と結ぶ道路をつくる

 

 工事が必要なのは、すでに完成した橋と北野とを結ぶ道路部分の築造、橋を渡って天代側に入ったとこ
ろから北野天満温泉に入る道路を新たに取り付けること、の2つです。
 結論からいえば、本年度は村が要望した予算額の4分の1の予算しか交付されませんでした。その結果、本年度は橋と北野とを結ぶ道路部分の築造のみとなります。
 北野天満温泉への道路の取付費用は2018年予算で獲得せねばなりません。
  (注) 社会資本整備総合交付金では、事業の承認と各年度の予算付け

    は別に扱われます。新土合橋は、事業計画は承認されていますが、

    各年度の予算付けは年度ごとに国が決めます。

 

箕作飯山線
 昨年度、箕作と平滝を結ぶ大橋が架かりましたが、今年度の工事もすでに始まっています。
 現在進んでいる工事は、(1)箕作平滝大橋の舗装までの仕上げ、(2)小箕作(こみつくり)川に架かる小箕作橋と箕作平滝大橋間の道路築造、(3)小箕作橋の架橋、の3つです。
 (1)については、橋の地覆(じふく)と高欄(こうらん)(一般に欄干(らんかん)と呼んでいるもの)の設置、塗装、床板(しょうばん)の防水、舗装と進みます。舗装は7月頃の予定。(2)も工事が始まっています。(3)は昨年度、橋台(きょうだい)が築造されましたが、今年度、橋が架けられます。現在は別の場所で橋を作っていて、7月頃に現場に持ち込まれ、橋が架けられます。

 

写真左手前は小箕作橋の橋台、前方に大橋が見える。この間の道路を新た

に築造する。


 平滝と明石の間の橋のための橋脚を川の真ん中にたてる工事が必要ですが、これについてはまだ入札公告等の話が聞こえてきていま せん。

 今号でのレポートは以上の3件とします。


長野行きが便利に――117号線バイパスが開通


 写真は「飯山豊田インター入口」交差点の先。ここから中野市豊田支所前に出るバイパスが21日に開通します。長野市への一般道での行き来がとても便利になります。
 


橋の曲線美

 

 4日夕、平滝側の橋台の上から撮影した1枚。
 約1ヶ月間にわたって活躍した400t吊クレーン車は解体され、この日の作業はすでに終了していたので、橋台に上がることができた。
    「鉄の塊なのに、うまく曲線になるものですね。」
    「いや、鉄だからこそ、きれいに曲げられる。」
 私と現場代理人さんの会話。

 「角藤」さんの作業はヤマ場を越え、これから約1ヶ月、手作業での仕上げ工事が行われる。それと並行して、箕作側に次の業者「綿半」さんが入る。早ければ今月中旬に箕作側の残りの主桁5本が入るだろう。そして、床板(しょうばん)工が進められる。小箕作川橋では1回目の生コン打設が行われたようだ。平滝〜明石間の橋の平滝側の橋台にはクレーン車が入っていた。型枠の設置か。来週、生コンの打設が予定されているという。

 「栄村復興への歩み」No.288の第1頁には箕作〜平滝間の橋が平滝側につながった写真を掲載したが、「へえ、つながったんだね」と言ってくれる人が多い。平滝の現場まで見に行く人(見に行ける人)は少ないですからね。

 

 

 夜9時の出発を待つ400t吊クレーン車。
 すでにビーム部分の姿はなく、約1ヶ月間、さまざまな資材・部材を吊り上げている姿を見てきた目には奇異に感じられる。
 このクレーン車の自重は45.4t! 本体価格を聞いて、さらにビックリ。4億円するそうだ。「こういうものは1t100万円が相場だよ」!
「TADANO」という製造メーカーの名前が車体に入っている。香川県の専門メーカーだそうだ。

 

 平滝の架橋工事現場の撮影はひとつの節目をこえたが、完成は来年。まだまだ取材は続きます。


さまざまな工事の現在の様子

 今年も震災復興関連の工事が多く行われています。1頁で紹介した箕作〜平滝間の橋の建設はその代表的なものですが、ここではそれ以外のものを紹介します。


土合橋の架け替え工事

 

 北野〜天代間の北野川に架かる村道の橋。昨年度から始まり、かなり形になってきました。7月下旬には橋桁が架かる予定です。
写真右手に北野天満温泉に入る道が見えますが、これも新しい橋に合わせる形に付け替えられます。しかし、当初予定されていた国の交付金が今年は少なかったため、完成は来年度以降になります。


平滝〜明石間の橋の橋台

 


 上写真(29日撮影)ですが、橋台(きょうだい)の基礎部分(フーチングといいます)が出来上がり、これから写真に見える高さまで順次、生コンを打ち込み、橋台本体が造られます。奥に見えるのは明石(あかいし)地区。明石の橋台は完成しましたが、橋を架けるには千曲川に橋脚1本を建てることが必要。それは早くても今秋以降の着工になるでしょう。

 

小箕作川の橋の基礎工事
 箕作のライスセンターからもう少し進んだところで、小箕作川(こみつくりがわ)に架かる新しい橋の建設工事が進んでいます。箕作〜平滝間の大橋につながる道路の一部となります。橋台2基が造られますが、うち1基の基礎(フーチング工)の様子を27日に撮影しました。

 

 

青倉集落の圃場整備工事

 

 青倉の圃場整備は今年から3年間の予定。今年は集落内・居平(いでら)地区が対象。


中条川の導流堤

 写真中央に白いコンクリート構築物が見えます。これが導流堤ですが、ほぼ完成しました。この導流堤の左側にもう少し低いものが続く予定ですが、それは別発注の工事になります。
 住民の強い要望が県を動かした工事で、土石流の道路・田んぼへの流れ出しを防ぎます。

 

 次の写真、これを見ただけでは何処なのか、わからないでしょうね。

 


 じつは中条川上流の山腹崩壊地の2号崩壊地と1号崩壊地の中間地点です。谷止(たにどめ)工(こう)という砂防ダムの一種を造る工事が進められています。森集落の開田用水かけ口、「6月の写真から」に写真掲載の不動滝はこれより少し上流にあります。(29日に現場代理人の許可を得て撮影)

 


平滝へ橋がつながった!〜6月27日の架橋工事現場〜

 

 

 27日午後4時頃の写真2枚。朝まではつながっていなかった橋脚上の橋桁と平滝側の橋台がついにつながりました!
比較対照として、6月22日に撮影した写真をやはり2枚紹介します。

 

 

 

 

 27日に行われた作業は、4月末から平滝側の地上に置かれていた30mの長さ、重量80tの橋桁を400t吊の巨大なクレーンで吊り上げ、箕作側から送り出されてきた橋桁と平滝側の橋台の間に下ろし、橋桁をつなぐというもの。4月から開始された今期工事の最大のハイライトというべきものです。
 22日段階で、箕作側から送り出されてきた橋桁の扛下(こうか)作業(ジャッキの上に載せられていた橋桁をジャッキを外して橋脚上におろす)が終わり、また、24日には400t吊の巨大クレーンの先端部を外し、重量が大きい橋桁を吊る準備も完了していました。
 以前に紹介した30mの橋桁を改めて、そして24日の400t吊の巨大クレーンの先端部分を外す作業を紹介しておきます。

 いずれも5月1日撮影。

 

 

 

 下の写真は6月17日撮影の400t吊クレーンの先端部。ビーム(灰色っぽい部分)の先に朱色の箇所が見えます。

 


 この部分は距離を延ばすためのものですが、あまり重いものを吊ることはできません。そこで、橋桁を吊る作業を前に24日、この部分が取り外されました。下の写真です。

 

 


 さて、いよいよ27日の作業です。

 

8:53。主桁G4にクレーンのワイヤーを取り付ける。

 

9:01。クレーンが主桁G4を吊り上げ始めた。写真では分かりづらいだろうが、レンズ越しに主桁が動くのが確認できた。
  *橋桁は4本から成り、下流側からG4、G3、G2、G1と入る。

 

以下、連写したものの中からピックアップ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 9:20。G4が所定位置に収まったかに見えたが、どうも橋台側でうまく収まらないらしい。
 現場代理人の島田さんの話では、「気温上昇で主桁が伸びた」らしい。
 この後、島田さんも箕作側から橋桁の上を歩き、打ち合わせに向かった。
 私は、撮影場所を、ここまでの小箕作川橋建設現場近くの田んぼの畦から、箕作側の上流側の田んぼの畦に移動。

 

 

 

 9:53。問題が解決したらしく、G4からクレーンのワイヤーが外され、クレーンは次のG3を運ぶ態勢に移った。

 


 その後、小箕作橋の橋台A1のフーチング工の様子を撮影して(下写真)、現場を離れた。

 

 


 午後3時50分頃、「かなり進んだかな」と思って、平滝に行くと、陸上にはすでに橋桁の姿はなし。最後のG2を所定場所におろした直後だった。

 

 

 

 平滝の地上と橋台を挟んで橋桁がつながっている!
 そして、このレポート冒頭の2枚の写真を撮りました。

 この日は、「ものすごいことが行われる」と緊張していたが、「なにかあっけなく完了した」という感じがします。
 しかし、箕作側の橋桁がつながるのは今夏以降の別業者による床板(しょうばん)工の時。架橋工事はまだまだ続きます。


送り出しが完了〜6月14日の平滝架橋工事現場〜


16:40撮影。
ついに橋桁の送り出しが完了した!

 午前9時20分に現場を訪れた時は下写真に見られるように、最後の送り出し作業が始まっているのかなという状況だった。



 午後2時半すぎに再度訪れた時は、下写真のように送り出しがかなり進んだものの、まだ完了していない様子だった。
 そして、午後4時半、現場事務所裏手から見ると、



 残っている手延べ機(Α銑┘屮蹈奪)の先端が橋台ぎりぎりのところに。「送り出しが完了したんだな」と思い、事務所で代理人さんに確かめると、たしかに完了したとのこと。
 そこで、P2橋脚をつくる時に工事用道路になっていた道を下り、1枚目の写真を撮った。
 今後、送り出しに使用された巨大なジャッキを外す作業が行われ(今週後半〜来週前半)、さらに22、23日に橋桁を橋脚上におろす作業が行われるようだ。工程表には「扛下工」と書かれている。その作業の進行具合は素人の目ではわからないものらしい。しかし、23日の作業終了後には、現在、橋脚と橋桁の間にあるものが無くなっていることが肉眼で確認できるそうだ。
 その「扛下工」が終わった後、400t吊クレーンが、現在、平滝側に置かれている30mの橋桁を橋台と主桁の間に吊り下す。

 橋桁を架ける工事は大詰めを迎えた。
 ただし、橋桁が架かったら橋が完成というわけではない。その後、床板(しょうばん)工が行われ、そして、その上にコンクリ舗装が行われてはじめて、われわれが「橋」としてイメージするものが完成する。それは来年のことである。

 

平滝の架橋工事現場6月10〜11日

 9日に「手延べ機がとうとう橋台寸前まで延びてきた」ことを写真レポートしたが、私が9日に現場を後にしたのは午後4時頃。その後、9日中に送り出しはさらに進められ、10日朝8時20分頃、私が現場に行った時には、手延べ機の先端はもう橋台に触れるかというところに位置していた。
 文章を書いている余裕がないので、10日〜11日の様子をほぼ時間順に写真で示す。

10日(金)


10日8:26。
 手延べ機がここまで来ると、もはや手延べ機を解体しないと、橋桁を前へ進めることはできない。今日10日の主要作業は手延べ機の解体。工程表によれば 銑ぅ屮蹈奪が解体される。



 平滝サイドでは解体作業の準備が忙しく行われている。
 400t吊クレーンもスタンバイしている。



 代理人さんに尋ねると、「解体が始まるのはもう少し後だね」と。手延べ機の先端部分がクレーンで吊り上げられるところを見たかったが、9時すぎから頼まれた仕事があったので、現場を離れた。

 昼すぎから東部地区を中心に56軒の配達をして、再び、現場を訪れたのは15:20すぎ。その時の様子は、



 もう ↓▲屮蹈奪は解体され、ブロックの下流側はクレーンのワイヤーが取り付けられている。これが吊り上げられるのを待つことにした。
 「ほら、上がったよ」と言われて、慌ててシャッターを切ったが、残念ながら、上がる瞬間は逃した。何枚かの写真を示す。


15:57














16:00

 16:00の写真を最後に現場を離れたが、平滝集落で配達をしていると、こんな光景が目に入った。



 写真手前に、かなり草におおわれて分かりにくいが、金網状のものが見える。飯山線のスノーシェッドだ。写真中央より左に見える屋根は平滝公民館。


11日(土)
 朝が遅かったのと11時頃まで頼まれた仕事があったので、現場を訪れたのは11時すぎ。
 今日は手延べ機の解体と、箕作側で活躍していた220t吊クレーンの解体と搬出。
 まず、手延べ機−橋桁の様子を1枚。



 クレーンからワイヤーがおりているのはぅ屮蹈奪だと思う。
 そこをクローズアップすると、



 手延べ機上の人たちは平然と作業されているが、写真の下方に見えているのは千曲川の水面。素人がこんな所に立ったら、身動き一つできないだろう。
 箕作側に目をやると、220t吊クレーンがすでに解体され、クレーン車本体だけになっている。



 平滝サイドには、地上で解体された手延べ機の資材が積まれている。



 昨日、「この解体したものは、どうするんですか?」と尋ねてみた。「何回も使う。すぐに次の現場に送り出す」とのこと。

 この後、私は百合居橋を渡って、箕作側の現場に向かった。狙いは小箕作川に架ける新しい橋の建設現場の様子を撮影すること。箕作〜平滝間の架橋工事についても面白い写真が撮れたが、今回は略。話は一気に夜9時にとぶ。
 220tクレーン車は群馬県前橋市の会社に戻るが、一般道の走行が夜9時以降しか認められない。9時すぎに百合居橋を渡るところを撮影してきた。その写真を1枚。
 車のライトが強いので、見づらいかもしれないが…。



 誘導車が先導し、一般道を進み、碓氷峠を越えて前橋まで走る。
 1本の橋が新たに架けられるのには、人びとが知らないでいる色んな作業、色んな人たちの労苦がある。
 百合居橋で交通整理と確認写真の撮影を終えられた現場代理人・島田さんに、「明日は日曜日。休めるんですよね?」と尋ねると、「ええ、いちおう休み。少し書類作りがあるけれど」との返答。どうやら、県から優秀工事の表彰を受けられるようだ。島田さん、おめでとうございます。

 

手延べ機がとうとう橋台寸前まで延びてきた

 今日9日午後、平滝の架橋工事現場に行った。
 午後になって雨が降り出したので、「雨で工事が止まっているかな」と思ったからだ。橋脚は、主桁のブロックを相互にボルトで結合してできるが、「雨で少しでも水が入るとボルトを締められない」と聞いていたからである。
 下の写真がそのボルト。昨8日の栄小見学会の時に現場代理人の島田さんが小学生たちに見せている場面。右側に見えるのが締める前のもの。左側が締めた後のものだが、締め終わると、先端の部分が自動的に折れるそうだ。私の記憶が正しければ、今回の橋桁設置工事で使われるボルトの本数は3万本を超えるそうだ。



 昨日の小学生への説明の中で、島田さんは「送り出している時に、みなさんが見ても、動いている様子を確認することはできません」と言い、たしか1時間かけて1mだと言っておられたように記憶している。また、「でも、今日は頑張ります。15m動かします」とも言っておられた。事務所前に掲げられている工程表を見ると、たしかに送り出しについて、「9回15m」と書かれている。



 その結果、見出しに書いたように、今日見ると、手延べ機の先端が平滝側の橋台に接する寸前のところまで延びてきていた。



 今日は現場事務所が留守だったので、下手な所に入ると監視センサーが作動すると思い、撮影場所が限られたので、あまりいい写真ではないが、手延べ機の先端が橋台寸前まできていることは確認できるだろう。

 そして、橋桁は平滝側の橋脚(P2)の寸前まで進んできている。



 これを昨8日の午前9時頃の写真(あまり分かりやすい写真ではないが)と見較べると、たしかに昨日は15m送り出されたのだとわかる。



 左から2人目の子どもの先、青色の手延べ機の下に橋脚P2の上流側の端が見えている。橋桁の先端はP2からまだかなり離れている。それが今日はP2寸前まで来ているのだ。
(なお、茶色の橋桁の先端部分は橋桁そのものではなく、手延べ機と橋桁をつなぐ連結構というものだと思う。)

 ここで、訂正を1つ。
 2日の記事で、P2上の巨大なジャッキの写真を示した中で、1000までの目盛りが書かれていることをめぐって、「10m動かすということだろう」と書いたが、これは間違い。島田さんによると、「私たちはミリメートルの単位を使う。だから、1000mm=1mということです」とのこと。たしかに1回の送り出し作業で10m進むのであれば、見ていて動いているのがわかるはず。見てもわからないのは時間をかけてやっと1mしか進まないからだ。


 ところで、昨日の午後、P2橋脚をつくった現場代理人さんの講演を聴いてきた。
 私が当時の現場事務所を初めて訪ねたのは昨年の2月11日。そして、28日には橋脚建設現場に入れてもらっている。千曲川の川底よりもはるかに低い位置で、水が流れ込んでいてじつにおっかなく、せっかく入れてもらっていながら、早々に退散してきたことを鮮明に記憶している。



 これが昨年2月28日に千曲川の水面よりも7.5m低いところ。私は当時、
    「そこには千曲川の水が浸み出してくるとともに、
     底から水が湧き出てきています。それらをポンプ
     で排水し、かつ、千曲川の水位上昇に備えて、24
     時間警戒態勢を敷いているとのことでした。」
と、今から考えると、じつにあっさりと書いているのだが、昨日、お話を聴くと、こんなにあっさりと書いたのでは到底伝わらない厳しい作業だったことがわかってきた。
 どこかで時間をとって、その詳しいことをお伝えしたいと思っている。

 私の架橋工事現場レポートは、見方によっては、いささか「オタク」っぽく思われるかもしれないが、土木技術の重要性というのは私が震災体験から学んだ重要な事柄の1つ。“無駄な公共工事”や建設業界をめぐる不透明な事柄などへの批判姿勢に変わりはないが、そのことと土木技術・工事の重要性は区別して考えなければならないと考えている。
平滝〜箕作間の橋の完成まで、トコトン追いかけるつもりだ。
 

栄小の子どもたちが橋づくりを現地見学

 8日午前、箕作〜平滝間の橋を架ける工事の現場を見学しました。2年生・5年生・6年生のグループと、1年生・3年生・4年生のグループの2組に分かれ、見学会は2回にわたって開催されたものです。私は8時50分からの1組目の見学会の様子を見てきました。

 まずは、見学会に参加した子どもたちの様子。



 「ヘルメットはあるのかな?」と思っていたら、全員着用で到着。自転車用のヘルメットなど、色んなのがありました。



 400t吊巨大クレーンのすぐそばに寄ってクレーンの様子も見せてもらいました。
 


 橋桁が橋脚上に近づいてきている建設現場が見える場所(現場事務所裏手)で、橋の仕組み・つくり方などの話などを小1時間ほど聞いた後は、水分補給タイム。
 その時、施工者の「角(かく)藤(とう)」さんから「塩飴」らしきものが提供されました。聞こえてきた説明によれば、作業員の人たちが熱中症を防ぐために作業現場で摂っているもののようです。




 さて、小1時間の説明に戻ります。北信建設事務所(発注者)の挨拶の後、「角藤」の現場代理人・島田治則さんが工事の内容をわかりやすく説明。



 島田さんも家に帰ればパパですが、工事現場で子どもに工事内容を説明するなんてことは滅多にあることではありません。
「小学生国語辞典」で「溶接」という言葉がどんなふうに説明されているかを調べるなど、随分いろんな準備をされたようです。

 私は「送り出し工法」についての説明を聞いて、この間現場で見せてもらってきたものが非常によく理解できました。



 子どもたちに馴染み深いシーソーの絵を見せながらの説明です。
 ピンク系の模様が描かれたヘルを被る女の子のむこうに橋脚P1が見えます(黒色、縦)。赤色が橋桁です。青色は手延べ機。
 この絵を見せる前に、青色の部分も赤色の橋桁がのっている絵が示されましたが、P1よりも左の部分の橋桁が長くなると、シーソーの原理で、左側が沈む、すなわち橋桁が落ちるわけですね。
 そこで、左側を青色の手延べ機に換えて、重量を軽くします。
 絵の中に、小さくて見づらいかもしれませんが、ゾウざんとネズミさんの絵が描かれています。重い橋桁がゾウさん(橋桁の1ブロックが大人のゾウ2頭分にあたるそうです)、軽い手延べ機がネズミさんに当たります。
 こういう仕組みで、仮設台の支えられている右側の橋桁と、橋脚P1を越えてP2に迫ってくる橋桁とがバランスして、橋脚P1とP2の間で落下することなく、“送り出し”が進んでいくわけです。
 時間的な制約で、子どもたちの感想を聞くことはできませんでしたが、少なくとも私にとっては大変分かりやすい説明でした。


 最後に7日と8日に撮った写真を3枚、紹介します。



 いつもとは違うアングルからの撮影です(7日午後)



 P2橋脚上で送り出し作業が行われている様子。橋脚の右に張り出しているところにいる人が巨大ジャッキを操作する人。送り出しはじつにゆっくりしか進まず、5分そこそこ見ているだけでは進んでいることがわかりません。右上の写真を撮る少し前、平滝側からワイヤーブリッジを通って橋脚P2に向かった人の装備を写しました。




 今日9日、送り出しは完了し、明日10日からは手延べ機の解体が始まるようです。