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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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ゲート全開の西大滝ダムを見る

 

 「『グウァオー』という轟音(ごうおん)が全身を包み、歩くコンクリート道は揺れている。」7月1日夕刻、西大滝ダムの堰堤の上を東大滝側から西大滝側へ進んだ時の様子です。
 6月下旬に西大滝〜桑名川の千曲川沿いを走った時に、西大滝よりも上流の水位がとても下がっていることに気づいたのですが、それが西大滝ダムのゲート全開による事態だとは、その時点では知りませんでした。1日、野々海祭の会場で知人から「ゲート全開」を聞き、夕刻、その様子を見に現場に向かった次第です。当日は工事休止でダム堰堤の上の道は歩行者のみ「通行可」でした。
 7月13日付の妻有新聞の報道によれば、5月29日にゲートの不具合が発見され、6月4日からゲートを全開にして改修工事が行われているとのこと。最長の場合、9月末までのじつに4ヶ月間にわたって、西大滝ダムのゲート全開が続く可能性があるわけです。

 西大滝ダムのゲート全開をめぐる重要な問題点の1つ、東京電力から栄村役場への直接連絡の有無をめぐる問題は情報が錯綜しているため、今回は取り上げません。今回は長期間にわたるゲート全開が引き起こす河川環境の変化について写真をまじえて見てみたいと思います。

 


 上写真は7月17日、ダム上流の様子を国道117号線脇から撮影したものです。
 まず第1に、ダム上流の水位は非常に下がっています。ダム運用時は大量の水が満々とたたえられ、湖のように見えるのですが。第2に、左岸の河岸がかなり広範囲にわたって干上がっています。つぎに、西大滝地区側から見た千曲川の様子を示します。下の写真(7月14日撮影)です。

 


 野々海川が千曲川に合流する地点です。写真向こう側の岸(右岸です)を見ると、草が生えていない地肌むき出しの部分が見えます。これが平素は水に覆われている部分です。いかに水位が下がっているかがよくわかります。
 もう1枚、紹介します。

 


 7月1日にゲート脇からダム上流側の様子を撮影したものです。前日の雨で水量が多かったのですが、ダム直前のところで水位がガクッと落ち込んでいる箇所が斜め線状に生じているのが確認できます。ダムという川には本来は存在しない人工構築物に川の水が当たり、その構築物の間にあるゲート部が全開になっていて、そこに川の水が幅を狭められながらすべて下っていくという時に、何か普通の川の水の流れとは異なることが起こるのではないでしょうか。
 写真5枚目として7月1日午後5時前の村内・月岡集落大巻地区付近の千曲川の様子を紹介します。

 

 

 かなり水位が上がっています。6月30日〜7月1日の村内の降雨量だけではここまで水位は上がりません。上流域での降雨と西大滝ダムゲート全開の影響が出ているのです。
 この水位では大巻の田んぼが水を被るまでには至りませんが、もう少し水位が上がれば危険です。
 


大雨警報にどう対処すればよいでしょうか

 栄村にはもう秋が到来したと言っていいですね。稔りの秋です。
 しかし、同時に、秋は台風などの自然災害が心配される季節でもあります。2013年9月の中条川土石流災害はまさに台風の大雨によるものでした。
 村の放送で夜遅くになってから、「長野地方気象台が栄村に大雨警報を発令しました。土砂災害や浸水に警戒してください」という大音声が流れることがしばしばあります。
 しかも、その大雨警報が出たのに、雨はほとんど降らないというケースがあります。かと言って、油断していると、10回に1回は本当に大雨ということがあります。
 どうしたら、いいのでしょうか。
 気象庁が「高解像度降雨ナウキャスト」という情報を随時出しています。どこで大雨が降っているか、今後1時間、雨が強まる地域はどこかが地図に示されています。インターネットで見られます(当然、スマホで見られます)。また、土砂災害警戒情報というものも見られます。下の画像は台風5号との関係で大雨警報や土砂災害警戒情報が栄村に出されていた時のものです。

 


 同じ栄村でも、千曲川流域ゾーンと群馬県境に近い地域とでは気象状況はまったく異なることが多いのです。
 みなさん、今後、是非これを活用してください。私は、ネットを使えない人にこういう情報を役場が放送で知らせるよう、役場に要請していきます。

 

 


8月26日の夕焼け(撮影地点:津南町)


貝廻坂の小さな“水害”とその後の復旧措置について

 本紙「復興への歩み」で紹介するのは初めてですが(ブログでは8月27日に発信)、じつは8月22日の台風9号(千葉県に上陸)時の雨の影響で、貝廻坂の水路で小さな“水害”がありました。
 どんな災害だったのか、その後の措置、そして9月20日の台風16号の雨の時の様子をレポートします。

 


 上写真は、8月23日午前10時40分頃、通報を受けた長野県道路パトロールカー(下写真の黄色ボディーの車)の職員が現場を調査している様子です。水路がずれ、写真右手の土がえぐられていることがわかります。
 住民が北信建設事務所飯山事務所に連絡し、道路パトが駆けつけたのです。この後、建設事務所からも職員が駆けつけ、周囲の草を刈ったうえでブルーシートを張る応急措置が施されました。

 


 9月6日夕刻に現場を通った時、驚きました。この箇所の復旧工事が行われていたのです。工事は複数日にわたって実施されたようですが(施工者は広瀬建設)、私は議会期間中で撮影に行けなかったので、15日に撮影してきました。

 


 新たにコルゲート管が入れられ、それを抑えるコンクリート構築物も2ヶ所つくられ、土がえぐられたところは土嚢で措置されています。
 20日は台風16号の影響でかなりの雨が降りましたが、20日午後の現場の様子も見てきました。次の写真ですが、復旧工事のおかげで今度は水がうまく流れていることがわかります。

 


 ただし、今回の復旧工事の対象にならなかった水路の下の部分では、曲がりくねったコルゲートフリューム(上部が開いている構造のもの)を勢いのある水が真っすぐに下ろうとするため、もう少し水量が多くなれば、水が水路から溢れ、水路脇の土をえぐる危険があります(下の写真参照)。水路の下の部分でも改良工事が必要でしょう。

 


 この箇所はもともと、2013年夏に水害で沢の水が溢れ、土砂崩れが発生して、貝廻坂が一時通行止めになったところです。2015年に実施された貝廻坂の改良拡幅工事の際、コルゲートフリュームが設置されました。

 今回の小さな“水害”は、私たちにいろんな教訓を与えてくれています。
 1つは、住民の人がすぐに建設事務所に通報したことです。これによって道路パトがすぐに駆けつけ、応急措置→復旧措置と進んだのです。“住民の目”が大事なのです。
 2つは、自然災害に対しては万能の対策はありえず、私たちが災害危険箇所に常に注意を向け、行政(この場合は県建設事務所)と連携して、早め早めの対応措置を可能にしていくことが大切だということです。私は9月20日の様子を建設事務所に示し、この箇所の一層の改良を求めていきたいと考えています。

 


奥志賀公園栄線落石災害箇所に関する申し入れ文書の紹介

 7月28日に発生した奥志賀公園栄線での落石・土砂災害については、災害状況、そして、応急復旧工事の完了による8月10日午後4時の通行止め解除を本ブログでお知らせしましたが、9月10日、三たび現場を訪れ、現在の状況を確認してきました。
 この件は、9月8日の栄村議会での一般質問でも取り上げましたが、10日の現場状況確認をふまえ、今日14日朝、森川浩市村長に「今後の対策について」という申し入れ・提言を提出しました。
 その申し入れ文書と、それに添付した9月10日撮影の現場写真を、以下に掲載します。

 

栄村長 森川 浩市 様

 

  奥志賀公園栄線の落石・土砂災害発生箇所の今後の対策について

                                                             2016年9月14日
                                                           栄村議会議員 松尾 眞

 

 本件については、9月8日の議会一般質問において質問並びに提言を行なったところですが、9月10日に3度目の現場視察を行ない、また、9月10日及び8月11日に現場で撮影した写真を分析した結果をふまえ、以下のように、提言し、村における至急の対策措置を求めます。

               記

   1. 7月28日の災害発生以降、8月10日午後4時の通行止め解除に至る

    間に実施された応急復旧工事は、災害への迅速な対応措置として評

    価されます。しかし、あくまでも応急措置であり、今後の冬期積雪

    等を勘案すれば、より本格的な対策工事が必要であり、それが11月

    には予想される降雪・積雪前に実施されなければ、来春の道路開通時

    期が大幅に遅れる事態になりかねません。
   2. 応急復旧工事で設置された落石防止ネットはきわめて簡易なもので

    す。冬期の雪の重みに耐えられるとは思われません。応急設置されて

    いる落石防止ネットについては別添の写真をご覧ください。
   3. 現場は、応急復旧工事を担当した建設業者の話によれば、土壌はほと

    んどなく、岩肌で構成されているそうです。そのことは別添の現場写

    真からある程度確認できます。
     そういう現場において、今次災害で立木がほとんどすべて奪われた

    ことから、今後、冬期においては、従来はなかった雪崩が生じやすい

    環境に変わっているものと思料されます。したがって、現場の近くに

    見られる、恒常的に設置されている落石防止装置ではなく、雪崩防止

    柵の新規設置が必要だと思われます。
   4. ここに、かなりの積雪の重み、雪崩に耐えうる恒久的な雪崩防止柵を

    設置するには、岩盤の掘削等を伴う工事が必要になると思われ、紅葉

    期の観光客の通行を確保したうえで、紅葉終了後〜本格積雪期の到来

    の間の限られた期間に本格的工事の実施・完了はかなり難しいかと思

    われます。
   5. そこで、来春、道路除雪をスムーズに実施し、早期開通を可能にする

    ため、積雪前に実施すべき措置として、つぎのことを県に要望し、実

    現することが不可欠だと考えます。
     イ) 落石によって立木がすべてなくなり、岩・石の急斜面になって

      いる災害現場にいま、かなりの量で存在している倒木類を積雪前

      にすべて撤去すること。これは絶対的な事項だと考えます。
     ロ) 雪の動きで道路面に出てくると考えられる斜面上の中小の石を

      やはり積雪前に撤去すること。ただし、この点については、撤去

      することの是非について、専門家の判断が必要ではないかと考え

      ます。
     ハ) 冬期間における新たな大きな落石の発生を防止するため、応急

      復旧時に取り除かれた3つの巨大な石(岩)の上に存在する、い

      ま1つの巨大な石(現場全体状況を示す写真の頂上部に現認でき

      る)を冬期前に除去する必要がないかどうか、専門的な検討が必

      要ではないかと思われます。

 

 以上、提言しますので、村長の責任と指揮の下、必要な措置を早急にとられるよう、要望いたします。

 

                                                               以上

 

 

奥志賀公園栄線の落石・土砂災害現場の現況について

9月10日の状況

 

写真910の1 全体状況

 


写真910の2 応急落石防止ネットの上段の様子

 


写真910の3 応急落石防止ネットの上段の様子

 

写真910の4 応急落石防止ネットの下段の様子

 

写真910の5 落石防止ネット下段、むかって左の端の様子

 

写真910の6 落石防止ネット下段、むかって右の端の様子

 


写真910の7 道路脇に設置の大型土嚢

 


貝廻坂での小さな水害について

 8月22日に関東に上陸した台風9号(その後、北海道に再上陸)、栄村では強雨というほどの雨は降りませんでした。
 しかし、翌23日午前10時40分頃、貝廻坂を上がっていくと、県の道路パトロールカーが停まっていて、2名の職員が道路脇法面の水路沿いを上っていこうとしているところに遭遇しました(下写真)。住民から、「水路が傷み、水が溢れている」という趣旨の通報があったそうです。

 


 1時間くらい後に再び現場を通ると、県北信建設事務所飯山事務所の人も来ていて、「水路が少しずれたようです。地面に雨水が入らないよう、ブルーシートを張る予定です」という話でした。翌24日昼、現場を通ると下写真のとおり、水路右岸周辺の草が刈りはらわれ、ブルーシートが張られていました。道路パトロールカー、建設事務所の迅速な対応に感謝したいと思います。

 

 

現場は2013年夏の水害箇所
 この場所は2013年夏、水路が未整備で沢の状態だったのですが、その沢が大水で抜け、土砂が道路に流れ出て通行止めになったところです。
 震災復興事業の貝廻坂改良工事の中で、昨2015年、コルゲートフリュームを入れた水路設置工事が行われました。かなりしっかりした工事が行われたものとして、私はほっとしていましたが、地形的に完璧な対策は難しいことを今回突きつけられたという感を深くしています。
 現場を子細に見ると、コルゲートフリュームの横手の斜面がえぐられている他、水路から数メートル離れたところで地面から水がしみ出ているという状況もあります。不断の点検が必要です。建設事務所に通報された住民の対応はじつに適切だったと思います。おそらく、この箇所が県管理であることを熟知されているのでしょう。
 他方、23、24日の段階では県建設事務所から村役場への連絡は入らなかったようです。
 災害は、当該箇所が県所管か村所管なのかということとは関係なく発生します。災害の把握・対応・対策について県と村の連携をめぐっては双方に改善すべき点が多々あるように思います。

 参考までに、2013年大水・土砂流出災害時の写真を紹介しておきます。

 

2013年11月撮影。
大水が出て、土砂が流出した箇所。ここに改良工事でコルゲートフリュームが設置された。

 

流れ出た土砂が貝廻坂道路を越え、さらに道路下の崖の土砂崩れを引き起こした跡。2013年11月撮影。大型土嚢で応急復旧が行われ、2015年の改良工事で本格復旧工事が行われた。

 

大雨警報――頻繁な発令と実際の現実
 栄村では8月26日夜も長野地方気象台から大雨警報が発令されました。
 7月末から8月上旬はほぼ連日のように大雨警報が発令されることもありました。8月下旬も警報発令が増えています。
 大雨警報の発令が村内のCATV放送網を流される際には、「土砂災害などに注意。避難情報に注意」等の言葉も続きます。土石流被害の経験(3年前)があり、その後も避難を繰り返してきた中条川流域に住む私は、この放送が流れると、「ギクッ」とします。しかし、空を見上げると、青空が見えることも少なくありません。たしかに南の方向の空を見ると、空が真っ暗になっていることがしばしばです。
 私は最近、警報が出ると同時に、気象庁の高解像度降雨ナウキャストというものをネットで見ることを覚えました。1時間前の降雨状況から1時間後の予想まで動画で見ることができます。今夏の警報発令の多くは、栄村の南部の奥、切明温泉から魚野川上流(群馬県野反湖)あたりに強雨が予想される場合です。村の北部、千曲川左岸あるいは流域で強雨という事例は8月9日朝と27日未明の2回くらいでした。
 7月28日には奥志賀公園栄線で、車が巻き込まれていたら人的被害も出たであろう大規模な土砂災害が起きていますから、大雨警報等を軽視することはできません。
 しかし、警報は行政区単位で発令されます。栄村の南の標高の高い山のあたりのみで強雨が降るような場合、里で暮らす村民の多くは「警報が出ても、実際は大したことはない」という「学習」を重ね、警報が出ても反応しなくなる、いわゆる「狼少年」の状態になる危険性が大となります。
 なんらかの対策が求められます。

 

村役場の対応の改善が急務
 1つのヒントがあります。
 昨年のことでしたが、やはり大雨警報が発令され、さらに土砂災害警戒情報も出された時のことでした。
 警報発令のアラート放送が流れて間もなく、役場から生の音声で、「現在、群馬県との県境付近で強い雨が降っています。この後、中津川の水位が上昇する危険がありますので、中津川流域では警戒をしてください」という趣旨のお知らせが流されました。
当時の総務課情報防災係の機転で、ネットで見られる降雨状況のメッシュ情報を活用して、情報発信したものでした。
 しかし、残念ながら、このような対応がそれ以降、継承されていません。
 情報防災係は震災後に新設された係ですが(初代の係長は就任前、県に出向し、研修を受けてきた人だったと思います)、今年2015年4月の人事異動で係長が他の部署に転出した後、行政係長との兼任となり(7月1日付け異動でも同じ)、専任の係長が不在になっています。最近では、役場の防災部門の強化が全国どこの自治体でも当然のこととなっていますが、栄村役場の今春以降の措置はそうした動きに逆行するものと言わざるをえません。防災情報係長の専任化、防災担当責任者としての知見と経験の蓄積が求められます。

 また、先般の台風9号をめぐる村役場の対応にも疑問があります。
 8月22日、役場では午前と午後の2回、村長を本部長とする対策会議が開催されたそうです。私がこの事実を知ったのは、午後2時から開催された農産物販売所出荷運営組合定期総会に来賓として出席した森川村長が、挨拶の後、「台風9号の対策会議がある」とのことで退席した経緯があったからです。
 しかし、役場がこのような対策会議を開催していたことは村民には告知されていません。私は少なくとも、「台風9号の接近に伴い、役場は対策会議を開催しました。検討の結果、現在のところ、栄村では格段の危険性はありません」というようなお知らせをすべきだと思います。そうすれば、「狼少年」となる心配も生じませんし、役場の防災態勢への信頼度も高まると思われます。
 「大きな震災を経験した栄村で、じつは防災態勢が充分ではない」というようなことにならないよう、村(村長)はしっかりと防災態勢の強化に取り組んでもらいたいと思います。


屋敷での地すべり

 

 

 林道の矢櫃トンネル〜屋敷間を走っている時、目に飛び込んできたものです。
 中津川の右岸が大きく崩れています。4月に山田由信さんの畑を訪ねた時に地すべりのことを教えていただきました。湯沢砂防事務所が対策工事をしていますが、なかなか止まらないようです。
 写真右上に山田由信さんの畑と作業小屋が見えます。
 


的確な災害情報に感謝!

 台風18号に伴う大雨は、鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市などで大変な災害を引き起こしています。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。一刻も早い救助と復旧を願うばかりです。

 栄村では幸いにも台風18号による被害はありませんでしたが、9日午後、告知放送から「J(ジェイ)アラート」の大音声が流れました。「栄村に土砂災害警戒情報が発令されました」というアナウンスです。
 栄村ではそんなに大量の雨は降らなかったので、「えっ?!」と思われた方が多かったのではないかと思います。土石流の心配がある中条川周辺の住民は不安になりますし、危険な崖面などが家の近くにある人も心配されたでしょう。
 しかし、Jアラートの警告放送が流れて間もなく、役場総務課が告知放送を流しました。
   「群馬県で大雨が降り、群馬・長野県境から川に大量の水が
    出る可能性があるので、秋山地区では川に近寄らないでく
    ださい」
という趣旨の内容でした。
 私たちはこの放送で事態が理解できて、Jアラートの警告でむやみに心配する必要がなくなりました。

 役場に問い合わせたところ、「台風18号に伴う大雨の情報を朝から監視し続け(インターネットで見るもの)、群馬・長野県境、野(の)反湖(ぞりこ)あたりで1時間35ミリレベルの降雨が確認できたので、Jアラートの警告の意味を村民が理解できるように放送した」とのことでした。
 また、午後6時すぎに、「先ほどの土砂災害警戒情報は解除されました」という村内告知放送も流されました。Jアラートは警戒解除のお知らせはしないので、役場の情報災害係が警戒情報解除を確認して、放送されたものでした。
 震災以来、村の災害警戒態勢について私は幾度となく問題提起をしてきましたが、今回の対応・措置は素晴らしいものだったと思います。関係された職員のみなさんに感謝と拍手を送りたいと思います。


千曲川は9〜10日、大きく増水(9日夕撮影)
 

25日午後〜26日の突風・強風――台風15号の影響か

 25日夕、知り合いから「今日、鳥甲牧場が大変だった。突風が吹き、畑に被害が出た」という話を聞き、今日26日午前、鳥甲牧場−五宝木の様子を見に行ってきた。
 

 
 上は今日午前8時40分撮影。昨日の午後の突風で畑から剥がれたマルチが強風で巻き上がっている。
 鳥甲牧場では今朝も凄い強風。立っているのが辛いほどの強い風だった。
 
 連写したもので示すと、下のような状況。




 
 大根が栽培されている畑だが、この後、五宝木集落に向かい、やはり鳥甲牧場で五宝木大根を栽培されている福原利雄さん・章子さんご夫妻を訪ねてお話を聞いた。
  「すごい風だった。怖かった。隣の留守家の杉の木の上の方が
  飛んでしまった。」
  「おとうさんは、今日は朝から大根畑に飛んできたマルチの片付
  け。」
  「雨がなかったのが救い。大根は根が浮き上がりそうになったけ
  れど、なんとかたすかった。今日は収穫作業はできない。」

 さらに、花豆の支柱が倒されてしまったというお宅を訪ねた。



 上写真に見られるように、支柱のパイプがグニャグニャに曲がってしまっている。
 
 五宝木から村道鳥甲線を極野に向かうと、五宝木から標高の最も高い地点に向かう区間では、かなり大きな木の枝が道路に横たわっていた。
 5〜6本は自分で道路脇へ移動させたが、実際に動かそうとすると、結構大きな枝で大変だった。下の写真のものは一人では動かせず、写真右手の道路脇を通った。



 標高の最も高い地点を通り過ぎた後は、道路に木の枝などは見当たらず。
 その後、極野、中野、北野、天代、野口、天地、菅沢などを廻ったが、中野、天代で花や草が倒れているのを少し目撃した。
 
 昨夜は私が住む森集落でもかなりの強風が吹いた。青倉集落もそうだったと聞いた。他方、ある人の話では、平滝集落の山道には木の枝等の散乱は見られなかったとのこと。
 どうも“風の通り道”というものがあるように思われる。
 鳥甲牧場、五宝木の様子を話すと、村のみなさん、口を揃えて、「あそこは凄い風が吹くんだよ」と言われる。
 
 私は京都時代、とくに子どもの頃、第二室戸台風など、大きな被害をもたらした台風の直撃を体験していて、「台風の吹き返し」というものもそれなりに知っている。今回の突風・強風、台風15号が日本海に抜けた後の吹き返しと思われるが、こんなおっかない“吹き返し”は初体験といってもいい。



青倉と小赤沢の工事の進捗状況

 青倉集落の中条川下流では、護岸復旧工事などが行われていますが、千本塚(せっぽうづか)から水路の水が落ちてくる箇所の護岸工事がかなり進みました。



 「災害防止にこれで充分」と断言できるかどうか、素人の私は判断しかねますが、崖面が大きく崩れる危険はひとまず回避されたと言えます。

 他方、秋山の国道405号線では小赤沢〜屋敷間の拡幅工事が行われていますが、工事がかなり進みました。とくに「白樺食堂」付近の第1工区では拡幅の基本は出来上がり、旧ガードレールの撤去・全面舗装を待つのみとなっています(下写真)。ガソリンスタンド先の第3工区も含めて冬までに完工できるようです。




<後記> 2週間ぶりの「復興への歩み」の発行で、書き切れないことがたくさん残りました。もっと色んなことが紹介できるよう、さらに精進していきたいと思っています。
 だいぶ秋めいてきましたが、だからこそ夏バテが出る時期でもあります。私も体調維持に苦労していますが、みなさん、ご自愛ください。
 

いりんな工事

 村内のさまざまな箇所で工事が行われています。今回は3つ、紹介します。
 1つめ。北野から天代・坪野に通じる道路、その北野天満温泉入り口手前にある土合橋を新しい橋に架け替える工事が始まっています。くねくねと曲がっている道が一部、直線的になるようです。



 2つめ。白鳥沢の砂防工事は以前に紹介しましたが、白鳥沢よりも一つ平滝寄りの「上ノ山」というところでも砂防えん堤工事が行われています。飯山線よりも山手に石垣の棚田があるところです。小さな沢ですが、工事がかなり大規模です。



 3つめ。青倉の千本塚から中条川に水路が滝になって落ちるところ。崩壊の心配を指摘した箇所ですが、栄大橋下の護岸復旧工事の関連で少し手が入るようです。川と接している部分の護岸をし、上部の方も一定の吹き付け工を検討しているそうです。



充分なものかどうか、注視したいと思っています。