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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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「駅前複合施設」の建設について

 3月議会で可決された村の新年度予算の中に「駅前複合施設」の建設費2億2千万円というものがあります。
 森集落では、3月29日の区総会に役場産建課の担当係長が「地元への説明」ということで来られて、この件の簡単な説明がされましたが、建てられる施設の具体的な利用法等には詰められていないものが多々あるというような説明でした(2月の復興推進委員会には提出された平面図は、森区の総会では示されませんでした)。
 また、村内を配達で歩いて廻っていると、「いったい、何をつくろうというんだね」という疑問の声を数多く聞きます。

 私は少なくとも2つのことを言っておきたいと思います。
 1つは、森林組合の事務所を新しく確保することは必要だということ。森林組合事務所を建てるというだけでは国の補助金を得ることが難しいのでしょうが、村民には「森林組合事務所の建設が必要だ。そのために色々工夫している」ということをもっと明確に説明すべきだと思います。
 2つは、補助金確保との関係で「複合施設」にする必要があるならば、もっと広く村民からアイディアを募るなどの措置をとるべきだと思います。「観光案内センター」ということも言われていますが、そもそも「森宮野原駅交流館」がその役割を果たすことになっていたのではないでしょうか。その交流館2階に振興公社の事務所が置かれ、しかも震災復興関連の交付金を年間1億円も使いながら、いまだに満足な観光案内機能も果たせていないという現状を打開せずして、新しい建物を建てるというのでは、誰も納得できないはずです。
 復興−村づくりへの取り組み方を抜本的に変えることが必要だと思います。


降りしきる雪の中、千曲川に橋脚をつくる

 9日の午後3時すぎ、フランセーズ悠さかえに配達に行った帰り、雪の壁のむこうにクレーンが見えました。「ひょっとして、新箕作大橋(仮称)の工事をやっているのか?」と思い、工事用道路を歩いていったのですが、その道の先で見たのが下の写真の場面です。見える川は千曲川です。



 このときは、これ以上、現場に近づいて話を聞くこともできませんでした。

「ドボジョ」の平澤さんが現場監督
 11日、もう一度、現場に行きました。フランセーズの横手にある現場事務所に車が停まっていたので事務所を訪問。
 事務所には女性が一人だけおられ、快く対応してくださいました。下の写真の方です。



 話を聞いてビックリ。「私、ここの現場監督です」。「えっ、最近話題の『ド…なんとか』ですか?」「はい、ドボジョね」。
 「ドボジョ」とは「土木系の仕事や学問に携わっている土木系女子のこと」をいいます。TVなどで話題になっていますが、栄村の現場に「ドボジョ」がおられるとは夢にも思っていませんでした。
 平澤里枝さんというお名前で、名刺をいただきましたが、「株式会社塩川組工務部課長」という肩書が入っていました。(塩川組は中野市の会社です)

両端の橋台はすでに出来上がり、いまは橋脚建設
 今冬前に2つの橋台(平滝と箕作)が出来ていることは以前に紹介しましたが、現在工事中のものは川の真ん中にたつ橋脚です。昨年9月30日発注で今年8月15日までの工期になっています。
 設計図を見せていただきました。下写真の中の赤く塗られたところが現在工事中の橋脚、左手が箕作、右手が平滝です。平滝側、箕作側いずれも、カーブで橋に入るのですね。



 後日(16日)、橋脚の基礎工事の現場を見せていただきました。下の写真です。



「むらの仕事」についても考えさせられました
 現場事務所の外の看板にいろんなことが掲示されていますが、その1つを紹介します。現場の1日のタイムテーブルを書いたものです。

 
 
 「午前7時45分 現場安全朝礼」とあります。工事現場は朝が早いですね。そして、「午後5時30分 持ち場点検後終業」です。昼休憩は1時間、午前と午後の途中休憩は各15分。
 じつにハードですね。
 ある建設業関係者が言っておられました。「60人の従業員枠の半分を栄村の雇用にあてているんだが、なかなか就職希望者が少なくて」と。
 「栄村には仕事がない」とよく言われますが、中山間地域の生活基盤の維持にとって土木系の仕事は戦略的重要性をもつものだと思います。へたなハコモノづくりは税金の無駄遣いですが、「公共工事すべてが無駄」と言うのは大きな間違い。「ドボジョ」ということとともに、むらの仕事の創り出し方についても考えさせられました。

 

新直売所の出荷運営組合が発足

 21日午後、「栄村農産物販売所 出荷運営組合」の設立総会が開かれ、出荷運営組合が正式に発足しました。
 総会資料によれば発足時の正組合員は44名、准組合員3団体です。
 総会では「会則」及び「運営要領」が採択されるとともに、組合長に滝沢総一郎さん(程久保)、副組合長に藤木八十治さん(極野)が選出されました。


組合長就任挨拶をされる滝沢組合長

 10月26日の説明会時点と大きく変わった点としては、村が補助金を支出して店長を置く意向が役場から示されたことがあります。
 そのことを含め、詳しいことは追加取材しないとわかりませんので、今回は以上の報告のみとします。

<発行と配達について>
 大雪のために配達できない日があり、申し訳ありませんが、No.239の配達が遅れている地域があります。
 村外への情報発信の関係から「1の日に発行する」ことは基本的に守りつつ、配達が遅れている地域では2号分を一緒に配らせていただくケースが出てきます。
 ご理解・ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。

貝廻坂、復旧拡幅区間の工事が完了

 7月から工事が行われていた貝廻坂の水害復旧と拡幅を同時に行う区間の工事が完了しました。この区間よりも上の拡幅部分はまだ工事中です。この区間は雪との競争になりそうです。一刻も早い完成を願います。


 
<発行日について>
 神城断層地震をめぐって白馬村、小谷村に行ったりしていますので、しばらくの間、発行日が不規則化します。ご理解ください。
 小谷村・白馬村に関する情報は随時、ブログで発信しています。

平滝の田んぼが道路に変わる―バイパス道路・新しい橋の建設で

 平滝の国道から下の地区を14日に廻りましたが、田んぼの様子が変わっているのに気づき、驚きました。
 「フランセーズ悠さかえ」前を通り過ぎたところから屋号「下西河原」さん(油科勇二さん宅)前の田んぼまで、道路沿いの田んぼすべての中に新しい畦がつくられているのです。



 たまたま家の外に出ていた人に尋ねると、「新しい道路がつくられるんです」とのこと。いま、「フランセーズ悠」のすぐ下(しも)のところで千曲川の新しい橋(仮称「箕作大橋」)がつくられていますが、もう1つ、平滝から明石に渡る橋がつくられる予定で、その2つの橋の間を結ぶ道路がつくられるのです。


「箕作大橋」の橋台
手前が箕作側。千曲川を挟んでむこうの河岸に平滝側の橋台と
「フランセーズ悠」の建物が見える


「下西河原」宅の前で新道路は斜めに進む
ここから千曲川河岸へつながり、対岸の明石へ渡る新橋がつくら
れる
 
 14日昼、平滝と明石の間の千曲川に下りるところに、工事用モノレールが設置され、河岸では数名の人が作業していました。下写真に見える千曲川の対岸は野沢温泉村明石です。



明石でも工事が進んでいます




 上の写真は18日に明石で撮影したもの。新しい道路がつくられつつあります。道路は明石の集落の中を通るのではなく、山手の方です。その道路建設地の目の前には平滝集落が見えます。

田んぼを潰さざるをえない人たちの気持ちに思いを寄せて
 「災害に強い道路ネットワークの構築」ということで、国道117をバイパスするために箕作と明石の2ヶ所で千曲川に新しく橋を架けること、そのために平滝で一定の田んぼが道路に変わることは知っていましたが、明石の橋の位置、そして平滝内に建設される道路の位置については知りませんでした。
 田んぼが大きく削られる様相を目の前に見て、大きな衝撃を受けました。
 平滝の人からは、「新しい道路ができれば便利になるので結構だが、ここはいい田んぼで、それがこんなふうに削られるのは辛い」という声を聞きました。
 その辛い思いはひしひしと伝わってきます。みなさん、震災を体験し、「災害に強い道路ネットワークの構築」ということで受け入れられたのだと思いますが、その辛い思いを私たちは十分に受けとめなければならないと思います。

 

志久見分校改修工事の様子

 旧志久見分校を歴史資料等の保存展示施設に改修する工事が進んでいます。教育委員会事務局と施工者:共栄建設さんのご了解を得て、19日昼、工事の様子を撮影してきました。ご覧ください。


屋根は桁のかけ換えが済み、トタン葺きが進んでいる。


1階のコンクリ打ち直しが終わり、19日、材木が搬入された。大工さんの仕事が本格化する。


2階の様子。


2階天井。


階段は従来のものを保存するよう保護板が敷かれている。


1階基礎工事。屋根工事の足場が外された後、さらに本格的な基礎工事が行なわれる予定とのこと。


貝廻坂の工事が進んでいます

  ご存知のように貝廻坂では全面通行止めで復旧・改良工事が行なわれています。6日、その様子を特別に撮影させていただきました。
 下が工事の様子です。貝廻坂の道幅が最も狭い箇所で交互通行が可能なように拡幅が行なわれています。



 現在の工事箇所は写真のところと、この場所のすぐ上の、昨夏の水害箇所の2ヶ所です。工事現場はたいへん危険な状態で、これ以上中に入ることは許されませんでしたので、水害復旧箇所は今回は撮影できませんでした。もう1枚の写真の山(林)の様子から、この工事箇所の位置がわかる人は多いと思います。



 現場責任者のお話では、6日午前の段階で「進捗は40%強」とのことでしたが、「全面通行止めは告知通り12日までです」と言っておられました。
 上の写真に小さくですが、投光器が写っています。昼夜二交代制で夜間も工事を行なわれています。

 いま、全面通行止めで日常の暮らしにたいへん不便をされている方がたくさんおられます。震災で2ヶ月近く全面通行不可能となった時のことが思い出されます。復興計画策定過程で「災害に強い道路ネットワークの確保」ということで、県からの出席者が「災害時にも少なくとも1車線を確保できるように拡幅する」と言われていたことを思い出します。
 栄村の基幹道路の1つとしての貝廻坂の早期全面改良を望みたいと思います。


新設予定の直売所について

 6月21日夜、かたくりホールで「栄村農産物販売所第1回出荷組合設立準備会」が開かれました。その概要の紹介と、21日の会合をふまえて栄村の新しい直売所を成功させるにはどんなことを考えるといいかについてレポートしたいと思います。

6月21日の出荷組合設立準備会の概要
<建設場所と施設概容>
 建設場所は、現在の道の駅の隣接地です。写真にある新しく整備された駐車場の未舗装箇所(写真の右手)の真ん中に建てられます。間もなく着工され、冬までに完成する予定です。



 建物は2階建て、農産物販売スペースの他、厨房も設置されます。「ソフトクリームさかえ」の販売所もこの建物の一角に入るそうです。(なお、「田舎工房」の店は駐車場の舗装されている部分のいちばん奥(上の写真の手前側)に移る予定だと聞きました)
 
<開業にむけての段取り>
 21日の会合には29名の参加と聞いていますが、その中の一定数の方が全体会合の後に残られて、「設立準備委員会」となられたようです。
 この人たちが直売所のルールを決める等の作業を進められ(準備会は各月開催で、次回は7月19日の予定とのこと)、12月に直売所の運営体決定・出荷組合設立総会、来年5月上旬オープンというスケジュールが予定されているとのことです。
 (なお、21日に出席できなかった人たちのために、21日と同様の会合をもう1回開催する予定だとも聞いています)
 
<営業見通しについて>
 売り場面積、国道117号線利用者数、昨年の村内アンケート調査の結果等のデータと、全国の直売所の実績データなどを照らし合わせ、出荷者数約70名、年間売上6千万円、ただし、初年度の来年は4,550万円という試算が示されました。
 役場担当者からは「村民主体の直売所」ということが強調されました。
 
 さて、21日の会合に参加して、私自身、「本当にうまくいくのか」と不安に思うところが多々ありますが、模様眺めを決め込むわけにもいかないと思います。
 そこで、いろんな人のご意見も伺いながら、少し考えてみました。
 
どうしたら直売所にお客さんは集まるか
 21日の会合では、
   「栄村の道の駅は立ち寄るお客が減ってきている。4500
    〜6000万円の売上げを確保できるほどのお客を集められ
    るか」

という質問が出ました。
 これに対して、アドバイザーの青木隆夫氏からは、
   「栄村の道の駅は全国的にみても早い時期にできた。それか
    ら20年余。いつ行っても変わり映(ば)えしない。近くに新
    しい道の駅ができたのでお客がそちらに流れている。新し
    い施設(=直売所)ができると、お客を引き戻す効果がある」

との回答。
 たしかに〈新しい施設のお客引きつけ効果〉というものはあるでしょうが、それは短期的なものでしょう。それだけでは不安です。
 他の直売所・道の駅にはない魅力を創ることが求められていると思います。
 そこで、21日の出席者も含め、いろんな人にアイディアを尋ねてみました。その結果を紹介しましょう。
   イ. 「キュウリ、ナス、トマト」という定番の野菜が並ぶだけで
    は、たとえば飯山の「花の駅千曲川」に勝てない。栄村の直
    売所にしか置いてない野菜を確保する
ようにする。
    ――栄村にはお客さんの求めに応じて珍しい野菜を作付けして
    いる人がいます。その事例では、個々の野菜の量はそんなに多
    くはありませんし、作付がそんなに難しいわけでもありません。
   ロ. イベントが必要だ。
    たとえば、数名のかあちゃんが自分で作った漬物や料理を持ち
    寄って、直売所エリアを訪れたお客さんと触れ合う
機会をつく
    る。
    お客さんが気に入った野菜農家を訪れ、収穫作業に参加できる
    機会をつくる。いや、収穫風景を見学する機会を提供する
だけ
    でもいい。
    ――こういうイベントは、限られた人に負担が集中しないよう
    に、幅広く、村の人たちに参加してもらう(一人の人は多くて
    も年に2〜3回でいいようにする)
   ハ. 直売所の店内の展示を工夫する
    いまでは生産者の顔写真を野菜などの品物の横に貼り出すのは
    常識。そんなものだけでなく、季節、季節の畑の様子や村の暮
    らしの様子がパッと目に入る展示
などをする

誰が、どんなふうに出荷するのが望ましいか
 昨年秋に実施された村民アンケートで「出荷したいと思わない」と答えた人(36.2%)がじつはいい商品を持っている可能性が大きいのではないかと思われます。この人たちは「農地が少ないので自家用で精一杯」と答えておられますが、自家では食べきれず、余ったものを再び畑に持っていって捨てておられるケースが非常に多い。
 この余り野菜を提供していただけると、品数の確保の見通しに明るい展望が出てきます。
 これには、2つの条件がつきます。
 1つは、「出荷するための足がない」人の家を廻って集荷するシステムをつくること(専従職員でなくても可能です)。
 2つは、直売所運営組織で品揃え計画をつくり、自家用野菜農家(せっつえもん畑だけをやっている人)に少しずつ新しい種類の野菜の作付をお願いする
 
厨房をどう活かすか
 直売所の中に厨房が設けられます。
 この厨房をどう使うのかをよく考え、工夫をしないと、厨房が人件費だけを喰(く)ってしまい、直売所の赤字要因になりかねないという心配をする人もいます。
 ある人は言います。
   「厨房を独立採算にするといいんじゃない」
 これは名案だと思います。
 栄村の道の駅でも、数名の女性グループが春はタケノコ汁、秋はキノコ汁を出す店を成功させている事例があります。
 保健所の認可との関係で厨房(加工施設)で何を出せるかについての検討が必要ですが、〈やりたいこと〉を持っている人に委ねれば、いろんな工夫が出てくるでしょう。また、直売所の店長さんの負担も軽減できます。
 
経営組織(の長)と店長が鍵を握るでしょう
 経営組織とは生産者組合のことで、おそらく株式会社になるのではないかと思われます。そのTOPには社長がいるわけですが、これが物産館(社長は村長)、振興公社(理事長は副村長)のように当て職では本当の経営はできないと多くの人が思っています。やはり出荷する人の中から「社長」(組合長)を選出することが大事です。ただし、「社長」(組合長)は常時、直売所の店頭で販売にあたるわけではないので、少なくとも当面は基本的に無報酬とせざるをえないと思います。
 もう一方、直売所の店頭で実際にお客さんと接し、売り方の工夫等をし、売上げを上げていくのは店長さんです。店長さんは完全に専従。当然、給与が支払われますが、「自分がどれだけ売り上げるかで自分の給与が決まる。売上げを伸ばせなければ給与は貰えない」という覚悟(ハラ)を決めた人が求められます。聞くところでは、私はあまり存じ上げない方ですが、そういう覚悟を持っている人はおられるようです。今後、直売所の運営について議論がされる中で、そういう人が名乗りを上げやすい雰囲気を確保していくことがとても大事ではないかと思います。
 
 以上のこと、私は評論家的な気分(立場)で書いているわけではありません。直売所のことに専従的に関わることはできませんが、準備会の方々のご努力に感謝し、出来得るかぎりお役に立つようにしたいという思いで書かせていただきました。
 直売所の成功へ、村のみなさんの色んな声が上がることを切望しています。

<後記>
 6月21日発行をお休みさせていただいたため、書かねばならないことが多いのですが、紙幅の制約上、あまり書けませんでした。本紙に書ききれないことをブログに載せていますので、ネットをご利用になれる方は「栄村復興への歩み」で検索してご覧いただけると幸いです(http://sakaemura-net.jugem.jp/)。
 

「栄村ふるさと復興支援金」――小規模事業にも使える工夫を

 5月26日の第5回復興推進委員会で「栄村ふるさと復興支援金」という制度の導入の説明がありました。
 求められていた「栄村版元気づくり支援金」がようやく実現しそうなのです。基本は集落が取り組む事業に出されるもので、1集落上限1千万円(8割を村が補助)。
 ここまではいいと思うのですが、気になるのは事業の下限が50万円に設定されていること。私は具体的な要望をある集落の方からお聞きしていますが、都会への産直のためにちょっとしたチラシを作りたいという場合、「事業費10万円で地元負担2万円だったら出来るんだけど、下限50万円では自己負担が10万円。かあちゃんたちでは手が出ない」と。
 県の「元気づくり支援金」でも下限は30万円。村の集落支援なのですから、もっと小規模なものから実施できるように工夫してほしいなと思います。
 

阿部県知事の来村(4月24日)

 4月24日夕のTVニュース(長野ローカル)等で報道されましたが、阿部守一県知事が24日、村に来られました。午前10時半からの「村民との懇談会」がメインの来村だったようですが、私は懇談会には出ていませんので、その前に行われた村内視察についてレポートします。
 阿部知事は当日、朝7時半頃に長野を出発され(懇談会出席者の話による)、9時前に貝廻坂を視察した後、妹背(いもと)木(ぎ)にある樋口和久さんの牛舎、宮川頼之さんのトマト苗づくりのハウスを訪れ、和久さん、頼之さんといろいろと会話を交わされました。

和久さんと話す阿部知事

 私は写真を撮りながら、漏れ聞こえてくる会話を聞いただけですので、やりとりの全容を知るわけではありません。が、和久さんとの会話では、震災で牛舎が壊れ、現在畜産を離れている人について、「いまからでも『やろう』という気持ちはありますか」と尋ね、支援の方策を考える姿勢を見せられたのが印象的でした。
 また、頼之さんのハウスではちょうど苗箱から仮植ポットへの植え替え作業が行なわれていましたが、知事と頼之さんの会話は真夏の収穫作業の話に及びました。

仮植ポットが並ぶハウス内を熱心に覗き込む阿部知事

 収穫作業の機械化の可能性について質問した知事は、頼之さんから完熟したトマトのみを選んで収穫するので手作業でないとできないと説明されると、「収穫作業と障害者雇用を結びつけることはできないだろうか。先日、障害者の学習施設を見学したが、障害者の人たちの集中力はすごい」という趣旨の話をされていました。私には人の話をきちんと聞き、そこから想像力を働かせ、政策・施策を模索しようとする姿勢が印象的でした。私は県知事の県政のすべてを肯定するものではないのですが、上に紹介したような姿勢は地方自治行政にとって非常に大事なものであると思うとともに、いまの栄村村政にいちばん足りていないものなのではないかと思いました。
 知事は24日午後、Facebookで栄村訪問のことを書いておられました。知事と県が栄村の復興に踏み込んだ取り組みをされるよう望む次第です。