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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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【栄村復興支援列車】雪の飯山線の旅

 
 長野発の貸切列車に乗って飯山線の雪の中を走ります。千曲川沿いの雪景色や、車窓に雪の壁が迫ります。自動車では見られない、列車でしか見られない、そして、今しか見られない光景が続きます。車中で栄村の郷土料理をいただきます。長野県北部地震の被災地・栄村を支援する貸切列車の旅です。大勢の皆様のご参加をお待ちしております。

日 時:2013年3月2日(土)10時〜3日(日)13時
集 合:3月2日(土)10時30分 長野駅中央改札口前
募 集:50名
定 員:50名 
締 切
:2月23日(土) 先着受付です

参加費
集合時にお支払い下さい 
 7,000円 (1日目だけの参加費:3500円)
 1日目:貸切列車費 昼食弁当(栄村の郷土料理)栄村ガイド料 
 2日目:あんぽ作り体験 昼食代

宿泊費
各宿泊所でお支払い下さい
 吉楽旅館の場合:一人部屋/1泊2食8,500円
         相部屋/1泊2食:6,500〜7,000円
 個人宅の場合 :相部屋/1泊2食3000円

その他それぞれの場所でお支払い下さい
 温泉入浴料:500円   わら細工体験料:2,000円
  
【日程】
-----------------------------------------------------------------------------
(1)3月2日(土)

【10:30】
長野駅中央改札口前集合

【11:00】
長野駅発 飯山、戸狩野沢温泉駅を経て31駅
 昼食:車中で栄村の郷土料理の弁当、お茶付を食べます

【14:00】
栄村の中心地の森宮野原駅着 車で移動

【14:30】
希望によって二つのグループに分かれます
A.お茶飲み&温泉グループ  
温泉:トマトの国「中条温泉」
(〒389-2705栄村北信4413-1 Tel:0269-87-3030)
お茶のみは、4〜5名づつに別れて個人宅に伺います
B.わら細工体験グループ   
猫の家の「ネコつぐら」作りの名人高橋甚治宅で、わら細工の基本を習います

【17:30】
車で移動

【18:00】
旅館、個人宅に分宿 夕飯、自由時間  
旅館 :吉楽旅館:〒389-2705 栄村北信3549  Tel:0269-87-2705
個人宅:随所

【19:30〜21:00】
信濃の民話を語る会(小滝公民館) 希望者のみ参加
-----------------------------------------------------------------------------
(2)3月3日(日)

【09:00〜11:00】
栄村の村内見学 ガイドが栄村の絶景ポイントや
震災復興住宅などをご案内します

【11:00】
あんぼ作り体験の家「あんぽの家」であんぼ作り
あんぼは、おやきが小麦粉で作られるのに対し、米粉で作られる栄村の郷土食です

【12:00】
昼食

【13:00】
森宮野原駅にて解散 


保 険
:会費にはレクリエーション保険を含んでいます
主 催:むらたび倶楽部さかえ 〒389-2703 長野県下水内郡栄村堺6172
申込先:加藤彰紀
携 帯:090-3065-5526
メールa_kato_rinndou1955@yahoo.co.jp

---------------------------------------------------------------------------
《参加申込書》 下記事項をメール、郵送でお送りください
1.お名前                 年齢  才   男・女
2.連絡先(携帯、mail)
3.1日目について、ご希望の方に○を付けて下さい
・<お茶飲み&温泉   わら細工体験> 
・信濃の民話を語る会 <参加 不参加> 
-----------------------------------------------------------------------------

【ご参考】
列車の時刻

◯東京駅〜長野駅/7770円〜7970円
・7:52〜9:45
・8:16〜9:59
・8:36〜10:18

森宮野原駅〜十日町駅〜越後湯沢駅〜東京駅
(森宮野原駅から越後湯沢駅/1110円)
・14:18〜14:53〜 15:51(乗換)16:04〜17:20
・16:54〜17:31〜 18:22(乗換)18:35〜20:00
・18:16〜18:53〜 19:55(乗換)20:08〜21:20

◯森宮野原駅〜長野駅〜東京駅/9080円
・14:15〜16:09乗換16:18〜18:12
・16:54〜19:08乗換19:29〜21:16
・18:15〜20:05乗換20:22〜22:12

森宮野原駅〜越後湯沢(バス)880円、越後湯沢〜東京6290円


栄村復興への歩みNo.172 (通算第206号) 9月11日

黄金色の田んぼの横をラフティングボートが行く


 田んぼが黄金色に輝く時期になってきました。その真横を流れる千曲川をラフティングボートが下っています。
 上掲の写真は10日午前10時24分に撮影したもの。ラフティングの写真はこれまで何枚も紹介してきましたが、「黄金色の田んぼとラフティング」というのは今の時期にしか撮れないものです。
 この日の乗船者はわずか3名。「千曲川」をタイトルとする番組制作のために下見に訪れたディレクターをガイドの庚(かのえ)さんが案内しているのです。
 旧上郷中学校下の上陸地点でディレクターに出会い、感想をお聞きすると、「やあ、楽しかった。これでエンディングは決まりました」とのお答え。
 千曲川を源流から長野県内のいちばん下流・栄村まで追いかける企画だそうです。9月下旬に本番撮影され、11月頃には放映される予定だそうです。放映日等が決まれば、また、お知らせします。

いま、栄村に新しい視点からの注目が集まり始めています

 震災をめぐって多くの義援金が村に寄せられ、また、ある時期以降はメディアの取材が増えるなど、栄村はこれまでも注目されてきましたが、最近、新しい視点から栄村が注目されるようになってきているように思います。
 1つは、“むらたび”への問い合わせなどが増えていることです。その一端は通算200号記念特集号で紹介しました。
 2つは、TVメディア関係者から「被災状況などのリポートではなく、栄村の魅力を伝える企画を制作したい」という趣旨の問い合わせが増えていることです。もちろん、これまでも被災状況だけでなく、栄村の魅力に触れる報道番組もありましたが、最近の状況はもう一歩、前に進んだもののように思います。
 この2つの動きは、復興の柱の1つである「地域資源を活かす新しい産業」として栄村の新しい観光の可能性を強く感じさせるのです。
 そこで、今日は、複数のTVメディア関係者とこの数日お付き合いさせていただく中で、「こういうことが大事なのではないか」と思ったことを少し書きたいと思います。

特集2 “むらたび”の大いなる発展へ

 栄村の復興には新しい産業を興(おこ)し、村の人たち、とくに若者が稼げる場・機会を創り出していくことが必要だと、誰もが考えています。
 新しい産業づくりは、議論も大事ですが、どんどん実行していき、それによって「新しい産業は可能だ」という実績と自信を生み出していくことがなによりも必要でしょう。


ラフティングをどう展開していくか

 「○日にラフティングはできますか?」、「私も乗りたいのですが、どこに尋ねればいいですか?」――こういうお問い合わせが急速に増えてきています。
 千曲川でのラフティングそのものは、かなりの村民のみなさんに知られるところとなっています。数か月前とは大きな違いです。
 このこと自体、「ラフティングの事業化はできる!」ことを示す一つの確証だと思います。
 いま、最も大事なことは、ラフティングを栄村の新しい産業にするための事業計画を早急にもっともっと具体化していくことでしょう。


8月下旬〜10月、ラフティングをどんどん体験する
 「ラフティングをやってみたよ。とても面白かったよ」という村民をもっともっと増やすことです。
 栄村の村民が「千曲川のラフティングは最高だ!」と確信をもって言うことこそが、村外からたくさんのお客さんを引き込む鍵となります。
 現在、8月18日(土)、9月2日(日)の実施が確定しています。
 18日は現在、申込受付中。2日は栄中学校の親子ラフティングで、いずれもコースは百合居橋〜県境間です。
 8月22、23日、28〜31日も募集中で、それぞれ定員7名、最少催行人数は4名(最少催行人数とは「この人数以上集まれば実施する」というもの)です。
 8月中の実施に制約があるのは、千曲川ラフティングのガイドの主軸をやって下さっている庚さんが今夏はまだ北竜湖でのイベントもやっておられるためです。栄村でのラフティングの事業化への過渡期ゆえの困難ですが、栄村のラフティングをより盛んにしていくことで、この過渡期を突破していくことが必要です。
 9月、10月はもっと頻繁に機会をつくれます。水温は十分に高く、また、ウェットスーツを着用しますので、9月、10月のラフティングはまったく可能です。どんどんご参加ください。


●村の若者からガイドを育てる
 ラフティングの事業化には、事業体の設立など、やらなければならないことが一杯ありますが、ある意味でいちばん重要なことは村の若者がラフティングのガイドをやれるようにすることです。
 ラフティングの醍醐味の1つは、ボート1艇ではなく、3艇、4艇が連なって川を下ることにあります。
 それには、たくさんのお客さんを集めることが必要ですが、さらに優先する大前提があります。ガイドの確保です。

今春、ガイドに挑戦した石田博子さん(写真右)
 ガイドとは、ラフティング・ボートのいちばん後ろに座り、パドル1本でコースを操作し、乗船者に「漕げ!」、「ロープをつかんで!」等、的確な指示を出す人です。
 ラフティングは自然の中でのスポーツ・遊びですので、当然、一定の危険を伴います。その危険を防ぎ、安全なラフティングを実現できるかどうかはガイドの腕にかかっています。
 ボートを4艇出すとすれば、少なくとも4人のガイドが必要です。現状では、庚さんが戸狩や信濃町のガイドさん、さらには群馬県水上町のガイドさんに声をかけて、応援に来てもらっています。しかし、それでは「栄村の事業・産業」になりませんね。
 ガイドに応募する資格は、,笋覽いあること、¬邀鯵萋阿筌好檗璽弔好き、川が大好き、の2つ。ラフティング事業体での通年雇用をめざしますが、農業等との兼業も可能です(ガイドとしての養成が終わった後、ラフティング事業体の正規社員として雇用し、その事業体の事業として農作業請負を行なうことも構想されえます)。
 ガイドに挑戦してみようという人、是非、手を挙げてください。
 9月に本格的な講習の第一歩を踏み出す予定です。
 

“むらたび”ガイドをやってみよう

 「栄村を訪れてみたい」という人が増えています。震災前からの栄村ファンに加えて、震災を機に、栄村に関心を抱く人がどんどん増えているのです。


●「ふるさと酒場」から栄村へ

 栄村につながる回路も出来てきています。その一例が「ふるさと酒場さかえむら」です。「栄村に行くにはどうしたら、いいですか?」、「栄村でどんなところを訪れるといいですか?」とお尋ねになる人が相次いでいます。
 そういう中のお二人が8月11日、12日の2日間、村にやって来られました。

お二人の強いご希望は「ふるさと酒場で見た「ねこつぐら」を作ってみたい」ということ。11日にはねこつぐら作り名人高橋甚治さんのお宅に案内し、つぐら編みを体験していただきました。
 今回は1日だけの予定でしたので、ひとまず、つぐら編みの方法を教わり、鍋敷きを制作されました。
「中身が濃くて、最高に楽しかった」
「とても集中してやり、ものすごくエネルギーを使った」
と満足気に話しておられました。
 「ふるさと酒場さかえむら」はまさに開店の意図通りに、「栄村への入り口」になりつつあります。


● 食材を提供し、お店にも顔を出してみよう
 「ふるさと酒場さかえむら」では、ご存じのように、「吉楽」の女将が作るレシピを基に、栄村らしい料理を提供されていますが、食材は村のさまざまな人からご協力をいただいて確保されています(食材提供には当然、代金のお支払いをします)。
 協力下さっている村の人の中には、「おれも東京の店に行ってみたい」と話しておられる方もかなりおられます。これを実現するのが次の段階です。
 むらのかあちゃんやとうちゃんが東京・神田の店に行って、お客さんたちと交流する。そのイメージはまだあまり具体的に浮かびませんが、お店のホームページで「○月○日は食材提供者のむらの○○さんがお店に来ます」と告知すれば、その人との出会いを求めるお客さんがきっと来られるでしょう。
 その出会いが実現すれば、「今度は村のおれの家を訪ねてくれや」という話に発展すること、間違いなしでしょう。


●こんなところを廻りました
 11日に「つぐら編み体験」に来られたお二人、12日は村のいろんなところを廻られました。
朝食前 …… 西山田の棚田〜スキー場中腹の眺望点〜スキー場
       リフト到着点
朝食時 …… 「はやそば」作り体験
午前  …… 中条川土石流跡見学、古道(奈免沢川〜小滝間)
        歩きと奈免沢の地震被害跡の見学、
        小滝でお茶のみ(トマト丸かじりなど)
午後  …… 天地の農家訪問(ズッキーニ畑、ニホンミツバチや
       鶏の放し飼いの見学、またたびの甘酢漬け
       などを食す)、坪野集落の百番様などの見学、
       津南の河岸段丘をドライブ

 こんな感じで、夕刻、5時半森宮野原発のバスで帰路につかれました。
 格別の「名所・旧跡」を廻ったわけではありませんが、「栄村のよさ」を満喫していただけたようです。


家の周りでの鶏の放し飼い。こういうものも“むらたび”の売り物になる。
産みたての卵も食べれば最高!



地震で崩れた断崖絶壁に近づいてみる


●むらのガイドをやってみませんか
 12日のご案内、無償ボランティアではありません。基本料金1時間1500円のガイド料をお支払いいただいてのご案内です。
 こうしなければ、村の観光は産業にはなりません。
 初めての有料個人ガイドで、ご満足いただけるか、料金は高すぎないか、色々と不安がありましたが、ひとまず成功だったようです。
 「知り合いをちょっとドライブに誘う」というわけではありませんから、緊張しますし、気も遣(つか)います。
 また、いろんなところを案内できるように、事前の勉強(村をよく知り、実際に自分で行ってみて、ガイドのプランを考える)をしなければなりません。
 たとえば、紅葉の秋山郷。いま、志賀高原のホテルからバスでやって来る観光客の人たちは秋山郷の紅葉の素晴らしさをほとんどご覧になれていません。栄村の人間が案内してこそ、秋山郷の紅葉の本当のよさを満喫していただけるでしょう。

紅葉の秋山郷の奥志賀遊歩道

 しかし、それには今から、まず秋山郷へ行くコースとして日の出山コース、上ノ平経由コースなどをマスターし、大滝や奥志賀遊歩道を案内できるようになること、あるいは秋山郷全体が紅葉に染まる全景を見られる眺望ポイントに案内できるようにしておくこと、などなどが必要です。
 8月下旬〜9月にそういうガイドのための講習会をやってみたいと思っています。
 農作業の合間や休日を使って、ガイドをやってみよう。そういう方からのご連絡をお待ちしています。


古道・志久見街道を歩き、「玉アジサイ」に出会う

むらたび

  5月4日、古道を歩くむらたびを行いました。今回はあまり広報せず、小規模なものでしたが、例年に比べて古道に残る雪が多く、これまでとは異なる古道歩きになりました。詳しくは改めてご紹介しますが、ちょっと写真をご覧ください。

 
 大免沢川を渡るところ。昨秋架けられた木橋は雪の中でもがっちりいきていました。
 古道歩きが終わった後の樋口利行さん宅での昼食もとても美味しく、素敵でした。メニューなど次号でご紹介します。
 また、この古道歩きにも参加した京都精華大学の学生さんが5日は、スキー場から貝立山裏側の水路かけ口まで雪渓を歩く体験をしました。

貝立山腹の雪渓を歩く


雪渓を歩く前に腹ごしらえ

<後記>

 明日6日と7日が京都で集中授業のため、今日の午後、村を出発します。その関係で本来は6日発行の分を1日繰り上げて発行します。
 村外の人たち向けの「大雪情報」を兼ねていますので、村の人にとっては周知の事実もあるかと思いますが、ご理解ください。
 この先、まだ2〜3回、寒波が来るとのこと。まだまだ雪とのたたかいが続きます。
 なお、2月12日に予定していた“むらたび”、雪山トレッキングはコース上の雪庇が非常に危険なため、3月に延期することになりました。


2月12日、雪山トレッキングへの参加者を募集します

 「月刊栄村」ではすでに告知していますが、2月12日(日曜日)に“冬のむらたび”として、恒例となった〈雪山トレッキング〉を開催します。

 スキー場から貝立山(標高937.2m)に登るものです。リフトでスキー場頂上まで上がり、その後、かんじきを履いて尾根を縦走し、標高750〜800mくらいの地点から貝立山の頂上へ登ります。


貝立山のブナ林を進む

 参加に登山経験の必要はありません。お子さんは小学校高学年以上であれば参加可能です。
 頂上にて豚汁などをつくり、みんなで昼食を楽しみます。晴天であれば谷川岳を望むこともできます。


頂上で豚汁を食す        

定員:20名
時間:午前9時スキー場集合、午後2時スキー場まで下山
参加費:3千円(ガイド料、昼食代)
装備:スキーウェア(帽子、手袋を含む)、ストック、かんじき(靴は濡れても大丈夫なもの)、リュックサック

*かんじきは主催者が用意します。スキーウェア・ストックのレンタルが必要な方は事前予約してください。

申込先aokura@sakaemura.net または
FAX(0269−87−2131)

若者の雇用を生み出す新しい産業の創造へ

 栄村とその復興にとって最大の課題は、若者がむらで暮らせる仕事を創り出すことです。
 それには新しい産業を創造しなければなりません。それは言うのは簡単だけれど、実際に実現するのは大変難しいことです。


●「宅急便」の発想で
 新しい産業のタネは多くの場合、「すき間」と言われるところにあります。いまではあって当たり前の存在になっている宅急便。これは「すき間産業」の典型といわれています。いま70歳代、80歳代の人が子どもの頃から「まる通」と呼ばれた運送便はありました。でも、それは届いた荷物を貨物が着いた駅まで受け取りにいかなければならないもので、自宅に荷物が届けられるなんてことは想像もつきませんでした。
 クロネコの創始者が「宅急便」を始めたとき、多くの人が「そんなものがうまくいきはずがない」と言ったそうです。
 しかし、ニーズがあったんですね。
 いまでは宅急便のない暮らしなんて考えられないほどです。


発想法を変えれば、むらには産業のタネがゴロゴロ
 栄村は雪に悩まされてきました。
 だから、「雪が産業のタネになる」なんて言ったら、「お前はバカか」と言われるのがオチかもしれません。
 しかし、これが産業になるのです。
 昨冬、東京の三多摩地区の子どもたちが80名が「子ども雪国体験」というプログラムで栄村にやって来ました。
 スキー教室もやりましたが、非常に好評だったのが、   
 青倉の8軒のお宅にお邪魔してやった「雪掘り体験」なのです。

「子ども雪国体験」アルバムに掲載された楽しい思い出

 この「子ども雪国体験」、東京都が500万円以上の予算を投じています。宿泊場所の「トマトの国」やスキー場に一定のおカネが落ちますが、当初の予定では「雪掘り体験」をお世話する青倉の人たちには手土産のお菓子のみで、いわばガイド料とでもいうべきものの支払いが予定されていませんでした。事業を請け負っていた東京のイベント会社と交渉し、「次回からは謝金を用意する」ことで合意しましたが。
 これは青倉の人たちがおカネを欲しがっているというので話したことではありません。青倉の人たちは無償でも喜んで子どもたちを迎え入れてくれます。しかし、“村の産業(政策)”という観点から考えれば、無償ではいけないと思うのです。“雪を資源として活用し、産業化する”とは、そういうことではないでしょうか。


企画をつくり、商品化することが大事
 村の観光パンフレットなどを見ますと、栄村のよいところがそれなりに紹介されています。しかし、それだけでは観光商品‐観光産業にはなりません。
 「栄村のよいところ」を活かしたツアー企画をつくり、それを商品として売り出してこそ、おカネを稼げるようになるのです。それが栄村の観光業に欠けているものです。
 昨年10月30日の古道歩きの“むらたび”はガイド料や料理材料費・調理費等を支払ってなお、5万円ほどの利益を生み出しました。こういう企画商品を年間少なくとも100個くらいつくることが必要でしょう。
 そのようにするとき、「若者の雇用を生み出す新しい産業創り」が現実のものになってくるだろうと思います。


栄村への全国の関心をうまく活かそう

 10月30日の「紅葉の古道を歩くむらたび」の成功は前号でお伝えしたとおりですが、あるメディア関係者から興味深いお話を聞きました。
「50人が実際に集まったということは500人が関心を持ったということなんですよ。関心を持っても、スケジュール上の都合がつかない等のことがあるので、だいたい関心を持った人の1割が実際に来るのだと考えるのが妥当だ」
と言われるのです。

 たしかに、私自身も新聞などで知った色んな企画に関心を持っても、実際に出かけるのは10回に1回くらいの割合です。

 今回の“むらたび”の宣伝は基本的にブログで行なっただけです。それで50名を超える参加者。
 やはり、栄村に関心を寄せてくれている人がたくさんおられるということですね。


* メディア等の栄村取材が続いています
 来週、SBCラジオの朝情報番組で全国民放ラジオ統一企画「地震への備え」という放送が行なわれます。私はそれへの出演を依頼され、昨3日、収録をしました。
 また、大手広告会社・博報堂から「東日本大震災後の生活者の動向」に関するインタビューの依頼を受けています。さらに、村内のさまざまな方に色んな取材依頼が来ています。


「むらたび」を取材するNBS(長野放送)のスタッフ

 「取材を受けるのは嫌だ」という人もおられると思いますし、また、実際の番組では当方の思いが正確に反映されないケースもままありますが、基本的には栄村を全国にアピールする格好のチャンスだと私は考えています。


* チャンスを活かす創意工夫が必要
 正確な数字はわかりませんが、今年は「道の駅」に立ち寄る人が増えているように思います。これも栄村への誘客のチャンスが来ていることを示していると思います。
 しかし、チャンスが来ていることと、それを活かして栄村を訪れる人を恒常的に増やすことができるかどうかは、別のことです。

 お客さんを増やすには工夫が必要です。たとえば、「道の駅」に立ち寄った人たちが何かを食べようとした時、「これがお薦め!」と言えるものが何品あるでしょうか? 残念ながら数えるほどしかありません。食堂での食事ならばお薦めできるのは「手打ちそば」。軽い食事であれば、かあちゃんたちが出店している「きのこ汁」が好評です。スイーツはソフトクリームが大好評。「きのこ汁」、ソフトクリームはいわば「民間の創意工夫」で、村が出資している「物産館」そのものの食堂には自慢できるお薦めものは「そば」の一品しかありません。

 率直に言わせていただきますが、ここが栄村の弱さなのです。「むらたび」では、かあちゃんたち手づくりの「むらのごっつぉ」が大好評。「物産館」でもむらの自慢料理を10種くらいは揃えたいものです。


写真中央は「いもなます」。大好評です。(10月30日「むらたび」の料理から)

 創意工夫は料理だけに限られるわけではありません。旅(ツアー)の企画そのものが大事です。    
 栄村ネットワークでは、1月に「むらの伝統行事・小正月を楽しむむらたび」、2月には「雪山トレッキング」、さらに「栄村とことん雪遊び」などの企画をいま準備中です。
 〈創意工夫〉を合言葉にして、栄村の復興へ頑張りましょう。


雪山トレッキング(一昨年2月の記録写真から)