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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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新しい中条橋の架橋、本格的に進む

 中条橋は、落下した旧橋の撤去が完了し、新しい橋の工事が始まっていることを既に報告していましたが、新しい橋の工事は急ピッチで進んでいます。
 この地帯は冬の期間、大雪の場合は川の流れがほとんど見えなくなるほどに積雪しますので、真冬の数か月間は工事ができなくなるでしょうが、現状を見ていると、平成25年度以内の完成は可能なようです。
 

 上の写真が工事の全体像です。あと2枚、特定部分の様子を撮影したものを紹介します。


青倉側直下の橋脚の基礎工事        


青倉側から中条川へ3分の1ほどの地点
(写真撮影はいずれも21日午後です)

中条橋の現在の様子

 地震で損傷し、1月の大雪で落下した中条橋。
 春から橋の架け替え工事が進められてきていますが、落下した橋の半分がようやく撤去されました。その写真レポートです。
 まず1枚目は、切断した橋を大型クレーン車で引き揚げ、撤去している様子です(7日撮影)。


クレーンの巨大さ、高さは下の写真をご覧ください。

 視線を下に落とすと、落下した橋のうち半分、青倉側がすでに撤去されて無くなっていることがわかります。次頁の写真ですが、写真右手に青倉側の橋の欄干部分(傾いている)だけが残っています。落下した橋がまだすべて残っていた7月17日の写真を比較してご覧ください。
 なお、これまでにも説明してきましたが、写真に見られる鉄骨の構造物は新しい橋ではなく、損壊・落下した橋を撤去する工事のための仮設構築物です。新しい橋をつくる工事は、落下した橋の撤去後にゼロから始まります。



」倉側の落下橋が撤去された後(8月8日)
               

7月17日撮影

中条橋の工事が始まっています


 1月29日に落下した中条橋ですが、本格的な復旧工事が始まっています。まずは写真をご覧ください。
 両岸とも、土止めのような構築物が見えます。関係者のお話によりますと、当初設計では元の橋を発破で解体することになっていたそうですが、1月に落下したため、そうはできなくなりました。これから、仮設桟橋のようなものを設置し、そこから重機・クレーンで落下した橋を引き上げて解体するそうです。
 また、この1年の間に河床が掘れて深くなっていて、昨年に査定を受けた復旧工事設計通りには事を運ぶことは難しいとのこと。請け負われた業者は大変なご苦労をされることになるようです。
 中条橋は青倉の人たちの日常の暮らしには欠かせないもの。業者さんには大変なことだと思いますが、工事予定期間は2年、頑張っていただきたいと思います。


被害の新たな拡大に注意を

 竜巻が発生した茨城県等の被害状況、テレビの映像で見ましたが、驚くばかりの凄まじさです。被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。
 4月下旬、飯山で地滑りの発生がありましたが、山ではいまでも雪融けが進んでいますので、地盤に関する被害の発生に警戒する必要が続いていると思います。
 
● 箕作の被害

 栄村でも、4月下旬、昨年の地震で亀裂が入っていた箇所が大きく崩れるという事態が箕作で発生しています。ブルーシートが張られた後の写真しか撮れていませんが、被害箇所の様子は右の写真のとおりです。
 目撃した人の話を間接的に聞いたところでは、ほんのわずかな亀裂であったものが、あれよあれよと言う間に50cm、1mと拡大していったそうです。


●  森の千曲川沿いの田んぼの被害
 また、森集落の千曲川沿いの低地(農協の「鉋屑置場」施設や「田舎工房」の加工施設などがあるところ)の田んぼで、千曲川にむかって地盤が滑り、農地の被害が拡大しています。
 関係者からお話を聞いて、4月29日に現場を見てきました。
 写真を次頁に掲載しますが、この箇所は3・12地震直後から田んぼに大きな亀裂、段差が生じるとともに、千曲川にむかって地盤が滑っていることがあきらかだったところです。冬を越えて、4月に入って見てみると、さらに千曲川にむかって滑り、被害が拡大していることが確認されたとのことです。

左側の田と右側の田の間に大きな段差      
  

上写真の田と千曲川の位置関係
左側が千曲川。地面が斜めになっていて、滑りを確認できる


水路U字溝のズレから川にむかっての滑りが確認できる
    

田んぼの大きな亀裂とずれ
              



 こちらの写真は被害箇所の下の千曲川を撮影したものですが、いたるところで崖面も崩れが確認できます。
 この被害箇所の関係者は、昨年6月に開催された中条川の土石流に関する県の説明会の席上で、この箇所の地滑りへの対策を要望しました。私もその説明会に参加していましたので、そのやりとりは記憶しています。
 しかし、当日、説明会を主催した県の林務関係者(中条川の土石流対策は林務担当)の回答は、「そこは林務の担当ではないので答えられない。河川課の担当です」というものでした。
 行政の縦割りにはうんざりしますが、それはひとまず措(お)くとして、これまでの状況を見ると、河川課の対応は今日まで何もないのです。
 千曲川の川岸の被害への対応を見ると、平滝地区、森の広瀬建設事務所下については対策工事が被災直後から実施されましたが(百合居橋付近は今春)、今回取り上げた箇所などではまったく対応が見られません。なにかちぐはぐな感じを否めません。
 県関係部署、そして村役場は、森のこの被害箇所を含め、千曲川沿いの崖面の被害対策について全面的な被害状況把握の現状、そして対策方針について明確に説明していただきたいと思います。


飯山と栄村の比較

 ちょっと前になりますが、先週19日(木)午前、飯山まで出かける用事がありました。そのとき、田んぼの様子を何ヶ所かで撮影しました。栄村の様子と見比べてご覧ください。やはり栄村の残雪は多いですね。
 

 飯山の国道117号線沿い「道の駅・千曲川」の前の田んぼの様子です。小川の縁にほんの少し白いものが見えるだけで、田んぼはすっかり雪が消えています。


国道117号線北竜湖入口のローソンの横の田んぼ   


国道117号線沿い野沢温泉村虫生のあたり


そして、同じく国道117号線沿いの平滝の田んぼの様子です。


東京のJR電車は栄村の雪融け水で動いている

 いまではご存じの方も多いことと思いますが、東京(首都圏)のJRの電車を走らせる電力の半分以上は千曲川-信濃川の水による水力発電で賄(まかな)われています。
 千曲川-信濃川は日本一長い川ですが、いまの時期、同じ千曲川でも立ヶ(たてが)花(はな)(中野市)の水位を見ると、0.13mにすぎません。ところが、宮野原橋下の水位は2.8mほどあります(いずれの数値も22日夜10時頃のもの)。この差は言うまでもなく飯山から下(しも)、栄村などの雪融け水によって生じています。
 栄村域内で千曲川に注ぎ込む支流の雪融け水の量がすごいのです。村内の雪解け水の様子をご覧ください。


月岡集落の大巻川 


大巻川のすぐそばでは雪を飛ばす人の姿が…


大巻川が千曲川に注ぎ込むところ


 東部パイロットの方から流れ出る雪融け水。これが志久見川に入り、さらに宮野原橋手前で千曲川に合流する。
 
 これだけの雪融け水をもたらす冬の間の豪雪。その豪雪と栄村の人びとがつき合う暮らしを営んでいるからこそ、水力発電−JRの運行が可能となるのです。
 現状では、JRはこの水をタダで使っている(少なくとも栄村には何の支払いもない)わけです。私たち栄村はもう少しJRに対してモノを言う必要があるのではないでしょうか。


東京のJR電車は栄村の雪融け水で動いている

 いまではご存じの方も多いことと思いますが、東京(首都圏)のJRの電車を走らせる電力の半分以上は千曲川-信濃川の水による水力発電で賄(まかな)われています。
 千曲川-信濃川は日本一長い川ですが、いまの時期、同じ千曲川でも立ヶ(たてが)花(はな)(中野市)の水位を見ると、0.13mにすぎません。ところが、宮野原橋下の水位は2.8mほどあります(いずれの数値も22日夜10時頃のもの)。この差は言うまでもなく飯山から下(しも)、栄村などの雪融け水によって生じています。
 栄村域内で千曲川に注ぎ込む支流の雪融け水の量がすごいのです。村内の雪解け水の様子をご覧ください。


月岡集落の大巻川 


大巻川のすぐそばでは雪を飛ばす人の姿が…


大巻川が千曲川に注ぎ込むところ


 東部パイロットの方から流れ出る雪融け水。これが志久見川に入り、さらに宮野原橋手前で千曲川に合流する。
 
 これだけの雪融け水をもたらす冬の間の豪雪。その豪雪と栄村の人びとがつき合う暮らしを営んでいるからこそ、水力発電−JRの運行が可能となるのです。
 現状では、JRはこの水をタダで使っている(少なくとも栄村には何の支払いもない)わけです。私たち栄村はもう少しJRに対してモノを言う必要があるのではないでしょうか。


春作業の始まり

雪消えが遅れていますが、みなさん、苗代準備に精を出しておられます。


自宅横の苗代に使う田んぼのあたりを除雪する島田和(かず)栄(え)さん。
 
 
倉庫の整理でしょうか、コンバインを移動させる高橋友太郎さん。


苗代の雪消しに精を出す島田重次(しげつぐ)さん

栄村復興への歩みNo.135 (通算第169号) 4月2日

 4月を迎えましたが、3月31日にも雪が降るなど、なかなか春がやってきません。むらの人と言葉を交わすと、「去年よりも残雪が50cmも1mも多いぞ」という話になります。農地をはじめとする復旧工事を一日も早く進められるように、少しでも早く雪が消えてくれることを望みますが、現実から目をそむけるわけにもいきません。
 そこで、今日は、4月の話題にはあまりふさわしくないのですが、残雪状況の報告から始めます。


落下した中条橋の様子

 1月29日に落下した中条橋。これまでは積雪のため、青倉集落側からしか様子を見ることができませんでした。
 最近、国道117号線から中条橋に入る箇所が除雪され、反対側からも落下した橋の様子を見ることができるようになりました。そこで、1日午前、撮影してきました。


国道117号線から入ってすぐのところ     
 


「橋」の全景。向こう側が青倉集落。

 
 上の写真で橋の落下の様子が確認できます。
 手前の5分の1ほどは折れずに残っています(道路よりは下がっていますが)。残りの5分の4ほどが二つに折れて落下しているのです。これは今回はじめて確認できました。


もう1枚、道路の先端部分を撮影したものです。
右端に、下がってはいるが折れていない部分の橋が見えます。


 なお、この撮影を行った地点の近くで、国道117号線栄大橋の橋脚の様子を撮影できましたので、その写真も掲載します。橋脚と橋の間にズレがあり、応急措置が施されています。