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栄村復興への歩み
2011年3月に震度6強の地震で被災した長野県栄村で暮らす松尾真のレポートを更新しています。

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栄村復興への歩みNo.344(9月1日付)

“とっちゃ”で眺める鳥甲山とソバのお花畑
 ――秋山郷の観光をデザインする――

 

 

 素敵な眺めなので、写真をぐっとワイドにしました(8月30日午前撮影)。
 撮影地点は秋山郷・上野原集落で、地元の人たちが“とっちゃ”と呼ぶ場所です。栃川と中津川の合流点付近で国道405号線の下に広がる一帯です。
 上野原のある人から、こんなことをお聞きしました。「私のスキーの後輩で、大手旅行会社に勤務する人がいるのですが、『こんな景色は日本各地を探しても他にはない』と言っておられます。その人はいまでも年に1〜2回、来てくれます」。
 ある会合で、「デザイン・サービス」という言葉を頻繁にお使いになる方と出会い、今回は「秋山郷の観光をデザインする」なんて、ちょっと小(こ)洒落(じゃれ)た表現を使ってみました。お客さまに秋山郷(栄村)をどのようにお見せするのか。たしかに、それは一つのデザイン(作業)ですね。

 

 

● 鳥甲山の素晴らしい眺めを見せる

 

 

 

 上の写真、1つは春5月の鳥甲山。2015年の撮影で上野原集落の中で撮っています。もう1つは秋10月。やはり上野原集落の中での2017年の撮影です。
 写真データの整理・管理があまり出来ていないので、「これぞ」というものをズバリ示すことができず残念ですが、春と秋の鳥甲山の素晴らしさの一端はお伝えできるかと思います。これにもう1枚加えたいのが、本紙での紹介は3回目になりますが、下の写真、冬1月のものですね。

 


 これは我ながら何度見ても素敵な風景だと思います。写っている男性はイギリスから冬の秋山郷を訪ねて来られた人です。撮影地点は「のよさの里」の前。

 

● 魅せられた者がガイドして、人びとを虜にさせてしまう
 私は “とっちゃ”、のよさの里、天池、上野原集落内の各所から見える鳥甲山(連峰)の豪快な、しかしまた美しい姿に魅せられてしまっています。冬の積雪の時期であろうと、また、朝陽に照らされる姿を眺めるために早朝であろうと、秋山郷・上野原へ車を走らせます。
 私が鳥甲山を眺めて感じる喜び、感動を一人でも多くの人たちに共有していただきたい。その熱い思いで旅をデザインし、みなさんにお知らせする。それが《観光》の極意ではないでしょうか。
 俳優の藤岡弘さんも鳥甲山のダイナミックな姿に感動しておられました。先日放送されたNHK「きょうの料理」での一場面です(8月23日Eテレ・24日総合・27日Eテレ)。
 ようやく何かが掴(つか)めかけている気がします。
 秋山郷の宿でお客さまに料理を提供する人たち、お泊りの世話をする人たち。みなさん、最高の旅をおもてなししたいという思いを抱いておられることでしょう。村民一人ひとりが力を発揮する栄村・秋山郷観光の再生へ、今秋から来年にかけて、そういう思いで頑張っていきたいと思います。


素敵な人と出会いました

 

 野々海池の水位と紅葉の始まり具合を確認するため、8月18日(土)朝、スキー場からブナ林をぬけるコースで野々海に行きました。
 三叉路の池(池塘(ちとう))で、水中生物を採集している人を見かけ、声をかけました。
 私の当初の思いは、「自然環境を攪乱しないでほしい」ということでしたが、先方のご返事を聞いて安心しました。そういうことを理解されている人だということがすぐにわかったからです。
 さて、野々海池の様子を見たり、撮影したりして40分後くらいにその場に戻ると、ちょうど観察活動を終わられる頃。陸上でお話することができました。「何がいましたか?」とお尋ねすると、私が知っている水中生物の名前も出てきましたが、まったく聞いたこともない生物の名前がポンポン飛び出してきました。
 お会いした翌日にその方からメールをいただいて知ったのですが、「生物分類技能検定」というものの2級の資格をお持ちの専門家でした。栄村にはよく来られるようで、「次回に行くときは事前にメールでお知らせします」と言っていただきました。
 これまで本紙でも栄村−野々海の貴重な自然環境についていろいろと書いてきましたが、最大の悩みは、栄村で見られる貴重種と思われる生きもの、植物についてアドバイスいただける専門家とのつながりがなかなか得られないことでした。その意味で、今回の出会いはとても貴重なもの、素敵なものだったと思っています。
 希少種については下手な情報公開を避けなければなりませんが、今後、この方から学ぶことでご紹介OKのことは本紙で扱っていきたいと思っています。
 また、こういう出会いは栄村の観光の発信力を高めることにも役立つと思います。
 この方からご提供いただいたクマタカの姿をとらえた2枚の写真を紹介します。私もよく見かけますが、運転中に見ることが多く、自身では撮影することができていません。

 


 


鳥甲線、土合橋、貝廻坂、中条川上流

 8月31日、災害復旧工事のために通行止めになっていた鳥甲線が開通しましたね。昨年7月1日の大雨による道路脇崖面崩落の復旧工事でした。
 また、北野〜天代間の新土合橋の建設工事、ようやく完成が近づいてきました。今秋中に竣工式となるでしょう。貝廻坂では落石防止柵の設置工事が進められています。笹原〜長瀬間の災害復旧工事もかなり進展しています。また、中条川上流での土石流対策工事は7年目を迎えていますが、今年は「いちばん大変だなあ」と思う箇所で谷止工の設置工事が進められています。それぞれの現場写真を掲載します。

 


鳥甲線の復旧工事完成現場。8月28日撮影。下の写真は道路下の釜川に下る崖面。なお、31日の開通前にガードレールが設置されました。

 

新土合𣘺建設現場を北野側から見たもの(8月26日撮影)。土盛の高さが橋の高さに近づき、完成が近づいていることを確認できます。

 

貝廻坂の落石防止柵の工事現場(8月21日撮影)。落石防止の効果もあることながら、地元の人は「見通しがよくなった」と喜んでおられます。

 

笹原〜長瀬間の現場(8月26日撮影)。昨年10月に崩落した箇所の上部では法面枠工が出来上がっています。現在は雪崩予防柵設置の工事と斜面下方の山腹水路工(明暗渠工)が行われています。雪が降る前に完成できそうです。

 

 

この2枚は中条川上流の谷止工の工事現場(8月22日撮影)。1号崩壊地から下を覗き込むようにして撮影しました。1枚目写真に見える谷をクローズアップしたのが2枚目写真。

 

 ここで少し、記しておきたいことがあります。
 栄村では写真に見られるように災害復旧・インフラ整備の工事がたくさん実施されていますが、こういう状況は過疎が進む市町村では珍しいことです。多くの地域では逆に「過疎」を理由に災害復旧やインフラ(社会資本)整備が「選択と集中」という名の下に厳しく削減される事態が進んでいます。栄村は震災との関係でこの7年間、かなり「優遇」されている面があるように思います。しかし、いつまでもそういう「優遇」が続くわけではありません。インフラなどの補修や整備が困難になる事態の到来に対して、どう対応していくか、真剣に考えなければならない時期が来ていると思います。


 


8月下旬の点描

  • -
  • 2018.09.03 Monday

 

 ミズヒキです。極野のあるお家の庭で撮影しました。最近は見かけることが少なくなったように感じます。
 下はミズヒキの白色種でギンミズヒキと呼ばれるもののようです。ミズヒキについてネットを調べていて存在を知ったのですが、その直後に秋山・小赤沢で見かけました。

 

 

 この季節、庭先に小豆が天日干しされているのをよく見かけます。

 

 

 秋山・屋敷の山田良江さんが鞘から小豆をはずす作業姿。8月30日午前です。


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栄村復興への歩みNo.344
2018年9月1日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236
mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞


面白い地形が見えてきた〜水位が下がった野々海池を探検する〜

 

 この写真を見て、「ああ、野々海池だね」とさっと言える人は少ないかもしれませんね。
 滅多に見ることができない、そしてまた滅多に撮れない1枚です。下に示す地図のD地点から野々海池に下り、水位の低下で広がる池底面を歩いて行った先端地点で撮影しました。ちなみに、対岸の左手に野々海池の堤が見えています。

 

 

 9月2日午前、野々海池の水位の低下とそれによって見える池底の地形を見ようと思って、野々海に向かいました。「晴れ」という具合にはいきませんでしたが、雨の心配はなく、地図のA~B間とD地点付近で水位の低下で出てきた池底面を歩いてきました。
次頁から、歩いた順で紹介していきます。

 

 

 31日にかなり激しい雨があり、昨日1日も午前は雨だったので、水位がけっこう回復しているかと推測していましたが、水位は前回8月27日に見た時とほぼ同じか、やや低い感じでした。ちなみに、下写真は昨年9月18日のほぼ同じ地点で撮影のものです。

 

 

 下写真は地図A〜B間の中間あたりでC方向を見たもの。

 

 

 

 A~B間でこんなものを見ました。
 水位の低下にともなって見える木の根は、これまで、「流れ着いたもの」かと思っていましたが、じつは根をしっかりはっているものなのですね。驚きました。
 野々海池に流れ込む沢の水の流れも見えました。

 

 

 

 

 

 B地点付近から西方向および西北方向を見たようす。下の写真に見える池に突き出た土の部分、じつはこの後、その突端部分に自身が立つことになります。

 

 

 

 B地点で南東方向を撮ったものです。写真左端に見える地点は相当に深い。下の写真です。

 

 

 本当はB地点からさらにC地点方向まで進みたかったのですが、ここを渡れないので断念。

 

 堤の手前で、水位低下で現れた地面に下り(A地点)、B地点に向かい始めたのは11時14分。そして、B地点で上の写真を撮ったのが11時29分。再びA地点に戻ったのは11時42分でした。

 

 

 

 C地点から野々海池を覗いたもの。
 写真の奥に見える地点をクローズアップすると、

 

 

 

 車で野々海峠方面に進み、「長野県最北端」の地点の紅葉の進み具合を見た後、D地点に戻り、平素は堤から見る「対岸」に下り立つことをめざして、下写真のところから林を下りました。12時半頃のことです。
 林の中を進み、「対岸」に近づくと、これまでこの地点を進んだ時には聞いたことがない強い水の流れの音が聞こえ、驚きました。「ひょっとすると、下りられないのか」と思いながら進むと、下りることはできましたが、こんな川(沢)が野々海池に流れ込んでていました。

 

 

 

 

 

 「川」の左手、上写真の手前は細かくなった木の枝や落葉が重なったもので、まだ柔らかい。
 しかし、その先は少し高くなり、しっかりした地盤。堤が完成して野々海に池が出来る前の地形ですね。この高いところを進んで行って、先端部分まで行って撮影したのが、このアルバム冒頭の写真です。
 立ち木のまま池底に消えたはずの木々の姿がたくさん見えました。

 

 

 

 紹介したい写真はまだまだたくさんありますが、紙幅の制約がありますので、今回はここまでとします。


栄村復興への歩みNo.343(8月17日付)

  • -
  • 2018.08.28 Tuesday

 

 

 

 16日の雨ですっかり涼しくなりましたね。「これで夏は終わり」というわけではありませんが、季節が大きな変わり目を迎えたことは間違いないと思います。これから暑さがぶり返すことはあっても、まさに“残暑”ということになります。水不足も大きく改善されたのではないでしょうか。
 上には、そういう季節の変化を象徴する草・花の姿を並べてみました。1枚目は秋山郷・天池の近くで撮影したススキの穂が風になびく姿。花穂初期の赤っぽい色から白色に変わり始めています。2枚目はキンツリソウ。16日午前、日出山線でツリフネソウ(赤色)がたくさん咲いているのを見かけ、「キンツリも見たいな」と思い、秋山での用件を済ませた後、秋山林道を屋敷から白沢方向に進み、毎年キンツリを見るところへ行って撮影しました。開花している数はまだ少なかったですが。3枚目はキンミズヒキ。日出山線を進み、いわゆる「ブナのトンネル」と呼ばれる林の中を通り抜けるところの少し手前での撮影です。この地点は津南町に属しますが。
 これらは図鑑に名前が掲載されている草花ですが、秋の訪れとともに畑のそばに名も知られぬきれいな花も(下写真)。

 


 災害なく収穫のときを迎えられることを願います。


トマトの国と地元・森集落の人びとが手を携える

 

 素敵な景色ですね。
 8月12日朝に行われた森集落の山の開田でのソバ播きの様子です。
 11日に予定されていましたが、雨で一日延期。播いた翌日は結構の雨。畑に水が溜まるほどではなかったので大丈夫だろうと思っていましたが、14、15、16日と繰り返しの雨の後、17日朝に発芽の様子を撮影に行きました。
 バッチリ発芽しています。

 

 


 ソバ播きをしたのは森農業改善組合。昨年に続き2度目の挑戦です。
 今年は昨年と異なることが2つありました。1つは、ソバの種を自動播きする機械の導入。もう1つは、お盆休みということもあって、若手メンバーが複数参加したこと(下写真。こちらは従来の手動種まき機を使っています)。

 

 

● 「収穫祭はトマトの国でやりたいなあ!」
 ソバは順調に育てば、10月中旬に収穫。天日干しによる乾燥を経て、11月上旬には手打ちそばで収穫祭を楽しみます。
 昨年は森公民会での開催でしたが、今年は「トマトの国でやろう!」という声が上がっています。というのも、森農業改善組合のお米がトマトの国のご飯として使われている縁から、今春、トマトの国が森農業改善組合に加入したからです。
 森集落の人たちは日頃、なにかにつけてトマトの国を地元施設として頻繁に利用しています。温泉に毎日通う人は少なくとも15名くらい。各種の寄合・宴会にもしばしば利用します。「おらがトマトの国」ということですね。
 ですから、「トマトの国を何としても守りたい」、「トマトの国に多くのお客さんに来てもらいたい」という気持ちをみんなが持っています。そういう意味で、「トマトの国」にやって来る多くのお客さんに森開田の手打ちそばを是非とも味わっていただきたいと思っているのです。

 

● 地元民の力を結集して「トマトの国」を盛り上げていく!

 


 上の写真は7月2日、トマトの国の前の広場の草刈りを終えた後、お茶を飲む愛湯会の面々。トマトの国のスタッフの顔も見えます。この日は森の共同作業と日程が重なり、森以外の人たちが主力となっての草刈りでした。行政区的には隣町になる羽倉集落の人たちも参加して下さいました。
 トマトの国もその一つである村の観光レクリエーション施設は、政治的権力を持つ人などの意思次第で左右されるものではないし、今後もそうであってはなりません。施設の従業員と地元の人たちがしっかりと力を合わせ、知恵も出し合って、村外からやって来て下さるお客さまに栄村らしいおもてなしを実現していく。そうして、村民の福利の増進にもつなげていく。そういう施設です。
森集落だけでなく、青倉の人も、横倉や平滝の人も、そして羽倉・上郷の人も、みんな力を合わせて、トマトの国を大いに盛り上げていきましょう!


スキー場〜野々海の道が大きく改善されました

 

 

 

 3枚の写真はスキー場から野々海に通じる村道の様子です。
野々海池と水路の管理道路として位置づけられているものですが、利用はそれだけに限られません。村外から来られる人も含めて野々海の自然を愛する人たちの間では知る人ぞ知る道です。ここを走ると、ブナ林の間を抜け、清々しい気持ちになります。
 ところが、この道がここ数年、大変な状況になっていました。
 1枚目の写真の箇所など、今年7月1日の野々海祭りに向かった時、流れ下る雨水で道が深く抉(えぐ)られ、その深みに車輪がはまれば、軽トラでも腹がついて動けなくなるという状況になっていました。下2枚の写真は、スキー場頂上のリフト降り場に入る手前の地点の整備前の様子と整備後の様子の対比です。1つ目が整備前ですが、大きな石があり、道の真ん中には大きな穴とも言うべきへこみ。整備後は、2つ目に見られるとおり、真っ平らな道になり、まっすぐに走れるようになりました。とても有難いです。

 

● 活躍したのは直営班
 7月17日午後、野々海池の様子を見に行った帰り、平滝に下る道の途中で役場産業建設課に属す直営班の阿部徳太郎さん(小赤沢集落)に出会いました。
   「徳さん、いいところで会った。徳さんは最近、スキー場の中の

    村道、野々海に向かう道の状況、見ましたか?」
   「おお、見たよ。ひどいなあ。」
   「あれ、整備してもらえませんか。」
   「29日の週に入るよ。係長から話がきている。」
 役場の係長にも話を聞くと、青倉の区長さんから強い要望があり、直営班の手で整備することになったようです。
 その後、実際に7月29日の週から作業が始まりました。私は様々な事情でなかなか現場を見に行けなかったのですが、8月7日午後、野々海からスキー場へ下り、途中で作業中の直営班の人たちに出会いました。

 


 上写真は青倉の貝立水路のかけ口の近くで阿部徳太郎さんが整備作業中の様子です。徳太郎さんによると、「野々海に近いところは道路脇が国有林なのであまり周りをいじめることができないが、村有林のところに入ってからは木を伐ったりして道幅を大きく広げた」そうです。従来の2倍以上の幅が確保されているところもあります。
 下の写真はスキー場の中です。ここも大きな石があったり、水の流れで深く抉られたり、厄介なところでしたが、きれいに整備されています。

 


 写真中央に見えるのはタイヤドーザーで月岡淳さんがオペレーター。道を平たんに均(なら)しているところです。左手前にブルが見えますが、こちらは坪内大地さん(屋敷、地域おこし協力隊卒)がオペで、道に半分埋まっている大きな石を掘り起こしたりします。
 8月12日に野々海池の水位状況を見に行くとき、この道を上がりました。道を平坦に均す作業はもう完了しているようでした。道の脇には、道に入れる水止め板が随所に置かれていました。おそらくお盆後に設置作業が進められるのではないでしょうか。

 

● 直営班に注目を
 村民でも「直営班」という存在をあまりよく知らないという人がおられるかもしれません。
 村道の維持管理や冬の道路除雪で大活躍してくれています。私は村内を走っていて、その作業の様子をしばしば目にします。本当に凄い活躍です。たとえば、秋山林道。春の雪消え期、毎年のように雪に圧(お)されて法面が崩れ、道路を塞(ふさ)ぐ箇所があります。そういう箇所に直営班が出動してあっという間に土砂を撤去し、道を開けます。下写真はその一例で、切明温泉から林道方向に上がって行ったところで、今年3月18日撮影です。今冬も昨冬もこんな状況になりました。これを1日の作業で開けます。消雪の進み具合にしたがって作業は複数回繰り返されるようです。

 


 建設業者に発注すれば少なくとも数百万円はかかるであろう土木作業をわずかな経費でどんどんこなしていきます。しかも、腕・技量はじつにしっかりしたものです。
 この直営班が抱える問題がひとつあります。処遇問題です。何年にもわたって村民の暮らしを守る最重要の仕事を担ってくれているにもかかわらず、身分はずっと臨時職員。半年雇用の繰り返しで身分保証がなく、賃金や手当の面では正職員との間に大きな格差があります。
 直営班は、「小さくても輝く村」をめざした村政が生み出した栄村の誇るべき存在でありながら、その価値にふさわしい処遇を受けていないと言わざるをえません。これは是非とも改善しなければならないことです。今回の野々海〜スキー場間の道の整備が素晴らしいことであるだけに、直営班の処遇の改善を声を大にして訴えたいと思います。

 


小っちゃなお祭り

 お盆期間、多くの集落でお祭りがおこなわれましたね。
 森集落のお祭りは健森田神社のお祭り(今年は8月25日が宵宮祭り)がよく知られていますが、森集落中条地区ではもう一つのお祭りがあります。白山神社のお祭りです。
 毎年8月15日に例祭が執り行われます。

 


 中条地区は私を含めて6世帯。各世帯主6名と森の氏子総代さんが午後2時にお宮に集い、神主さんをお迎えします。上写真は例祭の始まりを告げる太鼓を神主さんが叩く場面。この太鼓の響きがとても素晴らしいです。
 間もなく神主さんの手で本殿の扉が開けられ、ご神体が垣間(かいま)見えます。

 


 白山神社は弘化4年(1847年)の善光寺地震で損壊し、安政2年(1856年)に再建されたことが社殿に掲げられた額から分かります。

 

 

 例祭の後、神主さんと一緒にお神酒をいただき、しばらく歓談しますが、このお祭りのある意味で最大の「ハイライト」はお宮の片づけをする16日午後にあります。午後3時にお宮に集合し、片付けを終えると、社殿で円座を組んで、お酒を酌み交わしながら、暗くなるまでおしゃべりをします。話題は日常の暮らしや農作業のことから、時には国政レベルにまで及ぶこともあります。互いに腹蔵なく思うことを口にし、盛り上がり、時が経つのを忘れたように歓談がずーっとが続きます。
 土石流災害への的確な対応(避難行動等)、小正月には道祖神祭りを行うなど、わずか6世帯の小さな集落でありながら大きな力を発揮する源は、このお祭りにあると思っています。

 


ジュース用トマトの収穫作業

  • -
  • 2018.08.28 Tuesday

 

 

 宮川農園の今年のトマトもぎの様子です。8月前半は赤く熟したものだけを茎からもぎます。赤く熟したものは茎の下の方に隠れているものが多いそうで、それをうまく引き出してとることが求められます。頼之さんが手本を見せて下さいましたが、ものすごい速さでした。
 撮影は8月8日ですが、この日は東京の渋谷教育学園ボランティア部のみなさんがお手伝い。猛烈な暑さの中、慣れない作業を一所懸命、やって下さっていました。

 

 

〈おことわり〉
 1か月近くの間を置いての発行となりました。7月下旬から猛暑の影響で体調が芳しくなく、7月20日すぎからお盆近くまで行動を自重していました。もう普通に動けるようになりましたが、それでも平素よりは抑え気味にしています。そのため、8月は今号のみの発行とさせていただきます。9月は4日から12日まで定例議会が入りますので、9月1日号、そして13日以降の1〜2回、計2〜3号の発行を予定しています。
 長く続けられるようにやっていきたいと思いますので、ご理解のほど、お願いいたします。
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栄村復興への歩みNo.343
2018年8月17日発行 編集・発行人 松尾真
連絡先:電話080−2029−0236、
mail;aokura@sakaemura.net
ゆうちょ銀行 11100−01361481 栄村復興への歩み協賛寄金 ながの農協栄出張所 普通0009390 栄村復興への歩み発行協賛金松尾眞